2011年02月14日

『青のレクイエム』 <坪倉唯子>

『青のレクイエム』 <坪倉唯子>(2002/8/7) キングレコード

アニメ“SAMURAI DEEPER KYO”OP主題歌。

やや90年代の面影を残したドラマチックな曲調に、坪倉さんの力強い歌声が響き渡ります。

しかし、なんなんだ・・・このド迫力の声は・・・。

坪倉さんはベテランのボーカリストさんなのですが、有名なところで言えば“踊るポンポコリン”を歌っていたBBクイーンズのメンバーの眼鏡のおかっぱだった人です。が、この“青のレクイエム”は、ポンポコリンとは全く正反対の、正直言って爆カッコいい曲なので、知らずに居るのは惜しいと思います。2002年とか、割とアニメが冷え込んでた時期(?)だったよーな気がするので、知名度的にはあまり高くないかもしれませんが。。。

やっぱり少年漫画(アニメ)の主題歌は、多少くどい感じの曲でも、“盛り上がる”とか“テンションが上がる”という意味で、コレぐらい突き抜けてもらわんといかんと思います。

どんな作品だったのか、もうほとんど忘れてますが、たしか軟派なヤサ男の身体の中に、最強最悪っぽい剣士の魂が封印されていて、なんだかんだしてるうちに身体の支配権が変わったり、悪の組織の手先が戦いを挑んできたりする・・・ような話だった気がします(?)。

“とても悲しい瞳(め)で笑う あなたがいつか 消えてしまうと そんな予感が してたけど 記憶綴じれば 逢いに行ける あの空まで”

このサビに入る切なげな歌詞とか、ヤサ男の時の主人公が、自分の身体に封じた魂に逆転されてしまうよーなことを絡めて書いたのかもしれませんね。もっとも、漫画の中では序盤でソッコー入れ替わってたような気もしますが。。とりあえず、物は試しに聴いてみていただきたい作品でございます。



  

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2008年09月22日

『瞳の中の迷宮』<嘉陽愛子>

『瞳の中の迷宮』<嘉陽愛子> (2003/12/10) エイベックス・トラックス
作詞:Kenn Kato 作曲:渡部チェル 編曲:ats-
歌:嘉陽 愛子

アニメ『ヤミと帽子と本の旅人』OP主題歌。基本的には百合アニメですが、ラストのオチにより“百合”作品としての評価が真っ二つに分かれた物語です。歌い手の嘉陽愛子さんは、モーニング娘。5期メンバー募集オーディション最終選考(*合格したのは高橋・新垣、他)まで残った人です。数枚のシングルリリース後“アニソンの女王”とか云う、大それた二ツ名を日テレのニュースサイトから付けられたりして、すごくかわいそうな気持ちになったこともあります。

ということは置いといて、本作『瞳の中の迷宮』は百合ヲタ的には見過ごすことの出来ない作品でございました。というのも、“ヤミ帽”というアニメの主人公“葉月”の心情を完璧にスライドさせた歌詞となっているからです。葉月は、目の前で消えた愛しい姉“初美”を探すため、初美の痕跡を辿り、太古の世界、孤島の世界、未来の世界、おとぎ話の世界などなど、様々な世界を旅します。愛する初美を求め、ひたすらに探して探して探しまくる葉月。そんな葉月の思いつめた気持ちが、この作品の歌詞世界には広がっているのです。以下、アニメを見てない人には何を書いているのかも理解不能な電波レヌー。

<ヤミと帽子と本の旅人 簡単あらすじ>
主人公、東葉月義理の姉、初美が好きすぎてヤバイ女子高生。しかし16歳の誕生日に初美は目の前で消え去り、葉月は人語を喋る黄色い鳥リリスと名乗る能天気な少女と共に、初美を探す旅に出る。この世界のあまねく事象は、すべて1冊1冊の本になっているらしく、リリスはそこの図書館の管理人だという。葉月は本から本へ、世界から別の異世界へと初美の面影を求めてさ迷い歩くのだが・・・。



渡辺チェルさんの異様に耳につくキャッチーな曲調もさることながら、やたらと壮大な前奏やサビ部分など、気合の入った編曲には圧倒されます。特に“会いたい会えない〜”の後の前奏とか好きですね。。変にワクワクします。また、嘉陽さんの歌い方は実にストレートなアイドル歌唱って感じで、深刻そうな歌詞を物ともしないペラペラさ加減が逆にいい味を出しているというか何と言うか。新人ですけど勢いあります頑張りますな感じが好感持てました。

それでは、以下歌詞考察。まず出だしのインパクト歌詞から見ていきましょう。

『会いたい 会えない 思い募るほど この祈りが届かないのは なにかをきっと見失ってるから』

何故、初美は自分の前からいなくなってしまったのか?何故、初美の居る幸せだった時間を取り戻すことができないのか?葉月の中で燻る、初美への想いと悩みと混乱、それらは元々何処から来たものだったのか?・・・という疑問に対し、この歌詞部分ではヒントを出しているように思いました。初美を見つけて、元の世界に戻って、また二人で一緒に暮らしたいと、自分で確かめるように何度も繰り返し願う葉月の祈りが届かない訳は、歌詞で云うならば“なにかを見失っているから”なのです。

では、葉月が見失っていたものとは何なのか。色々考えましたが、それはつまり“自分自身”だったのではないかと思います。これは2番の歌詞を参考にしました。

『そうキミを 見つけるのが 自分を見つけること』

葉月はずっと、初美に対する過剰な愛情ゆえに“初美以外はどうでもいいし、(傷つけようが何しようか)関係ない”という閉じた世界の中で生きていて、初美を自分のものだけにしたいという欲望ばかりを膨らませ、本当の初美の気持ちに気付かなかった(気付こうとしなかった)のではないでしょうか。葉月は、長い旅の終わりになっても『初美を殺してボクも死ぬ』という言葉が飛び出してしまうような人です。彼女は初美の何を愛していたのか、初美とどうなりたかったのか。葉月が初美のすべてを愛していたのは間違いないと思いますが、それはあまりにも盲目的なものであり、初美(イブ)は葉月に“それではいけない”・・・ということを伝えたかったのかな〜とか思いました。そして、それが『すべてが勇気になる わたし一人きりじゃない』という歌詞にも繋がっていくのかもしれませんね。

盲目的な愛にしろ何にしろ、葉月は初美に“好きだ”と伝える前に、初美が消えてしまった訳で、そのやり場の無い思い、自分が初美を愛しているということを、一度でいいから初美に知ってほしかったのではないでしょうか。

『会いたい 会えない 悔やみきれないよ この思い伝えるまで 負けない 投げない この身を捧げても 見つける』

どうにかこうにか、その一途な愛だけは初美にも伝わったようで、最終話近くで“ここまで私を愛してくれた人がいたかしら”と、初美は心の中で呟きます(つーか喋れるんだから本人に言えよ)。そして、巻き戻った世界で葉月のことを受け入れ、自分の思う最良の方法で葉月の想いに応えるのです。

まあ、私はこのラストに納得してないクチなのですが。。だって葉月は初美の心も体も込みでハアハアしていた訳で、むしろ初美は欲望の対象だった訳じゃないですか。でもこの結末だと、葉月が望んでいたものとはかなり違うものになりそうなんですよねえ。。葉月は初美と家族になりたいとか、これっぽっちも思ってなかったと思うんですけど・・・。



あと、初美(イブ)は、葉月と綺麗にお別れした後、さっ、次の旅にトライしよ〜みたいな感じでめっちゃ素早く切り替えてやがるんですけど、なんですかこの女は。つか、元はと言えば全部お前がアアアア!!とか、最終回を見た後は色々と悶々としましたが、まあそれはそれでいいとしましょう。とにかく本作は、色々突っ込みたい事もあり、かなり際どいシーンも盛りだくさんですけど、百合好きならば一度は目を通さなければならない物件だと思います。更に百合ヲタとしては、この主題歌を何度も聞き返しながら、色んな妄想をふくらませていかなければならないと思います。以上。

“ボクは、この幸せがいつまで続かと思うと、泣きたくなるほど悲しかったよ”



  
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2008年08月14日

『TRUE』<下川みくに>

『TRUE』<下川みくに> (2002/8/21) ポニーキャニオン

アニメ『ドラゴンドライブ』OP主題歌。

下川さんは、元は謎のアイドルグループ・チェキッ娘のメンバーとして活動されていましたが、解散後は単身アニメソングの世界へやってきた方です。最遊記一期のEDや、フルメタ一期のOPEDなどで注目され、アニソンのカバーアルバムなども発売していましたが、ここ最近は若干活動を控えている様子です。アニソン界隈での知名度がいかほどのものか、少々図りかねるのですが、可愛い声でありながら骨太の歌唱をガツンと叩きつけてくれるギャップが個人的には好きだったりします。

ということで、この『TRUE』なのですが、ものすごく正統派の主題歌って感じがしますね。いえ、これは本当に皮肉でもなんでもなく、ファンタジックでヒロイックな少年漫画に、これ以上ないくらいぴったりくるような、そんな曲だと思います。

歌の始まる直前や、サビに入る直前に“パリン”というガラスの割れるような効果音が入ってるのですが、それは主人公達が困難な壁を打ち破った瞬間を表現しているように感じましたね〜。まあ、お遊びみたいなものでしょうが、こういう細かいところで聴いている人をハッとさせるのは面白い試みだと思います。実際に“君に出会わなければ今も 壁を壊すことなどできなかったよ”というフレーズもありますしね。

空のてっぺんから、全速力で地上に落ちてゆき、ぶつかる寸前で孤を描き、再び天に向かうような・・・なんつーか、ジェットコースター的スリルが繰り返しやってくるような、急展開バリバリな曲調にも好感が持てます。力強いけれど、決して押し付けがましくない、下川さんの温かみある歌いっぷりも良いです。

“不器用だから 同じ生き方しか選べないんだ”これは、歌詞のワンフレーズですが、愚直なまでに自分の信じる真実を追い求める歌の主人公の姿が見えるようで、この辺をアニメの主人公に被せてみると結構ピッタリくるのかもしれませんね。

