歌:AKINO 作詞:岩里祐穂 作・編曲:菅野よう子
アニメ『創聖のアクエリオン』OP主題歌。
とりあえずスケールが1万年と2千年規模の超壮大な恋愛歌で御座います。
タイリッシュで軽快な音楽は、天下の菅野よう子さんが作・編曲を担当。ボーカルはAKINOさん(当時15歳)という方です。bless4というアメリカ育ちの謎の4兄弟歌手グループの次女らしいです。っていうか、15歳でこの見事な歌い上げっぷり。誰か知らないですけど、よく見つけて来たなぁ・・・と、ちょっと感嘆しました。
ドラマチックな歌詞は、アクエリオンワールドの魅力を余すところなく表現しており、特にサビ部分の歌詞のインパクトは半端ないものがあります。冷静に歌詞を読むと、すんごく変なんですけど、そのおかしさが逆に曲へ力を与えているような気も致します。
【創聖のアクエリオン あらすじ】
人類総ての敵『堕天翅(だてんし)』が、1万2千年の封印を破って復活。人類は、ずば抜けた知性と、強大な力を持つ堕天翅に対抗すべく、かつて堕天翅の封印に成功した伝説の機械天使(ロボ)『アクエリオン』を発掘する。主人公アポロは、アクエリオンを以って、堕天翅との戦いに挑もうとする組織『地球再生機構ディーバ』に拾われ、『アクエリオン』のパイロットとして、他の仲間たちと共に戦うようになるが、徐々に自分の前世とその因果が、現在のこの世界、ひいては堕天翅たちと大きく関係していることに気付く・・・。
パイロットは基本的に3人1組で、精神を同調させながら戦い、その同調が極限まで来ると、満たされるような快感がパイロットの身体を走り回るらしく、パイロットは『合体って、気持ちいい〜』『ああああ〜』などの叫び(喘ぎ)声を放ちまくります。冷静に考えると、割と変態なアニメかもしれないです。お話の展開とバトルが結構ワンパターンなので、ろむろむは、中盤あたりでちょっと飽きました。
以下70%ぐらいネタばれあり。
堕天翅の総大将トーマは、1万2千年間、元許婚で自分達一族を裏切ったアポロニアスを憎み、愛し続けてきました。とりあえず1万2千年間ほど眠り続けていたんですけど、1万年と2千年前から愛し続けるというのは並大抵の根性では成し遂げられません。アポロニアスが転生した後も、執拗に追い詰め『花も頬を染めるぐらい愛し合ったではないか』みたいなことをウットリしながら口にしちゃったりします。トーマは恋する乙女です。男ですけど。
という訳で、ろむろむはこの曲、アニメの終盤までずっと『アポロニアス×トーマ』の歌だと思ってました。ってか、普通そう思いませんか!?
アニメ雑誌でも『つかず離れず、月は太陽を追い求める』とかいうフレーズで、トーマがアポロを抱きしめる絵がデカデカと掲載されてましたしね(*上)。・・・ぬおお、終盤になってやっと『創聖のアクエリオン』の曲は、実は違うカップルのテーマ曲でした☆みたいに匂わせてくるとは・・・騙されました。実に見事なイメージ戦略です。
いうなれば、この『創聖のアクエリオン』という曲は、ひとつの神話をあらわしたようなものでしょう。もちろんテーマは尽きせぬ恋心。1万2千年前に何があったのか、人間と天翅の長きに渡る戦いの謎、すべてのはじまり。アニメの物語内容の伏線から核心が、すべて余すところ無く、この歌詞の中に込められているように思います。この曲を聴いた時、ろむろむは久しぶりにアニメ主題歌のお手本らしいものに出会えた気がしました。
ブッ飛んだ歌詞ですけど、所々にハッとするような言葉が落ちてあって、なかなか油断なりません。3回ぐらい続けて聴くと、曲の激しさのせいかちょっとイラッとしてしまいましたので、ちょっと間隔をあけて聴いたほうがいいと思います。わたくしごとですが。AKINOさんの独特な発声と、張りのある歌声も実に良いです。音程も文句なし完璧です。
2、『プライド〜嘆きの旅』
カップリングは、ノスタルジックかつ落ち着いた雰囲気。メインとは対照的です。冒頭からパポポーと、コンドルが飛んでいくような笛の音が聞こえてきます。ああ、こういうの音に弱いんです私。
2:58あたりから、AKINOさんの声が重なり合っていくんですけど、キレイなハモリをなさってます。歌詞は、結構ファンタジーっぽく、愛の為戦いに挑むような内容なんですけど、全くクサい感じがしないのはセンスによるところが大きいんでしょうね。
3、『創聖のアクエリオン(little mix)』
よくわかりませんでしたが、1分ぐらいの短い主題歌アレンジってところでしょうか。
エコーのかかったサビが繰り返されてます。