2008年11月03日

『Plenty of grit/REVOLUTION』<林原めぐみ>

『Plenty of grit』 (2008/7/23) キングレコード
作詞 - MEGUMI、作曲 - 佐藤英敏、編曲 - 大平勉、コーラスアレンジ - 奥井雅美、
歌 - 林原めぐみ

アニメ『スレイヤーズREVOLUTION』OP主題歌。

ジワジワとテンションを上げてゆくイントロを経て、懐かしい林原さんの歌声が(スレイヤーズヲタ)の心に鋭く切り込みをかけてきます。そして、曲の奥からはリナやガウリィたちが強大な敵を相手に一歩も引かず戦っているイメージが浮かび上がって参ります。林原さん曰く『10曲近くあろうかと思われる佐藤さんの曲のみのデモ・テープの中から、イントロ部分に“スレイヤーズ”というタイトルが見えるものに絞り込んで、この曲を選びました』とのこと。林原さんの中にある“スレイヤーズ”が最も突き動かされたのが、この楽曲だったんでしょうね。

また、『“スレイヤーズ”のファンの人が1度聴いただけで、あ!“TV”のスレイヤーズだって思ってもらえるようなかたちを目指しました』とおっしゃっていることから、過去に林原さんが手がけた数多くのスレイヤーズ楽曲作品を下敷きに、歌詞やサウンド、コーラスアレンジまで徹底的にこだわりまくったようです。それだけに過去のスレイヤーズの空気感は見事な迄に再現されていると思います。

“強がってる その脆さもひっくるめて愛したい 涙の跡消せない痛みも”

私はこの歌詞にスレイヤーズ最終巻で、一つの大きな事件が終わった後のリナとガウリィの姿を幻視しました。リナは確かに魔力も精神力も桁外れに高く、性格も自由奔放で多少破綻していますが、困っている人を放っておけないような人の良さがあり、仲間を大切に思える優しさがあります。そしてその性格ゆえに、自分の弱音や辛さを隠そうとします。最終巻では、そうやって自分の中に閉じ込めようとしていた哀しみをガウリィに見破られ、その心情を吐露するのです。そんなリナの脆さや、あえてそれを出そうとしないところも彼女の素晴らしい魅力として受け止めたいというガウリィ(と読者)の気持ちが、この詞にはのっかっているんじゃないかと勝手に思いました。

ラストは“いつだって今ここがはじまり”という、力強い言葉で締めくくられています。スレイヤーズ→NEXT→TRYと繋がり、10年の間隔を置いた今、再び“スレイヤーズ”の世界がはじまる・・・という熱い期待を煮えたぎらせてくださいますねえ〜。そしてこれがED曲の最初の言葉“終わりはしない〜”に繋がっていくのでございます。流石は林原さん!見事に計算された作詞ですねえ。


『REVOLUTION』
作詞 - MEGUMI、作曲・編曲 - たかはしごう
歌 - 林原めぐみ

アニメ『スレイヤーズREVOLUTION』ED主題歌。OPが昔のスレイヤーズをバリバリ意識して作られていたのに対して、こちらは現在の新しいスレイヤーズ像を模索しつつ作られた作品のようです。改めて聴くと、やはりこちらのほうが“今風”というか、逆に新鮮さを感じます。アニメのタイトルに沿って『REVOLUTION』という曲名にしたのも、ストレートでインパクトがあります。個人的にはOPよりも惹きつけられるものがあるんですけど、何故かしら。昔を振り返るというのも大好きですけど、やはりスレイヤーズは前進あるのみ!って感じで、新時代に突っ切ったもののほうが勢いがあって好きなのかもしれません。

“まだまだ行こう 終わりはしない 一緒に行こう 覚悟決めてね”

ああ〜、励まされれますわあああ!!やっぱりリナに励まされてると思うと一味違います。更に、ここでの歌声は爽快なまでに伸びやかで、柔らかい風のような仕上がりとなっております(何。いや“覚悟決めてね”とか、リナが悪戯っぽくウインクしているような気がしませんか?林原さんも『エンディング・テーマは(略)、リナの表情や、マントや、髪や、動いているリナたちが見える曲を選びました』とおっしゃっておられることから、キャラのイメージが反映された詞を作るように心がけたようですので、それも納得できます。

