2009年12月18日

『輪舞−revolution』<奥井雅美>

『輪舞−revolution』(1997/5/21) キングレコード

作詞:奥井雅美 作編曲:矢吹俊郎
歌:奥井雅美

アニメ“少女革命ウテナ”OP主題歌。奥井雅美さんの傑作曲。今更ですが、読み方は『ロンドレボリューション』です。

ウテナは、90年代中盤に彗星のように現れ、アニメという表現方法の中に独特の美意識と個性を散りばめ、難解にして幾何学的かつ耽美な世界観を体現することに成功し、視聴者とアニメ界に猛烈なインパクトを残していった・・・なんというか、本当にすんげえ作品でした。

“潔くカッコ良く生きて行こう”

ウテナを語るに、これ以上の言葉は無いってほどに完璧なサビ歌詞。オープニングはこのサビから始まる訳ですが、もう一瞬のうちに心臓ワシ掴みってヤツです。

実は奥井さんは、この曲の作詞をした時は、ウテナの話の内容をほとんど知らされていなかったらしいです。ってことは、少女革命ウテナってアニメやるんでよろしく・・・ぐらいしか知らされてなかったのかもしれませんよね。仕方のないことですが、二番のメロ歌詞なんかは、ウテナの世界からはかなり遠ざかっていた感じでしたし。。

とはいえ“光差す校庭(ガーデン)”“頬を寄せ合ってうつる写真の笑顔に・・・”のあたりの詞は、逆輸入という感じで、アニメ本編のタイトルやシーンにも、後々に影響を与えたのではなかろうか?とか、思ったりします。→*第四話タイトル“光さす庭・プレリュード”*最終話ラストシーン等。

“たとえ2人離ればなれになっても 私は世界を変える”

ああ・・・このラストフレーズの鮮やかさには何度も胸を揺さぶられますね・・・。1番のラストフレーズでは“たとえ2人離れ離れになっても 心はずっと一緒に”となっています。どんなに遠くに離れたとしても、革命へ進む心も、想い合う二人の心も揺らがない・・・という、強い決意のようなものを感じました。

この“輪舞−revolution”を、すべて“ララララ〜”で歌ったアレンジ曲に、“Rose&release”というものがあり、こちらはアニメ最終話のエンディングに使われていたのですが、非常になめらかで美しく、聞き応えのあるものに仕上がっておりました。



ウテナという物語は、ありのままの自分で生きることの苦難が描かれていました。

王子様に憧れた少女は、王子様そのものになろうとして戦い、傷つき倒れます。しかし、それによって“王子様は無条件にお姫様を守るだけの存在”という概念を自分の手で打ち壊せた少女は、高潔で気高く、大切な人の存在を全力で受け止めてあげられる、自分らしい“王子様”に為ることを最後の瞬間まで目指します。

その真摯な想いは、王子様の庇護のもとで従順にしているものがお姫様であり、それこそが自分であると思い込んでいた少女の心を動かし、変えていくのです。従順なだけがお姫様ではないと気づいた彼女は、王子様と共に生きていく為に、自分の意思で、自分から王子様に手を差し伸べるのです。

“王子様かくあるべし”という概念を変えてしまった少女は、王子様とお姫様の決められた物語を飽きもせずに続けようとする学園の中には居れず、外の世界に消えていきますが、彼女によって“お姫様かくあるべし”という概念を壊すことができた少女も、また彼女を探し求めるために、学園を去ります。

少女革命とは、少女が自分の身を固め包んでいた概念という名の鎧をはぎ落とし、身軽になった体で、以前より自由に飛び回り、ありのままに生きていく為に必要な行動であり、思想の転換であったのではないかと思います。

太宰治の小説“おさん”の一節にこんなのがあります。

 『革命は、ひとが楽に生きるために行うものです(中略)気の持ち方を、軽くくるりと変えるのが真の革命で、それさえ出来たら何のむずかしい問題もないはずです』 

おそらくウテナの主題であるところの“革命”も、それと似たようなニュアンスで用いられていたのではないかな〜・・・と、今更ながら想像してみました。

昔、なんとか野ばら先生が“美意識を持って生きることは大変です。それは世界を敵に回すことだからです”みたいなことをおっしゃっていた気がします。

個性的である事、自分らしくいる事。それは“ふつう”でいることが当たり前とされ、“ちがう”ことを死ぬ気で排除しようとする、この現実の世界では本当に辛く、難しいものです。少数派とされることの苦痛や嘲笑を、乗り越えられなければ、自分らしい強さを持って生きていくことさえ困難なのが、今の世界なのです。

ウテナは、そうしたある種の“自分らしさの貫き方”や“美意識”をデュエリストという存在に投影させることで、様々な愛や恋や生きる形を娯楽として見せていたとも思います。

男らしいこと、女らしいこと、兄妹であること、同性愛であること、親友であること・・・そうした“関係”ですら、知らず知らずのうちに決められた価値観がはめこまれているものです。

男はこうあるもの、女はこうあるもの、親友はこうあるもの・・・。しかし、そうした価値観に、自分自身の想いや美意識までも歪められているのではないか?と、ウテナやデュエリスト達は戦いの中で気がついていきます。そして、その瞬間に本当の革命は起きるのでしょう。

・・・なんでこんなに長くウテナの物語論を語っているのか、自分でも本当に謎ですが、それほどまでに、この作品に入れ込んでハマリ倒していたということなので、どうかご容赦下さいませね。百合的にも勿論見所はあるのですが、この物語はそれすらも要素であり形容に過ぎない、とんでもねえパワーがあります。今見ても、古さなんてまるでありません。一度手にとって見ていただきたい名作&怪作アニメでございますので、どうぞよろしく(何。





★おまけ★
最近見た、こっ・・・これめっちゃウテナっぽいやあああんな映画のシーンについて  

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2009年06月03日

『The Power of Love』<Cyber Nation Network>

『The Power of Love』(1997/10/21) コロムビア

作詞・作曲・編曲・歌:Cyber Nation Network

アニメ『マスターモスキートン'99』前期OP主題歌。

血の契約によって結ばれた、吸血鬼:アルカード・フォン・モスキートンと、お宝に目が無い女子高生:イナホ・ヒトメボレが、世界中に散らばるオーパーツを探して旅する、よくわからんラブコメギャグアニメだったでした。全体的に、ギャグもストーリーもヌルかったですね。ああ、OVAを無理やりアニメシリーズなんかにするから(=OVAだけにしておけば)・・・。

このOPの曲は、正直ELTっぽいです。もっと云うならサビに入る直前の曲展開が、Dear my friend(ELT)のサビ直前とまるで同じです。まあでも、ポップスとゆーのは、いつの時代も必ず流行色みたいなものがあって、一つの大ヒットに他が引っ張られてしまうことはよくあることですので、一概にパクリパクリと騒ぐのは愚かしいことだと思います。

それはともかく、このOPはテンポが良く、盛り上がりどころもよくわかってる曲調ですので、OPにはもってこいの作品だと思います。また、歌詞は一貫して、マスターモスキートンの中でも、基本的に忘れられている“ラブ”の要素を抽出して固めたような構成になってます。アニメのモーちゃんとイナホの関係は、ラブっちゃラブなんだけど、のらりくらりし過ぎて、最後までハッキリとしてなかったように思うので、余計にこの曲の強烈なラブ度は目立ってるような気がします。

“Power of Love 巡り合えた 運命を信じるなら いつしか未来(とき)の中で永遠の愛見つけられる”

過去、イナホの先祖(祖母?)と恋に落ちていたモスキートンは、彼女を失った後も彼女との約束を忘れることなく、長い時間を経て、彼女の子孫であるイナホにめぐり合った・・・という作品設定があったので、まさにサビの歌詞はこの設定をしっかり受け継いでいたんだな〜と感心します。・・・まあ、ここだけ無理やり合わせた様な気もしなくもないですが。。出だしの歌詞が“初めてのデートの帰りに 寂しくなってBELL待ってる”という超乙女歌詞ですしね(*全然イナホの性格らしくない→イナホ視点で歌詞を読むと無理がある)。

Cyber Nation Networkは1年間ぐらいの活動で早々に休止してましたが、近年いきなりベストアルバムを出したりして、何気に動きはあるようです。ボーカルのMASAYOさんは、“Sister MAYO”として“魔法戦隊マジレンジャー”のED(*マージマジマジーロマージマジマジカ〜などと不思議な呪文を唱え続けるカオスな作品)を歌ったり、(静留さんっぽい妖精が出てくる)“ぷるるんしずくちゃん”という子供向けアニメのOP・EDを歌ったりと、近年でも精力的に活動している模様です。



  
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2009年05月30日

『Fine colorday/おやすみなさい明日はおはよう』<林原めぐみ>

『Fine colorday/おやすみなさい明日はおはよう』(1998/2/4)キングレコード

作詞:MEGUMI 作曲:佐藤英敏
歌:林原めぐみ

アニメ『万能文化猫娘』OP主題歌・ED主題歌。

アニメ作品自体は本当につまらないギャグアニメだったなあ〜・・・という記憶しかないですけど、当時林原さんをと崇めていた私は勿論全話見てました。ハツラツとした明るさを前面に出したFine〜もいいですが、全体的にやや切ない雰囲気を匂わせるおやすみなさい〜の方が個人的には好きですね。

“無駄と思うこといっぱい してる人は輝いてる 自信はクリアした後からついてくる”

嗚呼・・・やはり、林原さんの励ましソングは詞が熱くて素晴らしいですね。上記の歌詞なんか、めぐさんが日本全国のヲタクに語りかけてるような気がしてきます(錯覚。なんかもう、聞いてるだけでホッとするのです。上手くいかないとき、気が乗らないときもあるけれど、変に焦る前に深呼吸でもして落ち着いてみよう。歌詞をゆっくり眺めていると、めぐさん流の力の抜き方が伝授されているようにも思えます。

“日のあたる場所 私よく知ってる あなたには少しだけ 教えてあげるね”

ここら辺の歌詞は、科学者によって作られた天真爛漫な猫脳アンドロイド少女・ヌクヌクならではの“猫”感覚ですね。自分(猫)にしか知りえないような、あったかい秘密の場所。それをちょっと教えてあげるから、元気を出してね。って云って励ましてあげているような感じでしょうか?ヌクヌクというキャラの優しさが感じられる詞だと思います。

『Fine colorday』は、改めて歌詞を読むと、かなりわかりやすい言葉で構成されているような印象を受けました。

“かかと2回ならして軽くステップ”“ばらまいたおはじきの中から”“はじけ飛んだビー玉の中に”などなど、例えなんかも多用されていて簡単に色んなイメージが沸いてくる仕様になっています。

アニメ版の万猫は、わりと低年齢を対象にしていたような節があったので、アニメを見ている子供達の心に届くような歌詞づくりを心がけたのかもしれませんね。それだけに大人になってしまった私が聞くと、そういう歌詞の素直さに、多少もどかしい感じがしたというか、ややキツく感じることがありました。ぬーん、哀しいことです。





  
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2008年10月07日

『奇跡の海』<坂本真綾>

『奇跡の海』<坂本真綾>(1998/4/22)ビクターエンタテインメント

1、奇跡の海
作詞:岩里祐穂 作編曲:菅野よう子
歌:坂本真綾

アニメ『ロードス島戦記-英雄騎士伝-』OP主題歌。
坂本真綾さん3枚目のシングルにして、その名を広く知らしめた代表曲。売上6.6万枚。菅野よう子さん秘蔵っ子として、その歌の才能を花開かせ始めた頃の曲ですね。懐かしい・・・という以上に、今においても圧倒的破壊力を持つ曲であることを再認識させられます。

