2010年01月17日

『コードギアス 反逆のルルーシュ O.S.T』

『コードギアス 反逆のルルーシュ O.S.T』(2006/12/20) ビクターエンタテインメント

中川幸太郎さんと黒石ひとみさんによる、“コードギアス・反逆のルルーシュ(第一期)”のサントラアルバム集第一弾。ハイクオリティで、記憶に刻み付けられるようなインパクトを持つ楽曲が多数収録されております。とりあえず私は黒石ひとみさんが作詞・作曲・歌を歌っておられる一連の作品群が目当てで購入させていただきました。

特にコードギアスの14話ラストで流れていたBGM“Masquerade”。これは・・・衝撃的な曲でした。

ルルーシュが自分を慕っていたシャーリーに記憶を消すギアスをかけて、決別するシーンで使われていましたので、一般的にはシャーリーのテーマと考えられている曲です。確か再会のシーンでも使われていたような気もします。ルルーシュがシャーリーに呟いた『もし生まれ変わる事ができたら、君に・・・』という哀しい言葉とも相まって、寂しさや切なさが内包された作品に仕上がっていたと思います。

“You're My Destiny ココロを開けて 打ち明けたいゆずれない想いを  You're My Destiny 感じるキズナ 二人の出会い運命なんだと Say you'll share with me one love”

激しく心を締め付けられるサビ歌詞・・・。何もかも打ち明けて分かち合いたいけれど、相手が大切だから、傷つけたくないからこそ、真実だけはどうしても言えない・・・というルルーシュの苦しみや葛藤が込められていると思います。さすが、黒石さんが“本当にルルーシュが好き”という気持ちを込めて作られた曲だな、という気が致します。



黒石さんの、真綿のように優しく柔らかい歌声、ぶっちゃけ妖精さん級に神秘的で可憐です(何。幾重にも優しく折り重なる多重コーラスもたまらんですな。

1トラック目に収録されている“Stories”は、コードギアスの様々な回で流れていた、ギアスファンなら一発でピーンとくる有名曲です。“あなたを守りたい ただその想いだけで 漆黒のこの世界に 光あふれる時まで”。紆余曲折があり、色々と気持ちがうつろってゆくルルーシュの、それでもブレなかったただ一つの純粋な気持ちがこの歌詞の中には、つめ込まれているのです。

コードギアス第二期の『僕は、鳥になる』*ロロのテーマソングっぽい)も素晴らしかったですが、シャーリー好きとしては、ロロてめえこの野郎という気が先に立ってしまいちょっと複雑・・・。でもロロの最後のエピソードを飾るに相応しい鮮やかな曲だったと思います。*『僕は、鳥に〜』は、このサントラには収録されていないのでご注意を。

黒石さんの曲は、別れや死を優しく包んで、美しい場所へと送り出してゆくようなイメージを持たせるものが多くあります。それはつまり、並々ならぬ登場人物への愛があるから出来ることなのです。

是非一度、ご試聴していただきたく思います。

  

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2008年01月17日

『勇侠青春謳』<ALI PROJECT>

『勇侠青春謳』<ALI PROJECT>
(2006/10/25) ビクターエンタテインメント

アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』ED主題歌。読み方は『ユウキョウセイシュンカ』。

一連の“薔薇シリーズ”とは対極にある境地“大和ソングシリーズ”を代表する一作。大和ソングってことで、軍歌っぽいイメージはありますが、歌詞内容を見ると別に『忠君愛国天皇万歳』を歌っている訳ではないことがわかります。ではこれは、戦争に赴く若者の気持ちを代弁したものなのか?それも少し違うと思います。

自分の信念を貫く戦い、ひたすら理想や高みを目指す戦い、自分の弱さを克服しようとする戦い・・・。誰にだって、その人なりの、その人にしか出来ない“戦い”があります。私は、この曲を“戦い”に挑む若者の、不屈の闘志、誇りや気高さを讃え、傷ついてもなお進もうとするその在り方励ます歌だと感じました。


コードギアスは、アリカ様曰く“日本を守る、異国の少年の物語”であります。

主人公・ルルーシュの戦いは常に孤独です。国を捨て、親友を失い、大切だと思っていた人をその手で消し去ってなお、彼の目指すものは遥か蜃気楼の彼方にあり、手に届きません。自分を追い詰める敵の大きさを思い知る度に、その野望は激しく燃え上がり、苦悩は果てしなく深まります。

アリカ様は、自由奔放に作詞をされているように見えて、アニメの主題歌などを担当された時などは、その物語の世界観を尊重した歌詞作りをされる方だと思います(例→“wish”“ピアニィ・ピンク”)。もちろんこの『勇侠青春謳』においても、そのスタンスは変わっておりません。

では、ここで物語の設定の一部を簡単に復習。
ルルーシュの父(皇帝)は、108人の皇妃を持つ超ハッテン家であり、つまりルルーシュには実の妹他、腹違いの兄弟姉妹ウジャウジャいるのでございます。ルルーシュは母を殺し、妹を傷つける要因を作った父と祖国を激しく憎み、異能の少女CCと共に戦いを決意を固めます。

この設定を知っていれば(アニメを見たらすぐわかるんですが)、歌詞を読んだときに受ける印象もまた変わってくると思います。もちろん歌詞の内容とアニメの内容はまるで同じという訳ではありませんが、歌詞の全体的なイメージはアニメの雰囲気近しいものであるように感じます。

勇侠〜の歌詞中に登場する人物は“我”“父”“母”“兄”、そして“愛する君”です。以下、ろむろむの歌詞妄想解説。

(歌詞の1番・2番)
先立つ兄達の影を追い、父に自分の苦しみを心のうちで独白しつつ、母には立派につとめを果たし栄誉を携えて帰ることを、“私”は固く約束します。しかし“私”は、純粋で高潔な想いを持っていたハズの自分が、戦いの中でどうしようもなく穢れていくことを次第に自覚していきます。迷える自分を常に導いてくれていた“君”への愛すらも、自分の弱さのせいで護り抜けないかもしれないと、“私”はひたすらに迷走します。

(歌詞の3番)
2番のラストから、歌詞は徐々に力強いものに変化してきます。3番では、自分の中にくすぶっている迷いや戸惑いを振り払い、たとえどんなにその身を穢しても、美しくあろう、高みへ進んでいこうとするとする強い意思が感じられます。今は、自分を完全に乗り越えることはできないかもしれない。しかし、いつか必ず自分に打ち克ち、自分の信じる“誠”を貫いてみせる。晴れ晴れとした姿で、再び戦いの中へ舞い戻るその姿こそが、彼の美しく勇ましい“青春”そのものなのでしょう。。

・・・ってなことを、私は歌詞を読みながら想像したのでありますが、みなさんはどんなイメージを持ちましたか?人によって色んな情景を思い浮かべることができる詞だと思いますので、みなさんなりの解釈で読み解いていくのも面白いと思います!

<母よ けして我は 涙を見せねども 足元の草に露は消えもせで>

あと、1番目の〆である、この歌詞なんかはすごく深いな〜と思いますね。決して屈さない、何があっても泣いたりしないと、強く誓いを立てている“彼”ですが、彼の今まで歩んできた道に目をやると、その踏みしめている草花には、彼の涙(=露)が消えることなく残っているのです。

・・・って、ここまで散々語っといて何ですけど、個人的にはこのアニメ、あんまりピンときませんでした。確かに続きの気になるアニメですけど。。見始めたのも、どっちかというとアリプロのED主題歌が目当てで(ええええ。それはともかく、4月から第二期『コードギアス〜反逆のルルーシュ〜R2』が放送予定のこと。楽しみに待つのもいいかもですね。



<拍手お返事>
1月14日×3
>美朱と唯ちゃんの百合にときめきつつ柳宿スキーな方
なななななんと!!!まるっきり私と同じ趣味ではございませんか(待
柳宿のキャラソンですが、わ、私も未だに無くさず持ってます!!いや〜、ふし遊は、7星士+αでキャラソン出まくりだったので、当時はとりあえず柳宿キャラソンだけは確保しようと頑張った記憶があります。いつかレビューしたいですね〜!
>アニメの柳宿の最期の演出が、もう・・!
本当に!!マジであれは、アニメならではのすばらしいものでしたよね!!もう、ビデオテープ擦り切れるほど見ましたよ。いやあああ、同じコトを思っていた方が居てすごく嬉しいです。柳宿さいこう!!
コメントありがとうございました★これからも共にピンポイントで萌えていきましょう(謎。
1月16日×1と×1
感謝感謝です!
1月17日×1
ありがとうございます!
  
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2007年12月09日

『Valkyrja』<妖精帝國>

『Valkyrja』(2006/10/4)ランティス
作詞・作曲・編曲:橘尭葉
歌:妖精帝國

PS2ゲーム『舞−乙HIME〜乙女舞闘史〜』OP主題歌。

タイトルの読み方は“ヴァルキリア”。北欧神話に登場する神、ワルキューレの読み方のひとつ。ワルキューレと云えば、円盤・・・ではなくて、戦いの中で尽き果てた戦士の魂をヴァルハラに連れて行く“戦いの女神”ですね。ああ・・・なんか題名からして、すんごく舞乙っぽくてステキですね。


息をもつかせぬ激しい打ち込みの中、緩急に富んだメロディを、ジェットコースターのように疾走していく曲展開に、開始早々心臓わし掴みでございます。ボーカルのゆいさん高音域が得意なのだと思いますが、全体的にはやや線の細い歌唱という印象を受けます。苛烈で重層な楽曲と並べると、このゆいさんの歌唱は若干アンバランスなものとして映ると思います。

このアンバランスさを“良い”と思うか“今ひとつ”と思うかで、帝國臣民なれるか否かが明確に分かれてくるのではないでしょうか?私は・・・臣民になれるほどではありませんでしたが、好感は持てましたし、結構クセになりました。インパクトがあり、飽きにくい作りにもなっているので、妖精帝國を全然知らない方にはおススメできる一枚でございましょう。

次に、この上なく舞−乙HIMEワールドを踏襲している歌詞について。
“貴石へ契り捧げて”“少女は清らな聖衣(ローブ)に信義託して”“舞し乙女よ咲き誇らん”・・・などなど。いやあああ、これはもう猛烈に舞乙、どこからどう見ても舞乙キーワード満載で素晴らしいですね。歌詞は、主の為に命果てるまで戦い続ける少女(乙女)を謳ったもので、ファンタジー&ゴス雰囲気満載の独特の言葉遣いなどがすごく面白いです。

個人的には、歌詞2番ラストの“何より貴方護りたいと 軋んだ身体何度でも”“最期の鐘に召されるまで 迷わず闘う”の部分が、ものすごく前作・舞−HIMEの某キャラを妄想できてエキサイトできました(謎。