ちなみに2:43〜から始まる間奏は、林原さんのブツブツ呟くような無数の声が近くから遠くから交じり合いつつ聴こえてきて、締めくくりに“等しく滅びを与えんことを!! ”という台詞だけがハッキリと聴こえるという仕様になっております。等しく滅びを・・・は御馴染みの竜破斬(ドラグスレイヴ)の呪文なんですけど、実はこの部分は竜破斬の呪文を逆回転して再生したものらしいんですよね〜。スレイヤーズの世界では「力ある言葉(カオスワード)」を詠唱することで、呪文が発動するんですけど、逆再生部分での、何を云っているのかわからないけどカッコよくてちょい不気味なところが、いかにも“カオスワード”って雰囲気が出ていて面白いな〜と思いました。

“スレイヤーズ”に狂ったようにハマっていた10〜13年前。目を閉じれば昨日のことのように、あの熱狂の日々を思い出します。小説を揃え、神坂先生に手紙を出し、操作性の微妙なゲームを楽しみ、アニメを繰り返し鑑賞し、関連本を集め、林原めぐみさんを以前にも増して超信仰する・・・。そんな我が青春の日々も遠くなりて久しい今日この頃、大した前置きも無くテレビアニメ第四期が唐突にはじまりました。キャストもスタッフも当時と同じ、かつ林原さんが主題歌をつとめるということで、否が応にも期待は高まりまくりました。そして遂にはじまるテレビアニメ!!

・・・あああああ、本当にこんなこと云いたくないんですけど、云いたくないんですけど、何なんですかこれ!?私もう3話目ぐらいから、残り話数をまともに見れるか自分との勝負状態になってしまいました。それをなんとか押し留めつつ、朦朧とした意識の中で全話視聴してみたり。つーか今回、アニメ誌の記事とかもほとんどなかったですね。広報にまったく力が入っていないというか。『え、スレイヤーズの新作アニメ?やってたのそんなの?』という人とか、意外と多いんではないでしょうか。その昔、スレイヤーズは世間にメディアミックスの成功例として迎えられた作品でしたが、そのカケラも本作で見受けられなかったのが残念です。

物語としては、シリアスパートとギャグパートの噛み合わせが微妙で、何もかもが中途半端だったというイメージ。どうでもいいけどサントラぐらい新しいのを作ってください。いや、もうこれ以上語ると、何もかもボロクソに云ってしまいそうなのでやめときます。声優さんは総じてやる気満々だった。そして、スレイヤーズは10年ぶりにアニメ化されて、林原さんが主題歌を歌った。もう、それだけで充分じゃないですか(ホントに?)。どうやら今後、もう1クール新作アニメが放映されるようなので、心に残った微かな希望をそこに全力で傾けていきたいと思います。



<拍手お返事>
>10月17日・18日・20日・21日×1 ありがとうございます!

>10月22日×1 酸欠様
こちらこそ、お久しぶりです!!いやー、もう書こう書こうと思いつつ、静留さんへの愛ゆえか、なかなか上手くまとめられなかったんですけど、ようやくレヌーすることができてホッとしております。静留ヲタとしての渾身の力を叩き込んでみましたが、楽しんで読んでいただけたなら幸いです!!
>一日千秋の思いで待っておりました
>ただ一言「管理人様GJ!」 
マジですか!!ホントお待たせいたしました。そこまで褒めていただけると、ありがたいやら申し訳ないやら。。いや、でも私も嬉しいですううう!!多少苦しくてもレビューした甲斐があったというものです。読んでいただいて本当にありがとうございます★★★アニメが終わって4年ぐらい経つのに、静留さんへの愛はなかなか粘り強く私の心を支配しているようです。静留ソング特集・・・もうちょっとやりたいな〜と思っていますが、今までので「ふう・・・あらかた言いたい事は言い尽くせたか」とか微満足しているのですが、東南からいい風が吹いたらやってみます!

>10月23日×1×1・10月25日×1 ありがとうございます!

>10月26日×1 mino様
>片恋艶花への愛の溢れっぷりにマジ拍手
おおお、mino様、お久しぶりでございます!!愛・・・そう愛のみによって書き散らしてみました。脇キャラなのにこのキャラの立ちかた、そしてキャラソンの見事な完成度・・・。やはり静留様はすごいキャラだったんだな〜と改めて思いました。それにゾッコンなろむろむもかなりいい感じに病気ってるかもしれませんけど。神無月拍手にも言及、ありがとうごじゃいまふ!!

