今回は、スレイヤーズTRYのキャラクターソングアルバムのレビューをしてみたいと思います。いやーもー、何もかもが懐かしいんですけど、どうしましょう。
このトレジャリーボックスは、TRYに登場した主要キャラを、ほぼ網羅したキャラソンが1枚のアルバムに収まっている、なかなかにお得なアルバムでございました。ろむろむとしましては、アメリアの歌う“Stand up!”が最おススメ曲であります。
1 TAKE YOUR COURAGE (L・O・N)
『don't be discouraged』の英語バージョン。英語歌詞は、don't be〜の歌詞内容とは別物になってるっぽいです。歌詞を忠実に英語訳しちゃうと、曲調に合わなくなっちゃうからでしょうね。
スピード感満載のアレンジに、L・O・Nさんの激しい歌唱がノリまくりな一曲。原曲とはまた違った面白さがあると思います。
日本語歌詞の英語歌詞転換って、この頃スタチャ系で妙に流行っていたような気がしますね〜(エヴァとか。ちなみに、L・O・Nさんとは、爆れつハンターEDのMASKを歌ってらっしゃった松村香澄さんのことであります。パッと聴いたらわからないかもですけど、よーく聴いたらオオッ!と。意外なところで活躍されていたのですね。
2 BREEZE (林原めぐみ)
スレイヤーズTRY・OP主題歌。レビュー済。
3 BUT BUT BUT ゼロス(石田彰)
作詞・作曲は奥井雅美さん。よく聴くとコーラスにも参加されてるみたいです。歌わない声優(*)として超有名な石田さんがガンガンに歌っているある意味貴重な曲。ちゃんとゼロスっぽく、口調がいちいち丁寧語なのがポイントですね。
ちなみに120%ゼロリナ推奨なある意味スゴイ歌詞です。
“先の見えない未来とてもワクワクだし 少しくらい冒険しましょう だって あ・な・た 冒険好きでしょう?”
“そんな無限大の希望があるのだから 少しぐらいがんばりましょう だって あ・な・た グルメな人でしょう?”
・・・ね?マジでゼロ→リナ炸裂ッスよね?!とりあえず、こんな人生に前向きルンルンな魔族が居ていいのかという疑問があるんですが、ま、これも一興かと。
(*)石田さんは、ニュータイプのインタビューかなんかで、声優だからといって必ずしも歌わなければならないというのはおかしい・・・という感じの発言もしてらっしゃいました。ベテランとしてそれなりの立場の声優さんでなければ、こーゆー発言はまず出来ないでしょう。ファン的には歌ってほしいでしょうし、事務所の契約的にも大丈夫なんだろうか?とか、色々思うことはありますが、声優さんの側からこうした発言があり、現在もそれを実践している・・・というのは、現在の“声優活動→歌手活動かくあるべし”な考え方に一石を投じた、意味のあるものだったと思います。
4 Stand up! アメリア(鈴木真仁)
これは掘り出し物ですわ!!マジに!!アップテンポな曲調、軽快なリズム。そこに乗っかる鈴木さんの真っ直ぐな声が、実に気持ちいいです。
や〜、しかし、これはかなり聞き応えのあるアメリアですよ。
鈴木さんの歌唱は、変に力んだところがなく、『こんな感じはいかがでしょう?』みたいな、やり手ファッションショップ店員みたいな奥ゆかしい魅力があるのです(何それ。
歌詞自体は、現代モノっぽいんですけど“笑って泣いて、それでもあきらめず頑張って立ち上がる”という歌詞内容が、とってもアメリアにピッタリで、曲を聴いていると、アメリアの健気さとか、空回りつつもいつも一生懸命に頑張ってるとことか、そんなイメージがごく自然に浮かんでくるのです。
スタまにシリーズには、“世界でいちばんのビクトリー”よりもこちらの方を入れて欲しかったなああ〜と思います。
5 more than words ゼルガディス(緑川光)
ゼルガディスの歌は、いつもちょっと恥ずかしい感じなのがイイですよね。
歌詞内容は、リナ・ガウリィ・アメリアという仲間達への感謝を歌ったものになっております。ゴーレム系合成人間という、人間とかけ離れた姿をしているが為に、孤独であらざるを得なかった自分を、自然に受け入れ、なおかつ少しずつ変えていってくれたみんなへの“ありがとう”が詰まった一曲になっていると思います。
6 EXIT→RUNNING リナ・インバース(林原めぐみ)
スレイヤーズ系主題歌にある派手さはありませんが、普段の曲とはちょっと異なる、若干控えめな感じが、逆に新鮮です。サビも、妙にダウナーな感じで不思議な盛り上がり方をするんですけど、最後の〆に“信じた道 走り続け、TRY(トゥラアアアアイ!!)”と、曲中で最も激しく謳い上げるので、そこらへんのメリハリのつけ方が流石だな〜と思います。
歌詞はリナのキャラソンにしてはちょっと暗めかもしれません。深く落ち込みつつも、次の瞬間には自己解決しちゃってるリナ・・・って感じでしょうか。
7 Waru-Bad Blood- ヴァルガーヴ(高木渉)
こ・・・これは、なんだかとっても『WARU』ですわ・・・。
ええ、すごく『WARU』な感じ・・。
とりあえず、薔薇を浮かべたバスタブの中で自分の世界に陶酔しまくってるようなヴァルガーヴが想像できたら上々の出来かと(何。
8 somewhere フィリア(桑島法子)
総英語歌詞。アニメ最終話のEDに使用されていました。ということで、おそらくこのアルバム一番の目玉曲って位置づけなのではないでしょうか。
結局のところ、フィリアの慈愛があったからこそ、TRYは希望に満ちた大団円ENDを迎えることが出来たということで、まさにTRYの締めに相応しい曲だったのではないかと思います。楽曲も、フィリアらしくどこまでも優しさに満ちた仕上がりになっております。
“この世界の何処かで、この夜の何処かで、私を呼んでいる声がする”
心が不安と孤独に覆われる時でも、自分を呼ぶ誰かの暖かい“声”が聴こえるから、自分はちゃんと前に進んでいくことが出来る。その“声”は記憶なのか、未来なのか、それとも恋なのかわからないけれど、その“声”は光となって自分を導いてくれている・・・。日本語訳をまとめると、こんな感じでしょうか。
私は、最終話でもう一度生をやり直すことになった“彼”の心象風景を歌っているような気がしました。
9 SO IN THE WORLD ガウリィ(松本保典)
ガウリィののん気さというか、大らかさのようなものがよく表れている曲ですね。まさに陽だまりのようなほのぼのさです。ただ歌詞自体は、フられてもいいじゃん☆次にTRYしよ〜!!な感じなんで『え?ガ、ガウリィ??』みたいな違和感はあるかと思いますが。。
10 don't be discouraged (林原めぐみ)
スレイヤーズTRY・ED主題歌。レビュー済。
<拍手お返事>
>5月5日 dede 様
コメント有難うございます!!おおっ、龍の巫女の購入に当レビューを参考にしていただけたとは、ありがとうございますううう。でもドラマCDとかは、主観混じりまくりんぐなレビューになってるかもしれませんので、どうぞご容赦よろしくお願いしますね(気弱。いや〜、龍の巫女第一巻は、静留×なつき的には超微妙な出だしだったな〜と思いましたけど、いったいこの先どんな進展があるのやら。しかし、OVAの特典CDまで把握してらっしゃるとは・・・素晴らしいです、dede 様。今後とも、よろしくお願いいたします!!