(2007/9/8)大阪BIG CAT
待ちに待った、アリプロジェクトのライブツアー。宝野アリカ様の歌唱と勇姿を拝み、片倉三起也さんの演奏をしかと耳に残し、妖しさ満点の世界に誘われて参りました。
今回のライブはアルバム『Psychedelic Insanity』を中心とした構成となっております。アルバム+最近のアニメOP・ED主題歌+大ヒット曲混合ライブということで、全体のバランスは良かったと思います。
曲の前後のMCで、その歌の解説を入れてくれるのも、面白かったですね。どういうことを考えて詞を書き、何を感じて歌っているのか?ということを、アリカ様自身の口から直接聴けるのは一ファンとして大変興味深いことでした。
以下ネタばれ満開。
1、青嵐血風録
日本刀を振りかざして、スモークの向こうからアリカ様登場。しょっぱなから大和ソング3連発という、見事な飛ばし方で御座います。血みどろの戦場で日夜戦いに明け暮れる孤独な我ら。その昂ぶる魂を、アリカ様が高らかに謳い上げます。
2、愛と誠
とりあえず、この曲が生で聴けたことにヒャッホウ。青嵐、勇侠に比べると、何処か晴れ晴れとした明るさのある作品だと思います。幾千の敵を迎え撃つことになる“あなた”を愛し、信じ続けると誓い、大和撫子たらんとする高潔な女性が主人公の歌だからでしょうか?胸の奥が熱くなり、血がたぎってくるような感覚を覚えます。
3、勇侠青春謳
コードギアス前期ED主題歌。ここでスラッと、鞘から刀身を引き抜くアリカ様。嗚呼、なんと勇ましき事哉。大変有名な曲なので、周囲の空気がオオッと引き締まったのも納得。ライブでは、『勇侠の〜』が『憂国の〜』に変わっていました。
4、春蚕
ローゼンメイデンのキャラCD(vol.7)薔薇水晶に収録。これは暗い。
5、暗黒天国
かみちゃまかりんOP主題歌。ドラッグクイーンが妖艶に乱舞・・・ステージが一気に異様で華やかなものに!暗黒天国の難解な高音をなんなくクリアするアリカ様。流石です。最初のMCで喋るのが辛そうだったので、喉の調子が悪いのかな?と思ってたんですが、杞憂だった模様。
6、跪いて足をお嘗め
怪物王女ED主題歌。ひたすら女王様。イ、イヌとお呼び下さい(待!!
7、欲望
ひたすら昏い雰囲気でありながら、アリカ様の絹のようにしなやかな歌声がいつまでも耳にこびりつくバラード曲です。本人的には『汚い声で歌う』ことを目指しているらしいですが、何を持って汚いというのか、マジでわかりかねます。ですが、結構、正統派なバラードだからでしょうか?これまでのアリプロの作品には、無かったような曲であるように感じます。
8、KING KNIGHT
9、跪いて足をお嘗め
片倉さんと、バイオリン2名による演奏(ボーカルなし)。
10、CYBER DEVILS
これは、曲の解説が興味深かったです。ネット社会および、ネットによる他者関係構築の危うさを、曲のテーマに取り込んだ模様。人間は一人で生きていくもの・・・みたいなことも云っていたかな。『こんなこと云ってるから友達いないんですけど・・・』と、寂しいことを呟きながら、へーぜんとした表情のアリカ様ハアハア(何。9曲目の間に、真っ白なウイッグ&蝶の模様がついた白衣装にお着替えなさったアリカ様・・・、こんなトリッキーな衣装が似合うのはアリカ様だけ。
11、暴夜layla幻談
アリカ様の“アラビア”への熱き想いが感じられる一曲(何。ホントは、アルバムのタイトルも『アリババ』にしたかった・・・とかおっしゃっていただけに、アリカ様のアラビアパッションが伺えます。
12、胡蝶夢心中
13、暗黒サイケデリック
今回のツアータイトルにもなっている作品。サビ直前の歌詞が、なんとも強烈なインパクトを持っている曲です。“他人と同じことなんか したくない興味ない 特別が欲しいから ワタシのところに来たんでしょ?”この(思春期前後ぐらいの)若く熱い魂をピンポイントで揺さぶるようなお言葉!!こんな詞がスラッと出てくるのがアリカ様の凄まじい処だと思いますし、アリカ様にそう優しく語りかけられたら、ファンは無言で頭を高速上下させる以外何も出来なくなってしまうことだと思います。
14、GOD DUVA
15、亡國覚醒カタルシス
亡国の、右手で顔を隠して、左腕をまっすぐ伸ばすあの振りは何度観てもカッコ良すぎて死ねますな(『嘆キノ壁ハ 積ミ上ゲラレテ〜』の直後)。
16、六道輪廻サバイバル
六道とは、死後、人間が生前の罪の度合いによってブチ込まれる6つの世界のこと。六道輪廻とは、その6つの世界をクルクル廻りまくる、スパイラル地獄の絆状態のこと(意味不明。アリカ様は、この曲のダダダダダダという6音の打ち込みを聴いて、この曲の詞(*六道)を思いついたそうです。生まれては死に・・・また生まれては死に・・・。どの生でも、どの地獄でもただひたすら強く生き抜かなければならない人間を冷酷に俯瞰した詞でありながら、“次の輪廻でも君に逢いたい”という、ささやかな願いが歌詞の各所に込められているのがアリプロらしくて素敵です。世界観的には、だいぶ前に発表した『阿修羅姫』にも通じる処のある作品だと思います。
17、聖少女領域(*アンコール)
去年のライブのアンコールは、CD発表前の勇侠〜で、やばい・・・アンコールなのに全然ノれない・・・と焦ったものですが、今回は、大ヒット中の大ヒット曲&知名度高位のアリプロ曲で攻めてこられたので、もう曲開始から爆発的に(心の)テンションが上がりました。アリプロのライブはしっかり仁王立ちしてじっくり聴くのが基本スタイルなので、大げさに動いたりはしないんですけど、それでもこの曲のときは、軽く身体でリズムを取ってしまいましたね。アンコールの衣装は超ゴスロリ仕様で、こちらも見応えアリ。
18、未来のイヴ(*アンコール)
云わずと知れた超名曲。この曲は、とにかく振り付けがかわゆすぎるのです。ドラッグクイーンのロボット的な動きも良かったですけど、3人で横を向いて腕を前後に動かすダンスとか最ッ高〜に可愛かったです。これはたまらん。しかし、ドラッグクイーンが登場すると、アリカ様の華奢さというか、可憐さが際立ちますね〜。
<その他>
ドラッグクィーン・オリーブさん(ステージ向かって右)の猛烈な色気に眼が釘付け。妖しい流し目、見る者に劣情を抱かせる子悪魔な表情、柔らかく波打つカラダに、あの美貌。夜の街から出張してきた感じのする、イケナイ雰囲気がとっても素敵でした。*公演終了後、耳を澄ませてみると、オリーブさんに思わず心を奪われていたっぽい子がたくさんいました。
<メルフォお返事>
>かな様
桃華情報ありがとうございました〜。また参考にさせていただきます!
>9月10日に拍手×4下さった方、ありがとうございました!!!!