2011年02月16日

【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜アリス絡み編2

【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜アリス絡み編2

久々に、電波マックスで東方同人誌レビューでもやってみようそうしよう!と、思いました。しかし前にやったレビューが1年以上前ってどんだけ・・・。相変わらず、東方が好きすぎてヤバイです。しかも百合。そしてアリスばっかし・・・。今回は、マリアリ以外で萌える、アリス絡みの本の数々をご紹介したいと思いまする。

ふわふる(ウロ)(2010/12/30)
360度一切隙の無いレイアリ本来たあああああ!!!ギャグ多めのお話かと思いきや、ウッフキャハハな直球百合シーンも入ってて、大満足の一冊ですよ。こんなにみっちりとレイアリを堪能できるなんて・・・私・・・幸せ(爆。一貫してアリスのことが大好きすぎる霊夢と、そんな霊夢に振り回されて困惑を装いつつ、ちゃっかり霊夢に好感を抱いているアリスとか・・・マジヒャッハーでございます!!アリスLOVE過ぎてちょっと壊れてる霊夢とかたまらんぜええ!!

レインボーアリゲーター(タイリ)(2010)
うっひょおおおお!!!この表紙の破壊力・・・宇宙まで届きそうですエエエエ!!!自分の膝の上にアリス乗っけてる男前な霊夢ウウウウ!!とりあえずこの表紙絵には、私の夢と希望のレイアリがすべて詰まっていると思いました(落ち着け)。アリスと霊夢と魔理沙の賑やかで楽しい日常と、アリスとの出逢いから今に至るまでの日々を回想する霊夢のほのぼの(&微ラブ)なお話に、和ませていただきました。霊夢→アリス←魔理沙の構図も私的にGJGJでございました!

いつもどおり(梅毒)(2010)
こ、これは・・・。か、完全夫婦状態のレイアリ漫画やないですか!!台詞のあまりない、無声映画チックな雰囲気が想像力を刺激してくれます。博麗神社に通い妻するアリスと、それを待ち受ける霊夢の仲良しこよしな一日を、コッソリと覗き見ているような感覚をGETできまふよ。なんかもー、幸せそうな二人の表情がすごくイイんですよね。。後半に収録されてるゲストさんの漫画は、ちょっと謎でした。スイマセン。

夏色遊興コレクション(asaki&tairi)(2010/8/14)
こんな・・・こんな咲アリが見たかったッ!!もっともらしい理由をつけてアリスに会いに来た咲夜と、ちょっとしたドキドキを抱きながらそれを迎えるアリスのドギマギ連打な展開がたまらんですなあああ。見開き上段が咲夜視点、下段がアリス視点で、別々の方が漫画を書いておられるんですが“実はこの時アリス(or咲夜)はこんなことを考えていたのだ〜”ということが丸わかりで、ダブルで美味しい萌え分を補給させていただきましたわ。やっぱ咲アリって良いわー。。

TOKIMEKI summer night(シャこ)(2010/08/14)
シャこさんの幽アリはいつもながら最萌えですなああああ。アリスはちょっとあかん子可愛いし、幽香はワイルド可愛いし(何それ)。いやー“みんなの前では付き合ってることを秘密にしてほしい”と幽香に提案したくせに、幽香がみんなの前で自分を特別扱いしてくれなかったことにショゲて泣いちゃうアリスとか・・・サイコーですがなあああ!!それに機敏に気づいて(熱烈な)フォローを与えるゆうかりんカッコよすぎ。収録のお話3篇+α+オマケ絵すべて幽アリで、大満足でした!

幽香とアリスの桃色空間向日葵畑(シャこ)(2009/08/15)
うわあああああ!!幽アリ合同誌じゃあああ!!!アリスを色気で絡め取るゆうかりんさんとか、魔理沙がいなくなった後のアリスを欲しがるゆうかりんさんとか、普通にサドいゆうかりんさんとか、アリスを余裕しゃくしゃくで誘っていたハズなのに、いつの間にかアリスに溺れちゃってるゆうかりんさんとか・・・色んな幽香さんを楽しむことが可能であります。チャりん(シャこさん)さんの幽アリもエクセレンツですが、みゃまさんのさりげなく優しいゆうかりんもイイ〜。

七色は白黒だけのものじゃない(ハスミ書房)(2010/8/14)
なんというストレートな題名ッ!!そこに惚れたわあああ!!内容も題名から一切それることなく、アリス絡みの百合イラスト・SS・漫画が怒涛の如く収録されております。愛されアリスが好きな人にはマジでたまらない一冊です。フラアリ、咲アリ、アリミス、パチェアリ、うどアリ、幽アリ、もこアリ、レイアリ、レミアリ・・・マリアリ以外のすべてがここに!!レイアリの大御所のあの人がSSを書いていたり、アリミスと言えばあの人の漫画があったり、とにかく必見でございます☆


<関連レビュー色々>
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その1〜
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その2〜
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その3〜
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その4〜
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その5〜
【【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その6〜
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜アリス絡み編1

東方ヴォーカルアレンジCD紹介
『幻想事変』<岸田教団 & The 明星ロケッツ>
『蓬莱人形 〜Dolls In Psuedo Paradise』<上海アリス幻樂団>  

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2009年11月07日

東方ヴォーカルアレンジCD紹介

東方の同人CDとか欲しいなあ〜とか、漠然と思っていても、いざ同人ショップに陳列しているCDを見ると、一体どのCDを買えばいいのかわからなくなる私。とりあえずイオシスは羽振りが良さそうだから避けておこう・・・ぐらいしか判断基準が無いのです(待。結局、たいして下調べもせずに購入しては爆死・・・ということを繰り返してる訳ですが、今日はその中でも『こっ、これはええぞ〜。実にええ東方ワールドを堪能できるど〜』という東方ヴォーカルアレンジCDを紹介したいと思います。まあ、あんまりたくさん買ってる訳ではないので、適当に参考にしてくらはい。

『WHITE LOTUS』<サークル:Liz triangle>(09.10.11)
“白い蓮(はす)”を意味する題字からわかるように、東方星蓮船のラスボス・聖白蓮さんとその仲間達をテーマとして作られた作品集です。表題歌“White Lotus...”の完成度が非常に高くてたまげました。歌詞は、別れの悲しみと出逢いの歓びを繰り返してきた、白蓮さんの人生の道程が綴られております。彼女が求め続けながら得られなかったものは、長い時間を経て、絆を結んだ仲間達と共に過ごす“幸せ”に昇華された・・・その歓びが伝わるような詞でございます。ただ、(発売前に発表されたものと違い)CD収録版は“チッチキチッチキ”と、ステンレスを鉄の箸で叩くような音がずーっと鳴り続いていて、携帯プレーヤーで聴くのが辛かったです。ムラサ船長をテーマとした“錨の羅針盤”もSUGEEEE良曲でハマリまくりました。“沈んだ命の船よ錨を上げろ!濁流に乗れ!飛倉よ!”って、うはああ・・ムラサ船長・・・カッコよすぎ。ゴージャスで派手なアレンジも聞き応えたっぷりです。まー何は無くとも、ボーカル、lily-anさんの時に強く、時に優美な歌声の世界を堪能するっきゃねーです。



『HEART CHAIN』<サークル:SYNC.ART'S>(09.3.8)
“銀のめぐり”が凄すぎて、もう全部持っていかれました。しょっぱなからテンション全開ですよ。なにこのエクステンドアッシュ・・・超痺れるんですけど・・・。人の輪の外で、孤独と諦観を抱きながら、それでも尽きない魂を持て余すってな感じの歌詞なので、これは不死人・藤原妹紅をイメージして作られたことは明白でございますね。この歌を歌っている3Lさんという方は、明朗で華やかさのある声をされているので、激しいテンポの曲調と相成って、非常に爽快感があります。mikoさんの“Ever since...”という曲は全英語詞で、発声・発音は、ほぼ棒読みに近いものがあるんですけど、そのせいか(?)、ついつい聞き返してしまうような妙な中毒性があります。



『Shooting Summer』<サークル:ふぉれすとぴれお>(09.6.7)
はい、ジャケ買いした物件です・・・。この作品は、曲によって(というか、ボーカルさんによって)、結構バラつきがありました。それぞれのボーカルさんに、結構独特のクセがあるので、聴き手の好みによって評価も変わるかもです。。私はkanaさんの“アイ・ラブ・ユーなんて言えないわ”をヘビーロテーションという事で落ち着きました(何。ひたすら“美鈴×咲夜”な、甘く切ない歌詞のオンパレードに撃ち抜かれましたよ・・・ええ。ボーカルが実に可愛らしい幼い感じの声をしていて、更に最初の間奏に“早口ポエムラップ”が入っているので、耐性がないとそこで一瞬怯むかもしれませんが、大丈夫です。慣れます。慣れたらハマります。3:00〜頃から入る語り歌詞“人間だから 妖(あやかし)だもの”“長くは無いよ 短くも無いよ”のくだりとか、めーさくの二人が言い合いをしてるみたいに聴こえてきて、非常にぐっときました。このハイパー百合歌詞っぷりは是非とも一度聞いていただきたいものです。