>10月27日×1×1・10月30日×1 ありがとうございます!
  

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2008年06月22日

『Just be conscious/RUN ALL THE WAY!』<林原めぐみ>

『Just be conscious/RUN ALL THE WAY!』(1996/7/5) キングレコード
歌:林原めぐみ

1、Just be conscious

作詞:MEGUMI 作曲:佐藤英敏 編曲:添田啓二

劇場版『スレイヤーズRETURN』主題歌。

しみる・・・心に沁み入りまくる・・・。この胸いっぱいに広がるコクまろやかさは一体ッ。。という訳で今回は、林原めぐみさんの実力見せたる一曲をご紹介致しましょう!!

スレイヤーズの曲を書いているときや、歌っているときの林原さんには、リナ・インバース降臨している。と、いうのは基本中の基本知識でございますが、例にも漏れず、この“Just be conscious”にもリナがしっっかりと降りてきてはります。

歌詞は滅茶苦茶長いんですけど、冗長な部分はほとんど無く、逆にすべての言葉に意味が込められているように感じてしまうのは、ひとえに林原さんのセンスの賜物であると思います。まあ、こういうのが苦手って人もいるかもしれませんが、ろむろむは歌詞に込められたメッセージを何よりも重視しているタイプなので、林原さんの歌詞世界には陶酔しちゃうほどメロメロになってしまうのです。

メロディは、基本的に淡々と一定のテンポで進んでいるんですけど、これがサビに入るとグワッと盛り上がるってくるので、飽きが来ません。加えて、この作品はサビの歌詞が実に“深い”のであります。

“明日の自分を好きになりたいから 今日の自分をギュッと抱きしめる”
“自分が主役の主役(ドラマ)ぐらいは 楽しまなくちゃもったいないわ”


どんな無理難題をふっかけられても、必ず持ち前の機転腕っ節で強引に解決を導いていく・・・そんなリナが歌うからこそ、このサビの歌詞にも非常に強い説得力が持たせられるんでしょうね〜。

“幸せのかたち それぞれ違うのよ 他人の言葉に惑わされない”
“信じるものが私の現実 恩着せがましい偽善(あい)なんていらない”


上記は後半のサビなんですけど、もう、マジでリナ様にどこまでもついてゆきたいって気持ちになりますね。つーか、他人の言葉に惑わされまくっている今の自分がめっちゃ恥ずかしくなってきますわ。他人が押し付けてくる幸せの形に苦しめられるようじゃ、まさに本末転倒です。“自分の信じる幸せ”を、固く心に持ち続けることも大切なんだと、リナが言って聞かせてくれているような気持ちになりました。


2、RUN ALL THE WAY!

作詞:有森聡美、作曲・編曲:大森俊之

スレイヤーズ時代の林原さんのシングルには、『主題歌はもちろん素晴らしいけど、カップリングも相当スゲエ』っていうセオリーがあったんじゃないかしら(ってか、マジで思ってた)。GLORIAとかTouch Yourselfとかマジな名曲がカップリングの中に、ポロポロ隠れてるんですから、相当に侮れません。この曲はグロリアほどではないけれど、カップリングの中では、なかなかに良い感じの作品でないかと思います。

心は簡単に傷つくし、失望も孤独もあっという間に自分を蝕む。それを理解した上で、今日を諦めない強さを持ち続ける。そして、目の前に続く道をひたすらに走り続けろ・・・ってな感じの、かなりシリアスな歌詞で、曲調もダウナーな暗い感じなんですけど、“全て、力に変えようRUN ALL THE WAY”という、明るさと強さに満ちたラストフレーズで曲が終わるので、聞いた後は結構スッキリした感じになれますね。

“Everybody up down 登ったり落ちたり Up down だけど挫けないで”

ううう、しかしなんともリアルな歌詞ですね。いいときもあれば、悪いときもある。。状況が上がったり、下がったりするのに釣られて、ハイになったり、鬱蒼としたりする。それでも最後は負けるな!と絶対にを入れてくるのが、スレイヤーズソングたるゆえんでございましょうか??