<ロードス島戦記激簡単あらすじ>
ロードス島の覇権を争う戦争『英雄戦争』後、再びマーモ帝国によるロードス島の支配を夢見た帝国の黒衣の騎士アシュラムは、マーモ神殿で宿敵カシューや自由騎士パーンと争う(1部)。その後、盗まれた宝物を探す旅に出た騎士見習いのスパークが主人公となり、ロードス島の平和の為の戦いが繰り広げられることとなる(2部)。

清澄神秘的なハーモニー、静けさ祈りを喚起させる明瞭な歌声。“ロードス島”の神話の代より積み重なってきた果て無き歴史、そして魔法や剣や竜や人ならぬもの達が織り成す壮大な物語のはじまりを告げるに相応しい作品となっています。また、異国風アレンジが際立つ間奏や、メロディのバックで流れている重層的なコーラスも、この荘厳な雰囲気をさらに守り立てているように感じます。

ここでの真綾たんは神の宣託を歌を通して下々の者に伝える巫女様みたいな感じですかねえええ(何。

いや、でもマジで、この曲の坂本さんにはイタコの如く何かが降りてきてるような、そんな錯覚を覚えてしまいます。真冬の冷気を思わせる澄んだ美しい歌声は、従来の坂本さんの持ち味である親しみのある暖かい歌い方とは異なったもので、この透き通るような声を聴いていると、自らが溜め込んできた魂の汚れ(?)でさえもみるみるうちに洗い流されるような気が致します。

“風よ 私は立ち向かう 行こう 苦しみの海へと”
“嵐は愛に気づくために 吹いてる”


苦しみの海を越えた先にしか“奇跡の海”へ辿り付く事は出来ません。しかし、その苦しみと困難こそが“愛”という“奇跡”を知る為に必要不可欠なものでしょう。果てない波の向こうへ、今まさに旅立とうとする“私”の誓いが、歌詞の中に込められているように感じました。冒険のはじまり、そして旅立ちの歌として、ロードス島戦記という作品の主題歌に、このうえなく相応しいアニメソングだと思います。

曲に合わせたOP映像も秀逸で、一体どんな壮大な物語が出てくるんだろうとドキドキしたものですが、アニメは何がつまらないのかも忘れてしまうぐらい、本当につまらなかったですね。今までさんざん言われてきたことなので、改めて云う必要も無いかもですが。主題歌の素晴らしさが飛びぬけて印象的だっただけに・・・意外でした。。



2、Active heart

真綾たんが得意とする、爽やかで浮き上がるようなポップさが魅力の一曲。羽が生えたような軽快なリズムに、真綾たんのみずみずしい歌声によって奏でられるメロディには、もう萌え倒されますわ。

“ねえ 夢はどこにある?愛はどこにある?そして僕が今僕を突き抜けてゆく”

夢や愛のありかを優しく尋ねながら、波の上を駆け抜け、風を肌に受け、どこまでも自由に跳ねてゆく“僕”。周りを気にしすぎる必要も無い、靴が邪魔なら脱げばいい。真綾たんの伸び伸びとした歌声は、私達を心地よい空の向こうまでグングン引っぱりあげていってくれるのであります。

  
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2008年05月11日

『Reflection/GLORIA〜君に届けたい〜』<林原めぐみ>

1、『Reflection』(1997/7/2) キングレコード

作詞:MEGUMI 作曲:佐藤英敏 編曲:添田啓二
歌:林原めぐみ

劇場用アニメ『スレイヤーズぐれえと』ED主題歌。

95年〜98年頃に巻き起こった“スレイヤーズ旋風”ド真ん中に発売された作品であり、文句のつけようもない名盤。当時のランキング上位にも食い込み、テレビ番組『ザ・夜もヒッパレ』では、オーロラ輝子(&MAX)が熱唱していたと記憶しております。

ゆっくりと夜明けが訪れるような、柔らかで優しげな雰囲気から始まった曲が、徐々に盛り上がり、メロを経て加速度を上げてゆき、サビにおいて最高潮の盛り上がりを見せるという、このドラマチックな曲展開には惚れますね。こうした、曲における“静”“動”のコントラストの明確さは、楽曲全体にメリハリを与えていると思います。

また、リフレクションは、林原さんの作詞パワーに激しく圧倒されてしまう曲だと思います。

周囲の雑音(*甘い言葉)惑わされるな、そいつらが掲げる偽の正義に酔うな。目の前に転がる“欺瞞に満ちた優しさ”から抜け出して、不器用でもいいから自分らしく進め。

歌詞をまとめてみるとこんな感じでしょうか?林原さんの厳しい言葉に胸を打たれます。。林原さんの声優(歌手)業に対するストイックな姿勢を見ていると、もしかしたら、林原さんもこの歌詞を自分自身に対して突きつけていたのかもしれないなあ〜・・・とも思います。

“優しさのなかにある 罠”“冷たさの中にある 愛”。その二つに気付くことが出来れば、また自分自身を変えていくこともできるのでしょう。林原さん的には、後者当時のプロデューサーのことを云ってたみたいですけど。

加えて、サビのワンフレーズ、“今を生きるのに多すぎるわ 人生(みち)を惑わす雑音”は、今の私達を取り巻く世界にも当てはめられそうな歌詞でございますね・・・。まっすぐに生きることの難しさ。それを知れば知るほどに、フィクションといえどそのまっすぐさを決して失わないリナ・インバースというキャラクターと、それを肯定するスレイヤーズという世界に、私はどうしようもなく魅せれらてしまうのかもしれません。



2、『GLORIA〜君に届けたい〜 』
作詞:有森聡美 作曲:松永和彦 編曲:岩本正樹
歌:林原めぐみ

『スレイヤーズぐれえと』イメージソング 。

数多のスレイヤーズ関連の楽曲の中で、5本の指に入れてしまうこと必須の爆名曲。いや、もう客観的なレビューとか不可能なぐらい、個人的に好きで好きでたまらない曲でございます!!

マジでこれ“愛してる”という他に、言葉が出てきません・・・それほどまでに、ろむろむのハート爆撃していったスゲエエエ曲なのであります(病気。ハートフルでめぐさんに紹介された時は『こちらもイイ曲になっております〜』一言だけだったんで、どんなもんだろ?って感じだったんですけど、しょっぱな聴いた瞬間に落ちましたラブに。

ですが、『GLORIA〜君に届けたい〜 』は、何故か林原さんのアルバムに収録されていない楽曲ですので、知らない人も多いかもしれませんね。・・・いや、でも“知らない”で済ますには惜し過ぎる曲なんで、何としても聴いていただきたいです。

歌詞自体は、恋愛ソングの体裁を取っているのですが、思わず胸にキュンと来る様な詞が至るところに散りばめられていて・・・素敵すぎです。夢見がちで、漫画チックで、あざとい歌詞かもしれません。ええ、それはよ〜くわかってるのですが、あえて云うならそこが最強の魅力なのでございます。

“一人ぽっちじゃ重すぎる 扉も君と一緒なら 軽く開いてしまうよ Days 不思議だね” 
“零れてく夢 戸惑う胸 傷つく度もたれた 君の心にこの愛を重ね 聞かせたいよGLORIA”


苦しいとき、傷ついたときに、いつも支えてくれた“君の心”。それに助けてもらってばかりいた自分だけど、今やっと答えられる。自分の愛を返して、これからは君の心に重ねていける。

直訳するとちょっと違うんですけど、“GLORIA”というのは、歌詞の流れ的に云うと、君によって温められ成長した“私の心(愛)”なのではないかと思います。

林原さんの歌い方も、今までのものとやや異なる、優しさと切なさがソッと押し出されたような、しっとりとした雰囲気があり、身体の中に歌が染み込んでいくような錯覚を覚えます。

また、基本的に淡々とした楽曲なのに、要所要所でハッとさせるような“音”が入ってくるのもたまらないポイントです。特に1番ラストの“届けたいよGLORIA”という歌詞の直後に入るエレキな間奏悶絶ですわ。3度目のサビの直後からラストに至るまでの演奏にも心奪われます。

疑問といえば、この曲がぐれえとのイメージソングだという部分ですが・・・。多分後付けだと思うので、よいとしませう。


<『スレイヤーズぐれえと』簡単あらすじ>
ゴーレム名産品という町にやってきたリナとナーガ。色々有ってライアという少女を助け(て、恩を着せた)二人は、ライアの家に招待されるが、そこにはゴーレム作りの方針を巡っていがみあう、ゴーレム職人の父と兄の姿があった。と、その時、父・ガリアはリナの造形に、兄・ヒューイはナーガの造形一目ぼれ。リナとナーガにモデルになって欲しいと双方頼み込む。時を同じくして、この地の支配権を巡って対立する領主のこぜりあいが露見。すったもんだと挙句、リナとナーガが直接(ゴーレム)対決をする羽目に・・・!?

ぐれえとは、前作、前々作とはまた趣の変わった、ギャグド迫力のバトルが満載の映画になっておりました。お話のテンポも良く、多分劇場4作のうちで、一番子供受けのする作品だったのではないでしょうか?

『ぴこぴこりなちゃん』による、視覚に訴えるギャグも際立ってましたし、私も劇場で思わず笑ってしまったことを覚えています。

スレイヤーズSPの持つ、スケールが大きいのか小さいのかわからない、とにかくリナとナーガがドタバタするようなお話が好き!という人ならば、視聴必須な映画だと思います。

以下、ネタバレ満載なエピローグ。懐かしむ人用かと。




<拍手お返事>
>5月7日×1  ありがとうございます!
>5月8日×2  ありがとうございます☆
>5月11日×1 ありがとうございます!!
  
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2008年05月05日

スレイヤーズ TRY TREASURY VOX

『スレイヤーズ TRY TREASURY VOX』(1997/6/21) キングレコード

今回は、スレイヤーズTRYのキャラクターソングアルバムのレビューをしてみたいと思います。いやーもー、何もかもが懐かしいんですけど、どうしましょう。

このトレジャリーボックスは、TRYに登場した主要キャラを、ほぼ網羅したキャラソンが1枚のアルバムに収まっている、なかなかにお得なアルバムでございました。ろむろむとしましては、アメリアの歌う“Stand up!”が最おススメ曲であります。

1 TAKE YOUR COURAGE (L・O・N)

『don't be discouraged』の英語バージョン。英語歌詞は、don't be〜の歌詞内容とは別物になってるっぽいです。歌詞を忠実に英語訳しちゃうと、曲調に合わなくなっちゃうからでしょうね。

スピード感満載アレンジに、L・O・Nさんの激しい歌唱がノリまくりな一曲。原曲とはまた違った面白さがあると思います。

日本語歌詞の英語歌詞転換って、この頃スタチャ系で妙に流行っていたような気がしますね〜(エヴァとか。ちなみに、L・O・Nさんとは、爆れつハンターEDのMASKを歌ってらっしゃった松村香澄さんのことであります。パッと聴いたらわからないかもですけど、よーく聴いたらオオッ!と。意外なところで活躍されていたのですね。

2 BREEZE (林原めぐみ)

スレイヤーズTRY・OP主題歌。レビュー済

3 BUT BUT BUT ゼロス(石田彰)

作詞・作曲は奥井雅美さん。よく聴くとコーラスにも参加されてるみたいです。歌わない声優(*)として超有名な石田さんがガンガンに歌っているある意味貴重な曲。ちゃんとゼロスっぽく、口調がいちいち丁寧語なのがポイントですね。

ちなみに120%ゼロリナ推奨なある意味スゴイ歌詞です。

“先の見えない未来とてもワクワクだし 少しくらい冒険しましょう だって あ・な・た 冒険好きでしょう?”