『Mystic Heart』<サークル:efs>(07.8.17)
繊細なアレンジが魅力的な作品です。これは収録曲“ブクレシュティの人形師−RetroAtomosphere”がどうしても欲しくて買ったCDです。ボーカルは阿部左さん。初めて聞いたときから、ずば抜けて印象的で、忘れられなくなった作品です。原曲を生かした丁寧なアレンジもさることながら、全国のアリスヲタ(?)の心を揺らしまくるような素敵な歌詞に突き動かされます。はっきりと具体的な言葉を出している訳では無いのですが、歌詞の主体である『わたし』は、アリスのことであり、わたしが思い巡らせている『あなた』とは魔理沙のことでないかと思いました。私のイメージは、人間の里のお祭りで、魔理沙に会えるかな〜とか期待しながら人形劇やって、結局会えなくてしょげちゃってるアリスって感じなんですけど・・・。もう、とにかく寂しがりやの不器用な想いが、あちこちに散らばっている詞なので、聞いているだけで胸がギュッとなります。最高。“優しさ受け入れるすべ とうの昔に無くしてしまった 心をどう許したら あなたに笑いかけられるの?”




  
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2009年08月25日

【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その6〜

ははは・・・またやってしまったよ。いやー、“マリアリが俺のジャスティス”って本当の言葉だったんですね。とか云っておいて、アリスが絡んでれば正直誰とペアでも美味しく読み倒せるよなあああ〜とか、色々とアホみたいな妄想の尽きることなきろむろむです。おこんばんは。さあこの病人と一緒に、今日も張り切って同人誌レビューに勤しんでゆきましょう。ほんま幻想郷は百合の咲き乱れる楽園やで〜(死んで。

1、幼女と少女in魔法の森(2009/8/15)PC
魔理沙の作った魔法薬が原因で、幼女になってしまったシリーズ第三弾。早苗、霊夢に引き続き、やっと待ってましたアアアアな幼女魔理沙編で御座います。日常生活もままならない為、元に戻るまでアリスの家で厄介になることになった魔理沙。アリスの出した同居の条件を出来るだけ守っているつもりだが、アリスの表情は何だか浮かなくて・・・。分かっていたことですが、この作者様のマリアリ破壊力はマジはんぱねぇです。アリスに『あーん』とオムライスをねだり、嬉しそうにパクつく魔理沙の表情が最強にかわいすぎて死ねますし、魔理沙の小さな手を柔らかく握るアリスとか、一緒にお昼寝とか、一緒にお風呂とか、一緒にホガアアアアとか、あらゆる出来事がごく自然なエピソードとして挟まれていて、一々悶絶しながら読んでしまいました。何気にアリス合同誌に掲載されていたエピソードを伏線として引き継いでいて、その辺りも興味深く読めました。子供になっても、悩むアリスの心に敏感に気づき、自分の言葉で背中を押してやろうとする魔理沙の強さと優しさが素敵ですね。とりあえず、39ページのマリアリラストシーンの素晴らしさに3時間ぐらい呆然と出来ますので是非とも(何。

2、MA/ZERO(2009/8/15)さぷり
作者様の素晴らしい想像力によって描かれる、魔理沙とアリス、初めての出会いの物語。街角で人形を売る少女・アリスは、人形がちっとも売れないのは何故だろうと疑問に思っていたが、そこに『人形じゃなくて人間が問題じゃないのか?』と言い放つ少女・魔理沙が現れる。ズケズケと痛い所を付く魔理沙に怒りを覚えるアリスだが、なんだかんだしているうちに、よく顔を合わせるようになる。そんな時に、ある予想外のトラブルが起こって・・・。負けず嫌いだけど、一生懸命なアリスと、口は悪いが、根が凄く優しい魔理沙の掛け合いがすっっっごく良いですねえええ。後半、悲しみの中に沈み込みそうになっているアリスを、力いっぱい引き上げようとする魔理沙に惚れました。こういう時に見捨てず助けてくれるのが、本当に信頼できる友達なんですよね!シリアスな流れがありつつも、最後の爽やかさに全てが救われる感じが致しました。

3、LINARIA(2009/8/15)ねこタンク 
絵柄が激カワイイイヤッホウな上に、繊細で丁寧な物語運びに心を奪われました。アリス視点で進む、魔理沙のいる日常が、優しいタッチで綴られています。アリスは、いつも自分のところに遊びに来てくれる魔理沙を見て、自分は彼女の“トクベツ”なんじゃないかと密かに思っていたが、パチュリーに会いに行ったときの魔理沙の様子を見て、心が揺らいでしまう。その場から、思わず逃げ出してしまったアリスだが・・・。とりあえず、もう少女満開なアリスが可愛すぎて死ねるんですけど、どうしましょう。。魔理沙を見つめてほんのりと頬を染めたり、あまりの嬉しさにうっすらと涙を浮かべて微笑んだり、その柔らかな表情にもう一瞬でノックアウトですわアアア(待。魔理沙なりにアリスをとても大切に思っていることがハッキリ分かる最後のエピソードが見事ですね。アリスのささやかな願いが叶う日が来ることを予感させるラストもGOOOODです。

4、ゴー!ゴー!ゴーレム(2009/6/21)StrangeChameleon 
最初から最後まで一本筋の通ったギャグ物。せっかく人形を作ってるんだから、ゴーレムでも作ろうよと、レミリアに提案されたアリス。ふと気づけば、魔理沙&アリスVSパチュリー&レミリアの巨大ゴーレム対決の幕が上がろうとしていた・・・。ほぼ4人(とゴーレム)が暴れまわるようなギャグ展開が続きますが、アリスに褒めて欲しそうにする魔理沙や、魔理沙の言葉で奮起するアリスなど、細かい部分でチラチラっとマリアリを感じさせるシーンがあって楽しめました。何気にお祭り気分で集まってきた幻想郷メンバーたちがいい味出してます。最後は、二人の信頼がよりいっそう深まったような印象の爽やかな〆で御座いました。

5、アマゴイドール(2007/5/20)airdrop 
いつまでも続く長雨と湿気に困り果てたアリスが、魔理沙に湿気対策の相談をしてみたところ、魔理沙は妖しい言い伝えと共に、てるてる坊主を作ってくれた。魔理沙から貰ったてるてる坊主を見て“プレゼントだ”と密かに喜ぶアリスだったが、その日から幻想郷の天気はどんどんおかしくなって・・・。魔理沙の前ではクールを気取りながらも、内心はかなりのゾッコンLOVE(?)なアリスにたいへん萌えます。好きな人から貰ったものは、ずっと大切にしておきたいと固く誓っていたりするところなんかも、可愛くって良いですねえ〜。二人の会話の応酬は、軽快でテンポがよくて、ああマジでこの二人ならこんな風に喋ってそう・・・というイメージが沸きまくってきました。なんだかんだ楽しそうな二人の様子が微笑ましくてイイっす!

6、Egoistic Kitty(2008/12/29)HERVESTMOON 
自由奔放な魔理沙に振り回されるアリスは、その言動に惑わされ、今ひとつ彼女の気持ちを計りかねている。ある日、些細な言葉の齟齬からすれ違ってしまった二人だが・・・。『むしろ私のこと好きなんじゃないのか?』『何言ってんのよ、それは魔理沙のほうでしょ!!?』・・・なんですか?この甘甘な口喧嘩は。とりあえず、魔理沙の云う“好き”に本気で期待してもいいのか、それともそれは気まぐれに懐いている程度のものなのか、素直に疑問を口に出来ずにモヤモヤするアリスが良いです。我が侭で好き勝手するけど、最後に帰ってくるのはやっぱり大好きな人のところだということを、照れながらもちゃんと伝える魔理沙がカッコよかったです。


<関連>
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その1〜
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その2〜
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その3〜
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【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その5〜

【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜アリス絡み編1   
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2009年01月18日

【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜アリス絡み編1

どうもご無沙汰してます。文章ってどう書くんでしたっけねええ〜とか思う今日この頃、久々に東方百合同人誌の感想とか書いてみました。・・・って肝心のアニソンはどうなった!?いや〜、忘れてはないんですけど、なんか上手くまとまらないので保留してます。書けるようになったら書くハズ・・・多分。ということで、今回はマリアリ以外で、アリス×○○な本を紹介してみたいと思います。個人的に霊夢が関わってくるような本とか読んでみたいんですけど、あんまり見かけないのでちょっと残念。とりあえず今は(何絡みでもいいので)ひたすら愛されアリスな本を発掘中でございます〜(死。

インシグニア(ほのかん)(08/5/25)
【アリス×フランドール】レミリアにより紅魔館に招かれたアリスは、そこで妹のフランに人形作りを教えてやって欲しいと頼まれる。クールで落ち着いてる癖に人の良いアリスと、少し感性がズレているが一生懸命なフランが、人形作りを通して少しずつ近づいていく様子が、柔らかく丁寧に描写されていると思います。どちらかというと、友愛系な百合ですかね。個人的に“フランにケーキを食べさせてあげるアリスの図”には、この上なく百合を感じました。また、アリスともっと一緒に過ごしたいという気持ちに引きずられてしまったフランが、自分の行動に激しく動揺してしまうシーンの静けさと哀しさと美しさは一見の価値ありかと思います。また一歩、二人が近づけそうな予感を匂わせるラストも素敵です。あと、レミリアの素晴らしい超お姉さまぶりにも注目!!