この曲は、アルバム『Iravati』に、別アレンジで収録されていましたが、こちらは壮大さをUPさせつつ、原曲の良さを活かしまくった作品となっているので、あわせておススメしたいと思います。男性コーラスが入っている部分とか、結構新鮮に感じました。

<『スレイヤーズRETURN』超簡単あらすじ>
エルフの秘宝が眠ると伝わる小さな村を舞台に、悪の秘密結社ツァインと、(欲に駆られた)リナ&ナーガのコンビが激突する。リナに助けを求めたのが運の尽き。村の少女サイーナが顔面蒼白になっている間に、禁断の秘宝がお約束どおり暴走し・・・!?

スケールがでかそうに見えて、実際は超小さいという、スレイヤーズSPのお約束を忠実に守った感じのする作品でした(この前も言ったなコレ。まあ“巨大な何か”が大暴れして、町から何からとことん破壊っつースケールのデカさは堪能できました。ギャグは4作目よりも滑ってないけど、若干テンポがアレなので“クスクス”笑い程度かもしれません。でも、小説のSPを読んでるような気楽な面白さを味わえたので、そこは良かったかな〜と思います。あと、リナの剣技はかなりの見所なので要チェックです。

それはともかく、6月26日に、林原さんが歌ったスレイヤーズ関連の曲を余すところ無く集めたコンピアルバム『スレイヤーズ MEGUMIX』が発売されます。主題歌からカップリングまで、ほぼ網羅されているようです。ろむろむ・・・正直シングル他ほとんど持ってるんですけど、36ページのブックレットがついてくるらしいので・・・やっぱ買いですよね!!ヒャッハー!!楽しみじゃあああ!!!

以下、ネタバレ満載なエピローグ。懐かしむ人用。




<拍手お返事>
>6月10日×2  ありがとうございます!
>6月11日×1  ありがとうございます!
>6月18日×10  超ありがとうございます!!
  
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2008年05月11日

『Reflection/GLORIA〜君に届けたい〜』<林原めぐみ>

1、『Reflection』(1997/7/2) キングレコード

作詞:MEGUMI 作曲:佐藤英敏 編曲:添田啓二
歌:林原めぐみ

劇場用アニメ『スレイヤーズぐれえと』ED主題歌。

95年〜98年頃に巻き起こった“スレイヤーズ旋風”ド真ん中に発売された作品であり、文句のつけようもない名盤。当時のランキング上位にも食い込み、テレビ番組『ザ・夜もヒッパレ』では、オーロラ輝子(&MAX)が熱唱していたと記憶しております。

ゆっくりと夜明けが訪れるような、柔らかで優しげな雰囲気から始まった曲が、徐々に盛り上がり、メロを経て加速度を上げてゆき、サビにおいて最高潮の盛り上がりを見せるという、このドラマチックな曲展開には惚れますね。こうした、曲における“静”“動”のコントラストの明確さは、楽曲全体にメリハリを与えていると思います。

また、リフレクションは、林原さんの作詞パワーに激しく圧倒されてしまう曲だと思います。

周囲の雑音(*甘い言葉)惑わされるな、そいつらが掲げる偽の正義に酔うな。目の前に転がる“欺瞞に満ちた優しさ”から抜け出して、不器用でもいいから自分らしく進め。

歌詞をまとめてみるとこんな感じでしょうか?林原さんの厳しい言葉に胸を打たれます。。林原さんの声優(歌手)業に対するストイックな姿勢を見ていると、もしかしたら、林原さんもこの歌詞を自分自身に対して突きつけていたのかもしれないなあ〜・・・とも思います。

“優しさのなかにある 罠”“冷たさの中にある 愛”。その二つに気付くことが出来れば、また自分自身を変えていくこともできるのでしょう。林原さん的には、後者当時のプロデューサーのことを云ってたみたいですけど。

加えて、サビのワンフレーズ、“今を生きるのに多すぎるわ 人生(みち)を惑わす雑音”は、今の私達を取り巻く世界にも当てはめられそうな歌詞でございますね・・・。まっすぐに生きることの難しさ。それを知れば知るほどに、フィクションといえどそのまっすぐさを決して失わないリナ・インバースというキャラクターと、それを肯定するスレイヤーズという世界に、私はどうしようもなく魅せれらてしまうのかもしれません。



2、『GLORIA〜君に届けたい〜 』
作詞:有森聡美 作曲:松永和彦 編曲:岩本正樹
歌:林原めぐみ

『スレイヤーズぐれえと』イメージソング 。

数多のスレイヤーズ関連の楽曲の中で、5本の指に入れてしまうこと必須の爆名曲。いや、もう客観的なレビューとか不可能なぐらい、個人的に好きで好きでたまらない曲でございます!!

