作詞:高橋直純 作・編曲:新井理生
歌:高橋直純
アニメ『BLACK BLOOD BROTHERS(ブラックブラッドブラザーズ)』OP主題歌。
まず“明日”の“記憶”の意味がマジでわからなかったので、高橋さんのインタビュー記事を拝見。
・・・えっと、更にわからなくなりましたが、とりあえず、現在から未来へ繋げていく大切な想い・・・のようなものを、“明日の記憶”という題名に込めたようですね(多分。
エレキをガンガン飛ばすハードでノリノリ(?)な楽曲に、少年漫画全開な歌詞が妙に映えます。高橋直純さんって、声優さんとしてはあまり印象が無いんですが、hm3等のアニソン系雑誌ではよく登場なさっているので、歌の方に重点を置いて活動している派の声優さんなんでしょうね。
とにかく、楽曲の力強さが最後まで際立っており、歌詞とボーカルの若干荒けずりな部分をすべて押し流したという感じも致します。
歌詞自体は、『BLACK BLOOD BROTHERS』の物語世界を忠実過ぎるほど忠実に作っておられます。歌詞中の“赤と黒”“光と闇”とは、小説で云うところのred blood(人間)とblack blood(吸血鬼)の対比でしょう。
サビ直前の歌詞では、その光と闇が溶け合うことで未来が開けるということが示唆されています。互いが融和する可能性など、万に一つも無いように思える世界であっても、互いが必要とすれば、何かきっかけがあれば、歩み寄っていくことが出来るかもしれない・・・。人間と吸血鬼が仲良く共存できる未来を、ひたすら信じ続けるヒロイン・ミミコの真っ直ぐな気持ちが思い浮かびます。
“地平線砕き 共に生きよう 進む道は違うけれど”
そしてこの肝心のサビは、吸血鬼ジローから人間であるミミコへ捧げられた言葉であるようにも聞こえますし、兄であり保護者であるジローから、弟であり大切な存在であるコタロウへ贈った言葉であるようにも聞こえます。どちらの関係も、お互いの思いやりによって『対等』という形をギリギリの線で保っていますが、いつまでも一緒にはいられない運命であるということは、お互いが一番良く知っています。
ですが、たとえ自分達の行き着く未来が同じ場所に無かったとしても、僅かな時間でも心を交し合い、作りあげた絆があれば、何処に居たって相手の存在を感じて強く生きていけるのでしょう。
個人的にカーサちゃんは、ジローよりアリスの方が好きだったんじゃないかと思います。いやー・・・あの執着ぶりとか、謎の行動を見ていると・・・(以上妄想。とにかく、天然に振り回される余り、いつの間にか人生まで振り回されてそうなカーサちゃん(悪役)がミョーに憎めないっつーか、可愛いです。アニメで自らの血族にしようとミミコに(エロく)迫るシーン(10話)も色っぽくてGOODでした。
アニメは小説の美味しいところ総取りって感じでしたが、全12話ということもあって小説のダイジェストっぽくなってしまった部分が少し残念でした。シリアスばかりでなく、もうちょっとほのぼの日常描写も欲しかったですね。あ、でもゼルマンさんのハニカミ笑顔が見れたから良しとしますです(何。
2、『月の涙』
高橋さんの穏やかなアルト声が、女の子っぽくてなんか可愛いです。
この“月”は、吸血鬼の時間である夜から、歌詞中の“遺伝子”は、BBBの世界を貫く血の絆から連想されたみたいです。明日の記憶のインパクトのお陰で、ほんとに月明かりみたいな控えめ〜な作品になってると思いますが、カップリングとしては上々の出来なんではないでしょうか。
<拍手お返事>
9月25日
>拍手×6の方
ありがとうございます★
9月30日
>mino様
おひさです!桜の花〜は、静留ヲタにとっては外せぬ一品ですよね。まさにバイブルでございましょう。