“そんな無限大の希望があるのだから 少しぐらいがんばりましょう だって あ・な・た グルメな人でしょう?”


・・・ね?マジでゼロ→リナ炸裂ッスよね?!とりあえず、こんな人生に前向きルンルンな魔族が居ていいのかという疑問があるんですが、ま、これも一興かと。

(*)石田さんは、ニュータイプのインタビューかなんかで、声優だからといって必ずしも歌わなければならないというのはおかしい・・・という感じの発言もしてらっしゃいました。ベテランとしてそれなりの立場の声優さんでなければ、こーゆー発言はまず出来ないでしょう。ファン的には歌ってほしいでしょうし、事務所の契約的にも大丈夫なんだろうか?とか、色々思うことはありますが、声優さんの側からこうした発言があり、現在もそれを実践している・・・というのは、現在の“声優活動→歌手活動かくあるべし”な考え方に一石を投じた、意味のあるものだったと思います。 

4 Stand up! アメリア(鈴木真仁)

これは掘り出し物ですわ!!マジに!!アップテンポな曲調、軽快なリズム。そこに乗っかる鈴木さんの真っ直ぐな声が、実に気持ちいいです。

や〜、しかし、これはかなり聞き応えのあるアメリアですよ。

鈴木さんの歌唱は、変に力んだところがなく、『こんな感じはいかがでしょう?』みたいな、やり手ファッションショップ店員みたいな奥ゆかしい魅力があるのです(何それ。

歌詞自体は、現代モノっぽいんですけど“笑って泣いて、それでもあきらめず頑張って立ち上がる”という歌詞内容が、とってもアメリアにピッタリで、曲を聴いていると、アメリアの健気さとか、空回りつつもいつも一生懸命に頑張ってるとことか、そんなイメージがごく自然に浮かんでくるのです。

スタまにシリーズには、“世界でいちばんのビクトリー”よりもこちらの方を入れて欲しかったなああ〜と思います。

5 more than words ゼルガディス(緑川光)

ゼルガディスの歌は、いつもちょっと恥ずかしい感じなのがイイですよね。

歌詞内容は、リナ・ガウリィ・アメリアという仲間達への感謝を歌ったものになっております。ゴーレム系合成人間という、人間とかけ離れた姿をしているが為に、孤独であらざるを得なかった自分を、自然に受け入れ、なおかつ少しずつ変えていってくれたみんなへの“ありがとう”が詰まった一曲になっていると思います。

6 EXIT→RUNNING リナ・インバース(林原めぐみ)

スレイヤーズ系主題歌にある派手さはありませんが、普段の曲とはちょっと異なる、若干控えめな感じが、逆に新鮮です。サビも、妙にダウナーな感じで不思議な盛り上がり方をするんですけど、最後の〆に“信じた道 走り続け、TRY(トゥラアアアアイ!!)”と、曲中で最も激しく謳い上げるので、そこらへんのメリハリのつけ方が流石だな〜と思います。

歌詞はリナのキャラソンにしてはちょっと暗めかもしれません。深く落ち込みつつも、次の瞬間には自己解決しちゃってるリナ・・・って感じでしょうか。



7 Waru-Bad Blood- ヴァルガーヴ(高木渉)

こ・・・これは、なんだかとっても『WARU』ですわ・・・。
ええ、すごく『WARU』な感じ・・。

とりあえず、薔薇を浮かべたバスタブの中で自分の世界に陶酔しまくってるようなヴァルガーヴが想像できたら上々の出来かと(何。

8 somewhere フィリア(桑島法子)

総英語歌詞。アニメ最終話のEDに使用されていました。ということで、おそらくこのアルバム一番の目玉曲って位置づけなのではないでしょうか。

結局のところ、フィリアの慈愛があったからこそ、TRYは希望に満ちた大団円ENDを迎えることが出来たということで、まさにTRYの締めに相応しい曲だったのではないかと思います。楽曲も、フィリアらしくどこまでも優しさに満ちた仕上がりになっております。

“この世界の何処かで、この夜の何処かで、私を呼んでいる声がする”

心が不安と孤独に覆われる時でも、自分を呼ぶ誰かの暖かい“声”が聴こえるから、自分はちゃんと前に進んでいくことが出来る。その“声”は記憶なのか、未来なのか、それとも恋なのかわからないけれど、その“声”は光となって自分を導いてくれている・・・。日本語訳をまとめると、こんな感じでしょうか。

私は、最終話でもう一度生をやり直すことになった“彼”の心象風景を歌っているような気がしました。



9 SO IN THE WORLD ガウリィ(松本保典)

ガウリィののん気さというか、大らかさのようなものがよく表れている曲ですね。まさに陽だまりのようなほのぼのさです。ただ歌詞自体は、フられてもいいじゃん☆次にTRYしよ〜!!な感じなんで『え?ガ、ガウリィ??』みたいな違和感はあるかと思いますが。。

10 don't be discouraged (林原めぐみ)

スレイヤーズTRY・ED主題歌。レビュー済



<拍手お返事>
>5月5日 dede 様
コメント有難うございます!!おおっ、龍の巫女の購入に当レビューを参考にしていただけたとは、ありがとうございますううう。でもドラマCDとかは、主観混じりまくりんぐなレビューになってるかもしれませんので、どうぞご容赦よろしくお願いしますね(気弱。いや〜、龍の巫女第一巻は、静留×なつき的には超微妙な出だしだったな〜と思いましたけど、いったいこの先どんな進展があるのやら。しかし、OVAの特典CDまで把握してらっしゃるとは・・・素晴らしいです、dede 様。今後とも、よろしくお願いいたします!!

  
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2008年04月17日

『don't be discouraged/Breeze』<林原めぐみ>

『don't be discouraged/Breeze』(1997/4/23) キングレコード

アニメ『スレイヤーズTRY』のED主題歌とOP主題歌が収録されている一枚。

“Give a reason”驚異的な売上(*累計約23万枚)にギリギリまで迫った、超大ヒット作でございます(*累計約21万枚)。スレイヤーズシリーズの看板ソングということで人気が高く、また、オリコン初登場4位という声優史的大快挙を遂げたことにより、音楽番組等でも曲が流れたりと、何かと話題に事欠かなかった作品だったと思います。

1、don't be discouraged
作詞:MEGUMI、作曲:佐藤英敏、編曲:添田啓二
歌:林原めぐみ

同、ED主題歌

作曲佐藤氏、作詞めぐさんってことで、林原節炸裂王道作品
主人公・リナの、全開バトルモードを想像させるような、スピード感溢れる曲調にズギュンと射抜かれます。EDテーマだけあって、サビも突き抜けすぎず、ほどほどのところで抑えを効かせてるのが、逆にいい味出してます。

Breezeとはまた異なる、林原さんの気迫に満ち溢れた歌声にも、心を打たれます。声によどみ迷いとかが一切ないってのまた凄いと云いますか、“あたしがリナ・インバース!!”ってな感じの、どこから来るのかわからないような無敵の自信満々さが、歌の中からガンガンに伝わって参りました。

林原さん的には“失敗(ドジ)も愛嬌と笑って”の部分の詞にリナらしさみたいなものを込めたみたいですね。確か、ラジオでそんなことを云ってたような・・・あやふやですが。ってか、ほんと、ファンタジー系アニメにおける林原さんの作詞力には目を見張るものがあります。ヲタ心ピンポイントに突く詞、といいますか、キャラを光臨させて書いたとしか思えない詞がたくさんあるのが素敵なのでございますYO。


J−POPにおける昨今の歌って、だいたい8割〜9割ぐらいがラブソング系だと思うんですけど、アニメソング系の作品ってのは、それに真っ向から対立した曲を作ることが出来る、最後の領域なんじゃないでしょうか?

友情の熱さや、戦いの厳しさを歌うものもあれば、生きていくことを肯定し、励ます歌もある。色んなテーマが入り混じった曲が多種多様に揃っているという、この品揃えのよさこそが、アニメソングの魅力のひとつだと思います。

そう考えてみて、改めて強く思うんですけど、林原さんの励ましソングには、マジで、心の底から人を励ます力がありますね。特に色んなことに追い詰められている時なんかに聴くと、効果100倍とだけ付け加えておきましょう。このdon't be discouragedにおいては、2番のメロ歌詞の励ましっぷりに注目してみて下さい。

“大丈夫 人生 そんなに捨てたもんじゃない”
“I'm not afraid たかが100年よ”


・・・なんという激サバサバしたお言葉。。でも、リナが云うならそうかもな〜・・・とか、妙に納得してしてしまう辺り、私はもう末期なのかもしれませんが。。



2、Breeze
作詞:有森聡美、作曲:佐藤英敏、編曲:添田啓二
歌:林原めぐみ

同、OP主題歌

楽曲自体は、スレイヤーズ系列ではおなじみのテンテケテンテケテンな電子音の羅列なのですが、この曲では林原さんの歌声が、それまでのものとはまた少し違った表情を見せているように感じられました。なんつーか、歌に優しさというか、ぬくもりみたいなものが漂っているような気が致しました。スレイヤーズにしては珍しい、このような包容力&温かみのある曲がOP主題歌になったというのが、なかなか新鮮で好感触でした。

そういえばTRYの最終回で、あるキャラの“救済”が描かれていましたが、もしかしたらその辺りも関係があったのかな?とか想像してみたり。。

空を自由に舞う“鳥”の目から見た自分は、いったいどんな姿で生きているんだろうか?というテーマから始まる歌詞が、なかなかに深く、またリナの自由な生き様とも重なって見えて面白いです。何かに思い悩むときや、自分で自分がわからなくなるとき、視点を変えて物事を見てみれば、ちょびっとでも気持ちがラクになることがあります。

リナは物語中で、何度もとんでもない困難に行く手を遮られたりしてますが、それが到底叶いそうもない敵であっても、持ち前の機転逆転の発想でいつもそれを打ち破っていきます。一つの考え方に囚われない・・・というリナ的思考回路が、この歌詞のベースになっているのかもしれませんね〜(いや、たまに囚われまくってしくじってるリナもいますけど)。ちなみに、アニメのOP映像でも、この“鳥”を連想させるシーンが入っていました。



スレイヤーズTRYは、完全オリジナルストーリーのシリーズ第三作目でありました。シリーズ構成には原作者の神坂一先生も関わっていらっしゃいました。前作で魔竜王が倒されたことで、リナたちの生きる世界を、外の世界と遮断していた結界が消滅。本作は、そのドサクサに紛れて、リナたち一行も外の世界を目指して、港を出る・・・というところから始まります。

アニメの内容を簡潔にまとめると、ヴァルガーブの破滅願望に振り回される人々(リナ含)の話・・・ってな感じでしょうか。黄金竜のフィリア、古代竜のヴァルガーヴ、あと異世界の妖しいキャラなどが、本作のオリジナルキャラとして登場していますが、アニメ後半ではこのオリキャラ共前に出すぎて、肝心のリナが押されてしまってた気がするのが、なんとも心苦しかったですねぇ。

お話のテンポノリは、前二作を上手く引き継いでおり、なかなかに楽しめました。が、前二作に比べて全体的に空気が重たくなっており、更にセカイ系っぽい要素も微妙に混じりこんでしまっていたことが、残念といえばちょっと残念だったかもです。

しかし、リナ(林原さん)とゼロス(石田彰さん)の声優繋がりで、EVAのレイとカヲルっぽい半魚人が出張ってくるネタとか、リナがピンクの豚に誘われてサイケな世界に飛ばされるネタとか、ヒーローアニメの逆説的パロ(何それ)とか、模索気味に頑張ってた感のあるギャグ回はなかなかに見物だったと思います。面白いかは別としても、このヲタヲタしい雰囲気は結構好きでしたね。

ところでわたくし、リナの赤い髪赤い瞳には絶対意味があると思ってたクチなんですけど、同じように思ってた人もいます・・・よね?うーむ、やっぱし陳腐すぎる仮説だったですかね〜。姉が赤の竜神系で、妹は赤眼の魔王系でFAよね☆とか、そんな設定を妄想するだけで熱くなってたこともあったな〜と、思い巡らせるろむろむでした。



<拍手お返事>
>4月15日×3  ありがとうございます☆感謝感謝!!
  