マジでこれ“愛してる”という他に、言葉が出てきません・・・それほどまでに、ろむろむのハート爆撃していったスゲエエエ曲なのであります(病気。ハートフルでめぐさんに紹介された時は『こちらもイイ曲になっております〜』一言だけだったんで、どんなもんだろ?って感じだったんですけど、しょっぱな聴いた瞬間に落ちましたラブに。

ですが、『GLORIA〜君に届けたい〜 』は、何故か林原さんのアルバムに収録されていない楽曲ですので、知らない人も多いかもしれませんね。・・・いや、でも“知らない”で済ますには惜し過ぎる曲なんで、何としても聴いていただきたいです。

歌詞自体は、恋愛ソングの体裁を取っているのですが、思わず胸にキュンと来る様な詞が至るところに散りばめられていて・・・素敵すぎです。夢見がちで、漫画チックで、あざとい歌詞かもしれません。ええ、それはよ〜くわかってるのですが、あえて云うならそこが最強の魅力なのでございます。

“一人ぽっちじゃ重すぎる 扉も君と一緒なら 軽く開いてしまうよ Days 不思議だね” 
“零れてく夢 戸惑う胸 傷つく度もたれた 君の心にこの愛を重ね 聞かせたいよGLORIA”


苦しいとき、傷ついたときに、いつも支えてくれた“君の心”。それに助けてもらってばかりいた自分だけど、今やっと答えられる。自分の愛を返して、これからは君の心に重ねていける。

直訳するとちょっと違うんですけど、“GLORIA”というのは、歌詞の流れ的に云うと、君によって温められ成長した“私の心(愛)”なのではないかと思います。

林原さんの歌い方も、今までのものとやや異なる、優しさと切なさがソッと押し出されたような、しっとりとした雰囲気があり、身体の中に歌が染み込んでいくような錯覚を覚えます。

また、基本的に淡々とした楽曲なのに、要所要所でハッとさせるような“音”が入ってくるのもたまらないポイントです。特に1番ラストの“届けたいよGLORIA”という歌詞の直後に入るエレキな間奏悶絶ですわ。3度目のサビの直後からラストに至るまでの演奏にも心奪われます。

疑問といえば、この曲がぐれえとのイメージソングだという部分ですが・・・。多分後付けだと思うので、よいとしませう。


<『スレイヤーズぐれえと』簡単あらすじ>
ゴーレム名産品という町にやってきたリナとナーガ。色々有ってライアという少女を助け(て、恩を着せた)二人は、ライアの家に招待されるが、そこにはゴーレム作りの方針を巡っていがみあう、ゴーレム職人の父と兄の姿があった。と、その時、父・ガリアはリナの造形に、兄・ヒューイはナーガの造形一目ぼれ。リナとナーガにモデルになって欲しいと双方頼み込む。時を同じくして、この地の支配権を巡って対立する領主のこぜりあいが露見。すったもんだと挙句、リナとナーガが直接(ゴーレム)対決をする羽目に・・・!?

ぐれえとは、前作、前々作とはまた趣の変わった、ギャグド迫力のバトルが満載の映画になっておりました。お話のテンポも良く、多分劇場4作のうちで、一番子供受けのする作品だったのではないでしょうか?

『ぴこぴこりなちゃん』による、視覚に訴えるギャグも際立ってましたし、私も劇場で思わず笑ってしまったことを覚えています。

スレイヤーズSPの持つ、スケールが大きいのか小さいのかわからない、とにかくリナとナーガがドタバタするようなお話が好き!という人ならば、視聴必須な映画だと思います。

以下、ネタバレ満載なエピローグ。懐かしむ人用かと。




<拍手お返事>
>5月7日×1  ありがとうございます!
>5月8日×2  ありがとうございます☆
>5月11日×1 ありがとうございます!!
  
