2008年08月17日

『クロス*ハート』<CooRie>

『クロス*ハート』CooRie (2007/1/24) ランティス

アニメ『京四郎と永遠の空』OP主題歌。
ボーカルはrinoさん

夢見るような歌詞に、キラキラの楽曲可愛らしくも優しく澄んだ歌声。少女マンガっぽいセンチメンタルなエッセンス全開のこの“クロス*ハート”は、お花畑系主人公が活躍する(?)本作と良い具合にマッチングしていると思います。

rinoさんは元々作詞作曲業で活動していたのですが、なかなかいい歌い手にめぐり合わなかった為、最初は仕方無しに自分で歌ってたらしいです。しかし、イベントなどに出る中で、歌ってお客さんと直に接する醍醐味を知り、シンガーソングライターとして曲を提供したり、Coorieとして曲を発表するようになっていったようです。岡崎律子先生『for フルーツバスケット』に感銘を受けた過去が在るようで、確かに岡崎先生の路線に近い、優しく胸を打つような楽曲をよく手がけられていますね。

“クロス*ハート”はCooRie初の打ち込み曲で、それまでの楽曲とは一線を画すものとなっています。rinoさん曰く『浮遊感と疾走感の中で、メロディがコロコロと遊んでいるような、そういうイメージで作りました』とのこと。歌詞にも強くメッセージ性を込めたようで、それを含めて草花が芽吹く春の草原を駆け抜けるような、なんとも気持ちの良い爽やかな曲に仕上がっています。

“永久に晴れた空のような 君の笑顔が眩しくて ビロードのため息が闇に跳ねた”

サビ直前の歌詞は、永久に晴れた空=白鳥空を、自分に課した使命に縛られている京四郎が眩しそうに見つめている・・・そんな想像が出来ました。

<あらすじ>
夢の中に出てくる素敵な王子様に恋して、王子様に空想お手紙を書きまくる普通の(?)女子高生・白鳥空は、巨大学園都市「アカデミア」で、その王子様に激似な転校生・綾小路京四郎と出会う。しかし彼は「絶対天使」と呼ばれる少女たちとの戦いに明け暮れていた。空は京四郎を追ううちに、その戦いに巻き込まれてゆき・・・。脇役には介錯先生がこれまでに手がけた作品のキャラクターたちが多数登場するなど、スターシステムが採用されている。

このアニメって一体何だったのでしょうか・・・。ろむろむとしましては、神無月の巫女の主人公・姫子千歌音ちゃん異世界別次元における愛とロマンの物語って位置付けてるんですけど・・・もうそれでいっか(違。だって、全話通して観賞して、主人公のゆんゆんっぷりと、せつなさんの健気可哀想っぷりと、京四郎てんめえええって感想しか出てきませんでしたもん。戦闘シーンはちょっと面白かったけど。。とにかく脇役サイドストーリーで出てくるカオンちゃん(千歌音ちゃんそっくりの絶対天使)と、ヒミコ(姫子そっくりの敵の側女)のエピソードだけを心の支えにして観てたって感じです。

ということで、カオンちゃんとヒミコですよオオオ!!これもう最高でしたね。神無月の巫女から、ずっと念じていた続編(もしくはそれに類する何か)が、形になったと云うのは大きな幸せでありました。



『凛として澄んでいて、まるで お月様から下界を見守る女王様みたいです』(by白鳥空*カオンちゃんを見たときの感想)

空・・・その洞察力だけは尊敬に値するぜヒャッホウ。そう、介錯的リボルバー世界を越えて、千歌音ちゃんは月からご帰還されたのです(何それ。そして千歌音ちゃんよりも、若干諦めの早いカオンちゃんを、(ミカ様の気持ちを受け止めつつ)奮起して救いに行くヒミコは、姫子と同じぐらい芯の強い優しい子だったと思います。