ハチミツフロート(るくしあ大陸)(08/08/16)
【アリス×霊夢】天人に神社をぶっ壊され、ドサクサで天狗にもやられ、すっかりしょげてしまった霊夢を、アリスは自宅に(強引に?)招く。しかし霊夢の心は頑なで・・・。こちらのアリスは激情系でちょっと怖いんですけど、この押せ押せ攻め攻め飴鞭飴鞭な動きっぷりは新鮮ですね。ちなみにアリスの性格は、霊夢の態度によって、優しかったり、厳しかったり、頼もしかったり(Sだったり)、一瞬でカスタマイズ可能な模様。やたらと突っかかってくる射命丸もなかなか美味しい役どころでした。で、ラストとオマケページの雰囲気から云うと・・・これってつまりアレですか!?アリスはハチミツフロートの如く霊夢を美味しく(略。

かわいいアリス(KFC)(08/12/29)
【魔理沙×アリス×パチュリー】栗拾い中、ふと、アリスの姿にこの上ない胸の高まりを感じてしまった魔理沙。霊夢とパチュリーに事の次第を相談するが、なんと今度はパチュリーがアリスに激しく胸ドキュしてしまう・・・。アリス総受けの予感来ました!!二人が恋に落ちる瞬間の漫画表現が大げさ過ぎて逆に説得力ありまくりです。アリスLOVE熱が高まるが故に、思考が都合よく飛んでいく二人が面白いですねえ〜。頭脳派パチュさんの性格の全てが表れている様な(言葉)攻めっぷりも見もの。『アリスはすでに私のものよ』『こうなったら力尽くで奪うまでよ』火花を散らす恋のバトルの行方を是非確認していただきたいです!表紙絵の受け受けしいアリスも凄く可愛いですよ〜☆

プラスチックハート(まるちら×ロケット燃料)(08/3/2)
【アリス×パチュリー】らいなさん作の前半は、ツンツン子供アリスとやや大人な魔理沙の憧れ系成長物語(微百合?)。秋枝さん作の後半は、相思相愛のくせに、激しい思い込みによって壮大な空回りを演じまくるアリスとパチュリーの大変な一日を描いた作品。お互いがお互いの好きな人を“魔理沙”だと推測してヤキモキしまくるとか、マジ美味し過ぎる流れです。冷静を装った会話を行う反面、その頭の中には“可愛い”とか“好き”とかが死ぬほど駆け巡ってるのもいいですねええ!!不慮のアクシデントにより、辛抱たまらんくなった二人は、一瞬だけドキドキの超絶急接近をするのですが・・・ああああああ何じゃこれラブラブなのに切ねえええけどやっぱラブラブゥゥゥ!!!な超展開にたいへん悶えさせていただきました。二人の表情が素晴らしすぎる。

girls pure distance(As-Zadkiel)(08/11/02)
【アリス×パチュリー】ある日、パチュリーとアリスは咲夜から携帯電話を貰う。『いつでも掛けて来ていいからね』というアリスの言葉はあれども、そうは簡単にいかない超内気乙女パチュリーさん。そして携帯電話を巡る、ラヴラヴな押し問答タイムがはじまる・・・!?アリスにゾッコンLOVEなパチュリーさんの乙女っぷりに(とても良い意味で)悶死寸前ですが何か。見事なまでに相思相愛っぷりを見せ付けてくれる二人と、そんな二人にヤレヤレ・・・な世話焼き咲夜さんの対比が上手いです。仕草・行動・思考回路含めて、パチュリーさんのかわゆさがスゲエことになってます。見てるこっちが死にそうになるほどの甘々を堪能すべし!

かさねいろ(KFC)(07/12/31)
【アリス×パチュリー】前作からの続き物ですが、百合パワーは桁違いの前作越えでした。色々あって、パチュリーの居る図書館へよく遊びに行くようになったアリス。穏やかな日々を過ごしていたアリスだが、パチュリーが何故自分と仲良くしたがったのか、何を自分に求めているかがわからず、次第に心に波風が立っていく・・・。アリス視点で物語が進むんですけど、彼女の中でうずまくモヤモヤとした気持ちの正体が、他ならぬパチュさんによってもたらされているんだなああということが物凄く伝わってきます。つーか、手を重ねて絡めるだけのシーンがこんなにもエロスだとは思わなかったですYO!!アリスの緊張がMAXに高まる怒涛の後半戦がヤバイですね。物語のラストページには、渾身のパチュアリ魂が込められているように感じました!

<関連>
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その1〜
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【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その5〜

<拍手お返事>
>1月5日6日×1 >12月5日×3 >12月6日×2
>12月4日・17日・28日・29日×1
本当にありがとうございました!!!
>12月8日×3 復活を〜の方
もったいないお言葉、ありがとうございます。励まされました。なかなかエンジンの掛かりきらない状態の当ブログですが、今後とも、よろしくお願い致します。
  
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2008年11月08日

【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その5〜

えええええっと、いつの間にかこのコーナーも5回目です。一体どうしてしまったんでしょう、私の脳は。まさかここまでハマり倒してしまうなんて・・・あまつさえ第四回東方紅楼夢にまで足を伸ばしてしまうなんて(しかも一人で。もうなんか怖いもんなくなってきた感が致しますけど、皆様いかがお過ごしでしょうか?ちょっと前にレビューしたばっかのような気がしますけど、気にせずやります。超限られたニッチ層にのみ訴えかける電波なレヌーですが、気楽にお楽しみください。

ナイショノキノコ(COCCO)(2008/11/2)
秋の味覚をたずさえた魔理沙が、アリスの家を訪ねてくる。二人で楽しく料理をすることにするが、アリスは肝心なところでウッカリ失敗してしまって・・・。少女漫画風の可愛らしい絵柄で紡がれるマリアリの素敵な日常に萌え台風。この甘くふんわりした読後感には、ついつい頬も緩んでしまうってモンです!!好きだ好きだと言葉に出して言い合っていなくても、二人の会話や行動の端々から、お互いに好意を抱いていることがはっっきりと伝わってきます。アリスは魔理沙に軽い独占欲を持っていますが、実は魔理沙も他の人とは違う“特別”をアリスに感じていたんだな〜と思わせる、ラストまでの一連の流れが凄く良いですね。陰で紫に鈍感と云われつつも、アリスが笑顔の奥に隠そうとする微妙な心の動きを鋭く読んで、気を回してあげられる魔理沙の優しさに萌え惚れました。

MALICE CHRONICLE(ドッヂ弾幕)(2008/11/2)
作者さんにより、数冊の同人誌に渡って描かれてきた、魔理沙とアリスのエピソードを総まとめにした本らしいです。初めてアリスと出会った時、子供魔理沙が口にした“夢”が、最後のエピソードでアリスと一緒に生きていく“約束”に変化して繋がってゆくのが素敵です。色んな時期に色んな手法で描いてきた漫画らしいので、途中ちょっと実験的になりすぎてる表現に戸惑うこともありますが、シリアス・ギャグ含めて、お話の根底に流れるのはマリアリの心の交流なのでマリアリヲタとしては安心して読むことができます。ラストシーンにおける魔理沙の超殺し文句にすべてのお話が集約されている気がします。マリアリに始まってマリアリに終わる、ハッピーエンド万々歳!!

