『WHITE LOTUS』<サークル:Liz triangle>(09.10.11)
“白い蓮(はす)”を意味する題字からわかるように、東方星蓮船のラスボス・聖白蓮さんとその仲間達をテーマとして作られた作品集です。表題歌“White Lotus...”の完成度が非常に高くてたまげました。歌詞は、別れの悲しみと出逢いの歓びを繰り返してきた、白蓮さんの人生の道程が綴られております。彼女が求め続けながら得られなかったものは、長い時間を経て、絆を結んだ仲間達と共に過ごす“幸せ”に昇華された・・・その歓びが伝わるような詞でございます。ただ、(発売前に発表されたものと違い)CD収録版は“チッチキチッチキ”と、ステンレスを鉄の箸で叩くような音がずーっと鳴り続いていて、携帯プレーヤーで聴くのが辛かったです。ムラサ船長をテーマとした“錨の羅針盤”もSUGEEEE良曲でハマリまくりました。“沈んだ命の船よ錨を上げろ!濁流に乗れ!飛倉よ!”って、うはああ・・ムラサ船長・・・カッコよすぎ。ゴージャスで派手なアレンジも聞き応えたっぷりです。まー何は無くとも、ボーカル、lily-anさんの時に強く、時に優美な歌声の世界を堪能するっきゃねーです。
『HEART CHAIN』<サークル:SYNC.ART'S>(09.3.8)
“銀のめぐり”が凄すぎて、もう全部持っていかれました。しょっぱなからテンション全開ですよ。なにこのエクステンドアッシュ・・・超痺れるんですけど・・・。人の輪の外で、孤独と諦観を抱きながら、それでも尽きない魂を持て余すってな感じの歌詞なので、これは不死人・藤原妹紅をイメージして作られたことは明白でございますね。この歌を歌っている3Lさんという方は、明朗で華やかさのある声をされているので、激しいテンポの曲調と相成って、非常に爽快感があります。mikoさんの“Ever since...”という曲は全英語詞で、発声・発音は、ほぼ棒読みに近いものがあるんですけど、そのせいか(?)、ついつい聞き返してしまうような妙な中毒性があります。
『Shooting Summer』<サークル:ふぉれすとぴれお>(09.6.7)
はい、ジャケ買いした物件です・・・。この作品は、曲によって(というか、ボーカルさんによって)、結構バラつきがありました。それぞれのボーカルさんに、結構独特のクセがあるので、聴き手の好みによって評価も変わるかもです。。私はkanaさんの“アイ・ラブ・ユーなんて言えないわ”をヘビーロテーションという事で落ち着きました(何。ひたすら“美鈴×咲夜”な、甘く切ない歌詞のオンパレードに撃ち抜かれましたよ・・・ええ。ボーカルが実に可愛らしい幼い感じの声をしていて、更に最初の間奏に“早口ポエムラップ”が入っているので、耐性がないとそこで一瞬怯むかもしれませんが、大丈夫です。慣れます。慣れたらハマります。3:00〜頃から入る語り歌詞“人間だから 妖(あやかし)だもの”“長くは無いよ 短くも無いよ”のくだりとか、めーさくの二人が言い合いをしてるみたいに聴こえてきて、非常にぐっときました。このハイパー百合歌詞っぷりは是非とも一度聞いていただきたいものです。
『Mystic Heart』<サークル:efs>(07.8.17)
繊細なアレンジが魅力的な作品です。これは収録曲“ブクレシュティの人形師−RetroAtomosphere”がどうしても欲しくて買ったCDです。ボーカルは阿部左さん。初めて聞いたときから、ずば抜けて印象的で、忘れられなくなった作品です。原曲を生かした丁寧なアレンジもさることながら、全国のアリスヲタ(?)の心を揺らしまくるような素敵な歌詞に突き動かされます。はっきりと具体的な言葉を出している訳では無いのですが、歌詞の主体である『わたし』は、アリスのことであり、わたしが思い巡らせている『あなた』とは魔理沙のことでないかと思いました。私のイメージは、人間の里のお祭りで、魔理沙に会えるかな〜とか期待しながら人形劇やって、結局会えなくてしょげちゃってるアリスって感じなんですけど・・・。もう、とにかく寂しがりやの不器用な想いが、あちこちに散らばっている詞なので、聞いているだけで胸がギュッとなります。最高。“優しさ受け入れるすべ とうの昔に無くしてしまった 心をどう許したら あなたに笑いかけられるの?”