まあ、この『ドラゴンドライブ(通称ドラドラ)』というアニメは本気で視聴率が取れず、予定していた完結を待たずお空の彼方に飛んでいってしまった作品でしたので、そのOPであるこの曲もあまり陽の目を見てない感じがあるんですけど、このまま埋もれていくにはあまりにも惜しい楽曲だと思いますので、(アニメは関係なく)一度聴いていただきたいなと思います。

ドラゴンドライブは、ポケモンデジモン遊戯王&トレカブームetcに盛大に乗っかって失敗した物語でした。チビと呼ばれる白いドラゴンは可愛かったような気がしますけど、いかんせん内容が・・・。ちゃんと見てたわけではありませんけれど、一番手ごわかった敵が、どうみてもチンピラな子悪党で、最終回もむちゃむちゃ強引だったということはかすかに記憶にありますな。

*あと、このCDはCCCDという恐ろしき負の遺産の時代に生まれたものですので、その辺気をつけておいたほうがいいです。



2、たった、ひとつの

同、ED主題歌。ハーモニカの伴奏から始まる、のんびりとした曲ですね。夕焼け空の放課後で、遊びつかれてぼんやりするような・・・ちょっとした懐かしさを感じさせる雰囲気があります。OPがすっごくアニソンアニソンしてるので、EDでこういう普通のポップス持ってこられると、ちょびっと違和感を感じちゃったりしますが、こういうのもいいでしょう。

  
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2008年07月29日

『blanc dans NOIR 〜黒の中の白〜』

『blanc dans NOIR 〜黒の中の白〜』 (2001/11/7) ビクターエンタテインメント

作詞・作曲・編曲、梶浦由記、他。

アニメ『NOIR』2枚組み企画アルバム。サントラのニューアレンジ他、キャラクターソング等も収録。ディスク2は8㎝CDになっていて、2枚出ているサントラCDに収録されていない曲が混じっていたりします。しかもそれがミレ霧ヲタ的に外せないような超重要な場面で流れた曲だったりして、正直ズルいと思いましたが・・・ま、それはそれで。

アリプロがNOIRの為に作ったイメージソング“赤と黒”も秀逸ですが、桑島さんたちが完全なキャラ声で歌いきっているキャラソンもNOIRヲタ的には感涙ものの完成度です。唯一、ミレイユ役の三石さんだけが、歌無しでセリフのみですが。。三石さんは、歌になると結構イメージが変わる方ですから、ミレイユというキャラのクールな雰囲気を押し通すためにセリフだけになっちゃったのかもしれませんね。また当然のことながら、アニメのBGMを元にした曲が9割を占めているので、NOIRを観まくった人であればあるほど、曲を聞いたときの共感度感情移入度が桁違いに高くなると思います。

それにしても、梶浦由記先生の天才的なお仕事ぶりには、ほんとうに賞賛以外の言葉が出てきません。梶浦先生の楽曲は、アニメのカラーと波長が合ったときに爆発的な威力を見せると思うのですが、NOIRはその点では完璧な相性でしたね。*駄目だった例→アニメ“ツバサ”等。

ハードボイルド百合に初めて心を奪われてから、早7年・・・7年!?いやいやまあまあ、今でもNOIRは大大大好きなアニメなので、たまに見返してはやっぱミレ霧は最高やわああああ状態になるということを、何度も何度も繰り返しています。このアルバムもふとした瞬間に聴き返してみると、やっぱミレ霧は(略。


ディスク:1
1. 赤と黒 (ALI PROJECT)
“汚れぬ心の中 あなたを想っている 汚れたこの世界で 出会える愛はきっと 他の何よりもひかりかがやくだろう”
ああああ、キタキタキタアアア!!独特の美学の元に成り立つアリプロとNOIRの相性は、やっぱ抜群ですわ。血と硝煙と暗黒に彩られた世界に生きているのに、霧香もミレイユも、心は案外まっとうで優しいんですよね。もちろん心の中にどうしようもない闇がある訳ですけど、それでもどちらかがその道から外れそうになったら、必ずどちらかが助けようとしていたような気がします。この歌詞はそうした矛盾美しいものとして愛しているようなものであるように感じました。

2. prelude
NOIRのBGMを混ぜまくったもの。なんか不気味。

3. canta per me (Japanese ver.) (夕叢霧香:桑島法子)
霧香の、何の色にも染まってない真っ白で空虚な心が見えます。ミレイユへの告白手紙にも書いてありましたが、霧香はミレイユと出会うまでずっと、一人ぼっちで何も無い希薄な存在である自分を怖れ、苦しんでいました。NOIR二人でひとつの意味を持つ言葉だと知って、それを密かな喜びにするほど、霧香は孤独であったのです。いつしかミレイユを心の支えにしていた霧香が、それをすべて打ち砕くような真実に、第21話にて直面していましたが、この曲は21話後、ミレイユの元を離れて独り荒野を彷徨っていた霧香の心象風景を歌ったような作品であるように感じました。“さよならを歌って 甘い声で”とか“想いはいつか誰かに届く 遠い時の彼方できっと貴方に”とか、何度考えても霧香→ミレイユへの歌詞としか見えません(23話で、霧香の想いが届いたことを含めて)。

いかにも霧香な感じで、淡々としていますが、透明感の在る綺麗な歌声だと思います。

4. lullaby (Japanese ver.) (アルテナ:TARAKO)
TARAKOさんの名前を見て、どんなちび○子とかありきたりなことを考えている人は、今すぐこの曲を聴いて出直してきてください。とりあえず、その歌声の柔らかさと包容力に腰を抜かすと思います。

しかし、アルテナさんも不遇な人生に色々狂わされた系のキャラでしたね。愛で人を殺せるなら、憎しみで人を救うことも出来るはずだ・・・と、ひたすら信じて生きてきたアルテナさん。彼女の真の願いは、果たして本当にその“言葉”の実現だったのでしょうか?哀しい思い出を雪で白く埋めて、夜明けまで安らかに眠りたい・・・というこの歌詞を読んでいると、アルテナさんが本当に欲しかったものはもっと別にあったような気がします。子供のように可愛がっていたクロエであっても“捧げるもの”としか考えられなかったアルテナさんには、もう自分が何を望んでいたのかもわからなくなっていたのかもしれませんね。今でもラストのあの表情の意味が気になります。

5. エム・モア (夕叢霧香:桑島法子)
霧香再び。この曲では梶浦先生は編曲のみに携わっております。
霧香らしい無機質な歌い方は変わっていないんですが、歌詞や曲調は僅かながら明るさを感じられるものとなっております。ということで、私の妄想的にこの曲は最終話の後、パリに戻ったあたりの霧香の心情を歌ったと見ました。ええ、妄想ですけど何か。でもでも、そう考えると“いけないことを知っても 逃げはしないで いとしさにふれる午後を 探し続けよう”という歌詞が物凄く生きてくるような気がするんですよ。あと、ちょっとエロチックな気も(待。いやー・・・長い戦いの末に、あれだけ強固な絆を築いたふたりが、パリに戻ってからどれほど熱烈な日々を過ごすんだろうと思うと・・・。。罪を背負って生きることを決めた霧香と、彼女を受け入れることを決めたミレイユの“その後”を想像しながら聴くのがベストでありましょう!


6. 秘密 (クロエ:久川綾)
これはヤバイ・・・。最早、お見事という他ない、素晴らしいキャラソンです。
幼い頃、鮮やかな手つきで仕事をこなした霧香を見て以来、いつかNOIRとして、霧香と共に有りたいと夢見ていたクロエの、純粋で一途な想いが、歌詞の中にギュッとつめ込まれているのです。永遠に叶うことの無かった夢。それでもクロエの中には、いつだって霧香が居たのでしょう。霧香に焦がれ、霧香の背中に生きる意味を見出していたクロエが、心の中で暖めていた気持ち。そして、霧香と交わしたひとつひとつの言葉。それこそがクロエだけの“秘密”だったのだと思います。“あのときあなたが教えてくれたこと 誰にも言わずに秘密にしておくね”どこか嬉しそうに、囁くような声で歌う久石さん。完全にクロエと一体化した歌い方に注目です。

7. salva nos (dialogue remix ver.) (貝田由里子,ミレイユ・ブーケ:三石琴乃)
『あんたと私を結ぶ糸、それはきっと黒い色をしている』ミレイユ最強の口説き文句を皮切りに、おなじみsalva nosが激しく流れ出します。赤い糸ならぬ、黒い糸!!ミレイユさんはどこまで意図して云ってるんでしょうね、ホント。

8. love (chiaki,See-Saw)
ここでSee-Sawとして、石川千晶さん登場。

9. 幻想楽園
歌は貝田由里子さん。NOIRのカラッとした部分抽出したら、こんな感じになるのかも・・・な一曲。NOIRは、ハードな暗殺業ばっかりの話じゃなくて、細かい日常描写とかにも意外と気を配っていた作品でしたからね〜。ベットでスヤスヤ眠る霧香とか、一緒に料理するミレ霧とか、霧香に絵画セットを買ってあげるミレイユとかのシーンも密かに気に入ってたりします。

ディスク:2
1. guests B

2. melody ({salva nos}ver.) (貝田由里子)

21話『無明の朝』の、ラストシーン。閉ざされていた過去を思い出し、自分を殺してくれと嘆願する霧香と、彼女に背を向けて静かに去っていくミレイユ。この超名場面で使われていたのが、この曲でございます。salva nosは、過去の回想シーンから、激しいアクションシーンまで物語で重要となるような部分では必ずといっていいほど使われていたので、耳馴染みの良い曲だと思います。この“melody”では、それを更にメロディアスかつ情感たっぷりに再編曲しております。個人的に超ハードな原曲よりも、こちらのほうが柔らかくて好きですね〜。

salva nosは、ラテン語『(我らを)救い賜え』の意。歌詞自体は、賛美歌などに使われている祈りの言葉を繋ぎ合わせたもののようですね。“主よ平安を与え賜え 彼らの為にレクイエムを奏で賜え 我等を哀れみ賜え 我等を救い賜え(salva,salva nos e)”ソルダの下っ端から、NOIRに片付けられたすべてのターゲット、クロエ、アルテナ・・・。salva nosは、そのすべてのキャラクターに与えられた鎮魂歌だったのでしょう。


