『3年2組の呪い屋さん』作:柚木 涼太(全1巻)
“呪い”が得意な美少女・ローザちゃんに、好意を持ってアタックしていた主人公・小春が、ちょっとした誤解から“呪いの師匠”とあがめられ、いちゃいちゃラブラブしたり、泣いたり笑ったり日常を過ごした挙げ句、ものすごい殺し文句でガチ百合フィナーレを決めるまでの物語。
おいおい、この小学生たち・・・小3にしてものすごい百合指数高いよ。。最初は、小春の方がローザにアタックしていて、でもローザは小春に冷たくて無関心って感じだったんですが、誤解発生後は、信じられないぐらい小春にデレ崇拝しまくるのが、超美味しいのです。ギャグな感じで終わるかと思いきや、ラストはド真剣な百合〆っぷりで、大大大満足な結末でございました。一巻完結ですが、絵柄も可愛くて続きがすごく読みたくなりましたよ。
『三日月の蜜』作:仙石 寛子(全1巻)
短編集が収録されているのですが、表題作『三日月の蜜』が大学生×社会人で百合です。他に1本ほど百合話。他は普通の4コマ。
片想いのバイト先の先輩(男)の想い人(女)を羨んだ主人公(女)が、先輩へのあてつけで『私なら(先輩の想い人の女性と)付き合えますよ』と勢いで言ってしまったことにより、本当に想い人(女)の方と交際する羽目になってしまう・・・という、成り行きから始まる恋愛を描いています。冗談のような交際の始まりに戸惑う主人公の佐倉さんですが、自分に本当に真面目に好意をもって接してくれる桃子さんを目の当たりにして、心がドンドン揺らいでいくのであります。
まあ、とりあえず、このモジモジした感じの佐倉さんがカワユくて良い!!ラストもしっかり押さえてくれてるし、更に百合分を補給したい場合は、カバー裏を眺めるのが良いです。桃子さんがいかに佐倉さんを好きでいるのかがよおおおっくわかるので!!背景はやや白くて、絵もあっさり系でやや同人誌っぽい雰囲気もあるのですが、何故か何度も読み返したくなってしまう不思議な魔力を持つ漫画だと思います。
『彼女×彼女』作:大沢あまね(全1巻)
少女たちの甘酸っぱく、純粋で、時に少し生々しい瞬間を追った、百合4コマ作品集。
幽霊から女子高生、看護師など、色んなシチュエーションの中で起こるドラマを次々と垣間見ることが出来ます。普通の百合もすごくイイんですけど、孤独なゴスロリ“少女”に初めての友達ができるまでを描いた話とかすごく心に残りましたし、主人公を好きなあまり、主人公のすべてを異常なまでに欲しがる恋人の話とかも、歪んでいるのにグッときました。
結構クセのあるお話が多くて、更に女性ならではのザラッとした感覚が、チラホラ見られるのが、逆に面白いなと思います。特に飾らない年上の女性に恋した女子高生の話が、私は超お気に入りです。
『スズナリ』(全2巻)作:石見翔子(全2巻)
突然現れた、自分とソックリの“妹(猫耳付)”に、死ぬほど慕われる“姉”の戸惑いの日々。
お姉ちゃんが大好きで仕方ない、天真爛漫な自称妹(?)鈴に、最初は混乱していた姉の楓が、鈴の純真さや自分に向けられる素直な好意を受け取り、本当の姉妹以上の関係になっていく過程が、ギャグ込み込みながら丁寧に描かれているのが良いです。
姉大好きが行動理念の鈴が巻き起こす騒動に、冷静な楓が振り回されたり、突っ込みを入れたりする展開が基本なんですが、後半でかなりシリアスな話が入ってきて、何故鈴がそこまで楓を慕うのかがわかる話では、色んな伏線が回収されていてオオっとなりました。果たせなかった古い約束を、違う形であっても無事に成就させたラストがすごく良かったです。ツンツン気味だった楓が、完全に自分の気持ちに正直に振る舞うガチエンド最高でした。
『スマイル・スタイル』作:筋肉☆太郎(1巻発売)
何故かものすごい勢いで、周囲の女子の心を奪いまくってしまう主人公・百合ちゃんの受難の学生生活を描いた、日常系ギャグ百合マンガ。基本は4コマです。百合ちゃんの匂いを嗅いで、軽く昇天する友人はもとより、生足を見て鼻血を出す同級生、服に顔を埋めて悦に入る教師など、フェチなド変態がこれでもかというぐらい登場します。
百合ちゃんの謎の百合フェロモンによって、ほとんどの女子が性的に狂っていく様子が、可愛い絵柄で丹念に描かれております(待て。周囲の変態度と、主人公の普通の女の子度のギャップがなんともいえず面白くて、いいっすね〜!!2巻からは百合ちゃんの妹も登場し、(変態)百合度もやや上昇しているような気がします。
『プアプアLIPS』作:後藤羽矢子(全4巻)
超貧乏で純粋で根性のある主人公ナコと、不器用で同性愛者で超お嬢様のレンさんが、お互いを理解し、愛し合うようになるまでの日々を追ったギャグ&シリアス混合の物語。ナコに対して、素直に感情を表現できないレンさんの可愛さもさることながら、レンさんがナコのことを想って身を引いた後に、ナコがレンさんのことを求めて泣くシーンの、ナコの健気さと言ったらもおおおおお!!おちゃらけで終わらせなかったラストも最高でした。
『姫のためなら死ねる』作:くずしろ(1〜3巻発売、以下続刊)
時は、平安時代。中宮定子に仕える清少納言は、寝ても覚めても定子のことを考え、愛し、妄想し、そのすべてを日記に書きとめるかなりヤバい女官であった・・・。定子が可愛過ぎて人格崩壊気味の清少納言と、清少納言にほのかなときめきを持って接する定子と、それを焦りながら見守る周囲の、にぎやかな日常が描かれています。
とりあえず定子様のキャラが可愛くて実に萌えます。他の女官や、紫式部と仲良く(?)する清少納言に、あからさまに嫉妬する定子様マジ天使。このまま突っ走って行って欲しい作品です。
『ちょっとかわいいアイアンメイデン』 作:深見真&α・アルフライラ(1〜2巻発売)
入学早々、謎の美人先輩・碧生によって“拷問部”に半強制入部させられた主人公結月が、正義の拷問を研究・実践するため、色っぽくてド変態の先輩や仲間と共に己(の拷問力)を磨いていく物語。
ガチな拷問ネタの合間に、結月が碧生にドキドキしたり、させられたりな話もあってそういう部分は意外と百合やってる感じはします。
ただ、拷問の実践がマジすぎて、正直私はこの漫画・・・ドン引きつーか苦手でした。スミマセン。これSMつーか拷問ですし・・・。まあ、合う人には合うかと思います。
『桜Trick』作:タチ(1〜2巻発売)
高校生の春香と優のラブラブ生活を中心とした、学園日常系百合4コマ。それまでは親友だったけど、新しい生活と独占欲でいっぱいいっぱいになっている春香のために、キスを許したことで、二人の距離はドンドン縮まっていくのでした。まあとにかくチュッチュとしか言いようのない作品ですね。色んな場所の色んなシチュエーションで、いかに主人公たちがキスしまくるかが見所かと思います。
この漫画・・・まあまあ好きなんですけど、そこまでピンときませんでした。もっと山あり谷ありしてほしいかなーなんて、勝手に思ったり・・・。ハンパない甘々度なのは間違いないんで、百合かつそういう激甘い雰囲気を求める人にはたまらない作品だと思います。直接的に見えて、心理描写はけっこう丁寧な感じなのがいいですね。
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