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2008年03月24日

『ルージュになりたい』<梶谷美由紀>

『ルージュになりたい』(1997/3/5)ユニバーサルミュージック
作詞:梶谷美由紀、サエキけんぞう 作曲:朝本浩文
歌:梶谷美由紀

アニメ『赤ちゃんと僕』後期ED主題歌。シングル『絶体絶命』カップリング。

90年代珠玉のアニソンにして、魂が震えるような百合ソング。パッと聴いただけではわからないかもしれませんが、もう歌詞が凄まじいまでの百合。こんな濃密で過激な世界を、砂糖菓子のように甘い声で紡いでいく梶谷さんには、マジで惚れますね。

スローなテンポで進む曲ながら、決して単調ではなく、サビのコードには心を奪われるほど。曲の最初・間奏・後奏を流れる“allo, allo, Toi Toi”コーラスも印象的です。

この曲、歌詞自体に直接的な表現がある訳ではないんですが、詞を深く深く読んでいくと、そのエロティックさ悶絶する瞬間が必ずやってきます。あなたに人並みの想像力と百合力(?)が備わっていれば、ええこりゃもうたまりませんことですわよ(何。

アニメのEDとして使用された時は、大部分の歌詞がはしょられており、(*歌詞の流れとしては若干破綻していましたが)小さなお子様や、その保護者様が耳にしても、特に問題の無い曲に仕上がっておりました。とはいえ、このED用の歌詞は“ルージュになりたい”という歌の根底に流れている“猛烈な独占欲”が上手い具合に抽出されていて、アニメの主要キャラである“みのる”の、幼児独特の極端な愛情と独占欲表現されているように感じることができました。

では、百合ソングとして、この曲を楽しむために、まず歌詞の考察から始めてみると致しましょう。

“好きだよ あなたのルージュになりたい”

ルージュというのは、おわかりの通り、女性の唇を彩る『口紅』のことでございます。となると、普通に考えると歌詞中の“あなた”“女性”であることがわかります。
あなたを独り占めにしたい、いっそルージュになれたなら、あなたの唇を自分だけの色で独占できるのに・・・。“あなた”を見つめ、たぎる様な劣情を噛み締めている“私”の姿が最も端的に表れている箇所であります。

そして、重要なのが2番のメロ部分!!

“私の知らない昔のGirl friend なぜかきになって朝焼けに眠れない どんなひと好きだった? きっとわたしとは ちがうでしょう”

つまり“あなた”には、昔おそらく“彼女”が居て、“私”はそのことにどうしようもなく嫉妬してしまっているっつー訳です。ああああ、なんと潔い歌詞でしょう。つーことで、ろむろむの脳内では百合方程式が美しく完成致しました。


【連立百合方程式】
あなた→ルージュをつける人→“女”
昔のガールフレンド→わたしとは違うガールフレンド→“私=女”

A...『ルージュになりたい』は素晴らしき百合ソン。



・・・まあ、こんな感じですかね(待。
ま、私の耳にはこう聴こえた。私の脳にはこう届いた。と、いうことで納得していただければ。。しかし、読めば読むほど凄い歌詞だなああ・・・と感心してしまいます。

自分のキステクニック(!?)の未熟さを悔やんだり、あなたの血液になって全身くまなく巡りたい☆とか狂気っぽく願ってみたり。かと思ったら、突然不安に苛まれたり、相手の一挙一動に心がゆらめいたり、“乾くくちびるひとりじめするの”とか駄々っ子になったり。・・・・・あ、あかん、この“私”、可愛すぎるううう!!!。なんとなく誘い受けっぽいとことか特に(略。

梶谷さんの声は暖かいミルクのような感じがして、本当に心に染みます。この染み入る声で、このハードな歌詞を気負わずに歌いきってしまうアンビバレンツな部分も、梶谷さんの魅力でありますね〜。

梶谷さんは、大ヒット曲に恵まれたわけではありませんでしたが、90年代のアニソン的ガールズポップにこの方が居たことは、大変大きなことだったと思います。是非一度、ご試聴下さい。


<拍手お返事>
>3月17日×4  ありがとうございます!
>3月19日×10 ありがとうございます☆
  
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2008年02月10日

『夕立ち』<スガシカオ>

『夕立ち』<スガシカオ>(1999/9/8)シングル未発売
作詞:スガシカオ 作曲:スガシカオ 歌:スガシカオ

アニメ『ブギーポップは笑わない』OP主題歌。
最初ブギーポップのOPとして聴いた時は、深夜アニメにこんな渋カッコいい曲が来るなんてSUGEEE!!!と心の底から思ったものです。

画面は暗いが、話も暗い、登場人物はもっと暗いアニメである『ブギーポップ』のはじまりを告げる曲だけあって、薄暗闇と雨の匂いがする、それでいてアンニュイ一辺倒ではなく、どこか軽やかさのようなものも感じさせる作品だと思います。

歌詞“僕”の視線や、感覚行動の描写が主軸になっており、それはまるで、歌詞そのものが短編小説の体裁をとっているようであります。スガさんの、陰影のある発声絶妙な間の取り方も非常にクールで、聴き手をその深い物語の奥へ吸い込むように連れてゆきます。

淡々とした情景描写の中に浮かびあがる“君”“僕”の姿はどこまでも曖昧で、その顔すらもはっきりと見えてきません。言葉も上手く交わせないまま、ただ気持ちが静かに離れていく二人が、夕立の向こうにぼんやりと見えるだけです。

ブギーポップという物語は、俗に言うセカイ系と呼ばれるもので、自分の敵は自分を取り巻く世界だったり宇宙の意思だったり、そこに触れることで何かを得たり失ったり、よくわからないまま何かが終わったり・・・とりあえずそんなジャンルに属す小説であります(ってかセカイ系って何だろ?。

“君”と“僕”と、その周りの世界を淡々と描きつつ歌にしたこの『夕立ち』という曲は、このブギーポップの世界観に何処か似ているような気がします。

スガさんのインタビュー等を見ていると、自身の歌がアニメの主題歌になることについては、割とどうでもよく思っているように感じられますが、それはまぁ普通のJ−POPアーティストさんならば致し方ないことでしょう(残念なことですが。しかし、それはそれとしても、この『夕立ち』の歌詞中には、ブギーポップを多少なりとも意識したのかな?と思われる箇所も幾つかございます。

例えばサビのフレーズ“ふいに君がくちずさむ ぼくはきいてる ききおぼえのないメロディー”

これは、『ブギーポップは笑わない』(1巻)で、ブギーポップ(となった宮下藤花)と屋上で一緒に語らっていた時の竹田啓司の視点ではないかと推察できます。

ブギーポップと竹田はほんの少しの間だけ、世界の危機と関係ない場所(夕焼けに染まる校舎の屋上)で語り合い、友情に似たものを育みます。しかし、世界の危機と共に自動的に浮かび上がり、その消滅と共に存在を消すブギーポップとの関係は長くは続きません。近々訪れるであろう別れの予感を口にするブギーポップに、竹田は言いようの無い淋しさを感じるのです。

“夕焼け空をぼんやりと、ふたりで何を話すでもなく眺めた。ブギーポップが口笛を吹き始めた。明るく、アップテンポな曲で、しかも呼吸に緩急があってすっごく上手だったが、しかし口笛なので、やっぱりそれはどこか寂しげだった”(『ブギーポップは笑わない』p56〜57)

近いうちにきっと失くしていまう危うい関係。或いは、既に失ってしまっていたのかもしれない関係。“君”と“僕”の、セピアに染まりゆく世界が、ブギーポップのストーリーとも相成り、この『夕立ち』という曲に独特の味わいを与えていると思います。

さて、ブギーポップで百合要素といえば・・・、これはもう映画!実写映画の方(00年公開)っきゃないでしょ!!霧間凪×末真和子とか、小説の中ではむにゃむにゃ言いながら居眠りしてる凪を見て、可愛いなあ〜と思う和子ぐらいのシーンぐらいしかなかったですが、映画はもう一歩先をいってくれてました。


左(和子)、右(凪)・・・普通さいこう

まぁ、転んだ拍子にちょびっと切れた和子の指を口に含む凪と、それを瞬発的に振り払ったはいいけれど、それから凪を意識しまくってしまう和子とか、そんな可愛らしい程度なんですけど。小説版よりも、凪が気になって気になってしょうがない和子が結構しっかりと描かれていて(凪に詰め寄る和子とか)、なかなかのもんでした。役者の女の子も、なんつーかすごくいい感じにフツーな子で逆に良かったです(変に萌えました←死。マンティコアのキッスシーンは、萌えより恐怖なので略。

映画は全体的にちょっと甘い感じでしたが、最後の方が学園怪奇SFな感じで結構楽しめました。小説1巻を完全に映像化したという感じですね。アニメは、この映画の直後を想定して作られていて、映画よりも多種多様な視点が交じり合うオムニバス作品となっていました。それだけに、アニメは一見さんお断り状態でございましたが・・・。アニメの随所で見られる“光の柱”の意味なんて、小説か映画見てなきゃ100%意味分からんと思います。

しかし、90年代終わりの割と憂鬱な時代ヲタやってた人なら、多分一度は触れたことがあるんではないでしょうかね?