マジカル乙女クライシス(ギロチン銀座)(2008/11/2)
アリスにとっての魔理沙は友達以上恋人未満な存在。現状維持を決め込んでいたアリスだが、霊夢に『恋色マジックでも起こしてみろ』と背中を押され、一歩先の関係に進むことを決意。しかし、そうそう思うようにはいかなくて・・・。幻想郷の変な住人達(特に洩矢一派)のアドバイスに右往左往し、当の魔理沙の前でもグダグダしてしまう、あかん子アリスがなかなかの見ものです。ハイテンションな言動を繰り返す割りに、内面は臆病で乙女度の高いアリスと、そんなアリスを何気に心配して、多少強引にでも引っ張っていこうとするオトコマエ魔理沙ってな感じの性格付けも良いですね。ギャグっぽいノリで終わるのかと思いきや、最後の数ページでググッとラブ度を上げてくるのが美味しかったです☆

魔法使いと人形使い(白ネギ屋)(2008/11/2)
シャープな線には人形使いのクールな表情が良く映えます。宴会に誘われて来たはいいけれど、色んな人妖と楽しそうにしている魔理沙を見て、何ともいえない気持ちになってしまったアリス。帰ろうとするアリスに、魔理沙は送っていくと言うが・・・。マリアリ話としてはスタンダードな感じですが、その上で、アリスの気持ちが丁寧に描かれているのが良いですね〜。素直じゃないところを指摘されて真っ赤になってむくれたり、逆に魔理沙のストレートな物言いにすごく嬉しそうな表情を浮かべるアリスが可愛いのです。魔理沙のおかげでちょっと変われたアリスの最後に見せる笑顔が眩しいです。

七色人形劇(オムチキン発行)(2008/3/2)
アリス・マーガトロイド合同誌。アリスを愛する18人の同人作家さんたちによる短編漫画やイラストが拝めます。アリスがテーマということで、ギャグからシリアスまでネタは多様ですが、百合度はさして高くないかもです。魔理沙が関わってくるものは6作品ぐらいあり、ほとんど微百合ではありますが、暴走したり空回ったりダークだったり子供だったりする色んなアリスと、それに対する魔理沙の立ち位置など、短いページながら作者さんによって二人の関係が千変万化していくのを興味深く読むことが出来ました。アリスの(色んな意味での)愛されキャラっぷりを堪能できます。

乙女文楽(ているこんちぇると)(2005/5/4)
ギャグベースですが、個人的にものっすごいツボを突かれるハイパーマリアリ作品。意地っ張りアリスをなんとか素直にしてやりたいと思った魔理沙は、怪しい魔法を人形にかけて何かを企んでいる様子。何も知らないアリスが魔理沙の家で触ってしまったのは『触った人の好きな人になる魔法をかけた人形』で・・・。4コマ連作なんですけど、もう自ら墓穴の中にバンバン飛び込んでいくアリスの不器用さに悶えまくれます。魔理沙にさえモロバレなのに、絶対に自分の気持ちはバレてないと霊夢に言い張り、更に自分で自分を追い詰めていくアリスが面白すぎます。ラストの魔理沙の優しさに惚れる&口に出さないけど態度で示しまくりの相思相愛オチに萌え陥落(?)しました。

<関連>
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その1〜
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その2〜
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その3〜
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その4〜   
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2008年10月14日

【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その4〜

性懲りもせずまた同人誌レビューかよ。そしていつもの如くマリアリ。マリアリをベースに置きつつ、最近はアリス絡みの別カップリングにも開眼しているらしいですよ、この人・・・誰か助けて(無理。と、いう訳で、今回もやっちゃいますマリアリ同人誌レヌー!!やー、でも百合には目の無い節操無しのヲタ(私とか)なら、東方projectにハマらずにはおれないと思いますね。百合目当てとか、正直邪道なハマり方かもですが、その辺どうぞお許しを!

1、Before you become memoriues〜キミが思い出になる前に(ロケット燃料★21)06/11/12
マリアリ妄想における重要な命題である“人間と妖怪の寿命の差から来る別れをいかに乗り越えるか”。その一つの到達点を示した作品。作者の秋☆枝さんは95%ぐらい霊マリ派な気がしますけど、残りの5%でSUGEEEマリアリをやってくれはりました。ずっと変わらぬ少女の姿のままアリスの元に通い、アリスと共に人間としての長い時間を過ごしてきた魔理沙だったが、それにはささやかな理由があった。近く訪れるであろう“その日”を肌で感じながら、必死に気付かないふりを続けるアリス。そんなアリスに、魔理沙は自分の本当の気持ちを告げるが・・・。本編ラストのコマが目に入った瞬間、マリアリヲタとして超速昇天。さらにオマケ漫画で追加昇天。アリスの冷静な顔を保ちながら哀しみを堪えてる表情とか、魔理沙の困ったような表情とかイチイチ最高でヤバかったです。

2、ナナイロアズキミルク(いち小屋)08/08/16
アリスを好きで好きで仕方がない魔理沙と、そんな魔理沙をからかい半分天然半分で可愛がるアリスみたいなあああアアア!!!アリスをひとりじめにしたくて子供っぽく嫉妬したりむくれたり、無意識にプロポーズまがいのことをして、それを指摘されて更にパニックになったりする魔理沙が可愛いのなんのって。相思相愛だけど、肝心なところでお互いに勘違いしちゃってる相思相愛片思い状態なところもたまらんです。作者さんは、HP上で、多数のマリアリラブ萌えイラストなどを発表されている方ですね。ラブラブ一本かと思いきや、ちょっと切ない系の話も入ってたりと、マリアリ分をめいいっぱい楽しみながら読めました。柔らかい輪郭で描かれる表情豊かなキャラたちも、とってもキュートです☆

3、おひさま(卯月なんとかさん)06/8/13
暑い夏の盛り、遊びに来た魔理沙は髪形を変えて少しイメチェンしていた。その姿にドギマギしつつも、からかっていたアリスだが、魔理沙に無理やり髪をいじくられた挙句、外に連れ出される・・・。魔理沙とおそろいの髪型にされて嬉し恥ずかし混乱状態のアリスが可愛いですねええ〜。そしてデコ出しアリスは萌える。魔理沙が何かする度に、色んな表情で赤面しまくるややツンデレ、乙女モード満開なアリスが見ものです。アリスは自分を気にかけて、自分の為に行動を起こす魔理沙を見て『私にはこんな事、簡単に出来ないよ』と、喜びと嬉しさで胸をいっぱいにしちゃうのであります。感極まって涙を浮かべつつ微笑むアリスなど、キャラの表情が豊かでいいですねえ〜。

4、ごほうしまりさ!(三丁目)08/08/16
風邪をひいてぶっ倒れたアリスの為、誠心誠意の“ごほうし”を始める魔理沙。二人のドタバタな一日を追ったギャグ作品。細部にこだわるシュールなギャグが妙に面白いです。例えば、今回のお話のポイントとなるアイテムはラジカセなのですが、何故かボルタ式乾電池で動いているっぽい描写があったりして、本編に関係ないのにめっさ気になってしまいました。勿論、ちゃんと甘いラヴラヴマリアリな部分もラストページに持ってきてくれてます。しかも、その甘さの本当の意味は裏ページを読んで始めてわかるという手の込み様です。アリスの為にごほうししまくる魔理沙の行動は、若干空回り気味には見えますが、でもアリスにはちゃんと魔理沙の気持ちが伝わっていたんだな〜と思えました☆

5、a contrary girl*2(チキンナイフ)2005/9/11
何故か自分のベットで寝こけている魔理沙にドキドキしつつ、睡魔に勝てずその隣でスヤスヤ眠ってしまったアリス。その後、寝ている間に額に落書きされていたアリスは、それに気づかず街を歩きまわってしまい、恥ずかしさからブチ切れるが、張本人の魔理沙は変に動揺していて・・・。こ、これはストレートに甘酸っぱいマリアリですね!!アリスよりも早く目覚めた魔理沙は、無邪気に眠るアリスの前髪をいじりながら『おーい、起きないと悪戯しちまうぜ?』と囁くのですが、この一連の行動の“間”に、張り詰めるような緊張感があっていいですね。自分のやったことに悶絶する魔理沙や、真相を知って感無量状態になるアリスが可愛いです。上海・蓬莱もいい味出してます。

<関連>
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その1〜
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その2〜
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その3〜

<拍手お返事>
>10月13日×1 ありがとうございます!
  
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2008年09月04日

【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その3〜

オイオイ・・・またやっちまったよ。こんな紹介文に需要が在るかとかホントに謎ですし、第一ここはアニソン紹介サイトだったような気もするんですけど、まあ、あまり深く考えないようにしましょう。だってそこにマリアリがあるんだもん。東方があるんだもん。じゃあ仕方ねえな。まだまだ買うぜヒャッホウゥ(死!!