21話で、自分を殺してくれと必死でミレイユに追い縋った霧香には、謝っても謝りきれないという罪悪感の想いと、もうこれで二度とミレイユと一緒にいることが出来なくなったという恐怖と絶望があったのではないかと思います。ミレイユの大切なものを奪っていた事実、償いきれない罪、ミレイユの傍に居る権利を永遠に失ってしまった自分。それが霧香に“ミレイユに殺してもらわなければならない”という強迫観念のようなものを生み出させたのかもしれませんね。そんな霧香をどうしても殺すことが出来なかったミレイユは、彼女を殺さないために、彼女の前から去っていきます。引き金に指をかけた瞬間に、初めて霧香と出会ったときに見た、夕焼けを前に寂しそうにしている霧香の姿を思い浮かべるミレイユは、心の底では相当霧香を大切に想ってたんだなぁと思わせます。。

霧香とミレイユのお互いを思う気持ちから生まれた孤独と苦しみが、いつか報われることがあるように・・・。“salva nos”はその祈りの歌でもあるのでしょう。



3. jealousy
4. at dawn
5. black society
6. family affection
7. church
8. at ease



<拍手お返事>
>7月25日×3 ありがとうございます!
>7月28日×1 ありがとうございます☆
  
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2008年05月27日

『蓬莱人形 〜Dolls In Psuedo Paradise』<上海アリス幻樂団>

『蓬莱人形 〜Dolls In Psuedo Paradise』(2002/12/30)

作編曲:ZUN

〜それは人間と妖怪の新しい関係だった〜(アルバム帯より)

弾幕系(シューティング)同人ゲーム『東方Project』で、ゲーム中に流れているBGMなどを集めたサウンドトラック作品。と、思いきや、ZUN氏の音楽CDの第一弾としてリリースされたらしい一枚。上海アリス幻樂団は、神主ことZUN氏個人サークルであり、ZUN氏がゲーム製作・イラスト・サントラ作りをすべて一人で行っているそうです。1996年から活動を開始し、2008年現在では同人界においてカルト的な人気を誇るジャンルにまで成長しました。


Q、同人って何!?普通のと何が違うの!?

なんか前も説明したような気がしますが、改めてテキトーに。
同人とは、簡単に言えば商業モノの逆です。同人によって作られた商品は、流通ルートが非常に限られており、コミックマーケット同人専門の店などでないと、なかなか手に入りません。普通のCDショップとか本屋とか、アマゾンとかではほとんど買えないっつーことです。

同人モノは、元々ある原作を自分なりに解釈して、妄想爆発の同人誌などを作り出す2次創作タイプのものと、自分自身が1次創作者になって作品を作り出すタイプ(例*ひぐらし・昔のサンホラetc)の2種に大別されます。東方は後者に分類されますね。自分の好きなもの、自分の表現したいものを、トコトン追及できる代わりに、たとえ失敗しても誰も助けてくれないですし(失敗例*借金してまで同人誌刷りまくったのに、全然売れずに大赤字)、時代の波に取り残されるとそこで終わってしまう・・・という厳しさもあります。

商業モノは、ぶっちゃけ売れないと話になりません。売れなければご飯が食べれず会社は倒れ従業員は路頭に迷います。だから、商業ではプロデューサー責任ある人が、作品の方向性をリサーチし、改善し、より収益を上げるためにどのような展開をしていくかを常に考えているのです。例えば、売れない歌手は2、3曲で切り捨てられたりしますし、売れセンの歌手を育てるために、売れセンの歌が周到に用意されたりするのです。その代わり売れるという勝算があれば、たとえ何度か失敗しても、会社が後ろ盾となって助けてくれます。これは良い悪いの話ではなく、そうでないと“商売”は成り立たないというだけの話です。

またチョサク権の厳しさも同人と商業では大変な差があります。商業で同人をやる時は、あまり目立ちすぎないように・・・というのは基本スタンスでしょう。フジコキャラでスパロボ同人ゲーを作ったが為に、大きな力でふっ飛ばされてしまったサークルもありましたね。その点、東方などは(同人に限り)二次創作活動を公に認めているなど、稀に見る柔軟な対応が為されています。東方がここまで大きく発展したのは、同人活動を認めたから〜・・・という意見もよく耳に致します。


・・・ということで、この“東方Project”は、ゲーム、音楽、同人誌、漫画と、様々な同人ジャンル(一部商業)隆盛を誇っており、同人界、3歩歩けば“東方”に当たるっつーぐらいで、その人気には凄まじいものがあります。。私自身は百合を探してるうちに辿りついた・・・って感じですね。百合絵を探しまくるうちに、幻想郷への道が開けました。友人に東方関連グッズを贈られたのは最近ですが、1年半ほど前から百合限定で物件探しはしていたり・・・。登場人物の9割以上が少女ってトコからして、百合的に美味しすぎます。ホントZUN氏は現代のヘンリー・ダーガーだぜ(待。

元々ZUN氏は、自分で作った音楽作品を発表したくて、活動を始めたようですが、色々あってそれがゲームとなり、結果的にゲームミュージックを作り上げることにも繋がったようです。最初に“音楽”があって、その発表の方法論として“ゲーム”という手法が用いられたということです。

ZUN氏のインタビューにも『ゲームミュージックを作りたくて、仕事にもしてみたかったんです。それで音楽の勉強して、作って。でも、それがゲームに流れるアテはない。だったら、自分の音楽がゲームに流れるように自分でゲームを作ってしまおう。その感覚が最初です。』とありました。まさに卵が先か、鶏が先かって感じですね(?。

ゲームのヒットと、同人界隈の盛り上がり。加えて、この原曲を自分なりに加工&アレンジしたり、時にはボーカルまで自分達で付けて歌ってしまう“東方アレンジ”という同人ジャンルの躍進によって、若干特殊ですが、東方は“音楽”の面でも成功を収めたと云えます。

この『蓬莱人形』という音楽作品は、最初にCD−ROMで発売されたときには、ホラーっぽいSF仕立てのSS(ショートストーリー)が付いていたらしいですが、現在は不思議系のSSに変わっています。東方の舞台である“幻想卿”に居た“8人の正直者の人間”がひとりずつ妖怪(?)に惨殺されてゆく・・・というストーリーだったようです。このストーリーに絡めた意味もあったのか、11曲目“U.N.オーエンは彼女なのか?”は、アガサ・クリスティの超有名小説(孤島に集められた人が一人ずつ死んでいくアレ)の登場人物オーエンに引っ掛けていたりしています。 

現在は、付属のブックレット(つーか一枚紙)に、東方のキャラクターを思い起こさせるようなキーワードが散りばめられた、各曲の解説っぽい3〜4行の短文が書いてあります。

さて、肝心の曲なのですが、オール打ち込み電子音ということもあり、私の耳にはすべて同じピロピロ音に聞こえました。。私自身が、今までゲームミュージックの類にほとんど触れてこなかったから、慣れてないってのもあるかもしれませんし、ゲーム自体をちょびっとしかやってないので、曲に対する思い入れが皆無というのもあるかもしれません。

・・・うーーむむ。。やはりすべてが電子音の音楽ってのは、集中して聴けば聴くほどに、どうしても疲れる瞬間とゆーものがやってくるもので、続けて聴くには若干キツイものがありました。ゲームプレイ中に聴くのと、CD単体として聴くのはまた違うものですからね。

ZUN氏はインタビューで“姫神(*東北の民族文化を下敷きにし、シンセサイザーによる独特の演奏で、幻想的な音楽を作り上げたグループ”や、ワールドミュージックなどを愛好していると語っていましたが、確かに最初に耳にしたときは、ファミコンのBGMに、“民族音楽系”の雰囲気を漂わせたような感じだな〜という印象を受けました。

また、“曲に合うキャラクター・合わないキャラクター”なども、意識しつつ曲作り(=ゲーム作り)をされているようです。東方にとっての“音楽”とはゲームの構成にも激しく関連する、非常に重要なファクターなのでありましょう。

以下、テキトー過ぎるレビュー。

1.蓬莱伝説
2.二色蓮花蝶 〜 Red and White
最初から最後まで、ハイテンポ・ハイテンションで突き進む楽曲。ちょっとF1っぽい(?。副題の“Red and White”は、東方の主人公キャラの一人“博麗霊夢(紅白の巫女服着用)”のことを指している。
3.桜花之恋塚 〜 Japanese Flower
4.明治十七年の上海アリス
サビに向かって少しずつ盛り上がっていくタイプの曲。時間が狂っていくような怪しいタメ(1:33〜1:55)が微妙に気になる。
5.東方怪奇談

6.エニグマティクドール
サビの盛り上がり方が独特で、聞き応えがある。 1分04秒からのサビと1分43秒からのサビでは、アレンジが全く異なっている。後者のゴージャスな感じのサビがなかなかにステキ。
7.サーカスレヴァリエ
8.人形の森
9.Witch of Love Potion
10.リーインカーネイション

11.U.N.オーエンは彼女なのか?
アルバム中で、多分最もキャッチーな一曲。不安定に揺れ動く、起伏に富んだ曲展開が面白い。U.N.オーエン→誰ともわからないもの・・・ということで、敵キャラの一人“フランドール・スカーレット(吸血鬼)”を指しているようです。
12.永遠の巫女
13.空飛ぶ巫女の不思議な毎日
全体的になんか思わせぶりな曲調。サビが微妙に切なげに・・・聴こえなくもない。

(↓)こんな感じのゲーム。使用楽曲は“U.N.オーエンは彼女なのか?”