さて、このValkyrjaという曲、“梶浦先生とアリプロの良いとこ取り”という風評が聞こえてきそうなのですが・・・確かにそれは間違っていないと思います。何となくですが、梶浦先生風のコーラス&曲調にアリプロっぽい歌詞が組み合わさっているように聴こえます。しかし、それらに引っ張られ(?)ながらも、妖精帝國なりの味わいを出そうとしている努力も曲中でハッキリと感じられました。

妖精帝國は、舞−HIMEのゲーム『運命の系統樹』で、挿入歌『last moment』『Fortuna』を発表していましたが、こちらも『Valkyrja』と同じく、梶浦&アリプロの雰囲気がそこはかとなく漂っていました。とはいえ、妖精帝國が発表している他の曲は、それほどアリプロな雰囲気は感じませんので、もしかしたら舞乙のテーマソングとして作るにあたって、あえてアリプロっぽさや梶浦テイストを意識したのかな?とも思います。想像ですけれども。。(*ALI PROJECTは舞-HIMEのゲームで主題歌担当/梶浦由記は舞HIME&乙HIMEのサントラ担当)

2、導きの蒼


導きの蒼とくれば、レナ・セイヤーズのGEM『蒼天の青玉』以外何があろうかって感じですね。こちらは、ゲームのエンディング主題歌になっています。Valkyrjaとは全く異なる雰囲気を持つ、どちらかといえばクセの少ない、スタンダードな作品に仕上がっていると思います。サビの静かな盛り上がりと、ゆいさんの優しげな歌声が耳によく馴染みます。

アリカ・ニナ・マシロを見守る、おおらかで暖かな(レナの)視線を、歌詞の中から感じることができます。舞乙を全話鑑賞された方なら、この歌詞に込められた意味に0.02秒で気付かれるはずだと思います。

さて、ろむろむはこの『舞−乙HIME〜乙女舞闘史〜』というゲーム、残念ながら手を出せませんでした。ゲーム画面もさることながら、ゲームのOP映像がいくらなんでも酷すぎで、とても買おうと思えなかったからです。

いや、ゲームのOP映像がアニメのMADとかって、幾ら何でもおかしくありません!?『Valkyrja』が勿体ねえええーってのが、私の正直な感想です。結局、このゲームは面白かったんですかね・・・?謎が深まりますが、このゲームによって『Valkyrja』を収穫できたということだけでも良しとします。



<拍手お返事>
>12月3日×1
ありがとうございます!!
>12月7日×1
ありがとうございますです!
  
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2007年10月02日

『明日の記憶』<高橋直純>

『明日の記憶』 (2006/10/25) ハピネット
作詞:高橋直純 作・編曲:新井理生 
歌:高橋直純  

アニメ『BLACK BLOOD BROTHERS(ブラックブラッドブラザーズ)』OP主題歌。

まず“明日”の“記憶”の意味がマジでわからなかったので、高橋さんのインタビュー記事を拝見。

・・・えっと、更にわからなくなりましたが、とりあえず、現在から未来へ繋げていく大切な想い・・・のようなものを、“明日の記憶”という題名に込めたようですね(多分。

エレキをガンガン飛ばすハードノリノリ(?)な楽曲に、少年漫画全開な歌詞が妙に映えます。高橋直純さんって、声優さんとしてはあまり印象が無いんですが、hm3等のアニソン系雑誌ではよく登場なさっているので、歌の方に重点を置いて活動している派の声優さんなんでしょうね。

とにかく、楽曲の力強さが最後まで際立っており、歌詞とボーカルの若干荒けずりな部分をすべて押し流したという感じも致します。

歌詞自体は、『BLACK BLOOD BROTHERS』の物語世界を忠実過ぎるほど忠実に作っておられます。歌詞中の“赤と黒”“光と闇”とは、小説で云うところのred blood(人間)black blood(吸血鬼)の対比でしょう。

サビ直前の歌詞では、その光と闇が溶け合うことで未来が開けるということが示唆されています。互いが融和する可能性など、万に一つも無いように思える世界であっても、互いが必要とすれば、何かきっかけがあれば、歩み寄っていくことが出来るかもしれない・・・。人間と吸血鬼が仲良く共存できる未来を、ひたすら信じ続けるヒロイン・ミミコの真っ直ぐな気持ちが思い浮かびます。

“地平線砕き 共に生きよう 進む道は違うけれど”

そしてこの肝心のサビは、吸血鬼ジローから人間であるミミコへ捧げられた言葉であるようにも聞こえますし、であり保護者であるジローから、であり大切な存在であるコタロウへ贈った言葉であるようにも聞こえます。どちらの関係も、お互いの思いやりによって『対等』という形をギリギリの線で保っていますが、いつまでも一緒にはいられない運命であるということは、お互いが一番良く知っています。

ですが、たとえ自分達の行き着く未来が同じ場所に無かったとしても、僅かな時間でも心を交し合い、作りあげたがあれば、何処に居たって相手の存在を感じて強く生きていけるのでしょう。



個人的にカーサちゃんは、ジローよりアリスの方が好きだったんじゃないかと思います。いやー・・・あの執着ぶりとか、謎の行動を見ていると・・・(以上妄想。とにかく、天然に振り回される余り、いつの間にか人生まで振り回されてそうなカーサちゃん(悪役)がミョーに憎めないっつーか、可愛いです。アニメで自らの血族にしようとミミコに(エロく)迫るシーン(10話)も色っぽくてGOODでした。

アニメは小説の美味しいところ総取りって感じでしたが、全12話ということもあって小説のダイジェストっぽくなってしまった部分が少し残念でした。シリアスばかりでなく、もうちょっとほのぼの日常描写も欲しかったですね。あ、でもゼルマンさんのハニカミ笑顔が見れたから良しとしますです(何。

2、『月の涙』

高橋さんの穏やかなアルト声が、女の子っぽくてなんか可愛いです。
この“月”は、吸血鬼の時間である夜から、歌詞中の“遺伝子”は、BBBの世界を貫く血の絆から連想されたみたいです。明日の記憶のインパクトのお陰で、ほんとに月明かりみたいな控えめ〜な作品になってると思いますが、カップリングとしては上々の出来なんではないでしょうか。




<拍手お返事>
9月25日
>拍手×6の方
ありがとうございます★

9月30日
>mino様
おひさです!桜の花〜は、静留ヲタにとっては外せぬ一品ですよね。まさにバイブルでございましょう。
  
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2007年04月24日

『ひぐらしのなく頃に』/『all alone』<島みやえい子>

『ひぐらしのなく頃に』 (2006/5/24) フロンティアワークス
作詞:島みやえい子 作曲:中澤伴行 編曲:中澤伴行&高瀬一矢
歌:島みやえい子

胸のあたりがザワザワして、首筋にゾワッと来るあの感じ。怖い話の本を夜中に読んで、マジでトイレやお風呂に行けなくなっちゃうようなあの感じ。“得体の知れない何か”への、説明不可能な“恐怖”を、ここまで見事な音楽に仕上げてしまった作品が、かつて存在したでしょうか?

個人的には、『世にも奇妙な物語』の主題歌以来の心理的恐怖煽りソングだと思う本作は、I'VE所属アーティスト・島みやえい子さん による、アニメ『ひぐらしのなく頃に』のOP主題歌であります。

美しくも、どこか酷薄な冷たさを感じさせるメロディに、何かが乗り移ってるとしか思えないような島みやさんの妖しげな歌唱がジワジワと染み込みまくってます。島みやさんは、かなり手堅い歌唱力をお持ちの方なので、その表現力の見事さは云うまでもないですね。(*2曲目の『all alone』は、その島みやさんの表現力を『ひぐらし〜』以上に強く感じられる一品かと思います)

では、今回はちょっと気合を入れて、この『ひぐらしのなく頃に』という曲を追求・考察してみたいと思います。

『ひぐらしのなく頃に』という曲の、楽曲&歌詞世界は、大きく3つの世界に分けることが出来ると思います。一つは、異界(ハレ)、一つは、現実・日常(ケ)、そしてもう一つは、異界と現実の混合(狂気)です。この3つの世界の繰り返しによって、この歌の世界は成り立っているような気がします。では、1番目の歌詞を中心に、その世界を覗いてみましょう。

 攬朿Α曄礇ープニング〜53秒迄>
今まで確かなものと思っていた現実の枠が、徐々に“何か”によって侵食され、異質のものへ変化していく感覚。幾重にも幾重にも重なったコーラスと声が、夢の中をゆらゆらと彷徨うような感じを醸し出しています。

◆攜充臓曄磽毅管叩腺永13秒>
突然、歌声がクリアに聞こえ出します。それはまるで、曖昧な夢からグイッと現実に引き戻されるかのようです。しかし、もしかするとその現実は、悪夢よりも残酷で恐ろしいものかもしれません。夢の中『雨だれ』に見えていたものは、現実では『血のしずく』なのかもしれないのですから。

【異界&現実】<1分14秒〜34秒(サビ)>
再び、声は多層に重なってゆき、私たちは、あやふやな境界の世界に落とされていきます。日常の世界にいるはずなのに、身体の何処かが異界に引きずられている・・・そんな風に思ってしまったが最後、私たちはその時点ですでに、“狂気”の世界へ一歩、足を踏み入れているのであります。

*『ひぐらしのなく頃に』という歌の構成
^朿Β現実→0朿Α現実→^朿Β現実→?→狂気


“異界”と“現実”を幾度となく行き来するうちに、いつしか狂気の世界から逃げ出せなくなってしまう・・・ということを、もしかしたらこの曲は暗に意味しているのかしら・・・とか思ってみたり。穿った見方ということは百も承知ですが、『ひぐらし〜』という物語世界と照らし合わせてみると、結構ピッタリ来る部分もあるんじゃないでしょうか?

