いやあああ、あれですよ、あれ!!“魔法少女まどか☆マギカ”のアナザースピンオフ漫画〜The different story〜の上巻ですわよ。本編のコミカライズをされたハノカゲ先生渾身の書下ろし漫画ですよ。もう期待以上の作品で大興奮を禁じ得ておりません。
正義の魔法少女・マミさんが可愛いわカッコいいわ萌えるわ・・・な秘蔵シーンが満載で、もうマミファンの心を完全に殺しにかかってきてます。そんなマミさんを、眩しいようなものを見るように見つめる杏子もまた可愛いくてヤバい感じですし・・・。もう丸ごと一巻、杏マミ!!ほんとに杏マミ尽くし!!
特典ペーパーまでもが神とな!!
まあとにかく、私たちのマミさん妄想(?)を素晴らしく補完してくれるすごい漫画であることは間違いないのです!!
さて、この漫画は、ブルーレイ特典の付録として付いていた“フェアエル・ストーリー”というドラマCDを元にした作られた作品で、まどマギ本編よりも前に、美滝ヶ原で一人で魔女と戦っていた頃の巴マミと、魔法少女になりたてのピュア佐倉杏子の出会いからはじまる、物語を描いています。
正義の為に戦う魔法少女を地道に実践しながらも、それを認め、賛同する人を得られず孤独にひとり頑張るマミさん。ある時、苦戦している魔法少女を助け、分け前を譲ろうとするマミさんですが『魔法少女はライバル同士だから、やめておいたほうがいい』と言われ、しょげてしまいます。それでも魔女狩りを頑張って続けていた時に、隣町から魔女を追ってやって来た佐倉杏子と偶然出会い、共闘をすることになります。
しょっぱなから息ぴったりのコンビネーションで魔女を倒すふたり。
縄張りに入ってしまったことを謝罪する杏子にマミさんは『大事なのは一人でも多くの人々の命を守ることなんだもの』と返し、グリーフシードも分けてあげます。もうこの時点で、杏子のマミさんを見つめる熱視線がヤバいことになってます。更にマミさんの手作りケーキ振る舞い攻撃まで喰らい、心どころか胃袋まで掴まれてしまった杏子は『今日はマミさんと会えてよかったな』とつぶやき、更に『あたしをマミさんの弟子にしてもらえないかな?』と熱心な口説きモードに入ります。この時の驚きと嬉しさが混じったマミ
さんの表情がチョー可愛いんですけどッ!!
杏子の弟子宣言後、学校の友達に『今日一日中浮かれてたよね?さては彼氏でもできた?』と聞かれ動揺するマミさん。必死に弁解するも『彼氏じゃなくて婚約者?』と返される始末・・・。って、もうマミさんの浮かれっぷりが尋常じゃないですね。一体どんだけのウフフ状態を周りに振りまいてたんだろう・・・??
その後、待ち合わせをしたり、一緒に魔女探しをしたり、戦ったりと、順調にデートを重ねます。
ふいに“マミ先輩”と呼ばれて照れたり、杏子の必殺技を考えてあげたり(?)するマミさんにいちいち萌えます。
杏子ハウスへ遊びに来てほしいとお誘いを受け、ご両親と杏子妹とも楽しい団欒を過ごすマミさん。結婚まであと少しかと思いきや(待)、杏子が“父親の話をみんなが聞きに来ますように”という願いで魔法少女になったという事実を知り、それが僅かに心に引っ掛かります。『みんなの幸せを守る』と明るく宣言する杏子に、一安心するマミさんですが、あああああ・・・ついに恐れていたまどマギダークサイドのお時間が来てしまああああ・・・・。
マミさんは、魔法少女になってから心の奥で“理想の仲間”をずっと求め続けていました。
縄張りをめぐって争ったり、使い魔を計算して見逃したりせず、人々を悪から守り助けることに賛同して共に戦ってくれる仲間が欲しかったのです。だから杏子と出会い、一緒に戦ううちに、その“理想の仲間”にやっと出会うことが出来たんだと思い、心から喜んだのです。
杏子も、自分の理想とするような“正義の味方”を体現するマミさんを慕い、信頼を積み重ねていっており、杏マミの関係はこのまま平和に楽しく続いていくはずでしたが、杏子の願いはやがていびつな運命を引き寄せてしまうことになってしまうのです。
なんかもー、杏子と一緒にいた時のマミさんの幸せで充実してる感じが、あまりにも嬉しそうで逆に悲しいですよね。
“もしいつか、ワルプルギスの夜が来たら、一緒にこの街を守りましょう”と杏子に言ってるのも、本当に杏子を師弟コンビとして信頼して頼っているんだなあああ〜とか思いましたし。そして杏子がマミさんの前に現れなくなってからの、マミさんのさびしそうな様子がまたかわいそうすぎてヤバいんですけどおお!!
自分を理想と言ってくれた言葉を思い返したり、一緒にお菓子を作れたらなあとか思ったり、いつも杏子と待ち合わせしていた場所に赴いては、いないことを確認して目に涙を浮かべたりとか・・・もうやめてマミ信者のライフはゼロよ!!
その後、傷ついた杏子をようやく見つけ出し、手厚い看護をするマミさんなのですが、もう杏子はマミさんの知っている杏子ではなくなっていたのでありました・・・。『あなたさえよければ、事が落ち着くまで私の家にいても・・・』という超弩級のお誘いを、やんわりと断った杏子は“ごめんねマミさん”と心の中で呟き、マミさんとの決別を決意するのでありました。
マミさんに酷い言葉を投げかける杏子ですが、なんか偽悪的にふるまってる感じもしますよね。
徹底的にマミさんに嫌われてやろう、それで縁を切る方がマミさんの為になるって感じで、無理やり悪態をついているっぽいです。『こんな相棒幻滅だろ?』『一緒になんて戦えないだろ?』とかゆーセリフと、マミさんに背を向けて去る時の悲壮な顔を見ればよくわかります。
杏子が去った後『またひとりぼっちにもどっちゃった』と涙を流すマミさんが可愛い・・・じゃなくて、可愛そうでしたが、『あんたならきっといい仲間が見つかるさ』と、ひとりごちる杏子もまたマミさん以上に孤独な表情を浮かべているのでありました。
そして、二人が決別したその後・・・・。ラスト数ページで、この物語の時間軸が判明します。
マミさんがお菓子の魔女に殺されておらず、さやかが魔法少女になっているが、まどかがまだ契約していない時間軸。マミさんはさやかに襲い掛かる杏子を止めに入ります。不敵な笑顔を浮かべる杏子を睨みつけるマミさん・・・そして物語は中編へ続きます。
いやー・・・すごかったですね。どのページのマミさんも素敵すぎて、私としたことがアホぐらい長い感想文を書いてしまいましたよ。フルパワーでマミさん尽くし丸ごと一冊とか・・・マミ推しオタにとってこれ以上の喜びがあるでしょうか・・・。マミさんの表情や感情の機微、杏子の苦悩も丁寧にみっちりと描かれていて、もう文句のつけようがないです。
百合的に簡潔にまとめると、杏子とマミさんが結婚して離婚するまでの話って感じです(爆。ここは是非、みなさまにもガンガン読んでいただき、杏マミ推しとして、新たな一歩をめいいっぱい踏み外していただきたいと思います。
<拍手レス>
ありがとうございます!!暗くなってるときとかすごくやる気出ます(何)!
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