作詞:里野塚玲央 作曲:家原正嗣
歌:今野友加里
アニメ『ふしぎ遊戯』ED主題歌。
OP主題歌と共に、名曲と云っても差し支えの無い作品だと思います。全52話で一度も変わらなかったED主題歌ということで、思い出に深く刻まれている曲でもあります。
この曲の見所は、何といっても歌詞に完璧な“少女マンガ”のストーリーを組み込んでいる部分でございましょう。
〜歌詞あらすじ〜
名前を呼びたくても、どうしても呼べない、あなた。そんな夢にまで見るほど想っていた“彼”に偶然出会えたの。私だけが想い続けているんだって思いこんでいたのに、実は彼も私が気になって探してたってコトが判明。彼の話を聴くと、彼も私が見た夢とソックリな夢を見たらしいわ。それで、彼は云ったの。両想いなんて砂粒みたいな確率だと思うけど、でもね、その砂粒は僕なんだよ(略。
・・・・・。おかしい、歌詞内容をまとめただけなのに、この電波ゆんゆん度は一体・・・。まあ、実際に曲を聴いてみると、それほど不自然さは感じないというか、むしろ『ふしぎ遊戯にはこれぐらいのハード電波な歌でないと物足りない』と思ってしまいますね(何。
題名も秀逸だと思います。ハートの奥に眠る“爆弾”の導火線に火がついた状態を、この歌では“恋”と定義しているのです。この火を今のうちになんとかしないと、爆弾に到達した瞬間きっと取り返しがつかなくなる。でもどうしても止められない。
『ときめきの導火線→恋愛爆弾』・・・なんとも上手い例えではないですか。CD版の最初のイントロにある変な効果音は、もしかしたら導火線に火がついた瞬間を表現しているのかもしれません。
もちろん、この作品には今野友加里さんのアダルトで艶のある歌声が必要不可欠であったと思います。今野さんの歌声があったからこそ、このちょっとアレげな歌詞がストレートな恋物語として、違和感無く表現されたと思います。なんというか、今野さんは、発声の仕方や息遣いみたいなのが色気爆発なんですよね。最後の“ニャーオ”も、お見事という他ありません。
ふしぎ遊戯では、アニメ(30分)の終了間際、セリフ等に被せて曲のイントロが流れ出すのですが、毎回そのタイミングが上手すぎて感心していました。
さて、ふしぎ遊戯で百合といえば、美朱と唯ちゃんでございますね。・・・・。ああ、またろむろむの妄言が始まったと呆れられてるかもですが、ちょっと待てええええ!!これは作者である渡瀬先生もある意味認めていることなのですよ(イラスト集巻末インタビュー参照。
Q恋をすると、女同士の友情がもろくも壊れてしまうなんて話、現実でもよくあることですもんね
A渡瀬先生*(前略)唯は確かに鬼宿が好きなんだけど、本当はむしろ美朱を鬼宿にとられてしまうのがくやしかったんだと思うんですよ。
Qっていうと、真相は美朱をはさんだ、唯と鬼宿の三角関係!?
A渡瀬先生*そうなんです。(略)唯は、昔は長かった髪を切って、ああいう髪型になったんです。そこには、美朱に対して男の子役をするっていう意味がこめられていたんです。(略)唯が、いつも落ち着いてて、見守る役をしてたんですよ。そこに鬼宿というかっこいい男が現れて・・・
可愛さ余って、憎さ100万倍。親友だったにも関わらず、激しく美朱を憎み、最後まで敵対を続けた青龍の巫女・唯ちゃん。確かに唯ちゃんの執着は壮絶でしたが、その裏にはこんな複雑な背景があったのです。裏切られたと思ったから、許せなかった。美朱に対する友情・愛情の深さこそが、彼女を暴走させた要因だったのです。七星士と美朱のラヴい展開もいいですけど、この二人の心の変遷を見てゆくのも面白いのではないでしょうか?
ネオロマといい、百合(?)といい・・・渡瀬先生は、時代を二歩も三歩も先どりす偉大な先駆者だったのでありますね。個人的にふしぎ遊戯といえば柳宿ってぐらい柳宿が大好きキャラなんで、またこの話は別の機会に。
中華で伝奇で、友情あり愛情あり笑いあり涙ありバトルあり。なんか昔と絵柄の違う玄武開伝も現在絶賛連載中!この機会にアニメへGO!!
<拍手お返事>
みなさま、ありがとうございます!!更新休眠気味でも拍手をいただけるなんて、幸せなことだと思っています。今後もよろしくです。
1月6日×10
1月7日×1と1
1月9日×1
1月10日×10