また、幼い頃、何度となく耳にしたお遊戯曲童謡などの一部が、歌詞中に組み込まれていることにも注目です。

“かごめかごめ”の童謡より『後ろの正面、誰?
お遊戯、“目隠し鬼”の決まり文句より『鬼さんこちら、手の鳴るほうへ
お遊戯を呼びかける台詞より『○○する人、この指とまれ

“かごめかごめ”は、日本の農村に伝わる間引きの歌だ・・・とか、神を呼ぶ儀式の歌だとか・・・、女郎の歌だ・・とか、現代においても様々な憶測を呼ぶ、ナイスな不気味ソングですが、この童謡のラストフレーズをあえて歌詞に入れてくる所など、作詞者(島みやさん)は、かなりイイ所を狙ってきていると思います。。

ちなみに、この曲を逆回転をすると、曲の間奏で盛んに流れる不気味なコーラス『ハンニャラハレヒー(歌詞不明)』が、『逃げられない』と云っているみたいに聴こえるらしいです。別の部分は『愛してる』『殺してやる』に聴こえるとかいう噂も・・・。

逆回転でメッセージ!?というのは、ビートルズの楽曲における『ポール死亡説』みたいなもんで、真偽の程はともかくとして、こうした細部にまで何か、ひぐらしの“かけら”が落ちているんじゃないかとみんなに思わせるだけの求心力を、この作品が持っているということの表れなんじゃないかと思ったりしますね。

2、『all alone』
作詞:島みやえい子 作・編曲:高瀬一矢

これ、なにげにすっごい良曲なんですけど、ど、どうしたらいいでしょう(何。いやー、あれだけの恐怖ソングの後だから、これ以上どんな恐ろしい曲がやってくるのかしら・・・と怯えていたんですけど、そんな心配、微塵も必要ありませんでした。というか、実は表題歌よりこっちのほうがお気に入り曲だったり。。

歌詞は、二度と戻らない恋人との日々を、どこか突き放したように見つめつつ、振り切ることができない『わたし』の独白で綴られております。手放しのまま、『あなた』との思い出に身を晒し、『あなた』のいない寂しさを噛み締める空白の時間。。
一人ぼっちの閑散とした部屋の真ん中で、ぼんやりとへたりこんでいる女性の姿をなんとなく想像。・・・はい、萌えました(何。

絶望的な悲しみをどうしたらいいのか自分でもわからないまま、ただ『あなたを失ってしまった』という事実だけで心をいっぱいにしてしまってるような、アタマ真っ白な感じが、曲全体の雰囲気にもかかっていますので、ウジウジ・メソメソ・・・な、感情的な鬱陶しい部分は上手く取り除かれているように思います。

1曲目の恐怖・狂気ワールドを壊すことなく、2曲目に喪失の歌をソッと入れてくる所なんか、製作者の方は空気読んでるな・・・とか、妙な部分で感心もしてしまいました。地味かもしれませんが、ろむろむが自信を持っておススメ出来る素敵な失恋ソングです。



『ひぐらしのなく頃に』という作品について考えたとき、いつも私の頭を駆け巡る一つの問いがあります。それは、『人を殺して掴んだ未来の先に、果たして本当の幸福は存在するのか?』というものです。遥かな昔から、多くの哲学者や宗教家、芸術家がその問いに挑んできましたが、未だそれに対する明確な答えは出てきていません。人類が築いてきた歴史を振り返ってみても、答えはますます遠ざかるばかりです。その中で、『ひぐらし〜』という作品は、その問いかけに対して、鬼隠し編から始まる全ての物語において、終始変わらぬ主張を貫いています。曰く、

『人を殺して掴んだ未来の先に、本当の幸福は存在しない』

それは正解でも不正解でもなく、ただこの長い物語が辿りついたひとつの答え(解)なのだと思います。

ただの殺伐としたホラーな物語。もしもアニメを観てそんな感想を持ってしまった方がいらっしゃいましたら、もうこれは手遅れになるまえに素早くゲームを手にとって頂きたいと思います。そして、ひぐらしの登場人物達が必死の努力の果てに“本当の幸福”を手に入れられるか否か、その運命と結末をその目で確かめて欲しいと切に願います。

*以上は本編準拠の意見です



youtube周辺は、窓やら動画やら題名やら、ネタばれ要素がメガトン多いので、プレイ予定の方はあまり見ないほうがいいですYO。



<関連>
『ひぐらしのなく頃に』イメージアルバム『かけらむすび』→レビュー  
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2007年04月15日

『Crystal Energy』<栗林みな実>

『Crystal Energy』栗林みな実(2006/2/22) ランティス
作詞:栗林みな実 作曲:飯塚昌明
歌:栗林みな実

アニメ『舞−乙HIME』後期ED主題歌。栗林さん、ファーストシングル発売より5年目にして、自身の頂点を掠めちゃったかも記念の一枚。

この曲が出てしまった以上、今後これを越える作品を出していくのは至難の技ではないのかしら・・・と(勝手に)危惧していたんですけど、同年10月に発表された『divergence』が負けず劣らずのビックリ良曲で栗林さんはまだまだ大丈夫と(勝手に)安心致しました。

それでは『Crystal Energy』について事細かに見ていくとしましょう!

まず、荘厳かつ迫力ある前奏が、物語の幕開けを厳かに予感させます。アニメでも、この前奏が聴こえただけでテンションが3段階ぐらい跳ね上がりましたからね。うねるようなギターの音にも惹きつけられます。1:24〜の間奏の入り方なんかは、もうカッコよすぎて・・・ヤバイです。

栗林さんは、歌唱力と表現力をバランスよく兼ね備えた、どちらかというと優等生タイプのアーティストだと思います。歌い上げ系もハッスル系にも幅広く対応できる反面、“ずば抜けて印象的な曲”というのがあまり多くないように感じます。

しかし栗林さんは、どんなに明るい感じの曲であっても、どこかに“深み”のある独特の雰囲気を残される方のような気がします。『Precious Memories』『Shining☆Days』なんかを聴くと特にそう思います。

この“深み”があるからこそ、“切なさ”を歌に宿す必要があるような(『Crystal Energy』のような)シリアス曲が、栗林さんの歌声と最高に相性がいい音楽なのでありましょうね。

最初のメロディは押し迫るような緊張感に満ちており、46秒の伸びやかな転調を経て、悲壮感と力強さに溢れたサビに突入します。よく聴くと栗林さんは、この三段階で歌い方を少しずつ変えているように感じます。舞−乙HIME後期の転がるような物語展開を暗に表現しているのかな?とか考えてみたり。

アニメを観た方ならば、しかとお分かりでしょうが、これは本作のサブヒロインであるニナちゃんをテーマにした曲で御座います。(*栗林さんは、ニナちゃんの親友エルスティンの声を担当されてました、エルスちゃんが大好きなニナちゃんの気持ちになって歌っているんだ・・・と妄想することも可能)



舞−乙HIMEという作品は、結局のところ、お父様ことセルゲイ義理の娘ことニナちゃんと、主人公ことアリカ三角関係のお話でありました。

お父様に想いを寄せるニナちゃんは、お父様とアリカが接近していくことに嫉妬を隠せず、それがいつしか憎しみに変わって、気付けばダークサイドに堕ちてしまって、友達も仲間もガルデローべもみんな無くして、お父様以外何もなくなっちゃって、でももう引くに引けなくなっちゃって・・・・という泥沼スパイラルにはまりこんでしまいます。

そうした断崖絶壁・逃げ場なしな状況に至るまでのニナちゃんの過程が、歌詞内容には忠実に反映されています。というか、本当にニナちゃんを中心とした後半全部の物語&伏線が、歌詞ぜんぶに詰まってるのですありますよ!

わかる人にはわかると思うんですけど、よくぞここまで・・・と感心してしまいました。やりますね・・・栗林さん・・・。

2『風と星に抱かれて』
『舞−乙HIME』挿入歌。
『Crystal Energy』の激しさからは一転した大人しい曲ですが、テーマは同じく“ニナちゃんの歌”でしょうね。抑えきれない気持ちを、静かに呟いている・・・という感じでしょうか。

ところで、『痛みのない手錠』『守られる』という歌詞中で一番大切っぽい言葉の意味がいくら考えてもわからないんですけど・・・ま、いいか。


舞乙の前半OP主題歌が『Dream☆Wing』という結構能天気で明るい曲だったので、逆に『Crystal Energy』は引き立った感じがありますね。最初から最後まで『Dream☆Wing』だったら、あまりの物語との乖離っぷりに辟易していたと思うので、後半から新曲を投入したことはなかなかの英断であったと思います!


  
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2007年02月12日

秘密ドールズ<清水愛&中原麻衣>

『秘密ドールズ』(2006/5/24) ランティス
作詞:畑亜貴 作曲:大久保薫
歌:清水愛&中原麻衣

ストロベリーパニックED主題歌。

主人公・渚砂ちゃん(中原麻衣さん)と、主人公を狙うルームメイト・玉青ちゃん(清水愛さん)の、なんとも云えないツインボーカルが、ストパニワールドそのままに、甘酸っぱい魅惑の世界へ私達を連れ去ってくれます。

この曲の珍しいところは、渚砂×玉青が(二次元同人)物語の枠を超えて、中原×清水の(三次元同人)物語にスライドしているということです。元々直接関わりあう事のない二つの物語が、境界線を越えて、一つの大きな物語を形成しているのです。

つまり視聴者はこの『秘密ドールズ』という曲の中に、『渚砂×玉青』を妄想すると同時に『中原×清水』をも妄想することができるという訳です。中原さんと清水さんは、ニッチな百合愛好家の中では割と有名な『声優百合ップル』コンビですしね。

まあ、私の百合アンテナには全く反応しないんですけど(清水さんはともかく、中原さんとかねえ・・・)。

とりあえず、アニメのEDロールに、主役声優ふたりのガールズラブを匂わせまくる実写映像(PV)を流すという怪挙をなしとげた曲であることを忘れてはなりません。

ろむろむは、この(やってくれた)EDを、嬉しいものを作ってくれたな〜と思う反面、結局のところ百合なんて、普通の人にとっちゃ見世物みたいなもんなのかな〜・・・とか寂しく思ったりしてしまいました。

ろむろむには、『珍しいものに、好奇心満々で近寄って行って、ニヤニヤ笑いながら去っていく大勢の人の影』が、ストパニのEDロールの向こう側に見えてしまったんです。。

ま、ストパニ自体もそういう(立ち位置で始まった感のある)アニメであることは否めませんし、このPVを駄目押しのようにラストで流したことには、作り手がそういう層に訴えようとしていたからであるようにも思えますけれど。なんでしょう、この心にスキマ風がピュルルーと吹くような空しい感じは・・・。

ちなみにテレビ放送のEDでは、キス寸止めの映像でロールが終わるんですけど、DVD.Verではものすごく濃厚な口付けを交わしております。『二人のキスが見たければ、DVD付きCDを1800円税込みで買うがよいわ、ヲタク共め!!』と、罵る声が聞こえてきそうな商売っぷり・・・。

ということで私は、このEDを見るたびに微妙な気持ちになってしまうのであります。もっと何も考えず百合を楽しむことが出来ればいいのかもしれませんけどね。。



では、楽曲について。
70年代の空気をふんだんにあしらった、古めかしくも怪しげな雰囲気バリバリの曲調に、線の細い二人のボーカルが危ういバランスで乗っかってるという感じでしょうか。歌の微妙な下手さも昔のアイドル歌謡曲っぽい感じになっていて、(逆に)いい味出しまくってます。いや、ほんと一度聞いたらパッと覚えてしまうようなインパクトのある曲なのですよ。

歌詞は・・・出ました!!畑亜貴さん!!!
畑亜貴さんは、思春期の少女を主役にした歌詞を書かせたらマジで天才的であることは、今までも当ブログで死ぬほど云って来ましたが、今回も外さずやってくれました。ええ、畑さんにかかるとちょっとヤバイ系の思春期妄想少女も、こんなに可憐で儚く素敵な夢見るお姫様になるのでございます。

畑さんは『少女迷路でつかまえて』も手がけていますので、両者の歌詞を見比べて、その作詞力のハンパ無い幅広さを感じてみて下さい!!

