作詞・作曲:古田喜昭 編曲:大村雅朗
歌:太田貴子
アニメ“魔法の天使 クリィミーマミ”OP主題歌。
元ユリミテさんからのリクエスト(私信:ごめん、ユリミテさん!!私これ再放送だか何だかでちょろっとしか見てないから、かなりおぼろげですYO!!)。
この主題歌を歌っている太田貴子さんは、スター誕生という素人からアイドルを探すオーディション番組から生まれた生粋のアイドルさんであり、主人公・森沢 優/クリィミーマミを声優として演じている方であります。また、クリィミーマミは、アイドルとして活動としている設定なので、アニメの作中でも『デリケートに好きして』をアイドルとして歌っていました。
アニメの中で声優としてアイドルを演じ、歌を歌い、更に現実でもテレビに出て、アイドルのように歌を歌う。現実のアイドルと虚構のアイドルという、本来ならば交わることの無い、二次元と三次元の世界の融合を“歌”という手法を持って果たしたエポックメイキングな作品なのではないでしょうか。
普通の女の子が、魔法によって10歳から16歳に変身し、なんかキラキラした世界でアイドルとして活躍できる・・・という物語は、アニメという形を通して、多くの少女に夢と希望と憧れを与えたのではないかと思います。(*まあ、丁度前年ぐらいに超時空要塞マクロスが放送されており、リン・ミンメイとかいうアイドルが頑張ってましたが、あっちは当時から濃いアニヲタ向けだったと思うので、アイドルに憧れる少女は普通にスルーしてた気が・・・)
まあ、この曲のポイントはドルチェを食むような甘い歌声(何)にありますね。夢と魔法と女の子で出来ているような歌詞を、嫌味なく、むしろ等身大の少女をイメージさせるピュアな歌い方でなぞってゆくのが何とも良い按配なのです。
つーか、とにかく“デリケートに好きして 好きして 好きして”という、サビのラストフレーズが素晴らしいのです。あえて“好き に して”と書かないことで、大人の色気や生々しさの予感を回避し、お茶目な少女の雰囲気を全体に漂わせることに成功しています。シンプルな歌詞ながら、この曲が未だに多くの人に愛されているのは、そうしたさり気なさが、今でも少女の夢を守り続けているからかなーとか思ったりします。。
2008年に、太田さんによる同曲セルフカバーが“21st century ver”として発売されたり、中川翔子さん他からも、いくつかカバーされていたと思います。クリィミーマミは、なまじ出来の良いアニメだった為に、現在でも猛烈なファンが生き残っているので、太田さんにとっても非常に大切な作品なんでしょうね。今年(2009)のアニソン紅白にも出演するようなので、マミファンの方ならばチェックしてみては如何でしょうか?!
それじゃ、ちょっくらクリィミーステッキ探してきます。