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2008年05月05日

スレイヤーズ TRY TREASURY VOX

『スレイヤーズ TRY TREASURY VOX』(1997/6/21) キングレコード

今回は、スレイヤーズTRYのキャラクターソングアルバムのレビューをしてみたいと思います。いやーもー、何もかもが懐かしいんですけど、どうしましょう。

このトレジャリーボックスは、TRYに登場した主要キャラを、ほぼ網羅したキャラソンが1枚のアルバムに収まっている、なかなかにお得なアルバムでございました。ろむろむとしましては、アメリアの歌う“Stand up!”が最おススメ曲であります。

1 TAKE YOUR COURAGE (L・O・N)

『don't be discouraged』の英語バージョン。英語歌詞は、don't be〜の歌詞内容とは別物になってるっぽいです。歌詞を忠実に英語訳しちゃうと、曲調に合わなくなっちゃうからでしょうね。

スピード感満載アレンジに、L・O・Nさんの激しい歌唱がノリまくりな一曲。原曲とはまた違った面白さがあると思います。

日本語歌詞の英語歌詞転換って、この頃スタチャ系で妙に流行っていたような気がしますね〜(エヴァとか。ちなみに、L・O・Nさんとは、爆れつハンターEDのMASKを歌ってらっしゃった松村香澄さんのことであります。パッと聴いたらわからないかもですけど、よーく聴いたらオオッ!と。意外なところで活躍されていたのですね。

2 BREEZE (林原めぐみ)

スレイヤーズTRY・OP主題歌。レビュー済

3 BUT BUT BUT ゼロス(石田彰)

作詞・作曲は奥井雅美さん。よく聴くとコーラスにも参加されてるみたいです。歌わない声優(*)として超有名な石田さんがガンガンに歌っているある意味貴重な曲。ちゃんとゼロスっぽく、口調がいちいち丁寧語なのがポイントですね。

ちなみに120%ゼロリナ推奨なある意味スゴイ歌詞です。

“先の見えない未来とてもワクワクだし 少しくらい冒険しましょう だって あ・な・た 冒険好きでしょう?”

“そんな無限大の希望があるのだから 少しぐらいがんばりましょう だって あ・な・た グルメな人でしょう?”


・・・ね?マジでゼロ→リナ炸裂ッスよね?!とりあえず、こんな人生に前向きルンルンな魔族が居ていいのかという疑問があるんですが、ま、これも一興かと。

(*)石田さんは、ニュータイプのインタビューかなんかで、声優だからといって必ずしも歌わなければならないというのはおかしい・・・という感じの発言もしてらっしゃいました。ベテランとしてそれなりの立場の声優さんでなければ、こーゆー発言はまず出来ないでしょう。ファン的には歌ってほしいでしょうし、事務所の契約的にも大丈夫なんだろうか?とか、色々思うことはありますが、声優さんの側からこうした発言があり、現在もそれを実践している・・・というのは、現在の“声優活動→歌手活動かくあるべし”な考え方に一石を投じた、意味のあるものだったと思います。 

4 Stand up! アメリア(鈴木真仁)

これは掘り出し物ですわ!!マジに!!アップテンポな曲調、軽快なリズム。そこに乗っかる鈴木さんの真っ直ぐな声が、実に気持ちいいです。

や〜、しかし、これはかなり聞き応えのあるアメリアですよ。

鈴木さんの歌唱は、変に力んだところがなく、『こんな感じはいかがでしょう?』みたいな、やり手ファッションショップ店員みたいな奥ゆかしい魅力があるのです(何それ。

歌詞自体は、現代モノっぽいんですけど“笑って泣いて、それでもあきらめず頑張って立ち上がる”という歌詞内容が、とってもアメリアにピッタリで、曲を聴いていると、アメリアの健気さとか、空回りつつもいつも一生懸命に頑張ってるとことか、そんなイメージがごく自然に浮かんでくるのです。

スタまにシリーズには、“世界でいちばんのビクトリー”よりもこちらの方を入れて欲しかったなああ〜と思います。

5 more than words ゼルガディス(緑川光)

ゼルガディスの歌は、いつもちょっと恥ずかしい感じなのがイイですよね。

歌詞内容は、リナ・ガウリィ・アメリアという仲間達への感謝を歌ったものになっております。ゴーレム系合成人間という、人間とかけ離れた姿をしているが為に、孤独であらざるを得なかった自分を、自然に受け入れ、なおかつ少しずつ変えていってくれたみんなへの“ありがとう”が詰まった一曲になっていると思います。