  
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2008年04月11日

『コッペリアの柩』<ALI PROJECT>

『コッペリアの柩』(2001/5/23)ビクターエンタテイメント
作詞:宝野アリカ 作曲:片倉三起也
歌:ALI PROJECT

アニメ“NOIR”OP主題歌。

アリ・プロジェクトの作品の中でもかなり知名度の高い曲だと思います。奇妙な迄の浮遊感に満ちた曲調と、美しくも妖しい色香を漂わせるアリカ様の歌声が、私たちを耽美な幻惑の世界へとゆるやかに連れ去って行ってくれます。やっぱアリプロは、砂の城の上で踊るような危うさがあってこそですよね(何。

勿論、アニメ主題歌ということもあり、アリカさまもその辺りを完全に意識して作詞と歌に挑まれたようです。直接的な表現はあんまりないんですけど、NOIRのイメージ(というか魂)が、音楽の中に荒々しく息づいているのを真に迫って感じることが出来ます。ピポパポという謎の効果音や、狂ったように鳴り響くバイオリンなどは、NOIRという物語に時折垣間見える、無機質な残酷さを表しているようでもあります。

アリカ様によると、“コッペリア”とは、ホフマン作の『砂男』という物語に出てくる自動人形のことらしいです。闇に閉じ込められた人形が、死の影から光を探す・・・というイメージを、“再生”というテーマに絡めて作ったのが、この“コッペリアの柩”であるそうです。

加えて、その“人形”を、もがき苦しみながらも、失った記憶を探そうとする“霧香”重ねてみたようです。う〜む、激しく納得。ちなみにこの曲は、アリカ様の鼻歌を片倉さんが曲にしたためたものであります。

妄想百合的にはサビ直前の詞1番・2番・3番がなかなか・・・。

“あなたが見えない この眼は見えない”→“あなたに会えない ここでは会えない”→“それでも触れたい この手で掴みたい”→“我ら護る唯一の愛”・・・・、この一連の流れが、霧香&ミレイユの愛の遍歴(*NOIRの物語とも言う)にピッタシでないですか!?

物語で言うなら21話『無明の朝』で、ミレイユの前から消えようとした霧香の気持ちとか、23話『残花有情』で、霧香がいなくなり、抜け殻みたいになってメソメソ泣いていたミレイユの気持ちとか、その後、離れる前よりも更に強く結びついた二人の絆なんかを思い出すと、歌詞とのかなりのシンクロ率に驚いてしまうと思います。・・・ちょっとこじつけてる気がしなくもないですが、闇の中で生きていた二人が、それでも光に焦がれ、僅かな光の差すほうへ向かっていこうとするシーンなどを見ると、まさにアリカ様の予感的中という感じが致します。

2、Apre Le Noir
フランス語タイトル。NOIRの後?暗闇のその後?
コッペリアの柩とはうって変わった、大変優しい愛の歌です。

ソッと奏でられる美しいピアノの旋律と、少女性爆発モードのアリカ様ボイスに、本気で聞き惚れてしまいます。そしてコッペリアよりも格段にミレイユ&霧香妄想欲をかきたてる超歌詞にも注目。歌詞を読みながら、最終話後の二人を想像するだけで鼻血悶絶でございますよ。最後にジュテームとかフランス人(?)が囁いてるのとか、ベタだけどすごくいいですね。もっともっと深く、本当の私を見つめて・・・と懇願しているのは、果たしてどちらなのでしょうか・・・。


<NOIR簡単あらすじ>
記憶を無くしているが、卓越した暗殺技術を持つ謎めいた少女・霧香と、幼い頃の悲劇を引き摺りながら殺し屋家業を続けるミレイユ。霧香の失われた記憶を取り戻す手助けをする見返りとして、すべてが明らかになった時に霧香を殺すという約束のもと、“NOIR”という殺し屋タッグを結成した二人は、殺し屋としての依頼を華麗にこなしつつ、自分達の命を狙う存在との戦いに挑む。負け=死という過酷なゲームの先にある真実とは!?

ろむろむの最も愛する百合アニメはご存知、“神無月の巫女”でありますが、実はこの“NOIR”は人生2番目に愛する百合アニメだったり致します。最初は、主人公がキツそうだし、なんか暗そうだし・・・って感じで適当に見てたんですけど、ホントすいません。ここまでドストライクな百合を見せていただけるなんて思ってもいませんでした。

NOIRは、エル・カザドとかとは違って、百合描写は凄く遠まわしなのです。

ベットで眠る霧香を見て微かに笑うミレイユとか、ミレイユに名前を呼ばれただけで照れ嬉しそうにする霧香とか、海を見て綺麗ねと呟くミレイユを熱い視線で(?)見つめる霧香とか・・・そういう想像力を喚起させるような上手い百合シーンを挙げろと云われたら枚挙に暇がありません。たとえベットが二つあっても、一つのベットで二人は眠っちゃう☆という潔さこそが、このアニメの全てです(えええ。さすが、少女革命ウテナで“奇跡を信じて願いは叶う(わない)”な泥沼百合ストーリーを見せてくれた脚本家さんなだけのことはあります。

霧香役・桑島法子さんのコメントも空気読みすぎで素晴らしいものがありました。

『スタジオにいると、本当にミレイユに恋する霧香になりきって、ボーッと三石さんのお芝居に聞きほれてしまったり(はぁとはぁと)』

また、アニメ後半は、アクション的にも百合的にも物語的にも、もう大盛り上がり大会でございましたよ(私の中では。アルテナさんとかクロエたんとか、その他雑魚敵とかいっぱい出てきますけど、あくまでミレイユと霧香の物語ってところからは一歩も外れないところが凄いのです。命がけで撃ち合ったりしたと思ったら、命を張ってお互いを助けたり、“自分にはあなたが必要だ”ということを握り締める手と、見詰め合う瞳で語ったり・・・なんつーか『ふたりは殺し屋』で子供向けアニメなんかも作れたりし(ません。

ちなみに、このNOIRという作品は、全話を観てもらわないと、本当の意味で百合を感じることが出来ない仕組みになっております。つまり、一つでも欠けてたらとんでもなく足りない×2、二人の絆って感じの話なのです。これから見る方は、大変でしょうが1話から全話ぶっとおしで見ていただきたいです。最終話にたどり着く頃には、あなたに素晴らしい百合奇跡が舞い降りてくることでしょう。

とりあえず、子犬系霧香が可愛すぎるってことと、ミレイユの不器用な優しさがたまらんっつーことと、このカップルはマジヤバいということがわかっていただければ、それでもう充分かと。梶浦先生のサントラもマジ素晴らしいので、機会があれば是非に!!




<拍手お返事>
>3月30日×1  ありがとうございます!
>4月8日×1 ありがとうございます!
  
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2007年11月27日

『For フルーツバスケット』<岡崎律子>

『For フルーツバスケット』(2001/7/25) キングレコード
作詞・作曲・歌*岡崎律子

これほどまでに優しい曲を、一体全体どのようにしたら紡ぎだすことが出来るのでしょうか?岡崎律子氏、渾身の一曲。アニメ『フルーツバスケット』OP主題歌であります。

小さなハミングが聴こえた後、ゆっくりと目覚めていくように曲が始まります。春風のようにゆったりと暖かく進む伴奏に耳をくすぐられ、岡崎さんの囁くような優しい声に心が満たされていきます。それはまるで、柔らかな綿毛にそっと包まれていくような心地よさで、一瞬で魂を持っていかれそうな錯覚を覚えます。

岡崎さんは、原作を繰り返し読み込んで、その物語世界を完全に取り込んでから創作活動をされる方でしたので、フルバの魅力やメッセージ性は、楽曲や歌詞の中にしっとりと染み込んでいると思います。そのあたりは、歌詞を読んでみれば一目瞭然でございます。

“生まれ変わることはできないよ だけど変わってはいけるから Let's stay together いつも”

冷たい世界を耐え忍び、心の痛みに苛まれる日々であったとしても、“君”が傍に居てくれるだけで、いつかそれを変えていくことができる。“君”の存在によって、自分自身が変わり、それがいつかすべてを変えていくことにも繋がる・・・ということを示しているのだと思います。・・・優しさと救済の物語であるフルバにとって、これ以上の主題歌はないのではないでしょうか?

歌詞で云うところの“君”とは、主人公・本田透のことで間違いないでしょう。コミック版で考えると“僕”に当てはまるのは一人しか居ませんが、アニメがコミックの1〜6巻迄をベースに作られたと考えると“僕”は夾でも由希でも花ちゃん(?)でもアリなんだと思わされます。

また、緩やかに変化するメロディーには、人間として少しずつ成長していくキャラクター達が重なっていくようであります。

最初、私がこの曲を聴いたときは『ED主題歌っぽい曲だな』と感じた記憶があります。しかし、何度かアニメを見ていくうちに、花がゆっくりとほころんで芽吹いていくようなこの主題歌は、このアニメの幕開けにこそ相応しいものなのだな・・・と納得するようになりました。

監督である、大地丙太郎氏はこの曲に関して、<『今までに聴いたことがないようなアニメ主題歌にして下さい』と、半ば適当に依頼したら、本当に今までにない、想像以上の仕上がりで感動した>とのコメントを残されています。たとえ大雑把な依頼であっても、あくまで妥協することなく、物語の命題“音楽”というカタチにしていこうとした岡崎さんのプロ根性が伺えます。。



アニメでは、十二支の呪いについては解決されませんでしたが、夾が自分自身を受け入れる部分までが原作に沿って丁寧に作られていたと思います。慊人があの様な人間になってしまった理由も、原作とは別のものが用意されていました。

原作の完結を待ってから、アニメ化して欲しかったという気持ちもあります。しかし(*こんな“もしも”は云うべきではないのかもしれませんが)“もしも”そうだったなら、この歌曲は岡崎さんの手によって生まれなかったのかもしれません。そう考えると、このタイミングでアニメ化されたことにも意味があったのだと思えます。

私は、フルバという作品にさほど強い共感は持っていません

幸せに対する考え方(ファンタジー)、トラウマパレード、“優しい人”と“そうでない人”の極端な線引きなど、高屋奈月先生の感性にあまり納得・・・というか共鳴できなかったせいだと思います。しかし、この作品に救われた人や心を支えられたはたくさん存在していることだと思います。

例えば、フルバは“家族”についてのテーマを作中で、何度も取り上げています。家族だから親子だからといっても、必ずしも愛し愛される幸福な関係が築ける訳ではない。そもそも“家族仲良く”という考え方自体が固定観念(というか幻想)であるのだから、それならば自分が望む新しい家族のカタチを他の誰かと模索していけばいいのではないのか?そのような問いかけが、様々なエピソードの中に見え隠れしているような気がします。

作中で示される、このような新鮮な考え方に、ハッと心を動かされた人も多いでしょう。つまるところ、フルバは透の言動を通して、各キャラがそうありたいと願う家族像をゼロから再び作り上げていく物語ではなかったのだと思うのです。

そのような“家族”の視点で、岡崎さんの歌う『For フルーツバスケット』を聴いてみると、また少し異なる捉え方ができて面白いと思います。アニメを見ていない人にも、一度聴いてみて何かを感じ取って欲しい一曲であります。



<拍手お返事>

>酸欠静留ファン様
勝手に名前をつけてしまってすいません(ヲイ。コメントありがとうございます!!気付けば12月・・・静留様爆誕の月。ということで、静留ソング提供感謝の極みでございます。“みとせのりこ”さんはクロノクロス以降全く感知していませんでしたが、最近は結構精力的に活動されてたのですね〜。「わたしのありか」「Light & Dark」、機会があれば是非聞いてみたいと思います。静留さんは乙女・・・勿論、心に刻みます★すんごく遅くなりまして失礼しました。これからも酸欠様が、ウハウハアニソンライフをすごせますように!!