あの時代に感じていた空虚な感じ、ブギーッポップを読んで何ともいえない気持ちになったあの日々を思い出したいときに、是非おススメしたい一曲であります。


<拍手お返事>
2月3日×3と×6と×1
>ありがとうございます!
>会話手段が拍手だけ〜の方
いや、ほんとに。拍手かコメントか〜しかない現状ですね。掲示板もいいかな〜と思うこともありますが、ズボラろむろむは、きっとズボラ管理しかできなくなりそうなので、当面はなさそうな予感です。こんな感じですが、よろしくお願いいたします★
2月4日×10と×4
>ありがとうございます!
2月6日×4
>五々木様
おおお!お久しぶりでございます。五々木様も舞コレGET済みでございましたか!!
>私もSilent wing大好きです^^特にゲームの静留さんを思うと〜
マジですか!!!やっほう!!なんかSilent wing好きって人、微妙に少なめな気がするんで、同志って感じで嬉しいです★Silent wingはどのルートにも当てはまりそうな曲ですけど、静留ルートとして聴いたときの破壊力は抜群だと思います。“魔よけ”についてもチェックしていただきありがとうございます!静留様をあがめつつ、今後ともよろしくお願いいたします〜!!
2月7日×1
>ありがとうございます。
2月9日×1
>ありがとうございます。
  
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2007年09月05日

『REBIRTH〜女神転生〜』<田村ゆかり>

『REBIRTH〜女神転生〜』(1998/12/2)ポリドール
作詞:三枝翔 作編曲:山口一久
歌:田村ゆかり

アニメ『デビルマンレディー』ED主題歌。

『REBIRTH〜女神転生〜』という曲は、田村ゆかり史の中でも一、二を争う暗黒系バラードでございます。

個人的に田村ゆかりさんという方は、地べたを這いずり回りながら天を仰ぎ見る感じの(←何)、暗くてダウナーな曲が一番肌に合ってると思います。ってな訳で、この『REBIRTH〜』は、田村さんの歌声にたいへんよく馴染んだ作品に仕上がっているのではないでしょうか。

最近は明朗快活orブリブリな可愛さがウリの曲がほとんどなので、あんま同意は得られそうにないですが、田村さんはそれほど音域の広い人ではないと思うので、今でも、抑揚の少ないバラード系のほうが無理なく歌えているような気がします。

ハードで暗い打ち込み楽曲に反して、歌詞自体は希望を呼びかける明るいものとなっております。どんなに苦しく長い迷い道でも、あなたには運命は変えてゆく力がある。だからそれを信じて、生まれ変わりながら進もう・・・。これは、平和に静かに暮らしたいという自分の願いとは裏腹に、血で血を洗う凄惨な戦いに巻き込まれ、人に忌み嫌われながらも、ひたすら戦い続けていた主人公、不動ジュンに捧げられたテーマソングでしょう。

不動ジュンは予期せぬ力によって“運命を変えられて”しまった不幸な主人公でしたが、この曲ではその“力”を、“運命を変えていく”ものに繋げていこう、という前向きな意思が込められていると思います。

淡々とした打ち込みながらも、サビに向かって静かな盛り上げを魅せる楽曲がカッコいいですね。ヒトの鼓動を思わせる『ドン』という低音がちょくちょく入るのも、面白いです。

2、DAYDREAM
『REBIRTH〜』と同じ、ダークで妖しい雰囲気を漂わせる一曲。
失ってしまった恋を現実と認められない“自分”が、夢うつつの中で、“あなた”の面影を必死でかき集める・・・というような歌詞内容になっています。白昼夢という意に相応しく、フワフワとした詞が羅列されています。

3、REBIRTH〜静寂からの余韻〜
『REBIRTH〜女神転生〜』に謎のアレンジをかけた、おまけトラック。原曲の良さがなくなってますが。。

この頃は私自身“田村ゆかり”さんって声優・・・だったっけ?ぐらいの認識しかありませんでした。実際、田村さんが有名になったのって、“やまとなでしこ”の前後だったと思いますけど・・・どうだったでしょうかね。

それはともかく、我が青春のガールズラブアニメ『デビルマンレディー』でございますよ!!このアニメを百合目当てで見てた人って、あんましいないような気もしますけど、でもここにはあるんです・・・まごうことなき輝く愛の炎が(何。

内気で大人しい美人(年上)と、元気で積極的な可愛いちゃん(年下)のカップリングに9年前の自分は兎に角MOEEEEでございました。という訳で、以下はデビルマンレディー22話をベースに狂っていきたいと思うので、めんどうな人は全部飛ばしてください。


22話『願』

90年代の地上波アニメで(ろむろむ的)5本の指に入る百合話がこれ。そして私の中のデビルマンレディー最終話もこれ(待。不動ジュンと、滝浦和美。すれ違っては傷ついて・・・そんなことばかりを繰り返していた二人の心がようやく繋がった瞬間が此処にはあります。例えそれが悲劇の始まりであったとしてても、私はその通じ合った瞬間を信じたいと思います。

敵ビーストに痛めつけられるジュンを見て、和美の中に眠っていたビースト因子が覚醒。翼を生やしたビースト和美は、倒れこむジュンを抱えて海辺へ逃げます。波打ち際で目を覚ましたジュンは、和美と全裸で水浴びををを

『私、ずっとジュンちゃんの傍に居ていいんだよね?だって私、もうジュンちゃんと同じだもん。やっと同じになれたんだもん』
『・・・いいよ。ずっと一緒にいよう』


煌く朝日の中でそっと手を繋ぎ抱き合うふたり。・・・もうね、ろむろむ感動の嵐で前が見えません。ずっと和美を、和美だけは巻き込みたくないと思って、だからこそ歯がゆい想いで和美と距離を置いてきたジュンと、ジュンに隠し事をして欲しくなくて、困っているなら力になりたくて、でもそれができずに悶々としていた和美。ビースト化してジュンと同じ身体になった和美は、ジュンと同じ場所に立てたことで、これで心からジュンを受け入れられると素直に喜ぶのです。ジュンもそんな和美の気持ちを受け入れ、ふたりは遂にお互いの心を交し合うのであります。

マネージャーも、昔の女(?)も、同業者の女も、研究員も、秘書も、アスカ蘭も、結局ジュンと和美の間に入り込むことは出来なかったのであります。ジュンは男女問わずモテまくる上に、その受け受けしさゆえきっぱり相手を切り捨てられないという難儀な性格のキャラなので、見ている私も、この22話まで冷や冷やしていたものです。しかし、本当に大切な人の存在を改めて自覚してからの、ふたりの清清しく吹っ切れた感じがとても素敵で×2・・・。観ていて、すんごく熱い気持ちになりました。

その後、二人は地下水道に逃げ込みます。途中、疲労から動けなくなってしまった和美をおんぶしてあげるジュン。ジュンに背負われて『私、重いよ?』といいつつ、幸せそうにその背中に顔をうずめ、『あったかいね、ジュンちゃんの背中』と、そのまま幸福な眠りにつく和美が鬼可愛すぎます。

しかし、和美を置いて一人で戦いに赴いたジュンは、敵の苛烈な攻撃によって窮地に立たされ、そのジュンを救おうとした和美は敵の手にかかり、儚い命を散らすのであります。

『私、もっと強くなるよ。強くなって、ジュンちゃんが背負ってるもの、少しでも軽くしてあげるんだ・・・』
朦朧とした意識の中で、和美はうわごとのようにぽつりぽつりと言葉を紡ぎます。和美の手を握り締めて、ジュンは必死に涙を堪えます。
『・・・私、ジュンちゃんと一緒の身体だよね?』
『・・・また一緒に戦おう?』

目も見えなくなった和美に、ジュンは最後の嘘をつき、和美はその言葉に幸福そうな笑顔を浮かべ、そっと目を閉じます。
『よかった』

NOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!
もう、毎回このシーン見るたびに死んでるんですけど私。『願』だけは(ビデオまで買って)飽きるほど観たっつーのに、毎回毎回私も和美と一緒に死んでます。和美は、デビルマンにおける牧村美樹のオマージュとして誕生したキャラなので、これは予測できた展開でしたが、こんなのあんまりじゃございませんかああ!!

ジュンは冷たくなった和美を背負って、二人で暮らしたマンションへ戻ります。
『和美・・・家に帰ったよ』
和美の白い顔にそっと手をかざすジュンの心に、一話で、和美が投げかけた言葉が響きます。
<私も早くジュンちゃんみたいになりたいよ。だってカッコいいじゃん>
『カッコよくなんて・・・ないよ?』

和美の名前を叫びながら泣き崩れるジュンの悲壮感が凄まじすぎます。岩男さんのとてつもない演技に、感動を通り越してまた死亡。幸福な百合とはほど遠いENDですけど、この1話は、ジュンと和美が1〜21話で積み重ねてきた思いやりと絆がようやくカタチになった、スペシャルな回であったことには間違い御座いません。

それと、めっちゃ話が横に逸れるんですけど、実はこの22話『願』の作画監督は、あの柳沢テツヤさんなのですよ。そう、あの『神無月の巫女』監督様でございます!!あの異様に気合の入った、ジュンちゃんと和美のハダカ抱擁シーンを、柳沢さんが手がけたかと思うと、なんか色んな意味で感動が(待。。

私の(妄想の)中では、悲恋百合に終わった本作を見た柳沢さんが、いつか必ず成就百合(?)アニメを作ろうと奮起されて、数年後、あのガールズラブ最高峰アニメが誕生した・・・ということになってます(誰か止めて。

だいぶ頭がイカレて参りましたが、とにかく90年代アニメで悲劇な良百合を挙げろと云われたら、KEYより美夕より、このデビルマンレディーを爆押ししたいと思います。儚い一瞬の邂逅を焼き付けて。



アニメ版EDがなかったので怖いPVで補完


<メルフォお返事>
>かな様
はじめまして☆こんばんはです!アニソンならず、百合レビューも気にかけていただいているようで、ありがとうございます!!桃華月憚でございますか!?主人公の桃華は、性別不詳→女という脳内設定で8話ぐらいまで観て、力尽きました(ヲイ。キャラデザは美しいですよね。オープニング主題歌も素敵だと思います。そういえば、声優さんが一部脚本を書いたとかで、話題になってもいましたね。ろむろむは、桃華月譚で百合を拾える気合が無くなってしまった根性なしなので、かなさんが最終回まで観られて、こ、これはやはり!!と思いましたら、またコッソリと教えてください(何。ではでは、メルフォありがとうございました!!またよろしくお願いします☆
  
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2007年08月28日

『ラストキッス』<タンポポ>

『ラストキッス』(1998/11/18)ゼティマ
歌:タンポポ
作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:小西貴雄

アニメ『魔術士オーフェン』ED主題歌。
ハロプロヲタの視点を持つ私からすると、この“ラストキッス”は、タンポポの記念すべき第一弾シングルにして、初期ハロプロ史に残る傑作であると思います。

歌唱に実力のあった初期メン・石黒&飯田と、二期メン・矢口によって結成されたタンポポというグループ(しいてはモーニング娘。という集団)は、真面目に歌に取り組み、ちゃんとした歌を歌えるアイドルである・・・ということを多くの人に抱かせることに成功した、最初のユニットだったのではないでしょうか。たぶん。

切なさ極まるメロディに、三人のハモリが見事な調和を見せるサビは、恋の喪失から生まれる、言葉に出来ない苦い感情を密やかに醸し出します。。断ち切りたくても、断ち切れない・・・そんな胸を掠める未練を、あくまで美しく切り取った作品であると思います。

石黒の重量感ある歌声と、飯田と矢口の高音ハーモニーには、マジで嵌ります。サビで繰り返される歌詞“くちびるにだけ”には、飯田と矢口、それぞれの個性、それぞれが曲に込めた自分なりの感情が最も素直に表されています。かおやぐがメイン旋律を歌い、そこに石黒が被せるように高音をハモらせていくコーラスの方法も、聞き応えのある面白い試みだと思います。

あと、3:15〜の“優しいあなた”なんかは、石黒の“声”が如何にこの曲に強いアクセントを与えていたかが、特によくわかる部分でしょうね。

で、この曲の何処がオーフェンなのか・・・と、聞かれると大変返答に窮するのですが、まぁ、このアニメ自体、原作と比較すると“何処がオーフェンなのか”って感じなので、この際どうだっていいんでないでしょうか。俺は許すよ!!オーフェンが超イケメン好青年でも(待!!