肝心の歌詞内容はですねえ・・・えー・・。女の子にだって、好きとか恋とかの延長線上にちゃんと欲望があるんだよ!!って感じでしょうか。あああ、なんかちょっと私が恥ずかしくなってきちゃうんですけど。

基本的に、男の子と女の子の欲望の形(方向性)は同一ではないです。そして当然のことながら、女の子の中でもその欲望の形は個人個人・多種多様に存在しています。一緒にいて、手を繋ぐだけで満たされる欲望を持つ人もいれば、相手のことを隅から隅まで知っていなければ嫌だという欲望を持つ人もいます。

この『秘密ドールズ』の主人公においては、『あなた』ともっと深く繋がり合って、もっとたくさんの秘密を共有したいという欲望を持っていると思います。『あなた』に全部をさらけ出して、今まで知らなかった自分をやっと見つけることができる・・・みたいな。

これ、ストロベリーパニックに出てくる登場人物たちに当てはまり過ぎるほど、当てはまってると思いませんか!?!渚砂ちゃん、玉青ちゃん、光莉ちゃん・・・夜々ちゃんにさえも。。

前にも云いましたけど、ストロベリーパニックとは、閉じられた世界の閉じられた物語であります。それは言うなれば、(その人の)世界には『あなた』と『わたし』しかいないということです。二人だけの秘密の世界には誰であろうと入り込むことは出来ません。

その世界の中では、『わたし』は『あなた』の目にその姿を映されて、やっと『わたし』という存在を認識できるのです。それは同時に『あなた』がいなければ、『わたし』も世界の何処にもいないということなのです。(*歌詞準拠)

これです!!これこそが『閉じられた世界』の究極の姿なのです!!

また、ろむろむが妄言ほざいてるって感じですけど、こうしたことを考えた結果、ここまでストパニに相応しい曲(歌詞)もないだろうという結論に達しました。

周りをなーーーーーんにも見てない自閉的な二人って意味では、個人的に鳳・プリンス・天音×光莉ちゃんのペアに捧げたい曲だなと思いました。

カップリング『果実的ボーダーライン』

表題歌『秘密ドールズ』のパンチが効きすぎているので、どうしても地味さが際立ってしまう一曲。なんかすごくどこかで聴いたことのある感じがする、スタンダードなポップスぶりが、曲に落ち着きを与えています。いい具合に気の抜けた、可愛らしいガールズポップとして、軽〜く楽しみましょう。



  
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2007年01月16日

『Roman』<Sound Horizon(サウンドホライズン)>

『Roman』(2006年11月22日)キングレコード

歌:Sound Horizon(サウンドホライズン

異色音楽集団、サウンドホライズン(以下サンホラ)。同人音楽という形態からスタートした集団。複数の歌い手、演奏者がサポートメンバーとして存在し、曲やアルバムによって臨機応変に組み合わされる。集団の中心人物は、作詞・作曲・編曲他を担当するRevo氏。モ娘。で云うところのつんく的存在でしょうか。

1990年代後半、WEBにて活動開始。ライブ、コミックマーケットなどでのCD手売り販売、ネットでのCD販売などの活動を行ううちに、徐々に評判が高まり、2004年メジャーデビュー。近年は活動の幅を更に広げており、ライブなども大きなハコで積極的に行っている模様。

ろむろむは、今まで全くこの方達の存在を知りませんでした。同人系などは、割と興味の範囲外なのですが、そういうものに詳しい友人にみっちりと説明していただき、このような音楽集団がいるということを初めて知りました。


*『同人音楽』とは?

ここでいう同人音楽とは、コミケなどを中心にCDを販売したり、歌の発表をするような形態の音楽活動を指します。メジャー音楽に対するものとして、インディーズ音楽というものがありますが、インディーズにも一応レコード会社(*マイナーな)は付いています。しかし、同人音楽にはそういったレコード会社のような最低限の『後ろ盾』というものもありません。

本当に自分の好きな音楽を追求し、表現できる代わりに、非常に不安定な活動形態であるといえます。しかし、インディーズにも熱狂的なファンが居るように、同人音楽にもまた気合の入ったファンが多く存在しているようです。

確かにヲタク系のファンのほうがスイッチ入った時はマジ凄いと思いますので、特に(コミケに来る気概のあるような)10代の若いファン層を獲得してきたサンホラが、同人からメジャーの階段をトントン拍子に上っていったのも不思議なことではないのです。


また、サウンドホライズンは『アニメソング歌手集団』ではなく、『アニメチックな世界観を軸に、音楽活動を行うアーティスト集団』という方が正しいと思います。

まずはじめに『物語』ありきの(いかにも同人な伏線を張り巡らせた)歌詞作りと、曲作り。『物語』に合わせた歌手の選定に加え、声優さんの語り台詞まで入れてしまう(←この辺がアニメチック)ような自由っぷり。

まー、とにかく一風変わった音楽集団と思ってもらえればいいんじゃないでしょうか。実際、私もあんまりわかってないですけど、多分そうだと思います(オイ。ということで、初めて買った(&聴いた)アルバム『Roman』のレビューをやってみたいと思います。


まずアルバムを開くと、不思議な一通の紙がはらりと落ちてきました。開いてみると5つの囲いの中にそれぞれ数字がビッシリ書き込まれていました。

こんなん→『0101 0501 0401 0505 0401 0602 1004 0601・・・(略』

ええええええええ、何これえええええええ!?!と思って歌詞ブックを開くと、歌詞の中にも、これまた不思議な4つの数字がたくさん紛れ込んでいるではありませんか。

こんなん(例)→『0101けま0302ておめでとうございます(*あけましておめでとうございます)』

これは『0101=あ』『0302=し』と読め。と、いうことです。つまり歌詞を読んで、数字を拾って暗号を解読すべし・・・という意味なのです。おそらくこの暗号をを解読すれば、この『Roman』というアルバムでテーマとされた物語への理解に一歩近づくヒントがゲットできるのだと思います。遊び心に溢れてますなあ。しかし、ろむろむには解読する気力が・・・。

もうひとつ、このアルバムの遊び心が生かされているのは、曲中でそれぞれに語られる物語を、聞いた人たちが後で『これはきっとこういう話なんじゃないか?』『いや、こうじゃないのか??』などと色々語り合えるような謎や伏線が歌詞の中にたくさん入っていると、いう部分だと思います。

『ひぐらしのなく頃に』の謎をみんなでワイワイ考察して楽しむ感覚にも似ているんじゃないでしょうか。一曲ごとに、様々な登場人物の一生や想い、行動などが緻密に描かれていますからね。オムニバス映画を見る感じに似てます。

それぞれの曲(小さな物語)の中で核となるキーワードを見つけ、繋げることで、ひとつの『大きな物語』を構成(想像)していくワクワク感。それがこのアルバムの魅力でもあるのでしょう。

以下、ろむろむのテキトーな解説入りレビュー

1、朝と夜の物語

すべての物語の夜明け、プロローグに相応しい壮大な曲調。そして突然の台詞。。甘い声の男性がメインボーカルを張り、儚い少女風の声の女性ボーカルとサビなどで滑らかにハモっております。サウンドホライゾンの作品は、曲中に台詞を語らせるものが多いので、これを受け入れられるか否かでその後のハマり度も変わってくるかと思います。『踏み絵』みたいなものですね。
この曲は、おそらくアルバム表紙の3人(少女二人&銀髪の青年)をテーマにした作品かと思います。ヘッドフォンをして聴いてみるとよく分かるのですが、この作品、女性ボーカル2人いるのです。

2、焔

『見えざる腕』と同じぐらい物語性の強い作品ですが、『見えざる腕』よりも歌詞に比喩暗喩が多いため、ほとんどの解釈を聴き手の想像力にお任せしているように見受けられます。正直歌詞はよくわかりませんけど、ろむろむはこの曲にちょっと惚れました。女性ボーカルの繊細かつ力強い声が、とてもいい味を出しております。

3、見えざる腕

最も物語性が前面に出された作品です。この曲を聴くことは、ちょっとした漫画・小説を読むことと同義のような気がします。。つまりこの曲の中には、ひとつの物語の起承転結が全て詰め込まれているのです。曲調もその起承転結に合わせて激しく変化(転調)します。それはもう『あれ?いつの間に別のトラックに飛んじゃったんだろう??』と勘違いしてしまうほどの変わりっぷりなのです。さすがにマニアックなことをしてくれますね。

【起】最初(プロローグ含)〜1分57秒
【承】1分58秒〜3分38秒
【転】3分39秒〜4分44秒
【結】4分45秒〜ラスト(エピローグ含)


(見えざる腕あらすじ)
金髪の騎士(ローラン)と、赤髪の騎士(ローラン)。二人が刃を交えたことからはじまった因果の物語。敗北、憎しみ、悪夢に苦しめられる金髪の騎士が苦難の日々の果てに見た『運命の結末』とは!?