そしてもう、前世から続くふたりの相思相愛ぶりには、ソウマだろうがジン様だろうがミカ様だろうか、外野が入り込むスキマが一切ございません。『だって、髪も、スタイルも、なにもかもとてもとても綺麗で。女の子の私まで、ぼーっとなっちゃうくらいで。お嬢様って言うか、お姫様って言うか、その、まるで天使様みたいにキラキラしてて』(byヒミコ*小説版にてカオンちゃんを始めて見たときの感想)。で、カオンちゃんがヒミコを始めて見たときの感想ですが、超濃密、超ベタ惚れでここでは書ききれない位でしたので、小説版を読むことをおススメします。

そういえば、ミカ様は千歌音ちゃんと結ばれなかった場合のダークサイドに堕ちた姫子の姿・・・という設定らしいですね。ええー、姫子って千歌音ちゃんと巡りあわなかったら、こんな風にサディスティックグレるのか〜とか、少しばかりショックもありました。しかし、小さい頃に自分を助けてくれた看護婦さんの面影をずっとずっとひたすらに追い続ける、そのひたむきさは、確かに姫子の想いの強さに通じるものがありますね。ミカ様はNOIRで云うところのクロエでしょうか。『私だったのに!!私のはずだった・・・』みたいな。まあ、ミカ様はちょっと支配欲の強い姫子・・・って考えたら、それはそれでちょっと美味しいかもです。。



あと、カオンちゃんは千歌音ちゃんよりキレやすい所が可愛いですね〜。せつなの『それ(ヒミコ)、取るよ?』という簡単な挑発に怒天突きまくったりとか、ドラマCDでのヒミコに意地悪するヤツはマジで殺すよみたいな態度とか、めっぽー好戦的なカオンちゃんだったりします。しかし、決して変わらないのはヒミコ(姫子)に対する恋慕の情です!!

自分の肖像画を真剣な眼差しで描き続けるヒミコを見て、嬉しそうに微笑むカオンちゃんとか、相変わらず小さなエピソードにめいいっぱいの胸キュンを詰め込む技法は見事ですね〜。神無月の巫女で姫子が千歌音ちゃんの写真をよく撮っていたのは、“いつか運命によって全て失われる”ことが姫子の無意識下にあるかららしいのですが、そういうものも多少はリンクしているのでしょうか?でも、京四郎〜のヒミコとカオンは冗談も言えちゃうような仲睦まじいラストを迎えていたので、あんまり配はなさそうですね。

神無月の巫女に燃えた方なら、多少苦しくても、異次元姫千歌の行く末を最後まで見届けねばなりますまい。さあ、みんなでレンタル屋にレッツゴー!!特に映像特典の“逢瀬”はマジで素晴らしいぞよ〜!!





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この記事へのコメント
5

ろむろむ様、お久しぶりです(^o^)
ちょくちょく書き込ませて頂いております、リンです!

ようやく、「京四郎と永遠の空」を見ることが出来ました
(もちろん、カオンちゃんとヒミコちゃんを愛でる為に(笑))

まだDVDの一巻しか見ておりませんが、カオンちゃんとヒミコの熱い熱いキスは、私にとってのエターナル・マナに等しかったです!(ぇ

そして、カオンちゃんの抜刀シーンも神々しくて見とれてしまいましたよ!

そして、神無月の巫女と変わらずお互いを想い合う2人を見てホッとしました

長々と乱文失礼致しました
Posted by リン at 2011年02月11日 17:07
>リン様

どうもどうも!お久しぶりで御座います!

おお〜、京四郎は置いといて、カオンちゃんとヒミコの為に視聴されるとは・・・流石、わかってらっしゃいますね!!というか、このアニメそこしか見所が無いという事実が・・(爆。

リン様のおっしゃる通り、二人のラブラブパワーでエターナルマナをGETするのが最良でありんす。カオンちゃんはストイックさに磨きがかかってて更にGJですよね。

千歌音ちゃんの頃から変わらず、刀がマジ似合うキャラだな〜と、思います。思い切って、小説を買ってみるのもアリだと思いますよ☆たっぷり百合分を補給できますので!

京四郎を見たあとに、神無月を見たりしたら、また興奮もひとしおかと思われます。

コメントありがとうございました!!
Posted by ろむろむ at 2011年02月13日 23:38