ということで、みなさん!!先日久々の直球百合ゲームが発売されましたよ!!その名も『FLOWERS』!!以下、感想とか百合萌えポイントとか紹介。
(あらすじ)
聖母マリアを讃えるミッションスクール『聖アングレカム学院』で繰り広げられる、少女たちの美しい花の季節・・・。森に閉ざされた全寮制の女学校には“アミティエ”と呼ばれる制度がある。入学と同時に、疑似的な“友人”を作らせ、共に生活させることで人間的に成長させようとする試みだ。内気で家にこもりがちだった主人公の白羽蘇芳(しらはねすおう)は、この制度に関心を持ち入学を選んだ。そして彼女は、この学園でかけがえのない人たちと絆を結んでいくことになる・・・。
まずこのゲーム、雰囲気が 蝶 さ い こ う です。
霜月はるかさん×MANYOさんのアカイイトコンビによるOPも激ステキだし、ゲーム中に流れるBGMも優美な感じでとても良いです。華奢な線が美しいイラスト・立ち絵も、見てるだけで目の保養ですわ。
文章も品が良くて読みやすいし、プレイすればするほど、この高純度の百合世界にぐいぐい引き込まれていく自分を実感できます。お手頃価格なのに、ボリュームは割と多めなので、けっこう長く楽しめて満足×2。
そしてこの内気で自信がなく、ひきこもり気質があるけど、優しい性格で、自分を変えたいという強い想いを持ち、会う人がみんな『こんな美人見たことない・・・ポワワ〜』となっても社交辞令で片づけてしまう鈍感さに溢れ、アミティエの女の子の汗の香りや肢体に一瞬みだらな気持ちを持ったり、その他大勢の周りの人たちとフラグを乱立させてしまう天然総受けパワーと百合ポテンシャルを持ちながら、天性の冴えわたる推理力によって学園で起こる“不思議な出来事”を解決に導く名探偵こと、主人公の白羽蘇芳さんが、非常にかわいくて魅力的でヤバいです。むしろ白羽蘇芳さんを攻略したいぐらいのヤバさです。
基本的な攻略可能キャラは、おそらく眼鏡ッ子の委員長・花菱立花と、明るい爽やか系自由人の匂坂マユリの二人になります。
てか、この主人公の一級フラグ建築士ぶりからすると、双子とか車椅子さんとか先生とか上級生をオとすこともたやすい感じに見えるんですが、まあ、あんまり攻略キャラを増やしても散漫になっちゃうかもしれませんから、これぐらいでいいのかな?でも車椅子の子は、特に魅力的だったので、蘇芳といい感じになってくれたらいいのにな〜とか思ってたりしたんですけど・・・ちょっと残念ですね。
立花は、最初からかなり蘇芳のことを気に入っていて、ちょっとした蘇芳の言動で花が咲いたように嬉しそうに振る舞うのがとっても可愛いのです。献身的で、ちょっと融通の利かないところはあるけど、いつもみんなをまとめようと頑張り、そして主人公に対して一途で健気です。
マユリは、飄々としていて掴みどころがないけど、その裏表のない性格がみんなに好かれている人気者です。蘇芳を突き放したり、かと思えば強い独占欲を垣間見せたりと、少女らしいうつろいやすさが、なんかほっとけないオーラ出してて、なんというか・・・子猫可愛い(?)です。
その他のキャラもみんな個性的で可愛らしく、プレイ時間が長くなれば長くなるほど、なんか愛着がわいてきます。双子とか、おいおいお前・・・みたいな人としてちょっとダメな所があったりしたんですけど、蘇芳と絆を深めることで人間的にも成長してますしね〜。個人的には、立花×蘇芳が好きだったんですけど、立花ルートの(マユリルートの派生っぽい)おまけ感溢れるエンドに、ほんのちょっと悔しいものを感じました。もちろんガッツりラブラブはしてましたけど、もう少しだけ甘々エピローグとか欲しかったれす。でも、大多数の人はマユリ×蘇芳派かもしれない・・・。立花いいと思うんだけどなあ・・・ちょっと心が弱いというか、蘇芳が好きすぎてあかん子になるとことか・・かわいいやん。
この『FLOWERS』というゲームの斬新なところは、百合を主題に置き、少女の密やかで楽しげな学園生活物語を魅せつつ、ミステリー要素を取り入れてるってところだと思います。このミステリーを紐解くことで、登場人物たちのキャラを深く掘り下げることに繋がっていく訳で、なるほど上手いこと作られてるなああ〜と感心しました。まあ、ものすごくしっかり本編を読んでても謎が解けなくてゲームオーバーになだれこむこともしばしばありましたけど、そういう時は選択肢総当たりで頑張ればなんとかなります。ファイト。
あと、エロシーンなどは皆無の超健全な百合ゲームですが、その分文章とシチュエーションでドキドキさせてやろうという気概に満ちているので、読んでてキュン百合萌えになるシーンは盛りだくさんでした。この学校は体育の授業がすべて“バレエ”というすさまじいカリキュラムなので、まぶしい純白のレオタード姿を堪能できるのも熱いです(爆)。
ドキドキシチュエーションは山盛りありますが、たとえば、深夜の図書館の密やかなシーンとか、夜中に布団にもぐりこんでお話しするシーンとか、お互いの生足を艶めかしく絡めるようなシーンとか、机の下でこっそり手をつないで微笑んでみたりとか・・・私はそういうシーンが特にいいなあ〜と思いました。まあ、とにかく“百合力”みなぎってるゲームなのは間違いないので、ご安心ください!!
あるルートのラストは、ちょっと切ない感じになってしまうのですが、おそらく続編の布石になると思うので、ある意味楽しみです。そう、これはマリみてにおけるレイニー止めみたいなもんです。あの伝説の“レイニー止め”を10年ぶりぐらいに(?)改めて体感できるなんて・・・ステキじゃないですか(何。
(簡単なルート攻略)*自信ないです。すんません。
☆一周目は、必ずマユリルートになるので、マユリルートを間違いなくたどるのがよい
☆選択肢を選んだ時に、会話バーの右にある百合のつぼみのマークが光る。黄色が光った場合は、立花ルート、緑色が光った場合はマユリルート。
☆なので、1周目はひたすら、緑色を光らせればOK。そのうちつぼみがデカくなって百合の花が咲く。
☆推理シーンは、黄色とか緑とかは関係ないので、正しい選択肢を選べばよい。わからんかったら直前でセーブして総当たりアタックをかける。
☆2周目から、立花ルートにいける。なにがなんでも黄色の選択肢を選ぶ。すると百合の花がしぼんで蕾になる。そうなればOK。
☆推理シーンで間違えることでバッドエンドに行ける。とりあえずエンディングリストを埋めたら、四コマとかが解放されれるのでいっといたほうがいい。
どうやらこのシリーズは季節ごとに新作を出す予定っぽいので、今回を“春”として、このあと“夏”“秋”“冬”の3作品が続くみたいです。(*別に今年の夏に、次回作が出るわけではないみたいですが・・・)
とりまヒャッホオオオオ!!!たのしみですねえええええ!!!期待しながら待ちたいと思います。
*言い忘れてましたけど、ゲームのコンフィグの『キャラクター別音声設定』はぜひ一度行ってみてくださいね!音符のイラストをクリックしてみようぞ!!双子がすんごい気になる台詞を言ってますし(今後のフラグか!?)、譲葉先輩のイケボイスを改めて堪能できます。