4、呪われし宝石
妹に迷惑ばかりかけ過ぎて嫁にもやれない駄目な兄が、人生の一発大逆転を賭けて『ある宝石』を手にしようとするが、その宝石はとんでもないシロモノだった。宝石にまつわる伝説と謎・・・。とんでもなくソプラノ声な女性が『トゥルトゥルトゥル〜』ってな感じで高らかに歌っております。

5、星屑の革紐

また違う女性ボーカルが登場してきました。アイドルっぽい声質ですね。
そしてもう一人の女性ボーカル・・・って、ええっ!?井上あずみさん!?何気にすげえ!!歌詞はマジでブッ飛びすぎてて、何かもうわけわかりません。何も考えず歌詞を素直に受け取ると『犬×人間=犬』という話のような気がするんですけど、そ・・・それはさすがに違いますよね。『犬=犬と称される人間?』と考えたらいいんでしょうか・・・。3曲目『見えざる腕』の登場人物がチラッと見える伏線あり。5:06〜のラスト転調が素敵すぎて危険です。

6、緋色の風車

激しいバイオリンの演奏に感情が高ぶってきます。何か今までに無い微妙な語りが入ってますけど、『サビ』や『曲の盛り上げ方』は爽快感があり、とても良いアニメソングに(も)なれそうな一曲であると思います。物語は、漫画で云うところの主人公(もしくは強大・凶悪な敵)の『悲劇の過去編』みたいな感じでしょうか。馬のいななきや、人々の悲鳴など、バックに時折混入している効果音が物語の臨場感を出しております。

7、天使の彫像

声に独特の癖のある男性ボーカルがメイン。物語は5曲目、星屑の革靴の続き?ですかね。

8、美しきもの

綺麗な声の女性ボーカルがいれば、もう、あとは何でもよくなっちゃう私。。ということで、これまた透明感のある歌声の女性がメインボーカル。これまでの曲が結構ドロドロ血みどろな激しいもの多めだったので、バラード系の優しげな作品が来ると心が安らぎます。つかもう、旋律が美しいのなんのって。5分38秒後あたりに来る、最後の曲の盛り上がりも、不思議と記憶に残ります。そして最後の台詞に皆口裕子・・・不意打ちながらたまらんです。

9、歓びと哀しみの葡萄酒

没落した名門貴族の夫人が主人公。この女性の波乱の人生を、彼女が半生をかけた『葡萄酒作り』の観点から眺める、一風変わった作品。時代や逆らいがたい大きな力に呑み込まれながらも、強く気高く生きた女性の潔さが美しいです。『見えざる腕』の主人公(男)が、そうした力に屈し、自暴自棄の半生を生きたのとは対照的ですね。あえて対にしてるのでしょうか?

10、黄昏の賢者
男性ボーカル。曲調含め、なにやらファンタジックな作風ですね。

11、11文字の伝言
『Roman』という大きな物語全体のエピローグ。大人の雰囲気充分な女性ボーカルがメインです。母性愛あふるる死に際の女性(?)が主人公。大量の数字の羅列が台詞として入っています。歌では『ららら〜』になっているので、どうやら自分で解読するしかないようです。これが、題名でもある『11文字の伝言』です。ラスト曲ということで、伏線っぽいのもガッツン×2入りまくっていますね。

5分3秒ぐらいから、1曲目同じ旋律が流れ出します。つまりここから1曲目に戻る(繋がる)ということなのでしょう。なるほど。


ハマる人は、おそらく命かけちゃうぐらいハマりそうな集団。それがサウンドホライズン。私はもうこのアルバムで充分お腹いっぱいなのですけど、一度ぐらい、この濃厚な世界を楽しんでみるのも面白いんじゃないでしょうか。

アニソン好き、ファンタジー好き、中世西欧風の物語が好き、その他マニアックなもの好きの方などなどに是非おススメしたいアルバムです。

*『Roman』参加ヴォーカリスト
Hiver Laurant、RIKKI、KAORI、REMI、YUUKI、井上あずみ、じまんぐ

*『Roman』参加声優、ナレーター、楽団
大塚明夫、緑川光、田村ゆかり、能登麻美子、ゆかな、皆口裕子、他7名。十楽器隊。総勢70名。

参考*『クロニカ学習帳』
気合の入った考察サイト。なんかすごい賑わってます。。

見えざる腕




<追記>
“かしまし〜ガールミーツガール”の桂遊生丸先生によってRomanがコミック化されましたぜ!!アルバムを漫画化ってどんなもんなん?って、思ってましたけど、こ・・・これは凄い!!!Roman公式解説本(?)として、その世界魅力が余すところ無く表現されておりますし、ひとつの漫画作品としても、非常に面白く読めました。この曲って、つまりこういう話だったのか!という新たな発見がありまくりました。ちなみに、漫画中での一番のお気に入りは“星空の革靴”でした。エトワールとプルーの“絆”の“ほんとうの意味”がわかるラスト数ページには、もう堪え切れず、ろむろむマジ泣き。。絵も可愛く読みやすいと思いますので、一度手にとってみられては如何でしょうか?

  
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2006年11月23日

Sincerely<美郷あき>

『Sincerely』(2006/11/22) メロウヘッド
歌:美郷あき


美郷あきさんの初のベスト・アルバム『Sincerely(シンシアリー)』。美郷さんのデビューから今までの遍歴をしっかりと堪能できる一枚になってます。当ブログでも何かとプッシュしてきた美郷さんの初アルバムとだけあって、ろむろむの嬉しさも異常です。
・・・名前は知ってるけど??という方にも勿論オススメできます。

さて、気合入れて全曲レビュー行っちゃいますよ!!

1、明日をとめないで

テレビアニメ『よみがえる空』ED主題歌。よみがえる空は、夢破れたパイロットが救難部隊のパイロットとなって人間性を磨いていくというアニメです。何話か見ましたが、実に玄人向けというか、落ち着いたアニメを見たい人に贈る、地味な良作という印象を受けました。DVDとか売れるのかな〜・・とか関係ない心配をしてしまったり。

さて、この『明日をとめないで』は『よみがえる空』のEDらしく、地に足の着いた手堅い作りの一曲だと思います。落ち着いた曲調の中にも、どこか熱情を感じるような声が響いており、ろむろむは何だか『温かみ』のようなものを感じました。

また、救難部隊をテーマにしたアニメの曲だけに、どんな艱難辛苦にも耐え、最後の最後まで希望を捨てないことを誓う『意志の強さ』を象徴するようなキーワードが歌詞の中に散りばめられていると思います。命を賭けて他者を救おうとする人と、その人たちを応援し、その無事を祈り続ける人。その双方の気持ちが伝わってくるような一曲です。

2、夢にみた楽園

PS2ゲーム『ガンパレードオーケストラ〜白の章〜』テーマソング。ううむ、ガンパレはアニメを見て『これ面白いの?』と思ったきりになってましたな。しかもゲーム。という訳で、ろむろむは初聞きになります。作品についてもあまり語れませんのでご容赦ください。

ガンパレードオーケストラは、黒い月と共に現れた謎の生命体VS人類の存亡を賭けた戦いの話で、若者が軍隊のような所に入って激闘を繰り広げる物語です。

『夢にみた楽園』はガンパレの世界観を基に見るなら『平和にみんなが生きていける世界』のことを示しているのでしょう。その楽園を『僕たち(ガンパレの登場人物みんな)』の手で必ず取り戻す日まで戦い続ける・・・ことを詠っているように思いました。アップテンポな曲調にヒロイックな美郷さんの歌いっぷりがナイスマッチしてます。カッコイイ系の歌もなかなかいけますねえ。

3、Silent wing  
11月2日ろむろむレビュー済

出たアアアアアアアアア!!!PS2ゲーム『舞−HIME〜運命の系統樹〜』ED主題歌!!!あああ、みんなもう泣いたらええねん(壊!!当初は間違いなく静留×なつきのテーマソングじゃあああ・・・と思ってましたが、鴇羽舞衣ENDとして聞いても結構イケますね。美しい喪失の歌です。

4、少女迷路でつかまえて(berry's maturing ver.)  
11月13日ろむろむレビュー済

アニメ『ストロベリーパニック』前期OP主題歌。アレンジが変わっており、バンド演奏っぽくなってます。オリジナルよりも、スピード感や焦燥感が削られており、代わりに深みのあるサウンドが生まれたと思います。テンポの良さは変わってないのが良いですな。

5、モンタージュ

アダルトなPCゲーム『最終試験くじら』ED主題歌。優しげなメロディに流れるような歌声。サビが意外としっかりしていて、聴き応えがあります。

6、君が空だった  
11月16日ろむろむレビュー済

アニメ『舞−HIME』ED主題歌。美郷さんのデビュー・シングルであり、原点です。目を閉じてそっと聞くがよいのです。

7、UNLIMITED FIRE

PS2『新世紀GPXサイバーフォーミュラ Road to the Infinity 2』OP主題歌。アニメのサイバーフォーミュラをちょっとだけ見てた記憶はありますが、その後もこのシリーズって続いてたんですね。サイバーフォーミュラとは、近未来の世界で繰り広げられるF1物語で、この曲はそのゲーム主題歌です。

このゲームのキャラクターデザインは舞−HIME(乙HIME)を担当されている方と同じなので、乙HIMEのサラ・ギャラガーとか、レナ・セイヤーズ(そのまんま)とか、ハルカちゃんっぽい人とかがたくさん出ています。*舞乙はスター・システムを採用しているので

F1バトル物の主題歌ということで、熱い一曲に仕上がってますね。でもちょっとサビが抑え気味かなと感じました。もちっと突き抜けた方が迫力が出たかもしれないですね。。歌詞はもちろんF1っぽさ全開のキーワードに満ちてます。

8、Goal to NEW WORLD  
11月16日ろむろむレビュー済

ラジオ『サンライズラヂオEX。』テーマソング。『君が空だった』カップリング。こうして聴いてみると、美郷さんの曲の中でもかなり明るい系の部類に入る歌だったのだなあと改めて思います。でも、やっぱり美郷さん『らしい』曲ではないような気がします。。うーむ。

9、before  
11月13日ろむろむレビュー済

『少女迷路でつかまえて』カップリング。懐かしさを呼び覚まされるような曲です。歌が終わったあとの後奏がいい余韻を出してます。

10、true love?

『くちびる白昼夢』カップリング。ストロベリーパニック後期OPのカップリング曲です。なんだか夢心地って感じのフワフワしたかわいい曲です。まあ、『くちびる白昼夢』のインパクトが強すぎて、結構スルー気味だったんですけど、改めて聞くとなかなかいい味出してます。

11、ふたりが忘れない

アニメ『ガンパレード・オーケストラ』ED主題歌。
いやああ、聴き応えありますねえ!!美郷さんのシングルの中でも特にろむろむの心の琴線をかき鳴らしてくれる一曲です。サビに『ふたりが忘れない』のフレーズが入る1節があるんですが、もうここで背筋に甘い痺れが(何。

サビに入るまでのメロディの美しさも、もう云うことなしです。もしも、この先の未来が『ふたり』の望むものにならなくても、『わたし』がその未来を手放しても、ふたりが想い合い、ふたりで暖めあった日々が消え去ることはない。ふたりが忘れなければ、それだけで、ずっと同じ気持ちを守り続けることができるから。よ、良すぎるこの歌詞。。

12、君が空だった(acoustic version)

ギター一本で聴かせてくれます。これを聴くとやはり少しずつ美郷さんの歌声は良い方に変わってきているのだなと感ます。『君が空だった』もデビューシングルとは思えない完成度っぷりでしたが、歌のキメ細やかさの点では、こちらの方が優れているように思いました。もちろん通常版の方が荒けずりな分、舞−HIMEの世界観に近いような感じを受けます。

はあ・・・良きベストアルバムでありました。新曲がもちっとたくさん入ってればもっと良かったかもです。なんにせよ、これからの美郷さんの活躍が楽しみになってくる一枚です!!みなさんも是非!!