私が抱く“ラストキッス”のイメージは、本編最終巻(聖域下巻)でオーフェンとクリーオウが交わす最後の会話です。アニメ放映中は原作小説も普通に連載中でしたし(1000歩ゆずってもつんくがオーフェンを読むことはなかったと思うので)、あくまでイメージなのですが、やっぱりクリーオウの初恋はオーフェンだったんじゃないかなと思います。


『わたしはそれ、すごく寂しい。オーフェンは寂しくないの?』
なにを言おうと、これは別れの言葉なのだ。どこかでそれを分かっていた。
オーフェンは笑っていた。皮肉の勝るいつもの顔に、これが精一杯なのだろうという笑顔ではあった。
『寂しいよ。だから、いつかまた会えるさ。だが―』
『それでも言わないとな。さようならだ』   

(我が聖域に開け扉(下)/秋田禎信、P314-5、一部省略)



アニメのED映像も、オーフェン×クリーオウ一本で、アザリーもマジクも行方不明状態でしたので、アニメにおいてはその路線で行っていたと考えて間違いないでしょう。

別れの最後の瞬間でさえも変わらない“優しいあなた”と、その面影をいつまでも心の奥底に引きずってしまう“私”の対比が、痛々しくも胸を打つ、素敵な曲であります。



2、『時間よ止まれ』
なんか、おしゃれなカフェや雑貨屋に流れてそうな感じの、静かで軽快な一作。つまりは、ボサノバでございます。初期タンポポが目指していた“オトナっぽさ”“アダルトさ”が、ラストキッスよりも明確に打ち出されている曲だと思います。ほんとか!?

ドラマチックさでは、ラストキッスに及びませんが、三人がいい具合に力を抜いて作り上げた本作はタンポポ史の中でも、かなり完成度の高いものとなっています。あなたと過ごす時間が、幸せだと感じるごとに、言いようのない不安にかられる私が、『時間よ止まれ』と、ひっそりと囁いている・・・そんな可愛い曲だと思います。



このツラが初期モ娘。最大の魅力。


<メルフォ&拍手お返事>

>佐菜子さん(8/24)
こんばんは、初めまして!!!
なななんと!!佐奈子さんも百合好きのアニソン好きでございましたか。佐奈子さんのような方に楽しんで読んでいただけて、とても嬉しいです。私の妄想レヌーにも共感していただいている部分もあるということで、レビューをする上で、大変心強いお言葉をいただけて、本当ににありがたく思います!メールはいつでも大解放大歓迎大会なので、なにか『これはッ!』と思うことがございましたら、メルフォや拍手など、いつでも送ってやって下さい。

応援とメッセージ、ありがとうございました!!
これからも頑張ります☆☆☆。

・8月24日の拍手×1の方、ありがとうございます!
  
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2007年07月11日

『Dearest/ROSE BUD』<松澤由美>

『Dearest』(1998/7/3)キングレコード
作詞:有森聡美 作曲:大森俊之
歌:松澤由美

劇場版『機動戦艦ナデシコ』ED主題歌。

怒涛の迫力展開で突き進んだ劇場版のエンディングとなると、物凄いハイテンションな曲か、物凄くしっとりした曲が来ることが多いですが、劇場版ナデシコの場合は、後者の“静かに聴かせる系”の曲で物語を締めくくりました。

しかしながら、この『Dearest』は、落ち着いた大人の曲も、行き過ぎると印象がなくなってしまう・・・という、残念な例になってしまっているような気が致します。

劇場版は何度も繰り返して観ましたが、このエンディングは、何故かほとんど私の記憶に残りませんでした。シリアスと独特のギャグを詰めこんだSF大活劇のフィナーレには、やはりもっと派手さのある、賑やかな曲が合っていたのかなと、思ったりします。

もちろん曲自体は決して悪いものではありません。むしろDearestは楽曲よりも声そのものの魅力を全面に押し出そうとしている作品の為、松澤さんの柔らかい声をじっくりと聴くことが出来ると思います。

ただ、『YOU GET TO BURNING』に慣れていた身としては、少し物足りなさの残る作品に思えてしまいました。

2、『ROSE BUD』
作詞:有森聡美 作曲:大森俊之

どちらかというと私は、この『ROSE BUD』の方が、劇場版ED主題歌に相応しいと思っていました。ドラマチックなメロディラインに、ちょっとスレた感じのハードな歌詞。松澤さんの地に足の着いた、重みを感じさせる歌唱が胸を打ちます。

歌詞中では、あなたの面影(+愛+想い)によって育まれた『夢』『薔薇のつぼみ』に例え、その花こそが今の“私”突き動かす力になっているということが示されています。

失うものもなく、冷めた目で消極的に生きてきたわたしに、薔薇の蕾を与えてくれたあなた。あなた(アキト)の為ならどんな無茶なコトだって出来るし、むしろ死んでも構わないとさえ思っちゃったりしたりして(何。

・・・ルリちゃんの歌にしては、ちょっと歌詞が過激すぎる気もしますが、それもまたよし!

ルリルリこと、南央美さんがカバーした『ROSE BUD』も一部で話題になりましたが、こっちは作品としてはちょっと微妙だった気がします。。いえ、一歩抑えた感じの歌い方もルリの無機的な印象を彷彿とさせますし、ルリのテーマソングとして南さんカバー版『ROSE BUD』を聞くなら、申し分ないと思います。

しかし、先にこの松澤Verを聞いているとどうしても、歌い手としての“アラ”が見えてきてしまい、聞き辛さだけが耳に残ってしまうのです。

*とはいえ、『本物の歌手が歌う』か『本物の声優が歌う』かどちらがいいか?という問いは直感的な好き嫌いの範疇になるので、その辺は個人の判断にお任せ致したいと思います。



それはともかく、発表後に南さんがカバーを行ったことからしても、『Dearest』と『ROSE BUD』はどちらも、ルリの心情を反映した、ルリのキャラクターソングと考えて間違いはないでしょう。

『ROSE BUD』とは『薔薇のつぼみ』の意味です。

テレビ版では、ルリのアキトへの想い(恋心)は、薔薇のつぼみというには程遠い、あまりに淡く幼いもののように見えました。しかし劇場版にて、少し大人になったルリは、大人になった分だけ、その想いや人間性を成長させていったと考えられます。ルリが大切に育てた薔薇のつぼみを、思い浮かべながら、この『ROSE BUD』を聴いてみてはいかがでしょうか?

ナデシコ第二期が立ち消えになった今としてはすべてを妄想するしかないのが、苦しくも悲しいトコロではありますが。


ドリキャス用ゲームOP*ROSE BUD



◎7月6日、8日、10日に拍手を下さった方に、心からの感謝を☆  
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2007年03月11日

『WILL』<米倉千尋>

『WILL』(1999/8/25)
作詞:鵜島仁文・米倉千尋 作曲:鵜島仁文
歌:米倉千尋

アニメ『仙界伝・封神演義(ほうしんえんぎ)』OP主題歌。
米倉さんの歌声が持つ“包容力”の凄さに、激しく心奪われる一枚です。“夢”の実現の為に、ひたすら前に進もうとする“君”に、どこまでも付いていこうとす“私”の熱い心意気が歌詞から読み取れます。

封神演義の主人公『太公望(たいこうぼう)』は、飄々とした雰囲気の中に、どんな困難も自らの手で切り開いて行こうとする強さと、多くの人(仲間)を惹きつける魅力を隠し持ったキャラクターとして描かれています。太公望は、『封神計画』という目的の為に行動していましたが、そのうちにその目的が自分の信じていたものとは異なるものであったと気付きます。その事実を知り、悩み続けながらも、自分を信じてくれた仲間や多くの人たちの為に、彼は自分自身で見つけ出した新しい未来の為、壮絶な戦いの世界にその身を投じていくのです。

封神演義は、たくさんの魅力的なキャラが登場する漫画です。ですが、敵であれ味方であれ、太公望と向き合ったり戦い合った者達は皆、太公望により心の奥にある“何か”を揺り動かされ、変えられていきます。例えば『未来』の為に国を捨て、戦いを決意した黄飛虎も、己の『秘密』の為に、苦しみの中にいた楊ゼンも、『信念』の為に生き、それ故に倒れた聞仲でさえも、太公望の考えや行動に何かしらの影響を受けていたと思います。

ということで、OP主題歌で歌われる“君”とは“太公望”のことであり、“君を信じる私”とは“太公望を取り巻く仲間達”であると考えられます。一介の仙人でしかない太公望が、多くの人の“希望”と“奇跡”になるその日まで、仲間達が彼を見放すことは決してありません。

『WILL』という曲は、戦いに破れ、傷つき、斃れながらも、太公望を信じる気持ちだけは捨てないという仲間達の魂の歌であるように私には感じられました。

また、曲開始後、米倉さんのサビ歌唱直後(20秒〜36秒まで)の前奏のカッコよさは最強だと思いますね。*アニメOPでは、太公望が四不象(スープーシャン)に乗って大空を駆け上る場面で流れてます。全体的に、サウンドは相当力が入ってますしね。印象的なサビも格別です。加えて、米倉さんの明るく、かつ伸びやかな声は、『WILL』の歌世界を更に壮大なものに仕上げております。

この頃(WILL発売時)の米倉さんは、事務所倒産の憂き目に遭い、ちょうど歌手生命すら大ピンチ状態であったと記憶しています。その逆境の中で、この『WILL』が歌い上げられたと思うと、何か感慨深いものがありますよね。。

辛いときや落ち込んでいるときにこの曲を聴くと、優しく励まされているような気分になります。米倉さんの転機となったヒット曲『WILL』。米倉さんが乗り越えてきたものを感じながら聴くのもまた一興かと思います。

カップリング『FRIENDS』
作詞・作曲・歌:米倉千尋
同『封神演義』ED主題歌。『WILL』とはうって変わった穏やかなメロディが続きます。米倉さんは作詞・作曲もこなせる方なのであります。『僕』から『君』に贈る真摯な言葉。ま、この曲は無理に封神演義に絡めなくても良いと思います。君を守り、君と共に生きていきたい・・・。そんな、愛や恋や好きを越えた暖かな“想い”を歌っております。


今回、改めて振り返ってみて、また『封神演義』が読みたくなってしまった私。でも全巻何処に収納したのかわからない私(死。

アニメは(絵と)CGの出来具合が微妙でしたが、原作とは別物と考えていたので、私はそれなりに楽しく見てました。アニメの最終話は妲己と太公望の一騎打ち。太公望が最後に妲己に向けて投げかけた『さらば、最も邪悪にして最も美しき人形よ』の台詞にドキッとしたり(そしてなんか可哀想な妲己ちゃん)。漫画版でも最終話付近とかちょっと『太公望×妲己』っぽくなかったですか??え、違う?妲己ちゃんは、悪役だけどいいキャラしてました。かわいいし。