>11月17日×1
ありがとうございます!!
>11月25日×10
10回感謝でございます!
>11月26日×2
ありがとうございます!
  
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2007年11月04日

『ギャラクシー☆ばばんがBANG』<エンジェル隊>

『ギャラクシー☆ばばんがBANG』 (2002/10/23) ランティス
作詞:田辺智沙 作曲:和泉一弥
歌:エンジェル隊

アニメ『ギャラクシーエンジェル』(第三期前半)OP主題歌。

たまには脳天カチ割られるような音楽も・・・ってことで。久しぶりに聴いてみると、ああ、これは一週間に一度以上聴くことができない性質ものだったのだなあ〜と、改めて実感致しました。歌詞カードもピンクのバックに黄色丸文字歌詞がいっぱい書いていて、なんともいえぬ憎しみが(待。

ノリノリかつ、超安っぽい曲調に加え、どうでもいい言葉を並べて作られた、まったく意味が無い歌詞。

(例)“思い出はトロピカル アロハにほへと あっぱれぱれで メソメソなんて吹き飛ばそう”

・・・うーむ。ここまで徹底されると、逆に潔しと思えます。。

しかし、このギャラクシーエンジェルという作品は、SFギャグパロ人情劇や、その他色々なものを詰め込んでごった煮にした、自由奔放なアニメでしたので、その無敵感や解放感を反映させた主題歌と思えば、納得も出来ます。

歌はエンジェル隊が担当ということで、主役5人の声優さん(新谷良子・田村ゆかり・沢城みゆき・山口眞弓・かないみか)が声を合わせて、おそらくわざとでしょうが、若干下手気味に歌ってくれちゃっています。パートの判別はつきませんが、フォルテさん(山口さん)の単発セリフ“らりほ〜”“たのも〜”なんかは、妙に印象的で耳に残りました。

何も難しく考える必要の無い、お気楽電波なアニメソングを所望している方に、おススメしたいCDですね。

2、エンジェルわっしょい
作詞:田辺智沙 作曲:HULK

(第三期前半)ED主題歌。ノリは、上記のOPと大差ないです。歌詞も韻を踏んでたり踏んでなかったり。

(例)“はっぴ〜 ウッキ〜 のーてんき!”“パッション ミッション ハイテンション!”

楽曲のリズムに乗れる言葉を置いていったら、こうなった・・・という感じが致します。さすがにOPよりは抑え気味に作られていると思いますが、全体的な電波度はあんまり変わらないと思います。

ギャラクシーエンジェルは、メディアミックス作品ということもあってか、次から次へとCDを発売してきました。しかしいくらGAが人気作品といえど、4年で50枚以上のCDを出すとかには・・・ちょっと呆れましたね。これがブロッコリー(株)戦法だったのでしょうか?次から次へ、手を替え品を替え色んなCDを売ろうとするその企画力には感心しますが、こういうやり方は結果として、作品や消費者を疲弊させることになるのではないでしょうか(*テニプリとかも似たような感じですが)?・・・ま、別にいいんですけど。

ギャラクシーエンジェルという物語は、皇国と宇宙の平和を守るエリート軍人という肩書きを持つ能天気な少女5人組の愉快な生活を軸に回ります。自由気ままで破天荒な女の子たちが、色んなネタをやらかしてくれるお気楽なアニメということで、個人的には楽しく観れた作品でした。*ガキんちょ(ペイロー兄弟)の出てこない第二期のほうが良かったような気もします。

百合的見所特にないですが、16話『ヒゲつきカルビ丼こい口ソース』は、ちょっと美味しかったかもです。ロストテクノロジーの回収中のミスで、ウォルコットとフォルテは性別が反転してしまいます。ノリノリのウォルコットに対し、うろたえまくるフォルテ。間の悪いことに、男の姿になったフォルテに、蘭花が一目惚れしてしまい・・・というお話。


とりあえず、ロストテクノロジー(*その名もTSガス)グッジョブな回。
燃え上がる恋の炎の導くままに、どこまでもフォルテを追いかけ、最後には無理やり挙式まであげてしまう蘭花さんSUGEEE!!!元が同僚で女ということは百も承知なのに、性別が変わった瞬間この迫りっぷりです。案外素質があるんじゃないでしょうか(何。



  
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2007年08月06日

『Your Shade/Usual Place』<tiaraway>

『Your Shade/Usual Place』 (2003/12/21) サイトロン・デジタルコンテンツ

作詞・作曲:志倉千代丸
歌:tiaraway(千葉紗子&南里侑香)

1、Your Shade

PS2ゲーム「D→A:BLACK」の主題歌

南里侑香さん千葉紗子さんの(割と伝説の)二人組みユニット『tiaraway』。そのtiarawayのファーストシングルが、この『Your Shade/Usual Place』であります。

叙情的な曲調に、二人の温かみのある声が、心地よくフィットしています。

41秒〜サビに入る直前の難しい高低部分では、特にそれぞれの個性がよく出ていると思います。サビ部分では、南里さんが高音で曲をリードし、千葉さんが低音で南里さんを支えております。

音にエフェクトがかかり過ぎているせいか、ちょっと聞き辛さのようなものを感じますが、ボーカル二人の若干荒削りなトコロも含めて、ありのままのtiarawayを堪能できる一曲だと思います。

tiarawayは、正統派な曲を真面目に歌う時に、最も良い作品を生み出すユニットだと思います。逆に言えば、ギャグちっくで、ちょっとふざけた感じで歌った歌は、微妙に失敗しているような気がします。『超絶特急Go→tiara』とか、ライブとかの空気感を味方につければ別かもしれませんけど、CDシングル作品としては駄目な一曲でした。

『Can you feel crying alone?』『From silent sky』といった、tiarawayが本気を出してちゃんと歌った作品には、ビビッとくるような名曲が隠れていたりしますので、機会がありましたら是非一度聞いてみていただきたいと思います。アルバム借りるか買うかしてもらうのが、一番手っ取り早いので是非に〜。

2、Usual Place

どこまでも深く落ち着いたお二人の声をしばし堪能。。
カーテンの向こうで薄明かりが徐々に見え出すような、静かな夜明け・・・そんな新しい日々の始まりを予感させる、控えめながらも希望に満ちた歌詞が印象的です。

志倉さんが得意とする、電子的な音楽加工もそんなに強くは出ておらず、ふたりの真っ直ぐな声ストレートに聴こえてくるのが心地よいです。

GL(百合)に脳をやられてる私の妄想を込めて言わせてもらえば、これまた凄い“南里×千葉”曲であるように思います。“私”と“君”の途切れることない絆。どんなに寂しい時があっても、どんなに道に迷うときがあったとしても、ふたりでいれば、心配することなんて何もない。

“君となら、何年先でも守りたい夢を信じて行ける”

楽しいことも、哀しいことも分かち合って・・・って、結婚式の誓いの言葉みたいになってきましたけど、この延々と続く、純純純愛な歌詞を爽やかに歌うtiarawayを思い浮かべると、妄想がたやすく限界ををを(略。



普通の、だからこそ大切な場所・・・“Usual Place”を目指して歩いてゆく、二人を想いながら聴くのがベストでありましょう。解散した今となっては尚更に。。

元々この曲はtiaraway用に作られたものではなく、OVA『Memories Off 2nd』のED主題歌でたまたま二人で歌った曲に過ぎませんでした。それがスピンアウトして、あれよあれよという間に『tiaraway』が結成され、そのうちに『Usual Place』はtiarawayの記念碑的作品とされるようになった訳なのです。

『Your Shade』の歌詞を引用すれば“偶然に動き出した全てを運命と呼べる日まで”ってヤツですね!!!偶然を運命に変えちゃうのが、なんちば!!そう、なんちばなんですNEEE(待!!

南里さんも、この曲がすべての原点(根っこ)であるとおっしゃっていますし。なんちば愛のメモリーの始まりが今ここに!!的な作品であると思われます(もういい。



  
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2007年04月10日

『抱きしめたい 』<Jungle Smile>

『抱きしめたい 』Jungle Smile(ジャングルスマイル)
(2001/5/23) ビクターエンタテインメント


アニメ『超GALS!寿蘭』ED主題歌。
『超GALS!寿蘭』は、チャラチャラのギャルながら妙に義理堅く、漢気(?)のある主人公、寿蘭(ことぶきらん)と、その仲間達によるハイテンションなギャグと友情と恋愛がごった煮になったアニメでした。原作は、藤井みほなさんの同名漫画より。

そしてこの『抱きしめたい』という曲は、私の中で、友情系百合ソング金字塔となっている伝説の一曲でございます。まあ、何も云わずにこの歌詞をじっくりと聴いてみて下さい。そこには『百合姫』なんかに載っていてもまったくおかしくないような、少女たちの素晴らしき青春物語がパアアアッと!