以下、電波なレヌー。

Heart by Heart(サークル名*悠久機関車)08/08/16★しっかり百合
宴会のお誘いにアリスの家までやってきた魔理沙だが、肝心のアリスは頑なに宴会の出席を拒む。押し問答の末に喧嘩してしまった二人だが、アリスには何やら悩みが在るようで・・・。線の細い、華やかな絵で、アリスがとっても美人さんです。魔理沙の前ではクールでピシッとしてる癖に、魔理沙のことを考えて独りで悩むときは、すんごく苦しそうな、切なげな表情を見せるアリスに注目です。魔理沙は、裏表のない明るさを持っていて、悶々と一人の世界に閉じこもろうとするアリスを連れ出そうとしたり、そんなアリスの傍に変わらずに居てあげたり、直球で殺し文句をぶつけたりと、優しくてカッコ良しですね〜。意外と珍しい(?)爽やかカップル系のマリアリでございました。

乙女ごころ恋ごころ その2(サークル名*ているこんちぇると)08/08/16★まったり百合
人形が居れば何でも出来るアリスは、人形が居ないと何も出来ないのでした。すっかりあかん子になってしまったアリスのお世話を甲斐甲斐しく焼いてあげる魔理沙は、とりあえず永淋のところでアリスを診てもらう事にしたのだが・・・。とりあえず、アリスが幼稚園児級に駄目な子になっているんですけど、そんなアリスの幼い仕草や言動が、いちいち可愛すぎるので、もう何でも良しです。魔理沙が『心臓が持たんかも』と云うのもよくわかる、この天然誘い受けパワー・・・凄まじいです。魔理沙に全幅の信頼を寄せつつ、魔理沙が大好きだということを、言葉でも態度でも正直に示しまくるアリスと、それにイチイチ赤くなったり、照れて戸惑ったりする魔理沙のエピソードが細かく入っていて楽しめました。いいところでブツ切りなのがちょい残念かもです。

MA2(サークル名*sapuri)08/08/16★ギャグ&シリアス百合
なかなか進展しない二人の仲に業を煮やしたアリスは、思い切って惚れ薬なるものを魔理沙に飲ませようとするのだが・・・。惚れ薬を飲ませようとするまでは、妄想・行動ともにすごいハイテンションなのに、いざ飲ませるとなると焦りだし、飲ませた後は自分のしたことを悔やみまくって沈みこむ等々、とりあえずアリスの情緒は揺れまくってます。しかし、そんな風にすぐ妄想に突っ走ろうとするアリスを、魔理沙の優しさはいつでもちゃんと押し留めているのであります。シリアスパートは上手いこと描いてるな〜という感じなんですけど、ギャグシーンのアリスが何かちょっと変な気が・・・?ラストもちょっとギャグで誤魔化された気がするんですけど、笑顔で終わるラストは良かったです。

君よ、静かに眠れ(サークル名*プロジェクト熱暴走)08/07/20★ラブ&シリアス百合
甘い生活を幸せに過ごすアリスと魔理沙だったが、ある日、魔理沙の様子が少しおかしくなる。周りの友人達にも指摘され、アリスは魔理沙に、それとなくその理由を聞いてみるのだが・・・。絵柄がものすごく独特なので、初めは若干躊躇してたんですが、ふたを開けてみれば、かなりまっとうなマリアリ作品でした。特に珍しく感じたのは“置いていかれる側”が大多数のマリアリパターンとは逆であることですね。加えて、魔理沙の心の揺れが、何気ない台詞やコロコロと変化する表情からダイレクトに伝わってくるので、とても説得力があります。今風の絵柄とは対極に在りますが、手堅いストーリー展開でラストまで一気に読ませられました。

荊の城(サークル名*Cube Sugar)08/08/16★シリアス爆百合
幼いアリスと魔理沙の出会いを、見事な独自設定で綴った作品。人間に敗北し、その悔しさと屈辱から魔界を飛び出したアリスは、奥深い森で人形と共に、花を愛でながら暮らしていた。そこにふとしたことから記憶を失った少女が迷い込んできた。記憶が戻るまで・・・そう云いながらふたりは一緒に過ごすことになるのだが・・・。それが恋だとは気付かないまま、それでも少しずつ心を重ねていくマリアリに大大大満足大会ですにゃああ!!過去のトラウマから、誰かと向き合って生きることを恐れているアリスが、魔理沙に惹かれていく中で、徐々に変わってゆくのです。キスしたり、一緒に寝たりというラブラブ描写が満載と思いきや、涙に濡れるアリスが居たり、それでもふたりはやっぱり運命的に繋がっていたり。。何はともあれ、空に舞う花びらを背景に、幸せな未来を約束するマリアリハッピーエンドに感無量でございます。

<関連>
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その1〜
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その2〜

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>9月1日×7 心より、ありがとうございます!
  
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2008年08月20日

【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その2〜

相変わらずマリアリ本っぽいものを片っ端から集めまくっている怖い人こと、ろむろむです。こんばんは。古本屋さんや通販サイトに定期的に張り付いているうちに、また少しずつ本が溜まって来ましたので、今回もマリアリ同人誌レヌーを敢行したいと思います!!夏のコミケとかがこないだあったようなので、また色んな百合同人誌に出会えそうな予感です。このレビューに需要があるかどうかは甚だ疑問なんですが、まあ同人誌の世界にもいい百合はあるっつー感じで、優しい目で見守ってください。

以下、電波なレヌー。

ADVENT CIRNO -StarDust-(サークル名*One Night Stand)07/12/31★青春ラブラブ百合
氷の妖精チルノがFFっぽい世界で冒険するシリーズらしいです。巷で噂の大胆な泥棒を追いかけたチルノが見たのは、病に伏せた少女を気遣う少女の姿だった。身体を壊しているせいか、儚げに見えるアリスと、そんなアリスを励まし『自分の心配だけしてりゃいいんだよ』と笑顔で困難に挑もうとする魔理沙・・・って、うはあああ!!!これはなんと新鮮な設定のマリアリ!!アリスはクールなお姉さんって感じですが、会話の端々や僅かな表情の動きから、魔理沙を大事に思ってるのが凄く伝わるのです。ひたすらアリスの為に、少年のような真っ直ぐさで懸命に戦う魔理沙も、超絶カッコ良ゐ。見てるこっちがモジモジしちゃうようなラストも必見!

magical magic a(サークル名*チキンナイフ&ているこんちぇると)05/08/19★微〜ほんわか百合
表紙のイラストと裏表紙の4コマが秀逸です。前半はチキンナイフ氏の作品。魔理沙と一緒に温泉旅館に向かったアリスだが、偶然にも同じ宿に紅魔館のメンツが宿泊していて・・・。魔理沙との関係は“仲良し以上”ぐらいのせいか、煮え切らない自分の想いに悶々とするアリスがなかなか良いです。後半はているこんちぇると氏の作品。何の因果か、人形ぐらいの大きさになってしまった魔理沙を元に戻すため、あれこれ試行錯誤するアリスだが・・・。アリスが魔理沙に対し若干暴走気味なのは大前提として、面と向かった時でなければ魔理沙もストレートな好意をアリスに示してます。かみ合ってないけどちゃんと両想いという関係もいいですね!

SEVENCOLOR SHOOTINGSTAR(サークル名*Cube Sugar)08/08/16★ドストライク爆百合
うはああああ!!!出たアアア!!少女漫画風な繊細なタッチ、甘さと切なさを絶妙に配分したストーリー。マリアリの名手による総集編本第二弾です。2007年頃〜星に願いを+まで8作を収録、そのうち5作がマリアリです(書き下ろしも。アリスと魔理沙が現代に転生したという設定の物語『twinkle,twinkle,littlestar』のシリーズが全て読めます。泣き虫で少し臆病な所があるアリスを、いつでも光の在るほうへ連れて行こうとする、太陽のような魔理沙がすっごく魅力的です。この方の描くマリアリは、冷やかしに逃げることなく、真剣に恋愛に向き合っている感じが伝わってくるので、非常に好感が持てます。想いを重ねゆく二人の行く末を見届けるべし!