あとは、普賢(cv.緒方恵美)の色気ムンムンぶりと、申公豹 (cv.石田彰)の妖しさ大爆発度もアニメの見所だったと思います(えー。

ろむろむは、特定のキャラに超ハマるということはなかったんですが、漫画にて登場の『王天君(おうてんくん)』は、ろむろむ的にかなりのヒットでした。ええ、あの顔色の悪いダニの宝具を使う、シルバーアクセサリージャラジャラの彼です。冷酷残忍ながら、あの生い立ちやらバックボーンの凄まじさに萌ええええ(待。『太公望』が皆に愛され、いつでも光の中に居られたのは、実は『王天君』が闇の中で永い孤独に耐え続けていたおかげなのです。憎らしい敵キャラかもしれませんが、彼がいなければ、『封神演義』があの結末を迎えることはできなかったと思います。まったく王天君は、とんでもない伏線萌え爆弾だぜ(何。

藤崎竜版『封神演義』は、古典を大胆にアレンジしたファンタジーバトル漫画なので、今でも充分楽しめると思います。まだ未見の方は是非手にとって欲しいです。また、『WILL』の方ですが、2005年にマキシシングルで再発売されております。手に入りやすくなっていると思うので、そちらもおススメしたいと思います。


  
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2007年03月03日

『Tsubasa』<朝倉ゆかり>

『Tsubasa』(1997/11/21) キティMME
作詞:室生あゆみ 作曲:吉本一
歌:朝倉ゆかり

アニメ『バトルアスリーテス大運動会』OP主題歌。このアニメは結構気合入れて見てましたので、曲に対する思い入れもかなり強いです。

奇跡は、99%の努力1%の祈りによって生まれる。
どんなにみっともなくても、駄目なヤツと笑われても、前に進みたいという想いを忘れずに頑張り続ければ、自分の望んでいた場所にいつか辿りつくことができる。『Tsubasa』の歌詞は、そのことを等身大の少女(*あかりちゃん)の視線で語りかけてきます。

注目すべきところは、その努力を続けていけば、同じ目標を目指す仲間にもきっと出会うことができるということも示唆していることです。わかりやすく今の私に例えてみると、アニソンとか百合ソンのレビューを頑張って続けていけば、同じ趣味を持った同志に巡りあえる・・・みたいな感じでしょうか(無理があるかな。

また、歌詞には躍動感のある言葉が多用されているんですが、これは『スポーツ』『アスリート』をテーマにしたアニメの主題歌ならでは!!という感じがしますね。歌を聞き終わった後、なんかやたらめったらに走り出したくなっちゃうような、元気&爽快な気分に満たされます。

朝倉ゆかりさんはハスキーな声が出せる反面、声量があまり無いほうなので、歌は少々拙く聞こえます。しかしこの微妙に頼りなさげな声で、一生懸命歌う感じが、いかにも主人公のあかりちゃんっぽくてなんとも好感が持てるのです。
 
朝倉さんの歌声は、一般的には高評価を受けるものではないかもしれません。しかし、この朝倉さんの『Tsubasa』という歌は、『大運動会』というアニメの雰囲気を壊すことなく、その世界(観)を盛り上げていくことに成功した曲であると思っています。

アニメソングにおいて、『上手』や『下手』って、そんなに大事なことでしょうか?ろむろむは、上手いだけのアニメソングなんてカップ麺よりも味気ないものだと思っています。そんなことよりも、その歌い手が、その時代のその作品だったからこそ歌うことが出来たという曲の方がどんなに素晴らしいかわかりません。ろむろむはこの曲を聴くと、いつもそんなことを考えてしまいます。

・・・さて。それではちょっとばかし作品についても触れてみましょうか!!ええもう、この作品もドストライク直球に私のツボを押しまくる要素をですねええ(略。

<簡単あらすじ>
西暦4498年、南極大陸にある衛星入学志望者訓練校で肉体と精神を鍛錬し続ける少女達がいた。彼女達の夢は全世界から能力たちが集う大学衛星で、年に一度開かれる『大運動会』に参加することである。大運動会の優勝者には、全世界の頂点を指す『宇宙撫子(コスモビューティー)』の称号が与えられる。宇宙撫子を母に持つ主人公、神崎あかりは亡き母との約束を果たすため、大学衛星を目指す!!

『バトルアスリーテス大運動会』はゲームから始まり、OVA・アニメ・小説・漫画と激しくメディアミックス展開をしていた作品だったので、(ハマッてしまった人間としては)追いかけるのがマジで大変でした。もちろん基本設定は同じでも、展開や物語内容はまったくの別物だったので、そうした部分の差異を含め、大いに楽しむことができました。

アニメ前半は、泣き虫で臆病者で落ちこぼれの主人公・神崎あかりと親友兼ライバルの少女・柳田一乃のふたりに焦点が当てられていました。まぁとにかく前半は一乃や他の友人達とぶつかったり、競い合ったりする中で次第に『勝利』を得る為のたくましさを身につけていくあかりちゃんに激しく感情移入しちゃったりしましたね。スポ根はええもんやね。



また、『いっちゃん(一乃のあだ名)』『あかり』のエピソードの奥深さは超一流だったと思います。駄目なあかりの尻を叩き、いつも一番傍で励ましながら支えてきた一乃。あかりには自分がいなければ駄目だとずっと信じていた彼女でしたが、あかりがその秘められた才能を次々に開花させるうちに、徐々に焦燥や嫉妬の混じった複雑な感情を抱くようになります。

一乃はいつでもあかりよりも少し前で、その手を引っ張ってあげたいと思っていました。しかし、その関係を保つためには、一乃はいつまでもあかりに勝ち続けていなければいけなかったのです。その事に気がついた一乃は、無意識のうちに自分を追い込むようになり、それが後に一つの結末を引き起こします。

親友でありライバルであること。その関係に秘められていた意味を思い知らされたあかりは愕然とします。スポーツへの意識も、気力も、勝利への欲望をも無くし、何よりも一乃という支えを失うこととなったあかりは失意の日々を送ります。
そして訪れる突然の別離。シャトル(*新幹線みたいなもの)に乗って故郷へ帰ろうとする一乃を必死で追いかけるあかり。一乃の名前を叫び続けるあかりと、最後の瞬間、涙を浮かべて見つめ合った二人の切なさといったら・・・・もうおおおおおお!!!

その後色々な壁と波を越え、どうにか持ち直したあかりは、大学衛星行きの切符を掴むため、最終選抜試験に挑みます。ジェシーとの激しい競り合いの末、もはや2位転落かと思われたマラソンのラスト一直線で、あかりは遂に奇跡を起こします。

もちろん、奇跡の引き金は、ゴールの向こうで待っていた本物の一乃でした。あの時とは逆に、あかりの名前を懸命に叫ぶ一乃。一乃の胸に飛び込み『本物だ、本物のいっちゃんだ!!』と泣きじゃくるあかりを、一乃は優しく抱きとめます。

あかりが数多くの生徒の中から2位にまで躍り出たのは、彼女自身の努力によるものでした。しかし、2位から1位を勝ち取れたのは、一乃の存在、応援がそこにあったからなのです。これが、この『バトルアスリーテス大運動会』という作品が訴える、本物の『奇跡』であると思います。『Tsubasa』の一番初めの歌詞でも『奇跡』は謳われていますね。自分自身の気持ちと大切な誰かの気持ちが重なった瞬間に、誰もが想像していなかったような瞬間が訪れるのです。

という訳で、大運動会&あかりといっちゃんの深い絆について、多少はご理解していただけたでしょうか?大運動会は、スポコン友情系百合金字塔ですね。今で云うなら『はやブレ』なんかもこのカテゴリーに入れられるかもしれません。

後半はあかりと、新キャラ・クリス(+アンナ)の3人を中心にした大学衛星における物語がキモになります。とにかく、クリスのあかりラブっぷりは必見でした。あくまでナチュラルに、公然とあかりラブを宣言するクリスかっけー!!



スキンシップと称して、隙あらばあかりに擦り寄ろうとするクリス。24話であかりを巡って、クリスと一乃が熱い火花を散らしたシーンなんかは、実に良いシーンだったと思います。。あかり×一乃派になるか、あかり×クリス派になるかは、今でも悩むところですね(ええー。

最終回直前の唐突超展開は・・・今でも忘れません。が、それはそれで面白かったので特に文句は無いです。

GL(ガールズラブ)好きのツボを押さえつつ、スポーツへの情熱友情友愛親子愛師弟愛・・・色々なテーマを、色んな物語(エピソード)で見せてくれた素晴らしい良作『バトルアスリーテス大運動会』、機会があれば、是非一度見てみてもらいたいなあ〜と思う次第であります!!



  
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2007年01月13日

愛 Just on my Love<シャ乱Q>

『愛 Just on my Love』(1998/10/07)BMG JAPAN
歌:シャ乱Q

アニメ『魔術士オーフェン』OP主題歌。原作は、スレイヤーズと共にライトノベルの一時代を築いた秋田禎信さんのファンタジー小説『魔術士オーフェンはぐれ旅』です。

ろむろむの中では、スレイヤーズ級に最強にハマりまくった思い出の作品でもあります。はぐれ旅の続きが楽しみで楽しみで仕方がなかったあの頃。。巻が進むごとに、次々と襲い来る怒涛の展開&更に深まる謎謎謎。そして、オーフェン読んでてホント良かったあああああ!!と心から思わせてもらった感動の最終巻

・・あかん、色々思い出してきたああああアアア!!あああっ、全然関係ない若き日の思い出(*)までえええエエェ!!

(*)いやあああ!!!あの子イラストレーター(草河遊也さん)が同じだからって『サウザンドアームズ』を手にしてるううう!!誰か、誰かあの子を止めてえええ!!!キャアアア!!『Depend on you』が聞こえてきたアアア!!!

はい、ごめんなさい。今回もテンション妙な具合に上がりまくってます。

アニメ版オーフェンはリベンジと共に『ちょっと駄目なアニメ』と評されるのをたまに聞きますけど、ろむろむには関係ありません。むしろ好き好きアニメで御座います。アニメにて、アザリー×キリランシェロ(オーフェン)を爆推しして下さった御恩・・・今も決して忘れておりません(何。

小説版のチャイルドマン教室のみなさんは『家族だけど仲間じゃない』を地で行くような、どこか殺伐とした雰囲気に満ち溢れていましたが、アニメ(回想)ではマジで仲良し家族でしたしね。チャイルドマンに至っては優しいパパ状態。そして、無謀編巻末に出てくる過去話の極悪アザリーが吹き飛ぶような、優しさに溢れたお姉さんアザリー(ロングヘアー.ver)。キリランシェロのアザリーへの淡い恋心描写など、鼻血吹けるようなオリジナルエピソードが満載でありました。

【アニメ魔術士オーフェン簡単あらすじ】

主人公オーフェンは、魔術士最高峰の学校『牙の塔』出身であり、かつては『鋼の後継(サクセサー・オブ・レザーエッジ)』と呼ばれた凄腕魔術士。 だが、オーフェンがまだキリランシェロと名乗っていた若き頃、ある魔術の失敗によって義理の姉・アザリーは彼の目の前で異形のモンスターと化し、姿を消した。

オーフェンは彼女を救うために牙の塔を出奔し、以後非合法の金貸し業をしながら、アザリーを探し続ける。 しかし5年の時を経て、夢にまで望んだ彼女との邂逅は、オーフェンの中に新たな謎と疑念の誕生を引き起こすことになった。。魔術士見習いのマジク、富豪の少女クリーオウを巻き込み、オーフェンが掴んだ真実の欠片とは!?