歌詞の構成は、物語形式になっており、歌詞の中に起承転結が明確に提示されています。それでは、この曲がいかにナイスGLな内容なのかを追って見てみましょう。


<起>
地味で駄目な『わたし』は、頭脳明晰&容姿端麗なクラスの人気者の女の子を羨み、同時に強い憧れを抱いている。友達になりたいと願いながらも、口に出せず、モジモジした日々を送るのみ。

<承>
一人で泣いている彼女の姿を見てしまった『わたし』。しかし、声を掛ける勇気も持てず、慰めることも叶わず、陰から見つめるだけ

ある時、ふいに『わたし』にだけ、弱い部分を見せてくれた『あなた』。『わたし』は、その事を心から嬉しく思いながらも、受け止める勇気が出せず、それを見ないふりしてしまう。

<転>
次の日、何事もなかったかのように、いつもの人気者として笑っている『あなた』を見つめて、『わたし』は悔やみ、一つの決意をする。

<結>
寂しくてひとりぼっちに怯えているのは、『わたし』だけじゃない。それに気付いたのはきっと、『あなた』のおかげ。だから、今までの弱虫だった自分をかなぐり捨ててでも『あなた』を抱きしめに行く。『あなた』の寂しさを抱きしめられる友達に、きっとなってみせる。


若干、私の解釈が入っている部分もありますけど、大体の歌詞内容はこんな感じです。私も、中高生ぐらいの時代、憧れのクラスメイト(同性)にこういう思いを抱いたことが何度かあります。友達になりたいけど、なんとなく近寄りがたくて、でもたまに話しかけられたりすると凄く嬉しくて・・・みたいな。

女の子の友情というのも、なかなかこれで一筋縄ではいかないものです。特に思春期などは、憧れのほかにも、嫉妬とか羨望とか、独占欲とか、自分のコンプレックスの対比とか、色んな感情をごちゃ混ぜにしながら、友達と付き合う・・・ということが多いですからね。

この歌詞の主人公の女の子は、ずっと持てなかった『勇気』を、その子の孤独を埋めたい一心で、最後には振り絞ります。そこには、<憧れの人気者のあなた>という眼差しを捨て、<一人の寂しい女の子であるあなた>という視線をやっと持つことが出来た、主人公自身の成長も隠されていると思います。

これを友情と読むもよし(むしろそれが普通)、私のようにガールズラブと読むもよし、そこらへんはご自由に深読み&妄想していただければ良いと思います。女の子の友達同士の微妙な感情を歌った曲って、ありそうで微妙にないので、そうした意味でも貴重な一曲だと思いますし。

この歌詞が、ボーカル・高木郁乃さんの、力強くもどこか儚げな声によって紡がれるのですが、これがまた絶妙に味わい深くて、この曲の印象的なものに仕上げて下さっております。なんというか、この無垢で真っ白な感じがたまりません。。

漫画版『超GALS!寿蘭』の第一巻(?)ラストページに、僕らの市井ちゃんが熱いコメントを残していたことも今となってはいい思い出です。市井ちゃんは、アイドルにしては漫画好きで結構オタッキーで、そういう所も結構好きでした。本当に、可愛かったですよね・・・市井ちゃん・・・。

原作者の藤井みほなさんは、99年にリボンが起こした奇跡『秘密の花園』の作者様でもあります。陸上部のマラソンランナーの美園ちゃんと、美形演劇部員の朔耶さんの昼ドラ系青春恋愛漫画。美園ちゃんは健気で可愛いし、朔耶さんは華やかなのにひたむきでカッコいいし、P130〜135とか最終話なんかはもう、マジで神がかってるし。。何が“奇跡”なのかは、読んでご理解していただくしか。。*ヒント→私の嗜好(死。

多様性を許す少女漫画は素敵です。それは、この『超GALS寿蘭』にしてもそうです。

この漫画は、突き詰めると、テレビや雑誌など(の多くの場合オジサン編集者)が面白おかしく作る『ギャル』という存在を、ギャグを交えつつ真っ向から否定する作品だと思います。『頭の悪い、馬鹿な女の子は何をされても、どんなに傷ついても自業自得だ』そんな風に笑いながら云う誰かを、寿蘭は睨み付けているのです。そして、自分のよく知らないものを一つの括りの中に押し込めて、わかった気になっている勘違いの大人抵抗しているのです。

まあ、そんな風に考えながらこの漫画を読む人もそーそーいないでしょうけど、藤井みほなさんという漫画家さんは、そういう一つの価値観に囚われないタイプの方だと思うので、これからもそうした一歩先を行く少女漫画を書いていって欲しいと思います。

  
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2007年02月01日

『蝶』<天野月子>

『蝶』(2003/11/12)ポニーキャニオン

作詞・作曲・歌:天野月子

PS2用ゲーム『零〜紅い蝶〜』主題歌。
ゲームのエンディングムービーに重ねて、この曲が響いてきたときの衝撃は今でも忘れられません。

確かにゲームの結末自体も、ろむろむの想像を遥かに越えたものであり『嘘オオオオオォォォオオ!?!』と、あまりの驚きに腰を抜かしてしまうようなものでありました。

しかし、この『蝶』というテーマソングは、その結末を鮮やかに彩るばかりか、『零』をクリアしたプレイヤーの心に、『零』で体験した全ての思い出をキリキリと刻み込んできます。主人公、澪(みお)の最後の絶叫。澪の姉、繭(まゆ)の秘められた願望と独白。二人が心の奥底で温めていた気持ちと、その気持ちが混じりあった瞬間に訪れた物語の終焉。

さざ波が砂山を少しずつ崩していくかのように、この主題歌は主人公達の気持ち、しいては『零』の世界すべてをゆっくりと昇華させていくのであります。このゲームにして、この主題歌あり。ゲームの主題歌として、これほど非の打ち所のない音楽が他にあるでしょうか?

天野月子さんは、この『蝶』という曲を作るにあたって、まずディレクターが書いたあらすじを渡されたそうです。そのあらすじはファンブック(*『恐怖ファンブック・怨霊の刻』)で読むことが出来ます。あらすじの内容は、『歌のイメージの参考に・・・』ということで澪と繭の二人に焦点を当てた内容になっていました。つまり、『蝶』はまさしく『澪と繭』二人だけの為に作られた曲だったのであります。

天野月子さんのイメージソングへの思い(『怨霊の刻』p84より引用)
孤独感は恐怖に等しい。その時差し伸べられた手のぬくもりは、今でも覚えている。ならばその、差し伸べてくれた手を失う時、繭の手から澪から離れてしまう時、その状況の中で、わたしだったら何を願うだろうか。そんなことを思いながら書いた曲です。

・・・素晴らしい意気込みですね。
零の歌詞は、零の世界観と天野さん自身の感性が共鳴しながら響き合った事で、生まれたのです。これを奇跡と言わずして何としましょう。天野さん、本当にありがとうございました(?。

歌詞自体は、天野さんもおっしゃっているように、澪の視点がメインになります。しかし突然、繭の視点に切り替わったりもします。澪と繭の二人が各々の心情を吐露し合っているような不思議な感覚に囚われる歌詞なのです。

一番目の歌詞は、ノーマルエンディング『終わりの刻、紅い蝶』二番目の歌詞は、ハードモードエンディング『零の刻、虚』に対応していると思います。

とりあえず、サビの歌詞が凄すぎてヤバイです。これは、ゲームをクリアした人じゃないと、絶対にわかってもらえない凄さなのですが、何というかもう・・・あのエンドを見た後に聞くと、強烈すぎて失神しそうになるのです。

ついでに私自身は、二番目の歌詞を爆推ししたいと思います。もう五重丸の花マルに茎と葉っぱを付けて植木鉢を書いてあげたいぐらいの見事さでございます。この素晴らしさを理解していただくには、ハードモードの結末を見て貰わなければならないのが、非常に悩ましいところなんですけれども。。クリアさえ・・・クリアさえしてもらえば、きっと私の気持ちがわかっていただけると(必死!!

決して派手な曲調ではないんですが、サビの静かな盛り上げ方は秀逸ですし、何より非常にこだわりを感じさせる細かな音を作ってらっしゃいます。曲が始まって30秒〜50秒の間に流れる前奏なんかは、本当に蝶がひらひらと舞っているような感じが致しました。3分55秒〜4分38秒あたりの転調の流れとかは本気で痺れましたよ。何かもう、遠いところに攫われていきそうな勢いです。

『蝶』は、天野月子さんのアルバム『天龍』にも収録されています。天龍は、個人的にもおススメのアルバムですので、機会があったら是非聴いてみてください。特に2曲目の『鮫』なんかは、あまりにカッコ良過ぎて一瞬で天野さんのファンになっちゃうかもな危険曲です。



さて、肝心のガールズラブ視点ですが、この作品は百合ゲームとしても頭ひとつ飛びぬけている作品(*名作)です。まぁ兎にも角にも、澪(みお)のお姉ちゃん想いっぷりを見るがよいのです。実際ろむろむは、このゲームは恐怖系ホラーアクションゲームという命題の裏に、『究極の姉妹愛』という副題が隠されているように感じました。

OPムービーを見てもらえば、それだけで一目瞭然なのですが、とにもかくにも澪のお姉ちゃんっ子ぷりは凄いです。お姉ちゃんが大切すぎて大変なのです。しかし実は双子のお姉ちゃんである繭の方が激しく妹にゾッコンLOVEというステキっぷり。

澪から繭への愛は結構健全(?)な感じなんですが、繭から澪への愛は狂気寸前愛しさマックスハートな感じ。。気の弱そうな姉のほうが、心に煮えたぎる激情を抱いているって・・・お、美味しすぎませんか!?!一見逆に見えますが、実際は繭の方が澪に強く依存しているというわけなのです。

☆天倉澪(あまくらみお)
主人公。活発系。健気。お姉ちゃん大好き。眉毛が逆ハの字になっている方。ゲーム中何度もフラフラっと消えるお姉ちゃんを、忠犬の如き情熱で何処までも探しにいく。

☆天倉繭(あまくらまゆ)
主人公の双子の姉。儚い系。弱弱しく、おしとやか。眉毛がハの字になっている方。世界に澪と自分の二人だけがいればいいというぐらい、澪を溺愛している。

