『ケロケロちゃいむ オリジナルサウンドトラック』
(1997/6/21)BMGジャパン
山本はるきち、Love Connection、近澤美歩
(ケロケロちゃいむあらすじ)
カエル族の姫ミモリと、水を被るとカエルに変身する呪い(魔法)をかけられた少年アオイの恋愛ギャグ冒険譚。アホなギャグ話だけで話が進むだけかと思いきや、最終話周辺ではシリアスに物語が展開し、アオイの男らしい決断が見られたりする謎のアニメ。
ろむろむはこのアニメの後期EDで、ミモリ役樋口智恵子が歌う『KISS3』という曲がすごい好きだったのですが、CDを買い逃してしまっていたので、やむなくこのオリジナルサウンドトラックを購入したのです。
でも、よく見たら入ってなかったんだ(死)!!
自分のバカさ加減に呆れ果てつつも、前期OP主題歌『YOU'RE THE ONLY ONE』と前期ED主題歌『サムシング』の良さを改めて感じることが出来たので、あまり後悔はありません。
サントラ自体は、子供向けアニメと云うことで、ポップでかわいらしいものがよく揃ってます。もちろんポップ系以外の音楽も、結構充実してます。例えば、5曲目の『おんなの子的心像』とかは、ピアノ演奏がとても耳に優しくて穏やかな気持ちになれます。8曲目の『サスペンス1』、17曲目の『不気味』なんかは、ひぐらしのBGMでも使えそうな緊迫感と怪しさに溢れてます。しかしながら、ろむろむ的にはアニメ自体の記憶がもうあやふやになってきてますので、BGMを聞いてもおおっ、これはあのシーン!!などと思い浮かばせることは出来ませんでした。
『KISS3』はものすごく覚えてるのにね。。
『YOU'RE THE ONLY ONE』はLove Connectionというグループ(?)の女性の方が歌っているのですが、この人が何者かは、よくわかりません。作詩は新井紀子さん、作曲は倉橋サダヨシさんという方が担当されてます。しかしこの人の歌は伸びやかで、大変気持ちが良いです。曲もリズム感があって癖になる感じです。
歌詞は水辺ではしゃぐ彼女をドギマギしつつ見守る『私』が主役の物語となっています。でも、よーーーーく読んでみると、途中で何度か『私』と『彼女』の視点が入れ替わってます。はしゃいでる『彼女』も実はすごく『私』を意識していた・・・とか読み取れます。歌詞の二番目は、一番目とは少し異なり、<傷ついて弱っている『あなた』を支えて、ふたりで旅立ちたい>という内容になっています。これは『私』の視点なのか『彼女』の視点なのか判別は付きません。どちらにでも取れますね。
もちろん、私=アオイ、彼女=ミモリでしょう。アニメのOP映像も、完璧に歌詞に沿ったものになってますしね。
『サムシング』は近澤美歩さん。こちらも誰なのかプロフィール不明(*コメント欄にて、けろっちゃ様より『元・ミス日本』との情報ゲット)。サビ部分の高音部分がやや苦しげながら、落ち着いた大人の女性ってな声が実に聞かせてくれます。
結局GETすることができなかった、樋口智恵子の『KISS3』ですが、歌声というより歌詞がかなりきてます。『君』が望むなら、『君』にとってそれが良いことになるなら、『私』はもうなんだってやっちゃう、なんだってできちゃう。一途極まれりな女の子の歌。ごめんなさい、こういう歌大好きです。機会があったら、なんとしてでも手に入れたいです。可能性は低いですが・・・。
アニメソング歌手は、一発屋さんが多いのもまた事実です。それが一昔前なら尚のことです。時が経つと誰だったのかしらこの人状態になることも少なくありません。しかし、誰が歌っていたのかわからなくなっても、その時そのアニメを見ていた人の心には永遠にその歌声が生き続ける。これがアニメソングの本当に魅力的な部分であると思います。
そんなアニソンを求めて、ろむろむは今日もアニソンの世界をさ迷うのであります。