  
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2006年11月13日

少女迷路でつかまえて<美郷あき>

『少女迷路でつかまえて』(2006/4/26)ランティス

歌:美郷あき 作詞:畑亜貴 作曲:斉藤真也


アニメ『ストロベリーパニック』OP主題歌。

<ストロベリーパニック簡潔あらすじ>
女の子だらけのお嬢様学校『聖ミアトル学園』に編入し、寄宿舎生活を始めることになった主人公の蒼井渚砂(なぎさ)ちゃんが、お姉さまと同級生と後輩からの並み居る求愛にワクワクドキドキする物語。登場人物の9割が脳内お花畑です。

ガールミーツガールの物語だと云う事で一生懸命最終話まで見続けましたが、あんまり面白くないアニメでした。物語がなんだか薄っぺらいというか。どこかで見たような展開のオンパレードで、既存のガールミーツガール物語の美味しいところだけを集めてみました・・・という感じがしました。

まあ、これは神無月の巫女の『こんな子供じみた遊びはもうたくさん』→『イヤアアアア』のシーンだなとか、玉青ちゃんの前世はきっと知世ちゃんだよねとか、これは紺野キタさんのひみつの花園の幽霊話みたいねとか、それ以前に基本設定マリ見てだし偽蓉子様いるし偽志摩子さんいるし白き花びら(略)・・・みたいな感じにマニアックな楽しみ方をするのも一興かもしれませんが。。

さほど楽しみようがないので、渚砂×玉青なんかをささやかに応援したりしてたんですが、フツーに無駄でした(死。玉青ちゃんなんかは(夜々ちゃんもそうだけど)、あんだけ尽くしといてこの報われなさは何?って感じで、そこらへんの決着の付け方にも中途半端さを感じました。こーゆー部分は、あらゆるキャラが攻略可能と噂のゲームで補完するしかないんでしょーか・・・。。



しかし、そんなカオスアニメでありつつも、唯一このOP主題歌だけは光り輝いていました!!また、ろむろむはこの主題歌を聴いて、美郷あきさんの歌と畑亜貴さんの歌詞は本当に相性が良いということを、改めて実感できました。

追い立てられるような疾走感のある曲調に、甘さと苦さが混在した歌詞、そして美郷さんのお茶目っぽさと必死なまでの感情が伝わる歌いっぷり。青春の情動に突き動かされ、自分でも自分がよくわからなくなって、心の中がモヤモヤしたり、無意味に焦りを感じてしまうような少女の姿がありありと感じ取れます。

また同時に、『少女』という狭いカテゴリーに十把一絡げに詰め込まれることから、少女自身が違和感を感じて脱出を試みようとする歌であるようにも感じました。

『少女は(エロとかとは無縁に)純粋でピュアであるべきだ』といった言説は、社会の暗黙の了承みたいな感じで、今に至るまでシレッと存在してますが、この曲はそれに真っ向から反抗しているように思います。『アホかボケナス!!こちとら色々思い悩むこともあるんじゃい!!』みたいな(*歌詞意訳)。

つーかエロ→男の勲章みたいな感じの風潮があるのに、どうして女の子だと白い目で見られちゃうんでしょうねぇ。

しかし、自分を取り巻く狭い世界からの脱出を歌った歌である『少女迷路でつかまえて』が狭い世界の閉じた愛の物語だと思われる『ストロベリーパニック』の主題歌というのはなんとも不可思議なものですのう。。

アニメのOPでは、コーラスの一部分が消されており、その分美郷さんの声が聞きやすくなってるんですが、やはり、コーラス完備Verの方が迫力が段違いなので、是非是非CD版の方も聞いて欲しいと思います。

2曲目は『before』
ギターで弾き語りっぽい曲ですね。歌詞内容は、なんとなく学生青春時代の雰囲気がしますね。全てが思い出になってしまう前に、友情の在処をもう一度確かめてみる・・・という感じでしょうか。ろむろむはちょびっとだけ、声がハロプロのなっちに聞こえました。少女迷路〜とか激しい系の歌では全然そんな風に聞こえないんですけどね。。それはともかく、穏やかに語りかけるような歌い方にほっとさせられる曲になっております。






☆メルフォお返事☆
もんが様
うひょおおおおお!!!前回に引き続き暖かいコメントありがとうございますううう!!!こんな微妙な妄想突っ走りブログを読んで下さって、それだけでも死ぬほど嬉しいのに・・・(感涙。わかりやすく文章書けてましたか??ろむろむは、意識してないとドンドン意味不明な文章を書いてしまう悪癖がありますので、そうおっしゃって頂いて、すごくホッと致しました〜。。
もんが様もCDドラマお聴きになっていたんですね☆
裏日誌①は、なんかもうエルスちゃんしか印象に残ってない勢いですが、結構よくできたドラマだと思います。セルゲイはね・・・今や、どうしようもない変態さんに認定されてますしね。変態前のセルゲイはもはやCDドラマにしかいないんでしょうね(何。
というか、舞シリーズは一体どれだけCD出しやがるつもりでしょう(嬉しいけど。
これからもドンドン妄想にまみれたレビューをしていくつもりなんで、どうぞ見捨てずよろしくお願いします!!
  
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2006年10月30日

アマネウタ<Suara>

『アマネウタ』
(2006/1/25) キングレコード

歌:Suara(スアラ) 作詞:須谷尚子 作曲:松岡純也

以前、公式サイトでこのアルバムに収録してある『星座』という曲がフリーで配布されていました(今はない)。フリーという言葉に惹かれ、ソッコーでダウンロード。最初は地味な曲だなあ・・・と思って聴いていたのに、聴いていたのに、気が付いたらアマゾンドットコムで左クリックを連打していました。なんたることー。。

それでは、スアラさんのファーストアルバム『アマネウタ』の感想を。全体的に統一感のあるラインナップだと思います。浮いてる曲が無いとでもいいましょうか。Suaraさんは、曲に優しさや情感をグッとこめるのが非常に上手いのですが、時に、聴き手の心の底をグラグラと揺り動かすような“凄み”をぶつけてきたりします。それは、特にアルバムの表題(の原型)でもある一曲目『睡蓮〜あまねく花』や、四曲目『星座』などに顕著です。ではでは、Suaraさんの『魂』を堪能させていただきましょう。


1、『睡蓮〜あまねく花』 作詩:須谷尚子 作曲:豆田将
心が得体の知れない深みにハマっていくような感覚。まるで、真っ暗闇の中、身体の自由を失い、少しずつ底なしの沼に沈んでいくようです。

18歳未満さよならゲーム『鎖−クサリ−』主題歌。とりあえずデモムービーは見ましたが、女の子がヒドイ目にあわされる系のゲームは生理的にダメなので一生やらないと思います。ゲームの舞台は、船上で繰り広げられ、主人公は知恵と行動で、その身に降りかかった事件の犯人を追い詰める・・・みたいな展開らしいです。

うーむ。歌詞もよくよく見てみれば、耳障りのよさに比べて、ミョーに背筋が寒くなる仕上がりっぷりです。やはりゲーム内容に即しているんでしょうね。歌詞のラスト一文を色々想像して怖くなるろむろむ。。繊細かつ上品で美しい調べの曲に対して、狂気を呼び覚ますような真っ黒歌詞のアンバランスさが魅惑的な一品です。

2、『遠い街』
出会いと別れ、赦し。頑なに相手を憎んだことも、傷ついたことも、少しずつでも受け入れていけばいい。幸せのあり方をそっと問いかけてくるような歌。寂しげだけど、晴れ晴れした感じの歌いっぷりがいいですね。

3、『トモシビ』
アニメ『To Heaet2』ED。あれ?To Heaetってマルチとか出てくるやつだっけ??と思ったら、それは1の方でした。2とか知りませんけど、普通に学園ギャルゲーみたいです。スアラさんの声がじっくり堪能できる一本。思春期の戸惑いや悩みという苦しみから道に迷いそうになった時は、自分の中の小さなトモシビを道しるべにしていこう。。こちらはアコースティックverということで、原曲より更に柔らかく&優しい歌になっております。

4、『星座』 作詞:須谷尚子 作曲:松岡純也
何度聴いてもこの曲はすばらしいよ。まーじーで。
18歳未満さよならゲーム『鎖−クサリ−』エンディングテーマ。
想っても想っても、自分のものにはきっとならない相手を、それこそ心を血塗れにしながら思い続ける狂気のように純粋な思慕の情。嫌われても、傍にいられなくても、愛されなくても、それでもひたすら愛し続ける。たとえ返す刃で切り返されても、相手から与えるものは全て幸せに受け取ってしまうような、なんかもう地獄の業火に焼かれつつ幸福みたいなヘルレイザー的愛の歌です。そして、Suaraさんの痺れるような甘く切ない声・・・。ただただ、心を鷲掴みにされます。最早、この甘美な狂気に酔いしれるしか他に道はないです。必聴

5、『十月雨』
睡蓮、星座に続く、切なく心に迫るこれぞSuara曲。
もうなんか無性に泣きたくなるんですけど。何でこうなってしまったんだろう。何故、一緒にいられなかったんだろう。自分自身を追い詰め、ただひたすら時間が過ぎるのを待ち続ける感じです。寂しい。

6、『pray』
フワフワした優しい曲。っていうか、アマネウタに収録されてる曲は、全部Suaraさんの声を真っ直ぐ綺麗に届けてくれるから好きです。

7、『はじまりの約束』
〆にもってこいの落ち着いた一本。
この曲はSuaraさんから、私たちに向けて発信されたメッセージなのではないでしょうか。遠くで手を振るSuaraさんに向かって全力で手を振り返す気持ちで聴きました。


最近のSuaraさんは、アニメ『うたわれるもの』の主題歌を歌うなど、かなり知名度も上昇してきてるんではないでしょうか。これからのSuaraさんのご活躍を陰ながら応援していきたい勢いです。

  
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2006年10月26日

明日のプリズム<平野綾>

『明日のプリズム』
(2006/9/6)ランティス

歌:平野綾 作詞:こだまさおり 作曲:前澤寛之


なんか箱付きCDでした。初回なのかな?箱の表面に写ってる平野綾さんの表情に吹き出しをつけるなら『にゃはー』って感じでしょうか。

『にゃはー』

・・・・・・・おそらくこの表情に、何かツッコミを入れたくなる衝動を覚えた人は私だけではないハズ・・・。箱の裏面の写真(目を伏せているver)の方がフツーに可愛いと思います。

歌は兎にも角にも元気全開。
この若さ溢れるボーカルに、一番元気だった頃の奥井雅美を少し重ねてしまいました。。平野さんって、一応声優なんですよね?声優とは思えないほどの、堂々とした歌いっぷりに、ろむろむも驚き桃の木です。

特に印象的なのは語尾のアクセントに独特の強弱をつけて歌っていることですね。

(例)あ→『あぁぁ<』 に→『にぃぃ<』

サウンドも歌に負けずガンガン来てます。
ろむろむとしましては、2分17秒らへんの『にょにょにょにょにょにょにょにょ』って音が何故か異様に耳に残ってるんですが(意味不明。3分12秒あたりにももう一度出てきます(3分23秒にも)。盛り上がる寸前の音だからかな?