OP主題歌は、モーニング娘。のプロデューサー兼父親にして作詞家にして作曲家にして歌手のつんく♂を擁するシャ乱Q。ED主題化がタンポポのラストキッスということは、モー娘。オリジナルメンバーと2次募集メンバーが激しくせめぎあっていた頃でございますね。そう考えると、もうすっかり昔のことになるんだなあ・・・とか実感してしまったり。。

という訳で『愛 Just on my Love 』について。

粘り気のある独特のつんくビブラートが、相変わらずエロチックに(?)響いております。歌詞を読んで読んで読みまくって、無理やり妄想パワーを爆発させると、1番の歌詞だけはオーフェンぽいかな?と思わなくもないです。

歌詞中の『俺=オーフェン』『お前=アザリー』『あいつ=チャイルドマン』に対応させてみれば・・・ほら・・・ちょっと無理がありますけど、見えないこともないかと。ただし、それは1番の歌詞だけです。

2番以降は、いつものエロ恋愛至上主義者的つんく節が爆発していますからご注意下さい。オーフェンは恋愛に対して割とストイックなキャラ設定ですから、2番以降の歌詞がどんどんかけ離れていっているのがオーフェンを知っている方ならすぐにわかっていただけると思います。

まあ、『オーフェンのアザリーに対する隠された欲望』を歌っている歌。という考え方もできますが、それは私が嫌なので考えないようにしておきます。

とりあえず、つんく氏のことですから、アニメの世界観とか一切考えずに好き勝手やってはると思うので、オーフェンの雰囲気を微量でも感じさせてくれただけ上出来でしょう。多分。

後期OP主題歌は、題名が『君は魔術師?』で、とりあえず『魔術』とか歌詞に入れといたらええんちゃうん?という感じの、つんくイズムが感じられて、こちらも実によろしい作品になっております。

それでもプロということで、曲自体は軽快で耳に馴染みやすい、リズミカルなものに仕上がっています。この曲に合わせたOP映像も、クール&シリアスで実にカッコいいです。ちょっぴり艶かしいシーンも入っていますしね。総括すると『愛 Just on my Love 』は、主題歌としてはアレですけど、OP曲としては問題ない曲であると思います。

2曲目『やっぱり』
つんくはともかく、意外と聞きやすい、落ち着いた曲調なのにテンポ良しな一曲。と思ったら編曲・小西貴雄さんでした。さすが、さすがです。小西さんの素晴らしい仕事についてはこちら


【補足】
アニメ版は原作第一巻『我が呼び声に応えよ獣』をベースにしております。つまり第一巻の内容をアニメ全24話でじっくりやってくれている、ということです。オーフェンも、第一巻では正統派(で割とマトモな)ヒーロー系青年な雰囲気を出していますので、アニメのオーフェンもすごく爽やかな好青年です。

まー、こういう部分が「不満」という方もいらっしゃるのでしょうが、私は逆に小説を忠実になぞったアニメじゃなくて良かったと思っています。その方が、小説を読んで自分の中で大切に空想していた世界を壊される心配もありませんしね。

持論ですけど、小説は小説、アニメはアニメの良さがあるんですから、設定と世界観が大体同じなら、物語内容が全くの別物になっていても何ら問題ないと思います。

という訳で、今回はオーフェンについて様々なことを思い出せてちょっと楽しかったです。無謀編は、書き下ろしの過去編が一番面白かったなあ・・・とか、ティッシ→オーフェン→アザリーの義兄弟構図は最高だよな・・・とか、でも個人的にはオーフェン×クリーオウ派だったよな・・・とか、オークリ派としては無謀編最終巻最終話はなかったことにしたいな・・・とか。『あの時』感じた色んなことが蘇ってきました。

CDジャケットは、あえて裏で。
オーフェンの『我は放つ光の白刃』ポーズに萌えましょう!!


  
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2006年11月08日

ドリルでルンルンクルルンルン<川奈翠&麻績村まゆこ> 

『ドリルでルンルン クルルンルン』 (1999.4.21)ファーストスマイルエンタテイメント

歌:川奈翠&麻績村まゆこ 作詞:川奈翠 作編曲:名古屋司

WOWWOW放送アニメ『D4プリンセス』ED主題歌。
何故このCDを買ったのか当時の記憶は一切ありません。というかアニメ自体の記憶も怪しいです。お話なんて、あってないようなアニメだったんですが、最終回近くで、ライバルのドリルっ子(ねじるちゃん)が事故死してました。何故、最後だけヘビー展開・・・。

頭の真ん中に太いソフトクリームのようなドリルを一本角のように生やした王女様(どりすちゃん)が主役。アニメのED映像はどりすちゃんが『ドリルでルンルン』の調子に合わせて、左右に身体を振る程度のショボイもので、妙に不気味でした。

この狂った題名は、サビのワンフレーズです。しかし、あなどるなかれ!実はコレ、隠れた良曲アニソンなのです!!アップテンポな曲調に『ドリルでルンルンクルルンルン』が映えまくり!!ところどころでギターもギュンギュンないてます。・・・いや、わかってますよ。明らかにおかしい曲であることは。。でも、たまには狂った曲も欲しくなるってもんです。それに、こういう曲がフツーに存在するというのも、アニメソングワールドの素晴らしい処だと思います。

歌う時は『ドー リルで ルンルン クル ルンルン』みたいな感じで区切りましょう。大抵の言葉の後に『ルンルン』が付くので、しっかり押さえておくように(何。

ドリルは恥ずかしいけど、恥ずかしくないもので、むしろアイデンティティそのもの。その回転には女の子の愛と勇気と度胸が大きく作用しているのです。とりあえず、歌の〆にある二人の一言セリフがアホで良いです。

作詞は歌も(アニメの端キャラの声も)担当している川奈翠さんという方によるものです。作ろうと思ってもなかなか作れるような歌詞ではないと思うので、なかなか才能のある人だと思います。麻績村まゆこさんは、昔の深夜(ヲタク)テレビ番組『渋谷でチュッ』で何度か見た記憶があります。とりあえず、声優業はまだ続けてらっしゃるみたいですね。川奈さんは不明です。

カップリングは 『無敵のヒロイン〜D4プリンセス〜』ラジオ『か〜な・おみまゆ くるるん大放送!!』の主題歌だったそうです。ナルトのCMチックな出だしから、割りとフツーの少女ちっくな曲がはじまります。なんかスゲー適当に歌ってるように聞こえるんですが、気のせいでしょうか?

ろむろむは、アニメソングを判断する基準として『歌の上手い下手』は全く考えません。上手くても心に響かない曲もあります。下手でも心を揺り動かす凄い曲があります。玉石混合な自由世界、それがアニメソングワールドです。良曲、狂曲なんでも来いの気持ちで楽しむことが、アニメソングの正しい聴きかただと思います。






☆メルフォお返事☆

遊那様
コメントありがとうございまするー。今まで押し留めていた趣味嗜好が決壊したダムの如く私を押し流してしまったみたいです。テニプリCDは・・・実に思い出深いですよね。色々な意味で。遊那様のヲタ根性を見習って、私も頑張っていきたい所存です。まだまだヲタ道は険しき哉ですね。

紅華様
早速コメントありがとうございますー!!ってゴメンなさい!私、まだまだ思い切りが足りてないですね。これでもかなり心の窓全開オープン状態なんですが、ひいー。頑張ってヲタ度上げていきやす〜!!物理的な距離が近かれば、紅華様直伝の技を堪能しまくれるのですが。。残念ですー
  
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2006年11月04日

ケロケロちゃいむ<サントラ>

『ケロケロちゃいむ オリジナルサウンドトラック』
(1997/6/21)BMGジャパン

山本はるきち、Love Connection、近澤美歩


(ケロケロちゃいむあらすじ)
カエル族の姫ミモリと、水を被るとカエルに変身する呪い(魔法)をかけられた少年アオイの恋愛ギャグ冒険譚。アホなギャグ話だけで話が進むだけかと思いきや、最終話周辺ではシリアスに物語が展開し、アオイの男らしい決断が見られたりする謎のアニメ。

ろむろむはこのアニメの後期EDで、ミモリ役樋口智恵子が歌う『KISS3』という曲がすごい好きだったのですが、CDを買い逃してしまっていたので、やむなくこのオリジナルサウンドトラックを購入したのです。

でも、よく見たら入ってなかったんだ(死)!!

自分のバカさ加減に呆れ果てつつも、前期OP主題歌『YOU'RE THE ONLY ONE』と前期ED主題歌『サムシング』の良さを改めて感じることが出来たので、あまり後悔はありません。

サントラ自体は、子供向けアニメと云うことで、ポップでかわいらしいものがよく揃ってます。もちろんポップ系以外の音楽も、結構充実してます。例えば、5曲目の『おんなの子的心像』とかは、ピアノ演奏がとても耳に優しくて穏やかな気持ちになれます。8曲目の『サスペンス1』、17曲目の『不気味』なんかは、ひぐらしのBGMでも使えそうな緊迫感と怪しさに溢れてます。しかしながら、ろむろむ的にはアニメ自体の記憶がもうあやふやになってきてますので、BGMを聞いてもおおっ、これはあのシーン!!などと思い浮かばせることは出来ませんでした。

『KISS3』はものすごく覚えてるのにね。。

『YOU'RE THE ONLY ONE』はLove Connectionというグループ(?)の女性の方が歌っているのですが、この人が何者かは、よくわかりません。作詩は新井紀子さん、作曲は倉橋サダヨシさんという方が担当されてます。しかしこの人の歌は伸びやかで、大変気持ちが良いです。曲もリズム感があって癖になる感じです。

歌詞は水辺ではしゃぐ彼女をドギマギしつつ見守る『私』が主役の物語となっています。でも、よーーーーく読んでみると、途中で何度か『私』と『彼女』の視点が入れ替わってます。はしゃいでる『彼女』も実はすごく『私』を意識していた・・・とか読み取れます。歌詞の二番目は、一番目とは少し異なり、<傷ついて弱っている『あなた』を支えて、ふたりで旅立ちたい>という内容になっています。これは『私』の視点なのか『彼女』の視点なのか判別は付きません。どちらにでも取れますね。

もちろん、私=アオイ、彼女=ミモリでしょう。アニメのOP映像も、完璧に歌詞に沿ったものになってますしね。

『サムシング』は近澤美歩さん。こちらも誰なのかプロフィール不明(*コメント欄にて、けろっちゃ様より『元・ミス日本』との情報ゲット)。サビ部分の高音部分がやや苦しげながら、落ち着いた大人の女性ってな声が実に聞かせてくれます。

結局GETすることができなかった、樋口智恵子の『KISS3』ですが、歌声というより歌詞がかなりきてます。『君』が望むなら、『君』にとってそれが良いことになるなら、『私』はもうなんだってやっちゃう、なんだってできちゃう。一途極まれりな女の子の歌。ごめんなさい、こういう歌大好きです。機会があったら、なんとしてでも手に入れたいです。可能性は低いですが・・・。

アニメソング歌手は、一発屋さんが多いのもまた事実です。それが一昔前なら尚のことです。時が経つと誰だったのかしらこの人状態になることも少なくありません。しかし、誰が歌っていたのかわからなくなっても、その時そのアニメを見ていた人の心には永遠にその歌声が生き続ける。これがアニメソングの本当に魅力的な部分であると思います。

そんなアニソンを求めて、ろむろむは今日もアニソンの世界をさ迷うのであります。



  
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