幻想胸キュン党(サークル名*オレンジミル)08/08/17★微百合
表紙を見て、一体どんなラブパワー爆発のマリアリが読めるのかと思っていたら、むしろギャグの方が爆発しまくっていた作品。アリスの胸のカップの変化を目視で完璧に把握できる魔理沙と、魔理沙の胸を触診しながら、絶妙にカップのサイズを形容するアリス。お前らの関係は一体・・・っつーぐらい、しょっぱなからぶっ飛ばしてきてますが、こんな風にマリアリってるのは冒頭2〜3ページのみで、あとは霊夢や他のキャラをまじえたハイテンションなギャグが絶え間なく続きます。ギャグ内容自体は突き抜け(過ぎ)ていて、正直吹きました。キャラクターの丸っこい輪郭も可愛らしいですね〜。おまけの1ページ漫画が、アリス→霊夢→魔理沙→アリスという、“憧れ三角関係”を上手く表していて、ここもポイントかもです。


<関連>
【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その1〜
  
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2008年06月27日

【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編〜

“同人の同人はみ〜んな同人。世界中に広げよう同人の輪ッ!!”

ということで、今回はゲーム『東方Project』のキャラクターを使用した百合同人誌を紹介したいと思います。・・・って、アニソンの“ア”の字もNEEEE!!って感じでございますけど、アニソンのレビューも100曲越えてきましたし、たまには違うことをするのも一興かと。。

実は私、この手の薄い本って今の今まで買ったことなかったんですよ。マジで。それが百合目当てで、フラフラ〜と近寄ってみたら、今までの反動の為か、たいへんな深みにハマり込んでしまいました。

いや〜、でも“百合”好きの心を刺激するような素敵なお話が、想像以上にいっぱいあったことには驚きましたね。東方の2次創作って、同人設定の同人設定の同人設定の同人設定がミルクレープの如く積み重なって出来てるみたいなので、その辺を踏まえつつ読んでいくのも面白いです。そーゆー部分は三次元アイドルの二次創作にも似てるような気がしますね(?。

薄い本1冊買うお金で、百合姫が1冊買えると思うと、若干価値観が揺らぐんですけど、百合領域新規開拓の為、たまにはそーゆー無茶をしてみてもいいんじゃないでしょうか。では、ここ3ヶ月ぐらいの間にろむろむが一生懸命ため込んだマリアリ本を、簡単にですがレビューっていきますです。最近の本が多いので、頑張ればまだまだ手に入るはずです。多分。通販サイコー。

ちなみに、マリアリといのは、東方に出てくるキャラクターである、霧雨魔理沙(黒い帽子と白いエプロンのほう・魔法使いの人間)とアリス・マーガトロイド(青い服の本を抱えてるほう・人形使いで、魔法使いという種族の非人間)のふたりが百合関係にあると信じて疑わない人(つまり私とか)の為の、CP名称であります。片方は人間で、片方は非人間(だから寿命も違うっぽい)。と、いうことを頭に叩き込んでおけば、更に妄想ワールドが広がって美味しくなります。以下、ALL健全。

HOT CHOCOLATE(サークル名*COCCO)08/05/25
甘いものを美味しそうに食べる魔理沙を見ては、モエモエしていたアリス。ある時、彼女の為にケーキを作ることを思いつくが・・・。可愛い絵柄と、高いラブラブ指数にキュン死ねる一冊。変に歪んだところや、やらしいところが無く、恋する女の子の一生懸命な感じがスッと爽やかに伝わってくるのがいいですね。絶妙のタイミングで、自分の正直な思いをサラッと言ってのける魔理沙に、アリスは強く惹かれてるのですが、確かにこの本で描かれている魔理沙はカッコ可愛くて魅力的なのです。頭の中は魔理沙でいっぱいな割りに、なかなかその気持ちを言葉に出さないアリスの焦れた感じも良いですね。ラストはハッピー爆発。

カラフルボックス(サークル名*椎名ひろ)08/05/25
ショート3篇が収録されています。ふたりの1日を追ったらこんな感じになるのかも・・・な一冊。18ページとかなり薄いですが、1ページごとのラブラブ度は120%越えです。いやほんと、全ページが完璧にマリアリしていて凄いのなんのって。1篇目は、魔理沙の忘れていった帽子にじゃれつくアリスの百面相がカワユイです。2篇目は、ふたりが魔法使い=宙に浮けるという設定を甘甘かつ上手に使ったお話なのですが、僅か4ページの中に広がりまくる百合宇宙には、正直目が釘付けになりました。口づけにおいても負けず嫌いなふたりってどんだけえええ!!こいつらの相思相愛パワーには圧倒されるぜ。

星に願いを(サークル名*Cube Sugar)08/02/10
魔理沙が死んだ後、魔理沙と過ごした“あの日”のことをゆっくりと回想するアリスのお話。いつか来る別れの日について考え込むあまり、魔理沙のバースデイも心から祝うことができない、生真面目で思い詰めがちなアリスと、そんな彼女を笑顔で励ます優しい魔理沙にキュン死ねます。しかし何とも切ないお話ですね。既に失われてしまった、ふたりの大切な時間を思い返すことで、改めて彼女の不在を実感するアリスの寂しさが胸に迫ります。特に、ラストページのアリスの独白には思わず涙が・・・。ええ、3回は泣きましたよ(何。表紙に描かれているアリスの、途方に暮れたような表情も切なさマックスハートで素晴らしいです。

花と蝶々(サークル名*Cube Sugar)08/05/25
『アリスってキスしたことある?』唐突な魔理沙の問いかけに戸惑い、動揺するアリスだが・・・。ページ数は若干少なめですが、この作者さんの百合本は、マジで外れませんね。少女マンガ風な繊細な絵柄とストーリーがたまらんです。ちょっと駆け足展開ですが、ふたりのラブ指数はページを追うごとに急上昇ハアハア(待。とにかくアリスが、超積極的な魔理沙に、すごい勢いで振り回されまくってます。可愛い絵柄なのに、口付けシーンは結構ガッチリ系とか(?)、そのギャップも良いですな。可憐な花=アリスに向かって、ヒラヒラと軽やかに近づく美しい蝶=魔理沙って感じですかね〜。表紙もさいこう。

恋色に染まる(サークル名*PERSONAL COLOR)07/08/17
今まで一度も見たことの無いアリスの表情を見たくて仕方のない魔理沙は、アリスの後ろを子猫の様に付いてまわるが、肝心のアリスには迷惑がられて・・・。デラCOOLなアリスと、それにヤキモキしまくる感情豊かな魔理沙の対比が面白いです。キャラを形作る柔らかい輪郭線が、妙に色っぽく艶かしいですね〜。独特のキャラ付けも面白いれす。はっきりと自覚していなかった自分の気持ちに、魔理沙がハッと気付くシーンは、まさに表題通り『恋色に染まる』という感じで、超丁寧な描写とも相まって、作中最高のマリアリシーンとなっております。アリスは最後までCOOLですけど、まんざらでもなさそうな感じがまたモエエエエ。

MY HEART(サークル名*CLOUD PALETTE)08/05/25
魔理沙の唐突な告白をビンタ一発で拒絶し、ひとり思い悩むアリスだったが・・・。うーむむ。アリスがブチ切れちゃう理由が、私にはいまいち理解できませんでした。こんなにはっきり云われたら、コロッといきそうなものですが。。ついでに、ラストの和解〜ラブラブまでの展開もいきなり過ぎてちょっと置いてけぼり感があったかもです。とはいえ、後半部15ページ以上に及ぶ濃厚なマリアリ告白大会は鬼気迫るものを感じました。ということで、お話自体にはあんまり入り込むことができなかったんですけど、アリマリの関係をテーマにした漫画としては、なかなかに読み応えのある本だったと思います。

すき、きらい・・・だいすき(サークル名*魔法☆少女)08/05/25
魔理沙がいなくなった後、心の整理を付けられず、逆に魔理沙を恨み気味になっていたアリス。その前に『未練があったんだ』と、いきなり魔理沙が現れて・・・。アリスの前に現れた魔理沙は、結局幽霊の類だったのか、それとも幻の存在だったのか、設定的にはよくわからなかったんですけど、(甘々な)未練に引きずられてフラッとアリスのもとを訪れるってのが、なんとなくいいですね。あと、ちょっと手を握られただけで、心底嬉しそうな顔をするアリスとか、上海を使って、アリスの元に再び未練(想い)を残していく魔理沙とか、さりげない描写に好感が持てました。欲を言えばもうちょっと背景絵が欲しかったかもです。。



・・・とりあえず、こんなモンでしょうか。。ただの百合感想文って感じですけど。いやー、まさかここまでアリマリに萌え転んでしまうとはね〜。つーか、アリス絡みなら霊夢でもパチュリーでも美味しくいけそうな気がしてきたアアア!!つーことで、今回は偏った趣味企画にお付き合い頂き誠にありがとうございました。次回からはまた通常更新〜(の予定。  
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2008年06月10日

『幻想事変』<岸田教団 & The 明星ロケッツ>

『幻想事変』<岸田教団 & The 明星ロケッツ>

つ・・・遂にこの領域に足を踏み込んでしまった・・・。
ってな訳で、本日は、レッツゴー!東方アレンジの巻!!