公式完全攻略本『鎮魂の書』より。

繭『今日は、澪とふたりで子供の頃によく遊んだ秘密の場所に行きます。(略)。でも、澪が一緒だから平気。澪はいつだって私を守ってくれる。ずっと一緒だって約束したから(略)』

澪『小さいころ、お姉ちゃんと一緒に遊びに行っていた秘密の場所に久しぶりに行くことになりました。(略)お母さんには内緒。だって秘密の場所だもん。もし何かあっても大丈夫。私がお姉ちゃんを守るから。小さい頃から、私がずっと守ってきたんだから。もう、何があってもお姉ちゃんを置いていったりしないよ・・・・・・』

SUGEEEEEEEEEEEE!!!ちょっともう何ですか!?!この相思相愛の姉妹は!?!素晴らしすぎますよ。ここでは書きませんが、ラストバトルの時に聞こえてくる繭の台詞の百合度の突き抜けっぷりも正直、凄いです。繭にここまで云わせる、澪の愛されっぷり(とスタッフの狂いっぷり)には感動すら覚えます。

さて、衝撃のエンディングについても少々。。
【注意】軽くネタばれいくよ〜!!【注意】

◎『終わりの刻、紅い蝶』
最初は驚きのあまり、何も考えることが出来ませんでしたが、冷静に考えるとやはり『零』の真エンディングはこの終わり方以外にはあるめえな・・・と、思います。アメリカ向けのエックスボックス.Verでは全くことなるエンディングが作られており、それが一応、本当の結末という位置づけになっているようです。
しかし私が、零というゲームをプレイして、心からシックリ来て納得できたのは、この終わり方しかないです。結局、繭の愛、繭の希望、繭の望みというものは、澪なくしては永遠に叶うことのないものなのです。二人だけの世界の補完という意味において、この物語の終わり方は、最高ではなくても、最上のものであったと思いました。

◎『零の刻、虚』
もう、ラストに一瞬見せた繭の表情がすべてを語っております。紅い蝶エンドと同等の重みを持つ、異なった結末を描くとなると、こういう終わり方しかないような気もしますね。ある意味、至高の倒錯支配END。そちらかというと、このエンドの方が妄想力は高まります。
『・・・これからは、ずっと一緒だよね』

◎『バッドエンディング』
澪の願いも、繭の願いも何も叶わなかった、ENDがこれなのでしょう。代償を払ってでも、叶えなければならなかった願い。それを振り切ってしまった先にあるのは、希望ではなく、永劫の孤独なのです。澪にとっても、繭にとっても。


あ、ああっ!!肝心の『零』というゲームが、どーいうものなのかを説明し忘れていました(えええ。『零』というゲームは簡単に云うと、襲いかかってくる幽霊や、障子の裏なんかに隠れている地縛霊を、幽霊専用カメラ(射影機)で撮影して倒していくホラーアクションゲームです。

主人公の澪は、双子の姉の繭と共に地図から消えた村(皆神村)に迷い込んでしまいます。彷徨える幽霊たちの攻撃をかわしながら、澪は姉の手を取り、なんとか脱出の糸口を探し出そうとしますが、皆神村の謎を探るうちに、二人は怖ろしくも哀しい運命の輪に飲み込まれていってしまうのです・・・。

云っときますが、これ、すっっごく怖いゲームです。ヘッドホン着用して、電気を消して深夜にプレイすると心臓破れます。『あーあああ、なんかいるなんかいる・・・あ・・ああああああ出た出た出た出たああああああ!!!キャアアアアアアア!!!』みたいな展開がテンコ盛り盛り。バイオハザードとはまた違った、日本古来、純和風の恐怖を骨の髄から堪能できるのです。皆神村を襲った惨劇の原因を突き止め、呪われた村からお姉ちゃんと逃げ出すのだ!!

廉価版でもいいから、とにかく(騙されたと思って)やってみて下さい!!
澪と繭は最高双子姉妹です!!!




  
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2006年12月01日

『FOR REAL』 /『STILL TIME』

『FOR REAL』(2000/5/17) ポニーキャニオン 

歌:徳山秀典 作詞・作曲:黒沢健一

『STILL TIME』(2000/11/22) ポニーキャニオン

歌:徳山秀典

アニメ『幻想魔伝最遊記』OP主題歌(前期&後期)
*徳山秀典のアルバム『REAL TIME』に2曲とも収録
*徳永英明ではありません。混同に注意(えー。

激しいエレキギターから、少年アニメっぽい男らしさを前面に押し出した歌声。ろむろむはエネルギッシュな曲というのが少し苦手なんですが、たまに耳にすると、何というか気分が物凄く高揚してきて、ちょっと楽しい気持ちになっちゃったりします。

【『最遊記』超あらすじ】
その昔、妖怪と人間は共存して暮らしていた。しかし、ある時突如として妖怪は狂ったように人間を襲うようになり、人間と妖怪の共存は脆くも崩れ去った。この『異変』の正体を突き止めるべく、三蔵法師・悟空・猪八戒・沙悟浄の美形4人組が、銃・煙草・酒・食物を片手にスタイリッシュに闘う伝奇系活劇。

まあ、結構長く続いているシリーズですし、一度くらい峰倉かずや原作の漫画を読んだことがある人は多いのではないでしょうか。最遊記の表紙&巻頭カラーとか、一時期ものすごくよく見かけましたしね(今も。

最遊記は、中国の長編伝奇小説・西遊記をミラクル大胆に脚色した(既に別物になってるっぽい)漫画です。ろむろむは、最遊記のキャラクター達の考え方にあまり共感できないので、それほど強い思い入れを持ってはいませんが、血と汗と硝煙にまみれた感じの物語は意外に骨太で、なかなか面白く出来ていると思います。

アニメはほぼ全話見ました。50話・・・長く続きましたね。後半はアニメオリジナル展開で、片目が黄金の美形オリキャラの復讐劇みたいな感じになってました。

初めて見た時は、とりあえずそのキャラクターデザインに『NANIKORE!!』とか叫んでしまいましたが、峰倉かずやの絵を忠実にアニメ絵にするのはきっと物凄く難しい事なのだろうと自分で自分を納得させました。つーか、もりやまゆうじは癖が強すぎるううう!!癖の強い峰倉絵に癖の強いキャラデザを加えたら、もうとんでもなく危うい絵に・・・。

・・・それはともかく、OP曲レビューに入りましょう!!

『FOR REAL』(前期OP主題歌)

最遊記が結構歪みを持った視点で進む物語なのに対し、この曲は真っ直ぐ一直線に攻めてくるような勢いがあります。例えば、なんとなくテレビを付けていても、OPでこの曲が流れ出すと、思わず『なんだなんだ?』と顔をあげてしまう人もたくさんいると思います。それほどに、曲自体のインパクトは強いです。歌が始まるまでの激しい前奏が印象的です。OP映像は後期よりも原作に忠実な出来です(裸は多いですが。結構上手い具合に伏線も入ってますしね。何よりこの『FOR REAL』の曲調にガッチリ合った映像になっていると思います。

『STILL TIME』(後期OP主題歌)

『FOR REAL』と全く同じ系統の曲です。激しさやスピード感は段違いにアップしていますが、相変わらず『男くささ』『野郎』な雰囲気は満点ですね。しかし考えてみれば、最遊記には美野郎(?)共がワサワサと登場しますし、煙草や拳銃といった、いかにも『オトコ』な感じのアイテムもほぼ毎回のように手を変え品を変え登場していますよね。

この曲はそういう最遊記の『漢』な雰囲気を抽出した曲なのかもしれません。しかしながら、この歌詞をいくら読んでも最遊記の絵やコマが浮かんでくることはありません。『FOR REAL』もそうですけど、世界観云々よりも、イメージ先行の歌として聞いた方が良いと思います。

ちなみに『STILL TIME』のOP映像はちょっとキケン(!?)です
裸体に糸でセクシーポーズとか、ネクタイスーツとか、アイドル歌手のPV風な謎のコマとか、お前らななな何やってんねん!な映像がテンコ盛りで見ごたえがあるっちゃありますけど・・・狙いが謎です。悟空がナタクの手を何度も掠めて、最後に握り締めるシーンは好きですけどね。

今回は音楽レビューというより、OP映像レビューみたいな感じになっちゃいましたね。イメージ主体の歌はなかなか物語と絡めてレビューするのが難しいですね。うーむ、まだまだ勉強が必要です。。

参考*この曲を発売した当時の徳山さん(友人がファンみたいなのでサービス?)



  
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2006年11月19日

Merry Merrily<やまとなでしこ>

『Merry Merrily』 (2001/3/21) キングレコード

歌:やまとなでしこ(堀江由衣&田村ゆかり)


〜東に『やまとなでしこ(堀江由衣&田村ゆかり)』あれば、西に『tiaraway(南里侑香&千葉紗子)』あり〜

伝説の女性声優二人組みユニットをこのように詠ったのは他でもないなんですが、こんな風に思ってる人は他にも世界中にあと3人ぐらいはいると信じています(何。

さて、今回はその『やまとなでしこ』の曲をレビューしてみたいと思います。

『やまとなでしこ』はアニメソング紹介ラジオ番組、通称『ドリカン』という番組で最後のパーソナリティをつとめていた堀江由衣と田村ゆかりが、番組内で結成したユニットです。女性声優として双方高い知名度を持ち、人気声優道を突っ走る二人が組んだとあって、好評を博しました。活動中に発売したCDは2枚と少ないですが、ライブやイベントは精力的に行っていたようです。

『Merry Merrily』作詞・作曲:岡崎律子

表題歌『Merry Merrily』は、数々の素晴らしいアニメソングや楽曲を残しながらも、2004年に敗血症性ショックの為亡くなられた『岡崎律子』さんが作詞・作曲・コーラスを担当しています。曲開始から1分10秒〜35秒のあたりに、最も岡崎さんらしい旋律が流れており、ろむろむはそこに紛いもなく岡崎さんの存在を感じることが出来ました。