歌詞はなんかもう眩しすぎて、汚れちまったろむろむには直視も叶わない勢い。毎日が楽しくて仕方なくて、明日が来ることにウキウキして、輝く未来にむかって大ジャンプって感じでしょうか。こういう歌詞を嫌味なく歌えるのは、なかなかにすごいことではないかと思います。

ろむろむの正直な感想としましては、曲全体に満ち溢れる底なしの元気っぷりに押しつぶされて、聞いていて若干の疲れを覚えてしまいました。
まあ、身も心もエネルギッシュな方が聞くと、更に大増量で元気を貰えるかもしれません。そういう意味では、大変よい『リポビタンソング』であると思います(謎。

カップリングは『ヨロコビの歌』
明日のプリズムとはうって変わって、彼女の声をしっかり聞かせてくれるような落ち着いた曲に仕上がっています。落ち着いているだけではなく、曲の節目節目に盛り上がりもあります。あー、ろむろむにはこれぐらいの曲が丁度いいですわ。

今までの過去を全部受け止めて、受け入れよう。無意味だと思って切り捨ててきたもの、見落としてきたものをもう一度拾い上げてみよう。そして、一歩ずつ進もう・・・という感じの歌詞ですね。
「歌を通して、みんなに何かを伝えたい」というニュアンスの歌詞もあるので、平野綾さん自身の気持ちもじんわりと伝わってくるようです。

という訳で、また資料探し・・・。
『ニュータイプ2006年10月号 p200』より『明日のプリズム』発売に関するインタビュー

『今までのシングルはタイアップ曲だったので、若干作品の世界観に寄せた感じで歌っていました。(中略)。でも、今回新たに加わったスタッフも含めた、私の音楽をつくってくださる「チーム綾」全員の中で“平野綾がめざすべき音楽はこれなんじゃないか”という目標が固まって・・・いろんなものがひとつにまとまった感じですね』

声優さんが歌を志すのは、素晴らしいことだと思いますが、ろむろむとしては、あくまでも『声優兼歌手』のスタンスだけは忘れないでいて欲しいなと考えます。そうでないと椎名へき(略。

また、平野さんはアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の劇中歌がきっかけで、歌い方を変えたらしいです。ろむろむには、ハルヒの面白さが今もよくわからないですが、平野さんにとっては大きな転換点となるアニメだった訳ですね。実際、劇中歌がCD化されたりもしてましたしね。

これからも、どうか道を踏み外さないように頑張っていって欲しいと思います。

『にゃはー』

  
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2006年10月25日

かけらむすび<ひぐらしのなく頃にイメージアルバム>

『かけらむすび』(2006/9/27)フロンティアワークス

1. 緑の色のやさしい風
2. my home (歌:霜月はるか)
3. M・A・T・S・U・R・I-Meet Your Match!(歌:風葉)
4. when they cry(歌:片霧烈火)
5. 蝕み
6. hymn(歌:片霧烈火)
7. samsara(歌:茶太)
8. you -Visionen im Spiegel(歌:癒月)
9. 月の夜のつめたい風


同人PCゲーム『ひぐらしのなく頃に』のイメージアルバム。
『ひぐらしのなく頃に解(祭囃し編)』のコマンド?の一つに『かけらむすび』と呼ばれるコマンドがあるので、おそらくはそれに題名を引っ掛けているのだと思います。ちなみにこのCDの企画・構成片霧烈火さんです。

この『かけらむすび』というアルバムは、『ひぐらしのなく頃に』が好きで好きで仕方がない人たちの情熱で出来ているといっても過言ではありません。もう、とにかく、一曲一曲にものすごいひぐらし愛エネルギーが注ぎ込まれているので、登場人物の内面(性格)やゲームの内容が、そのままの調子で歌詞に反映させている作品(曲)が非常に多くなっています。

例えばアニソンなどの歌詞というものは、物語の比喩や暗喩、隠喩などを盛り込んでいく方が、スマートに聞こえますし、そうした方が、逆に物語の主題や内容を際立たせることができるものだと思います。そのことを踏まえた上で聞いてみると、この『かけらむすび』に収録されている曲は、『青さ』『うるささ』を感じさせるような表現が幾分多めに含まれているように感じました。

しかしながら『ひぐらしのなく頃に』が、同人ゲーム発祥という、個人の想いや考え方が最も反映される場所からスタートしたという過程を考えると、こうした直情的なイメージアルバムの存在も、また出るべくして出たものという風にも考えられます。

ろむろむ的に幾つか気になるところもありましたが、『ひぐらしのなく頃に』の一ファンとして聞く分には、全くもって申し分なしの素晴らしいアルバムに仕上がっております。できることなら、ゲーム『ひぐらしのなく頃に』をプレイし終わってから聞くことをオススメ致します。

以下、ゲームの致命的なネタバレに抵触しないよう、細心の注意を払いつつレビューしていきたいです。。あー、人間関係等は、微妙なラインでバレてるかも・・・。そういう部分は、CDを聞いた人だけわかるような書き方にします。

*このレビューはすべて、ひぐらしファンとしてのろむろむの感性にのっとってますので、そこんとこよろしく。


1. 緑の色のやさしい風

『ひぐらし』世界への幕開け。目覚めという感じでしょうか。ゲームで言うほのぼの日常パート。そして、ゲームの展開通り、曲の最後(曲が終わる30秒前ぐらい)は、なにか日常が静かに崩れ去るような予感が・・・。

2. my home

どこからどう聞いても沙都子の曲(むしろ沙都子の一人称)。歌詞中に散りばめられてるキーワードは勿論のこと、「 」で囲われている台詞などを見れば、もはや一目瞭然でしょう。霜月はるかさんが、まるで沙都子と一体化しているかのようです。いやー、この歌を聴いてると、トラップ作りに専念し、みんなと夢中で遊び、圭一にからかわれてムキになって、一人になった途端に寂しそうにしている沙都子が・・・沙都子が目の前に浮かんでブロッコリー(何。



3. M・A・T・S・U・R・I-Meet Your Match!

題名が微妙にダサい気がするんですが、歌はこのCD中でも1、2を争うカッコよさです。『祭囃し編』をプレイする直前とかに聞いたら、かなり高揚感が高まると思います。歌っている方は「風葉」さんという方らしいですが、声は伸びやかで、更にアネさんっぽい余裕と魅力を周囲に撒き散らすような歌いっぷりが鬼ナイス。ただ、演奏があまりにもチープすぎて死にかけました。仕方ないかもですけど。電子音ぴーひょろろーは酷い・・・かも。

4. when they cry

作詞:竜騎士07with片霧烈火 作・編曲:大嶋啓之

これはまた、たまらなく良い曲ですね。
何度も何度も繰り返し聞きました。おそらくは、梨花ちゃんの曲ではないかと。アニメ版のEDを歌っていた片霧烈火さんが担当しています。片霧さんの歌声は、最初すごい可愛らしいのに曲が進むにつれて、段々と、熱く、力強くなってくるんです。最後とか苦しいぐらい必死です。え、これってまんま梨花ちゃんじゃないですか?

というか、作詞は原作者の竜騎士07さんも関わってるじゃないですか。これならむしろ『ひぐらしのなく頃に』裏公式主題歌と考えてもいいかもしれません。そして、ほんとに最後の最後、歌詞のラストで大技をキメてきます。私も信じるよ、いや、信じさせてください!!最後まで!!

・・・・と、ここまで書いといてなんですが、これ書いた後、歌詞カードひっくり返したら片霧さんが『竜宮レナのテーマソングです』っておっしゃってました。プー!!ろむろむの読解力の浅はかさを思い知らされますね。ろむろむもはじめ、梨花ちゃんにしては『これからもひとりでがんばる』っぽい歌詞が合ってないと思ったんですよおおお(苦しい言い訳)。

いつぞやの、レナの台詞『幸せになるには、どこまでの努力が許されるんだろう』。これと同じ意味の言葉がサビにもちゃんと入っていますね(よく聴けば。強くて優しくて、どこか危うい。それでいて、誰よりもひたむきなレナ。彼女に捧げられた歌を、もう一度、静かに噛み締めてみたいと思います。



5. 蝕み

いかにも『ひぐらし』な一本。ひぐらしをプレイした人なら、なーんとなく聞いたことがあるような不気味な音が満載です。作曲者さんの歌詞カード裏コメントがすごく変なんですけど、まあ・・・こういうのもアリですか。。

6. hymn

何だか心が圧迫されるような曲。片霧烈火さん担当。どことなくオドロオドロしいのに、歌声は透き通るようで逆に怖いです。歌詞がエラいことになってる箇所があるんですが、歌の中で聞くとあまり気になりませんでした。

7. samsara

静かに淡々と進む曲。前までの曲が濃すぎる奴らばかりなので、この大人しさには、ちょっとホッとできます。とりあえずひぐらしは遠くの方でガンガン鳴いてます。ヤケクソ気味になってる梨花ちゃんの心象風景っぽい歌詞です。

8. you -Visionen im Spiegel

作詞:癒月 作曲:dai 編曲:Morrigan

『you』が来たよ!!『you』が来たよ!!ひぐらし作曲家daiさん作、名曲中の名曲の『you』が来たよおおお!!歌詞と歌が付いて、更に魅力UPです。

ひぐらしプレイ中に何度も耳にし、何度も涙を誘われ、何度も無意味に懺悔したくなった、まさにひぐらしを象徴する一本。

ちなみにゲーム中では音楽のみで、声付きで歌われてはいませんでした。ゲーム中の『TIPS』というコマンド選択中に、この曲のアレンジが流れるんですが、何故アレはあんなにも怖く聞こえるんでしょうね。。同じ曲なのに。。

で、歌詞はどう考えても『詩音』のテーマです。『アレ』が起こる前の詩音の心境って感じですね。プレイ中は、あまり彼女に共感できなかったんですが、こうやって聞くと、ちょっと考えが変わりました。彼女も他のキャラクター達同様、ただただ真っ直ぐで、純粋で必死だったんだなあ・・・と。

歌は癒月さんという方です。じんわりと心の中に染み込んでくるような歌声でyouを歌い上げて下さってます。こちらのアレンジもかなーり気に入りました。サビから最後にかけての盛り上がり方が凄いです。

