えええええっと、いつの間にかこのコーナーも5回目です。一体どうしてしまったんでしょう、私の脳は。まさかここまでハマり倒してしまうなんて・・・あまつさえ第四回東方紅楼夢にまで足を伸ばしてしまうなんて(しかも一人で。もうなんか怖いもんなくなってきた感が致しますけど、皆様いかがお過ごしでしょうか?ちょっと前にレビューしたばっかのような気がしますけど、気にせずやります。超限られたニッチ層にのみ訴えかける電波なレヌーですが、気楽にお楽しみください。
ナイショノキノコ(COCCO)(2008/11/2)
秋の味覚をたずさえた魔理沙が、アリスの家を訪ねてくる。二人で楽しく料理をすることにするが、アリスは肝心なところでウッカリ失敗してしまって・・・。少女漫画風の可愛らしい絵柄で紡がれるマリアリの素敵な日常に萌え台風。この甘くふんわりした読後感には、ついつい頬も緩んでしまうってモンです!!好きだ好きだと言葉に出して言い合っていなくても、二人の会話や行動の端々から、お互いに好意を抱いていることがはっっきりと伝わってきます。アリスは魔理沙に軽い独占欲を持っていますが、実は魔理沙も他の人とは違う“特別”をアリスに感じていたんだな〜と思わせる、ラストまでの一連の流れが凄く良いですね。陰で紫に鈍感と云われつつも、アリスが笑顔の奥に隠そうとする微妙な心の動きを鋭く読んで、気を回してあげられる魔理沙の優しさに萌え惚れました。
MALICE CHRONICLE(ドッヂ弾幕)(2008/11/2)
作者さんにより、数冊の同人誌に渡って描かれてきた、魔理沙とアリスのエピソードを総まとめにした本らしいです。初めてアリスと出会った時、子供魔理沙が口にした“夢”が、最後のエピソードでアリスと一緒に生きていく“約束”に変化して繋がってゆくのが素敵です。色んな時期に色んな手法で描いてきた漫画らしいので、途中ちょっと実験的になりすぎてる表現に戸惑うこともありますが、シリアス・ギャグ含めて、お話の根底に流れるのはマリアリの心の交流なのでマリアリヲタとしては安心して読むことができます。ラストシーンにおける魔理沙の超殺し文句にすべてのお話が集約されている気がします。マリアリに始まってマリアリに終わる、ハッピーエンド万々歳!!
マジカル乙女クライシス(ギロチン銀座)(2008/11/2)
アリスにとっての魔理沙は友達以上恋人未満な存在。現状維持を決め込んでいたアリスだが、霊夢に『恋色マジックでも起こしてみろ』と背中を押され、一歩先の関係に進むことを決意。しかし、そうそう思うようにはいかなくて・・・。幻想郷の変な住人達(特に洩矢一派)のアドバイスに右往左往し、当の魔理沙の前でもグダグダしてしまう、あかん子アリスがなかなかの見ものです。ハイテンションな言動を繰り返す割りに、内面は臆病で乙女度の高いアリスと、そんなアリスを何気に心配して、多少強引にでも引っ張っていこうとするオトコマエ魔理沙ってな感じの性格付けも良いですね。ギャグっぽいノリで終わるのかと思いきや、最後の数ページでググッとラブ度を上げてくるのが美味しかったです☆
魔法使いと人形使い(白ネギ屋)(2008/11/2)
シャープな線には人形使いのクールな表情が良く映えます。宴会に誘われて来たはいいけれど、色んな人妖と楽しそうにしている魔理沙を見て、何ともいえない気持ちになってしまったアリス。帰ろうとするアリスに、魔理沙は送っていくと言うが・・・。マリアリ話としてはスタンダードな感じですが、その上で、アリスの気持ちが丁寧に描かれているのが良いですね〜。素直じゃないところを指摘されて真っ赤になってむくれたり、逆に魔理沙のストレートな物言いにすごく嬉しそうな表情を浮かべるアリスが可愛いのです。魔理沙のおかげでちょっと変われたアリスの最後に見せる笑顔が眩しいです。
七色人形劇(オムチキン発行)(2008/3/2)
アリス・マーガトロイド合同誌。アリスを愛する18人の同人作家さんたちによる短編漫画やイラストが拝めます。アリスがテーマということで、ギャグからシリアスまでネタは多様ですが、百合度はさして高くないかもです。魔理沙が関わってくるものは6作品ぐらいあり、ほとんど微百合ではありますが、暴走したり空回ったりダークだったり子供だったりする色んなアリスと、それに対する魔理沙の立ち位置など、短いページながら作者さんによって二人の関係が千変万化していくのを興味深く読むことが出来ました。アリスの(色んな意味での)愛されキャラっぷりを堪能できます。
乙女文楽(ているこんちぇると)(2005/5/4)
ギャグベースですが、個人的にものっすごいツボを突かれるハイパーマリアリ作品。意地っ張りアリスをなんとか素直にしてやりたいと思った魔理沙は、怪しい魔法を人形にかけて何かを企んでいる様子。何も知らないアリスが魔理沙の家で触ってしまったのは『触った人の好きな人になる魔法をかけた人形』で・・・。4コマ連作なんですけど、もう自ら墓穴の中にバンバン飛び込んでいくアリスの不器用さに悶えまくれます。魔理沙にさえモロバレなのに、絶対に自分の気持ちはバレてないと霊夢に言い張り、更に自分で自分を追い詰めていくアリスが面白すぎます。ラストの魔理沙の優しさに惚れる&口に出さないけど態度で示しまくりの相思相愛オチに萌え陥落(?)しました。
<関連>
*【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その1〜
*【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その2〜
*【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その3〜
*【特別企画】『東方Project』百合同人誌レビュー〜マリアリ編その4〜