『Merry Merrily』は生きることや夢、希望をテーマにした明るさと優しさが歌われた曲です。楽しいことも苦しいことも全てひっくるめて『生きていく』ことを全面肯定した伸びやかな気持ちがこの曲には込められていると思います。

堀江由衣さんと田村ゆかりさんは、可愛らしい声っぷりながらも、美しくハモってらっしゃいます。というか、きっと二人の声質は相性がいいんでしょうね。二人でハモリながら歌うことで、お互いが本来持っている声のクセがやや軽減され、それだけに透明感溢れる歌声が明快に聞こえるようになっていると思います。

2曲目『Trust me,trust you』作詞・作曲・編曲:松浦有希

この曲の正しい聴き方は・・・堀江×田村
いやー、ライブとかでお互いを見つめあいながらこの曲歌ったりしたら、観客の90%は妄想爆発で死んでしまうんじゃないでしょうか。とにかく二人の友愛を感じながら聴けば、楽しさも3倍増しなことうけあいです。 

歌詞にあざとさや、クサイ感じが全くないのが良いですね。良質の詩を読んでいるかのようです。曲の最後に題名でもある『Trust me,trust you』の言葉を発する部分で、二人の声がきれいに重なるのが印象に残りました。

堀江さんと田村さんは私生活でも仲良しさんらしいですね。
多くの妄想素材が転がってそうな予感が致します。

3曲目『恋の天使、舞い降りて』作詞:根津洋子 作曲:真友
*アニメ『ラブひな』、クリスマススペシャル挿入歌。

サビから曲が始まり、そのままのテンションで最後まで聞かされてしまうポップな一曲。クリスマスSP挿入歌ということで、もちろんド・クリスマスソングです。ハーレムアニメの先駆けとして名高い『ラブひな』をテーマとしたアニメソングだからこそ、このようなコテコテ&ラブラブな恋愛ソングになったんでしょうね。

歌詞内容は、クリスマスイブに告白を決意した女の子が、ドキドキしながら相手がやってくるのを待っているという話です。パッと見ると結構ありふれてるんですけど、これがやまなこパワーにかかると、何やらフシギな魅力を持つ歌になるといいましょうか・・・可愛すぎてヤバイ一曲に早変わりです。

さて、『やまとなでしこ』はこの2枚目のシングルを出した後、実質活動停止になりました。元々ラジオ企画物という性質を持ってはじまったユニットですから、それも仕方ない流れだと思います。みんなが忘れかけた時に『活動再開しました☆』というのは、J−POP界隈でもよくあることですから、希望を持って待ち続けるのがファンの正しい有り方(?)だと思います。


★拍手お返事★
拍手ありがとうございますうううう!!!いやああ、拍手が励みになるって本当だったんですね!!すごく嬉しいです!舞HIMEからストパニ、神無月の巫女迄読んでくださったようで、本当にありがたいことです☆☆ろむろむの意見の賛同者さんがいらっしゃるというだけで舞い上がりまくりです。ガールミーツガールとか好きですか??ろむろむも大好きですよ!!これからもよろしくお願いします!!!
  
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2006年11月04日

横顔<手塚国光>

『横顔』
(2002/7/3)インターチャネル

歌:置鮎龍太郎(手塚国光) 作詩:Bco 作曲:藤田宣久


アニソンブログを自認するなら、テニスの王子様のキャラクターソングをレビューせんでどうする!!

と、脳内のろむろむ神様に怒られましたので、テニプリのキャラソンに挑戦したいです。しかし、CD屋の棚が一段丸ごと埋まるくらい発売されているテニプリのキャラソンたち・・・。ごめんなさい、そこまでレビューをやりとげる気力はありません。

という訳で、それなりに歌のキャリアのある声優さん+ろむろむが知ってるキャラで探索。その結果が、手塚国光(cv.置鮎龍太郎)だったとゆー訳です。

随分前ですが、置鮎名義でアルバムも出されてましたしね。EMUとかも(古。テニプリはあまり詳しくないんですが、青春学園部長兼生徒会長*手塚国光というキャラはちょっと覚えてました。手塚ゾーン。

って実質一曲しか入ってないよ!!2曲目はリミックスで、3曲目はカラオケ。そしてすごく物珍しかったのが4曲目のヴォイスメッセージなるもの。なんでしょうこれ。早速聴いてみましょう。

横顔は、置鮎さんの甘い声で全編満たされている曲だと思いました。
曲自体は、90年代っぽい雰囲気とでも云いましょうか、なにやら古めかしい感じがします。ゆっくりとしたテンポで淡々と進むメロディに、置鮎さんの甘い低音ヴォイスが静かに重なっていきます。歌詞は、手塚国光が自分自身に、自分自身のあり方を語りかけているような内容ですね。

テニプリのアニメを何度か見た中で、手塚国光は『溢れる才能を持ちながら、真面目にコツコツと努力することを忘れず、常に客観的な視線を持つ自分でいようとするキャラクター』だという印象を受けました。それが正しいなら、『横顔』の歌詞は彼自身の内面をかなり明確に表現できているように思います。

2曲目のリミックスなんですけど、これなんかすごく変なトランスって感じで、どうしたらいいかわかりませんでした。浜崎あゆみのトランスリミックスCDみたい。。う・・・・うーん。。。

4曲目のヴォイスメッセージ。『手塚になりきっている置鮎龍太郎のメッセージ』ではなく、『置鮎龍太郎による置鮎メッセージ』です。というか、ラジオみたいな感じですよね。2分間ぐらいの短いものです。『キャラクターソングは歌い手としては難しいものだ。手塚は無口すぎるのでキャラ作りに難儀する』みたいなことをおっしゃってました。キャラソンが結構難しいという意見は興味深かったです。

それにしても、テニスの王子様人気は衰えることを知りませんね。

ろむろむの友人にもテニスの王子様のミュージカル(略してテニミュ)に全生命力を注いでいる凄い人がいますし。というか、テニミュの人気は相当なもんらしいですよ。駆け出しのイケメン俳優(何この表現)とかがいっぱい出演してるみたいですし、その人たちの成長と活躍を見るというのもファンにとっては楽しみの一つのようです。

  
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2006年10月22日

白夜〜True Light〜<宮本駿一>

『白夜〜True Light〜』
(2003/5/7) ビクターエンタテインメント

歌/宮本駿一 作詞/酒井ミキオ 作曲/山崎ますみ


アニメ『D・N・ANGEL』OP主題歌。
収録曲は、

1、白夜〜True Light〜(Full Version)
2、白夜〜True Light〜(Piano Solo)
3、白夜〜True Light〜(Acoustic Version)
4、白夜〜True Light〜(TV Version)
5、白夜〜True Light〜(Original Karaoke)

まさに『白夜』一本勝負なラインナップ。気合充分入っております。

『D・N・ANGEL』とは?
主人公の少年(丹羽大介)は、恋するパワーが高まると、美形の怪盗(ダーク)に変身してしまう特異体質の持ち主。加えて、主人公の家系は14歳になると必ず怪盗業をしなければならないという掟があった。変身すると、顔も体系も性格までまるで別人になってしまう主人公。中学生活から怪盗生活、友情に運命に複雑恋愛関係・・・多忙な日々の幕が上がる。

以上のことから、主人公は、ひとつの身体にふたつの人格を持つ人間ということになります。しかし、変身後は、『人格・顔・身体』が丸ごと変わってしまうので、二重人格とは少し違います。どちらが本当の自分なのか、或いは、どちらも本当の自分なのか・・・。

大介もダークも相手の中に自分に欠けているものを見ている節があります。
『もしも自分があいつのような人間ならば・・・』
そうした思いから反発や確執が起こったりするのですが、自分と相手の違いをゆっくりと理解していく中で、お互い、徐々に成長していくのです。

白夜の歌詞は、上記のような、大介とダークの内面に沿った内容になっていると思います。怪盗&恋愛遺伝子な感じのキーワードは皆無なので、パッと聞いただけでは、あまり『D・N・ANGEL』っぽさを感じません。

しかし、ひとつの身体という縛りに囚われながらも、お互いに自分自身とその分身から逃げ出さない、という主人公二人の決意のようなようなものが伝わってきます。そして、二人が自分の中に作っていた頑なな心コンプレックスを乗り越えた時、二人だけの世界が、自分の大切な人たちに向かって広がっていくのでしょう。

宮本駿一さんは、この白夜がデビューシングルで、デビュー時はまだ高校生でした。

実は、ろむろむは宮本駿一さんのデビュー・インストアライブに行きました。
あぁ、もう3年前になるんでしょうか・・・。大阪、心斎橋のYAMAHAに弟とかを連れてゴー(弟が行きたいと言い出したのだ)。もう、すっごい人でしたよ。中学生〜高校生ぐらいの女の子が溢れ返っていて、ぎゅうぎゅうでした。

宮本さんはピアノ弾き語り形式で、数曲歌ってくれました。
ピアノの弾きっぷりが見事だったことを覚えています。

宮本さんのピアノは2、白夜〜True Light〜(Piano Solo) 3、白夜〜True Light〜(Acoustic Version) でしっかりと聞くことができます。アコースティックの方なら、宮本ボイスもじっくりと聞くことができます。主題歌フル.verは勿論1曲目なのですが、アニメOP.verと違い前奏が滅茶苦茶荘厳です。教会で膝をついてお祈りしてしまいそうな勢いです。

このOPの編曲は『永野ルイ』さんという方が担当されています。永野ルイさんはタンポポ(ハロプロ)の『乙女 パスタに感動』『I&You&I&You&I』の編曲もされていた方です。『I&You&I&You&I』はタンポポ最高傑作です。ごめんなさい、ほんと関係ないんですけど、ハロプロ馬鹿として、どうしても言っておきたくて(死。

OP映像はなかなかのシリアス風味。大介とダークの関係性が一目でわかる作りになってます。最後に羽根一本で敵と一騎打ちという場面があって、何か変だけど妙に気になるシーンに仕上がっています。

宮本駿一さんはまだまだ活動中の模様です。また弾き語りを聞いてみたいですね。



  
Posted by romrom6656 at 12:45Comments(2)TrackBack(0)clip!