いやー、こういう(同人)ジャンルって、知ってる人は超知ってるけど、知らない人はマジ知らないって感じな世界だと思うので、若干迷う部分はあったんですけど、熱烈なコメントも頂いたことですし、ここは期待に応えたいな〜!っと、思いまして、拙い知識しか持ってませんが、自分なりにレヌーしてみたいと思います☆☆☆

先日、ZUN氏の音楽アルバム『蓬莱人形』を紹介致しましたが、今回紹介するのは、そのZUN氏が作ったゲームソングアマチュアの人たちがカヴァーして、新しい音楽作品を作る・・・という行為、通称“東方アレンジ”と呼ばれるものに当たります。

ZUN氏の作る楽曲は、基本的にオール打ち込み電子音によって構成されております。打ち込みというのは、超簡単に云えば、専用のマシンを使って、データ化された音楽(MIDIデータ)作ることです。デジタルの世界でデータ化された音楽は、作った後に細かく編集・修正することが可能になり、また、記録した音楽データを重ね合わせることで、あたかも複数の人間が演奏しているかのような重層な楽曲を作ることも可能になります(多分。

*ちなみに、こーゆー機械等を操って作ります。

さて、こうしたZUN氏の打ち込み楽曲を元ネタとして、自分なりに編曲したり、演奏したり、歌詞を付けて歌ってみたり、更に自分で打ち込み直してみたりするような、カヴァー行為(=東方アレンジ)は、現在一部で大変な熱狂を持って受け入れられています。私の友人にも『ゲームも漫画も同人誌もまっったく知らないけれど、なんとなく買った。でも何がおススメなのかとか、まっったくわからないので、店で流れてる曲をてきとーに買ったりしてる』という人がいます。まー、こんなんは極端な例でしょうが、東方わからんけど、当方アレンジは買っちゃった・・・みたいな人は結構いるようでございますね。

こういった感じの同人CDは、少し前まではほんとにヒッソリした、知る人ぞ知る系のジャンルだったと思います。ハードなヲタクの方や、アニメ系アマチュアバンドに情熱を燃やす方以外は、まず絶対的に耳にする機会が少なかったことでしょう。同人イベントや、同人専門店でしか買えないし、目に付かない、というのもありますし、チョサク権の関係上、大っぴらに展開できない・・・という問題も有りました。10年前〜少し前迄の(アニソン・ゲーソン系)同人カバーで目立ってたのは、どちらかというとアダルティーなゲームの主題歌やBGMをアレンジしたものでした。。ええ・・・どう考えても敷居が高すぎますね。私も基本スルーしていました。

しかし、昨今のインターネット上の動画投稿・配信サイトの充実により、ライトなヲタク層(?)の耳にも、そうしたものが簡単に入ってくるようになりました。いいのか悪いのかよくわかりませんけど、それによってこうした同人音楽のジャンルも敷居が下がり、多くの人が流入する結果となりました。これには、東方が、アダルティー要素の皆無っぽい物語ということも多少関係しているかもしれませんね。また、東方アレンジは同人音楽界隈では“花形”って感じで、当たれば間違いなく“売れる”というのも、アレンジ流行の要因にあるのかな〜とも思います。

と、いうことで、東方アレンジの成り立ちについて簡単に説明してみましたが、いかがでしたでしょうか?

さて、ここで、ろむろむが東方アレンジについて求めているものについて、一言断っておきます。つーか、今更云うまでもないことですけどそりゃーもちろん“百合”ですよ、“百合”!!無いのは無いので構わないんですけど、でもどうせならベタベタの百合歌詞が聞きたいんにゃああああって欲望がある訳ですよ!まあ、つまるところ、百合目当てで東方に入ったクチなんで、その辺理解していただければ。

・・・って、いきなり百合全開でいくのもアレなんで、それは次の機会にレビューするとして。。今日は東方アレンジの中でも、ロックなアレンジが評判の“岸田教団”というグループのCDを紹介したいと思います!

岸田教団は、アマチュアのバンドグループで、ロック(&メタル)調の演奏が主であり、今回のアルバムでは女性ボーカル・Ichigoさんが全曲を一人で歌い上げております。アルバム『幻想事変』は、“岸田教団 & The 明星ロケッツ”名義での4thアルバムになるようですね。ギターとドラムを響かせる、本格ロック志向のバンドのようです。

“幻想事変”という名前を見てピンと来る人は来るかもしれませんが、続く収録曲に“歌舞伎町の魔女”というタイトルのものがあるとくれば・・・。そう、東京事変ですね!実際ボーカルさんは、椎名林檎姫にダイレクトに影響受けてるっぽい歌い方をされています。巻き舌とまではいきませんが、高音部での声の出し方なんかは良く似ていますね。・・・実は、ろむろむには林檎姫の超追っかけであるという秘密の一面(?)が在るので、林檎姫をリスペクトしてるような方には、結構好感が持てます。私事ですが。。

Ichigoさんは、若干声が細いかな〜?という印象は受けましたが、高音・低音ともに安定した歌唱をされていて、声に独特の“華”があるように感じました。バンドの演奏もどっちかというと荒削りだなぁとは思うんですけど、Ichigoさんの声が入るとすごくしっくりくるというか、イイ雰囲気が出来上がるのが不思議ですね。

1曲目、2曲目のインパクトは凄いと思いますが、全曲同じような調子なのは、メリハリ的にちょっと残念だったかもです。

01.明星ロケット
読み方は、アケボシロケット。多分、このアルバムの看板ソングかと思います。ひたすらに疾走しまくるナンバー。歌詞は、東方に登場するキャラクター、天狗であり幻想郷の新聞記者である、射命丸文をモチーフにしたものだと思われます。風を操る程度の能力を持ち、ネタ探しの為、幻想郷中を超高速で飛び回る人物。という設定を頭に入れて歌詞を読んでみると、“1000分の一秒で 駆け抜けろ”“真実は唯一つだけ ただ誰よりも速く飛べばいい”・・・などといった歌詞に散りばめられた遊び心が感じられると思います。

原曲は“レトロスペクティブ京都”。一見すると派手なアレンジに思えますが、実際は原曲の曲調に、非常に忠実に作られています。

02.SuperSonicSpeedStar

03.歌舞伎町の魔女
イントロ(前奏・間奏・後奏)はモロに歌舞伎町の女王。原曲は“恋色マスタースパーク”。こういうことができるのが、同人音楽の楽しいところなんだろうな〜とは思いましたが、曲としていいかというと聞かれると、難しいところですね。。でも、面白い試みだと思います。

04.夢は時空を越えて
05.LotusLove

06.YU-MU
アルバム中、最も哀愁を漂わせた楽曲・・・であるように感じました。幻想郷最強?の妖怪にして、花を操る程度の能力を持つ、風見幽香をテーマにした歌詞。普段は、自然に咲く花の中生活している妖怪という設定があり、歌詞中にも、花や土に関する言葉がワンサと盛り込まれています。“幽雅に咲き誇る 向日葵の色は何を見た?”“土に還る命に ためらい一つもない”。旧作で、寝てる所を叩き起こされて戦闘に巻き込まれた(?)というエピソードがあったようなので、“眠り”に関する詞も若干見られます。孤高の強さと、残酷さを兼ね備えた幽香に相応しくありつつ、一抹のさびしさを感じさせるような歌詞は必聴かと。演奏もノリノリです。

07.ネクロファンタジア
08.Ancienttemple


<原曲・レトロスペクティブ京都>



<東方アレンジ・明星ロケット>




<拍手お返事>
>6月8日
こちらこそ、どうもはじめまして☆☆神無月レビューで当ブログを知ってくださったようで、本当にありがたいことでございます!!さて、東方ですが、原曲のレビューはしてみたけど、アレンジもやっていいんかな〜とか、私自身丁度思っていたところ、貴方の拍手コメントを頂き、『もうこれはやるしかないな!』と、思った次第であります!私の呟きのような雑記にも目を通して下さっているようで、重ね重ね、ありがとうございます。アレンジとかも、よくお聞きになるようですね。私は、基本的に“歌詞の中の百合”を見つけるのが好きなので、東方アレンジでもそんなとこばっかり着目してます。

>そして何よりキャラクターを拝借した二次創作も豊富ですし、もちろんそのほとんどが百合百合しい内容ですから、ぜひ東方世界にどっぷりハマっていってくださると嬉しいです。

確かに、東方同人界隈の百合充実ぶりは、もう選り取り見取り掴み取りな勢いで、眩暈がしそうなほどです。とりあえず、アリマリとか霊アリとかに異様なハマり方している今日この頃。どうも、アリスが好きなようです・・・総受け総受け(待。そちらの嗜好もコッソリ教えていただきたいです〜(ええー!

