2008年06月22日

『Just be conscious/RUN ALL THE WAY!』<林原めぐみ>

『Just be conscious/RUN ALL THE WAY!』(1996/7/5) キングレコード
歌:林原めぐみ

1、Just be conscious

作詞:MEGUMI 作曲:佐藤英敏 編曲:添田啓二

劇場版『スレイヤーズRETURN』主題歌。

しみる・・・心に沁み入りまくる・・・。この胸いっぱいに広がるコクまろやかさは一体ッ。。という訳で今回は、林原めぐみさんの実力見せたる一曲をご紹介致しましょう!!

スレイヤーズの曲を書いているときや、歌っているときの林原さんには、リナ・インバース降臨している。と、いうのは基本中の基本知識でございますが、例にも漏れず、この“Just be conscious”にもリナがしっっかりと降りてきてはります。

歌詞は滅茶苦茶長いんですけど、冗長な部分はほとんど無く、逆にすべての言葉に意味が込められているように感じてしまうのは、ひとえに林原さんのセンスの賜物であると思います。まあ、こういうのが苦手って人もいるかもしれませんが、ろむろむは歌詞に込められたメッセージを何よりも重視しているタイプなので、林原さんの歌詞世界には陶酔しちゃうほどメロメロになってしまうのです。

メロディは、基本的に淡々と一定のテンポで進んでいるんですけど、これがサビに入るとグワッと盛り上がるってくるので、飽きが来ません。加えて、この作品はサビの歌詞が実に“深い”のであります。

“明日の自分を好きになりたいから 今日の自分をギュッと抱きしめる”
“自分が主役の主役(ドラマ)ぐらいは 楽しまなくちゃもったいないわ”


どんな無理難題をふっかけられても、必ず持ち前の機転腕っ節で強引に解決を導いていく・・・そんなリナが歌うからこそ、このサビの歌詞にも非常に強い説得力が持たせられるんでしょうね〜。

“幸せのかたち それぞれ違うのよ 他人の言葉に惑わされない”
“信じるものが私の現実 恩着せがましい偽善(あい)なんていらない”


上記は後半のサビなんですけど、もう、マジでリナ様にどこまでもついてゆきたいって気持ちになりますね。つーか、他人の言葉に惑わされまくっている今の自分がめっちゃ恥ずかしくなってきますわ。他人が押し付けてくる幸せの形に苦しめられるようじゃ、まさに本末転倒です。“自分の信じる幸せ”を、固く心に持ち続けることも大切なんだと、リナが言って聞かせてくれているような気持ちになりました。


2、RUN ALL THE WAY!

作詞:有森聡美、作曲・編曲:大森俊之

スレイヤーズ時代の林原さんのシングルには、『主題歌はもちろん素晴らしいけど、カップリングも相当スゲエ』っていうセオリーがあったんじゃないかしら(ってか、マジで思ってた)。GLORIAとかTouch Yourselfとかマジな名曲がカップリングの中に、ポロポロ隠れてるんですから、相当に侮れません。この曲はグロリアほどではないけれど、カップリングの中では、なかなかに良い感じの作品でないかと思います。

心は簡単に傷つくし、失望も孤独もあっという間に自分を蝕む。それを理解した上で、今日を諦めない強さを持ち続ける。そして、目の前に続く道をひたすらに走り続けろ・・・ってな感じの、かなりシリアスな歌詞で、曲調もダウナーな暗い感じなんですけど、“全て、力に変えようRUN ALL THE WAY”という、明るさと強さに満ちたラストフレーズで曲が終わるので、聞いた後は結構スッキリした感じになれますね。

“Everybody up down 登ったり落ちたり Up down だけど挫けないで”

ううう、しかしなんともリアルな歌詞ですね。いいときもあれば、悪いときもある。。状況が上がったり、下がったりするのに釣られて、ハイになったり、鬱蒼としたりする。それでも最後は負けるな!と絶対にを入れてくるのが、スレイヤーズソングたるゆえんでございましょうか??

この曲は、アルバム『Iravati』に、別アレンジで収録されていましたが、こちらは壮大さをUPさせつつ、原曲の良さを活かしまくった作品となっているので、あわせておススメしたいと思います。男性コーラスが入っている部分とか、結構新鮮に感じました。

<『スレイヤーズRETURN』超簡単あらすじ>
エルフの秘宝が眠ると伝わる小さな村を舞台に、悪の秘密結社ツァインと、(欲に駆られた)リナ&ナーガのコンビが激突する。リナに助けを求めたのが運の尽き。村の少女サイーナが顔面蒼白になっている間に、禁断の秘宝がお約束どおり暴走し・・・!?

スケールがでかそうに見えて、実際は超小さいという、スレイヤーズSPのお約束を忠実に守った感じのする作品でした(この前も言ったなコレ。まあ“巨大な何か”が大暴れして、町から何からとことん破壊っつースケールのデカさは堪能できました。ギャグは4作目よりも滑ってないけど、若干テンポがアレなので“クスクス”笑い程度かもしれません。でも、小説のSPを読んでるような気楽な面白さを味わえたので、そこは良かったかな〜と思います。あと、リナの剣技はかなりの見所なので要チェックです。

それはともかく、6月26日に、林原さんが歌ったスレイヤーズ関連の曲を余すところ無く集めたコンピアルバム『スレイヤーズ MEGUMIX』が発売されます。主題歌からカップリングまで、ほぼ網羅されているようです。ろむろむ・・・正直シングル他ほとんど持ってるんですけど、36ページのブックレットがついてくるらしいので・・・やっぱ買いですよね!!ヒャッハー!!楽しみじゃあああ!!!

以下、ネタバレ満載なエピローグ。懐かしむ人用。




<拍手お返事>
>6月10日×2  ありがとうございます!
>6月11日×1  ありがとうございます!
>6月18日×10  超ありがとうございます!!


この記事へのコメント
はじめまして!! 小学生の時に、このCDを買って、また改めて聴いたら、意味が気になって、パソコンで調べてたり、こちらに、辿り着きました。私も、サビの、明日の自分を好きになりたいから、今日の自分をギュッと抱きしめるって箇所が好きでした。今、改めて聞くと、オープニングの何かが始まるかのような呪文みたいな、唱えっぽい歌詞も、深いなぁと想ったし、ReflectionやRising wavesでも、似たような作りでしたね。コンシャスの意味を、当時は、知らなくて、ただたんに、歌だけ聴いてて、タイトルの英語は、無視してたんですね。最近になって、知覚反応とか、意識のあるって意味だったと知り、なんで林原めぐみさんは、こういうタイトルにしたのかなぁって、探っています。リナ・インバースをモデルに作詞してるだろうから、彼女の、ひたむきで、前向きな姿勢って意味なんでしょうか? RUN ALL THE WAYで「失望」とか「死」とかいう暗い言葉を使用してるから、リナだけではなくて、戦いの背景とか、スレイヤーズの世界観も描いてるのかなって、20年以上経ってから、改めて感じました。スレイヤーズの歌の中では、一番人気のあるGive a reasonが好きでしたね。ゴールにもたれたりしない、例え辿り着いたって新しい夢がきっと私の背中押すから♪って、子供心に励まされていましたね。スレイヤーズとセイバーマリオネットのOPとEDは、いつも林原さんが担当していたので、CDいつも買っていました。最近じゃ、あんまりCDださなくなって、残念ですね。
Posted by ルナ at 2023年07月11日 13:33