*daiさんの同人CD『Thanks / you』に入っているものと歌詞は同じですが、アレンジが大幅に変わっています。『Thanks / you』版の方が、手作り感が溢れているだけに、『ひぐらし』の雰囲気をより深く味わえるような気がします。『かけらむすび』版は、商業用な分、曲がより美しく洗練されており、聴きやすいです。

daiさんの公式HPにて、『you』(曲のみ)がダウンロードできますので是非。

9. 月の夜のつめたい風

1が全ての幕明け。そしてこの9で幕は厳かに引かれる。
しかし、幕は引いても、本当の物語はこれからはじまる。


観客である『私たち』の中からはじまるのだ。


<以下蛇足、ネタばれなし、ひぐらし賛歌>

『ひぐらしのなく頃に』は、ろむろむの人生で初めて『寝食を忘れてゲームをする』ということを教えてくれた偉大なゲームです。既に有名すぎるぐらい有名になっている感はありますが、アニメ化やコンシューマ化決定などの情報を聞く度に「本当に素晴らしいゲームだったからなぁ・・・」と何度も感慨にふけってしまいます。

独特な絵柄に及び腰になる気持ちはわかりますが、ご安心下さい!!
ゲームをやり終えると、もう竜騎士さんのこの絵柄じゃなきゃ絶対駄目だアアア!!とまで思えてしまいます。このキャラクター絵だからこそ発揮できる恐怖があるんです。ほら、警察の犯人コラージュ絵も大雑把な方がやたらリアリティが伝わって検挙率が高いって云うじゃないですか。あれと同じです。あの絵には、ほんの一瞬で奈落の底へ突き落とされる恐怖が隠されているのです。

あとは、前半1時間半〜2時間ぐらいまでを、取りあえず耐えてください(はじめの方一寸ダルいんです)。しかし、その先には恐怖と感動と世界がひっくり返る様な未知の展開があなたを待っています。

竜騎士さんの文章が踊って踊って踊りまくる。私たちもその文章に踊らされまくる。

そして衝撃の結末へと祭りは進む。。

このCDは2625円ですが、ゲームは1000円ぐらいでちょっとアレなお店で売ってます。というか、ろむろむはひぐらしの後編を買うために生まれて初めてゲーマーズに行きました。

新しい人生の幕も開くかも!!とにかく買って損は無しよ!!!



<関連>
島みやえい子『ひぐらしのなく頃に』→レビュー  
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2006年10月24日

逆さまの蝶<SNoW>

『逆さまの蝶』
(2006/1/25) ソニーミュージックエンタテインメント

歌/SNoW 作詞/ 山野英明 作曲/進藤安三津


アニメ『地獄少女』OP主題歌
かなり長い間、脳内リピートを楽しませてもらった一曲。しかも、サビ以外もフルで脳内リピート。あああ、なんだこの曲ううう。

この『逆さまの蝶』は、なんというか、聞く度にセピア色の思い出を揺さぶられるような中毒曲です。後半から終わりまで、ずっと同じサビがクルクル続くというのも要因かもしれませんが、何と言ってもこのメロディと歌詞!

何故かはわからないですが、ろむろむはこの曲を聴く度に、高校生だった頃を思い出してしまいます。友達とはしゃいだ放課後が、語り合った夢が、未来が、色々なことを考えた日々が、たくさんの小さな記憶の欠片がああああああ、落ち着け落ち着け。

という事で、改めて冷静にこの曲を聞いてみますと、まず『逆さまの蝶』の歌詞世界は地獄少女の物語とは、ほとんど関係ないことがわかります。

地獄少女について簡単なあらすじ解説。

殺したいほど憎い人間を、殺せない人間に代わって地獄(異界)に送ってくれる少女が『地獄少女(閻魔あい)』。地獄少女への依頼は基本的にインターネットで可能。地獄少女がオッケーを出せば、一体のワラ人形が依頼者に届けられる。ワラ人形の首のヒモを解けば、憎い相手はソッコー地獄行き。しかし代償として、ヒモを解いた人間も、死んだ後に地獄落ち決定。教訓*『人を呪わば穴二つ』

似ている系統の漫画として『スカイハイ』というものがありましたが、単純に面白さを比べるならば地獄少女<スカイハイ・・・かもです。というか、地獄少女は後味が悪い話が多過ぎるので個人的に好きになれないだけかも知れませんが。

そんな感じで、アニメは全体的にブラックな雰囲気に彩られています。

逆さまの蝶は、一つのJ−POPとして見ると、懐かしい記憶を掻き乱されるような良曲であるのですが、これをアニメソングとして見ると、さて、どうでしょうか?

想像力をフルパワー全開にして歌詞を読むと、『逆さまの蝶=誰しもが心の奥底に隠す歪み&黒い感情の象徴=閻魔あい』と、思えなくも無いです。更に地獄少女が基本的に一話完結(一話一主人公)方式であることを考えると、その主人公達『ひとりひとり』の人生なり感覚なり考えなりを肯定している歌に・・・見えなくもないです。

しかしながら、アニメのOPを最初に見たときも、やっぱり合ってるような、合ってないような微妙な気持ちになりました。閻魔あいの持つ、孤独や寂しさの気配を伝えようとする前半の映像まで(サビ直前まで)は、映像と曲が異様にマッチしていましたが、全体的に見ると、これはやはり『合っていないな』と思ってしまいます。

ろむろむは、例えアニメに合っていないような主題歌でも、その曲を聴いた瞬間に『あ、あのアニメの曲だ!』とパッと思い出せるような曲であれば、それはそれで意味があるアニソンだと思っています。

近年では、J−POPの世界で活動するような人が、アニメの主題歌を歌うという事象は、全く珍しいことではなくなりました。しかしそのことは、現在のアニメソング界、そして『アニメ』の世界全体にも、プラスとマイナスの影響を少なからず与えていると思います。ろむろむは、アニメとアニメソングの連帯関係を中心に考察を進めていく方なので、余計にそのことが気になります。

これついては、語れば語るほど長くなりそうなので、また別の機会に追及していきたいと思います。。

では、残りの2曲もみていきましょう。

2、『night light』
逆さまの蝶が妙なハードさを持っている曲なので、続けて聞くとほっとできる感じ。バランス取れてます。

3、『Bleach(English version) 』
全て英語詞。ものすごくネイティブの英語に聞こえます。外国人が歌ってるみたいです。というか、この曲控えめだけど、実際かなり聞かせます。こういう感じの曲、好きだなあ。。


(10/28追記)
記事見つけた!『アニメージュ2006年3月号』より

新しい詞は『地獄少女』のために書き下ろしたというわけではないんですよね。
『はい。アニメのスタッフの人たちが、完成した『逆さまの蝶』を気に入ってくださって、そのままOPとして使いたいということでした。(略)もともとこの曲は、高校時代の友達の女の子と過ごした日々のことを歌った曲なんですけど』


やはり高校時代の友達との時間を歌ってたのですね。ああ、あのもどかしくも美しい日々・・・。
他に、逆さまの蝶は3〜4年前にメロディを作ったもので、最初は違うタイトルで違う歌詞が付いていたらしいです。多少は、地獄少女との関連もあったのかな?と思いますが、本人は違うと云ってますし、どうなんでしょう?

記事によるとSNoWさんは、東京生まれのロサンゼル育ち。このCDがメジャー二枚目らしいです。英語がお見事なわけですね!

  
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2006年10月22日

Get Back<Aice5>

『Get Back』
(2006/03/11)キングレコード

歌/Aice5 作詞/牧穂エミ 作・編曲/大川茂伸


女性声優5人で結成されたグループ『Aice5』
女性で声優で5人組・・・アイドル防衛隊ハミングバード(古)みたいなものでしょうか??とりあえず堀江由衣さんと浅野真澄さんの姿は認識できましたが・・・。

予備知識があまりにも無いので公式ホームページを拝見。
(公式)http://www.starchild.co.jp/artist/aice5/index.html(爆音注意)
声優、堀江由衣・たかはし智秋・神田朱未・浅野真澄・木村まどかで構成されているということは、よくわかりましたが、それ以上のことが何も書かれていませんでした。。

はてなのキーワードを見ると、堀江由衣さんの呼びかけで企画がスタートしたとの事。ミニモ二結成における矢口真里みたいなものでしょうか。それはともかく、リーダー・堀江由衣のもとで精力的に活動中の声優グループAice5のデビューシングル(アニメイト限定発売)が、この『Get Back』です。まあ、呼びかけで・・・っていうのは、多分建前でしょうけどね。

もう少し知りたかったので、少し前のニュータイプを漁ってみました。
すると、ニュータイプ2006年1月号にインタビュー記事発見!

2005年10月29日『秋葉原エンタまつり』にて初登場。堀江由衣さんが2004年にデビューしたユニット『DROPS』に感動したことが、結成のきっかけ。

『DROPさんのライブを見せていただいてあこがれたところから自分でもやってみたいと思いました。始動するまでに1年ちょっとかかっているので、実際にお客さんの前に立てたときはうれしかったですね』(堀江)

メンバーは、堀江さんが今までの声優活動で出会い、仲良くなった人を集めている。

『ユニットのアイデアを聞いたときは半分ネタだと思っていたので、本当に話が動き出したときはびっくりしました』
(浅野)
『最初は少し迷いました。でも、堀江さんといっしょで楽しいです』
(神田)


などなど。。とにかく堀江由衣のパワーは半端ないということでしょうかね。ふーむ。これで少しばかりAice5の成り立ちがわかりました。

では、曲の方をみていきましょう。

とにかくノリの良い曲で、ライブとかではガンガン踊りながら歌えそうです(客が。Aice5のAiceをバラバラにしてコーラスしている部分とかで、客と一体化するんだろうなぁなどと想像。

誰かは分かりませんが、微妙に歌が浮いている人が居たように思います。しかしそこは5人の力でセーフティ。その浮いた感じも曲の一部として納得。歌の感じは、うーん、何と言ったらいいんでしょうか。何度もマジ聞きしてみて、ギャラクシー☆ばばんがBang!や、ハッピー☆マテリアルなどの雰囲気が曲の底辺に流れているように感じました。

複数の女性声優がグループを組んで歌う時に生まれる、微妙なチグハグ感ハチャメチャ感。そして、やたらと自由でエネルギッシュな感じ。ろむろむは、そういった要素は、女性声優グループならではの魅力だと思っています。そのことを踏まえてみると、このAice5も、そうした声優グループらしい独特の魅力を持った歌をしっかり歌っているように思いました。

Get Backの歌詞は、サビが元気全開なのに対してその他の部分が妙にシリアスです。テーマは『(情熱を)Get Back』みたいなので。そのままですが。最初から最後まで、あんまり曲に緩急が無いので、数回連続で聞いたらちょっと飽きが来ました。

これからの活動に期待したいです。

  
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