ではでは、今後ともよろしくお願いいたします!!

>6月10日
×1ありがとうございました!
×1ありがとうございます!!
  
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2008年05月27日

『蓬莱人形 〜Dolls In Psuedo Paradise』<上海アリス幻樂団>

『蓬莱人形 〜Dolls In Psuedo Paradise』(2002/12/30)

作編曲:ZUN

〜それは人間と妖怪の新しい関係だった〜(アルバム帯より)

弾幕系(シューティング)同人ゲーム『東方Project』で、ゲーム中に流れているBGMなどを集めたサウンドトラック作品。と、思いきや、ZUN氏の音楽CDの第一弾としてリリースされたらしい一枚。上海アリス幻樂団は、神主ことZUN氏個人サークルであり、ZUN氏がゲーム製作・イラスト・サントラ作りをすべて一人で行っているそうです。1996年から活動を開始し、2008年現在では同人界においてカルト的な人気を誇るジャンルにまで成長しました。


Q、同人って何!?普通のと何が違うの!?

なんか前も説明したような気がしますが、改めてテキトーに。
同人とは、簡単に言えば商業モノの逆です。同人によって作られた商品は、流通ルートが非常に限られており、コミックマーケット同人専門の店などでないと、なかなか手に入りません。普通のCDショップとか本屋とか、アマゾンとかではほとんど買えないっつーことです。

同人モノは、元々ある原作を自分なりに解釈して、妄想爆発の同人誌などを作り出す2次創作タイプのものと、自分自身が1次創作者になって作品を作り出すタイプ(例*ひぐらし・昔のサンホラetc)の2種に大別されます。東方は後者に分類されますね。自分の好きなもの、自分の表現したいものを、トコトン追及できる代わりに、たとえ失敗しても誰も助けてくれないですし(失敗例*借金してまで同人誌刷りまくったのに、全然売れずに大赤字)、時代の波に取り残されるとそこで終わってしまう・・・という厳しさもあります。

商業モノは、ぶっちゃけ売れないと話になりません。売れなければご飯が食べれず会社は倒れ従業員は路頭に迷います。だから、商業ではプロデューサー責任ある人が、作品の方向性をリサーチし、改善し、より収益を上げるためにどのような展開をしていくかを常に考えているのです。例えば、売れない歌手は2、3曲で切り捨てられたりしますし、売れセンの歌手を育てるために、売れセンの歌が周到に用意されたりするのです。その代わり売れるという勝算があれば、たとえ何度か失敗しても、会社が後ろ盾となって助けてくれます。これは良い悪いの話ではなく、そうでないと“商売”は成り立たないというだけの話です。

またチョサク権の厳しさも同人と商業では大変な差があります。商業で同人をやる時は、あまり目立ちすぎないように・・・というのは基本スタンスでしょう。フジコキャラでスパロボ同人ゲーを作ったが為に、大きな力でふっ飛ばされてしまったサークルもありましたね。その点、東方などは(同人に限り)二次創作活動を公に認めているなど、稀に見る柔軟な対応が為されています。東方がここまで大きく発展したのは、同人活動を認めたから〜・・・という意見もよく耳に致します。


・・・ということで、この“東方Project”は、ゲーム、音楽、同人誌、漫画と、様々な同人ジャンル(一部商業)隆盛を誇っており、同人界、3歩歩けば“東方”に当たるっつーぐらいで、その人気には凄まじいものがあります。。私自身は百合を探してるうちに辿りついた・・・って感じですね。百合絵を探しまくるうちに、幻想郷への道が開けました。友人に東方関連グッズを贈られたのは最近ですが、1年半ほど前から百合限定で物件探しはしていたり・・・。登場人物の9割以上が少女ってトコからして、百合的に美味しすぎます。ホントZUN氏は現代のヘンリー・ダーガーだぜ(待。

元々ZUN氏は、自分で作った音楽作品を発表したくて、活動を始めたようですが、色々あってそれがゲームとなり、結果的にゲームミュージックを作り上げることにも繋がったようです。最初に“音楽”があって、その発表の方法論として“ゲーム”という手法が用いられたということです。

ZUN氏のインタビューにも『ゲームミュージックを作りたくて、仕事にもしてみたかったんです。それで音楽の勉強して、作って。でも、それがゲームに流れるアテはない。だったら、自分の音楽がゲームに流れるように自分でゲームを作ってしまおう。その感覚が最初です。』とありました。まさに卵が先か、鶏が先かって感じですね(?。

ゲームのヒットと、同人界隈の盛り上がり。加えて、この原曲を自分なりに加工&アレンジしたり、時にはボーカルまで自分達で付けて歌ってしまう“東方アレンジ”という同人ジャンルの躍進によって、若干特殊ですが、東方は“音楽”の面でも成功を収めたと云えます。

この『蓬莱人形』という音楽作品は、最初にCD−ROMで発売されたときには、ホラーっぽいSF仕立てのSS(ショートストーリー)が付いていたらしいですが、現在は不思議系のSSに変わっています。東方の舞台である“幻想卿”に居た“8人の正直者の人間”がひとりずつ妖怪(?)に惨殺されてゆく・・・というストーリーだったようです。このストーリーに絡めた意味もあったのか、11曲目“U.N.オーエンは彼女なのか?”は、アガサ・クリスティの超有名小説(孤島に集められた人が一人ずつ死んでいくアレ)の登場人物オーエンに引っ掛けていたりしています。 

現在は、付属のブックレット(つーか一枚紙)に、東方のキャラクターを思い起こさせるようなキーワードが散りばめられた、各曲の解説っぽい3〜4行の短文が書いてあります。

さて、肝心の曲なのですが、オール打ち込み電子音ということもあり、私の耳にはすべて同じピロピロ音に聞こえました。。私自身が、今までゲームミュージックの類にほとんど触れてこなかったから、慣れてないってのもあるかもしれませんし、ゲーム自体をちょびっとしかやってないので、曲に対する思い入れが皆無というのもあるかもしれません。

・・・うーーむむ。。やはりすべてが電子音の音楽ってのは、集中して聴けば聴くほどに、どうしても疲れる瞬間とゆーものがやってくるもので、続けて聴くには若干キツイものがありました。ゲームプレイ中に聴くのと、CD単体として聴くのはまた違うものですからね。

ZUN氏はインタビューで“姫神(*東北の民族文化を下敷きにし、シンセサイザーによる独特の演奏で、幻想的な音楽を作り上げたグループ”や、ワールドミュージックなどを愛好していると語っていましたが、確かに最初に耳にしたときは、ファミコンのBGMに、“民族音楽系”の雰囲気を漂わせたような感じだな〜という印象を受けました。

また、“曲に合うキャラクター・合わないキャラクター”なども、意識しつつ曲作り(=ゲーム作り)をされているようです。東方にとっての“音楽”とはゲームの構成にも激しく関連する、非常に重要なファクターなのでありましょう。

以下、テキトー過ぎるレビュー。

1.蓬莱伝説
2.二色蓮花蝶 〜 Red and White
最初から最後まで、ハイテンポ・ハイテンションで突き進む楽曲。ちょっとF1っぽい(?。副題の“Red and White”は、東方の主人公キャラの一人“博麗霊夢(紅白の巫女服着用)”のことを指している。
3.桜花之恋塚 〜 Japanese Flower
4.明治十七年の上海アリス
サビに向かって少しずつ盛り上がっていくタイプの曲。時間が狂っていくような怪しいタメ(1:33〜1:55)が微妙に気になる。
5.東方怪奇談

6.エニグマティクドール
サビの盛り上がり方が独特で、聞き応えがある。 1分04秒からのサビと1分43秒からのサビでは、アレンジが全く異なっている。後者のゴージャスな感じのサビがなかなかにステキ。
7.サーカスレヴァリエ
8.人形の森
9.Witch of Love Potion
10.リーインカーネイション

11.U.N.オーエンは彼女なのか?
アルバム中で、多分最もキャッチーな一曲。不安定に揺れ動く、起伏に富んだ曲展開が面白い。U.N.オーエン→誰ともわからないもの・・・ということで、敵キャラの一人“フランドール・スカーレット(吸血鬼)”を指しているようです。
12.永遠の巫女
13.空飛ぶ巫女の不思議な毎日
全体的になんか思わせぶりな曲調。サビが微妙に切なげに・・・聴こえなくもない。

(↓)こんな感じのゲーム。使用楽曲は“U.N.オーエンは彼女なのか?”




  
Posted by romrom6656 at 00:34Comments(0)TrackBack(0)clip!