6 EXIT→RUNNING リナ・インバース(林原めぐみ)

スレイヤーズ系主題歌にある派手さはありませんが、普段の曲とはちょっと異なる、若干控えめな感じが、逆に新鮮です。サビも、妙にダウナーな感じで不思議な盛り上がり方をするんですけど、最後の〆に“信じた道 走り続け、TRY(トゥラアアアアイ!!)”と、曲中で最も激しく謳い上げるので、そこらへんのメリハリのつけ方が流石だな〜と思います。

歌詞はリナのキャラソンにしてはちょっと暗めかもしれません。深く落ち込みつつも、次の瞬間には自己解決しちゃってるリナ・・・って感じでしょうか。



7 Waru-Bad Blood- ヴァルガーヴ(高木渉)

こ・・・これは、なんだかとっても『WARU』ですわ・・・。
ええ、すごく『WARU』な感じ・・。

とりあえず、薔薇を浮かべたバスタブの中で自分の世界に陶酔しまくってるようなヴァルガーヴが想像できたら上々の出来かと(何。

8 somewhere フィリア(桑島法子)

総英語歌詞。アニメ最終話のEDに使用されていました。ということで、おそらくこのアルバム一番の目玉曲って位置づけなのではないでしょうか。

結局のところ、フィリアの慈愛があったからこそ、TRYは希望に満ちた大団円ENDを迎えることが出来たということで、まさにTRYの締めに相応しい曲だったのではないかと思います。楽曲も、フィリアらしくどこまでも優しさに満ちた仕上がりになっております。

“この世界の何処かで、この夜の何処かで、私を呼んでいる声がする”

心が不安と孤独に覆われる時でも、自分を呼ぶ誰かの暖かい“声”が聴こえるから、自分はちゃんと前に進んでいくことが出来る。その“声”は記憶なのか、未来なのか、それとも恋なのかわからないけれど、その“声”は光となって自分を導いてくれている・・・。日本語訳をまとめると、こんな感じでしょうか。

私は、最終話でもう一度生をやり直すことになった“彼”の心象風景を歌っているような気がしました。



9 SO IN THE WORLD ガウリィ(松本保典)

ガウリィののん気さというか、大らかさのようなものがよく表れている曲ですね。まさに陽だまりのようなほのぼのさです。ただ歌詞自体は、フられてもいいじゃん☆次にTRYしよ〜!!な感じなんで『え?ガ、ガウリィ??』みたいな違和感はあるかと思いますが。。

10 don't be discouraged (林原めぐみ)

スレイヤーズTRY・ED主題歌。レビュー済



<拍手お返事>
>5月5日 dede 様
コメント有難うございます!!おおっ、龍の巫女の購入に当レビューを参考にしていただけたとは、ありがとうございますううう。でもドラマCDとかは、主観混じりまくりんぐなレビューになってるかもしれませんので、どうぞご容赦よろしくお願いしますね(気弱。いや〜、龍の巫女第一巻は、静留×なつき的には超微妙な出だしだったな〜と思いましたけど、いったいこの先どんな進展があるのやら。しかし、OVAの特典CDまで把握してらっしゃるとは・・・素晴らしいです、dede 様。今後とも、よろしくお願いいたします!!

  
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2008年04月17日

『don't be discouraged/Breeze』<林原めぐみ>

『don't be discouraged/Breeze』(1997/4/23) キングレコード

アニメ『スレイヤーズTRY』のED主題歌とOP主題歌が収録されている一枚。

“Give a reason”驚異的な売上(*累計約23万枚)にギリギリまで迫った、超大ヒット作でございます(*累計約21万枚)。スレイヤーズシリーズの看板ソングということで人気が高く、また、オリコン初登場4位という声優史的大快挙を遂げたことにより、音楽番組等でも曲が流れたりと、何かと話題に事欠かなかった作品だったと思います。

1、don't be discouraged
作詞:MEGUMI、作曲:佐藤英敏、編曲:添田啓二
歌:林原めぐみ

同、ED主題歌

作曲佐藤氏、作詞めぐさんってことで、林原節炸裂王道作品
主人公・リナの、全開バトルモードを想像させるような、スピード感溢れる曲調にズギュンと射抜かれます。EDテーマだけあって、サビも突き抜けすぎず、ほどほどのところで抑えを効かせてるのが、逆にいい味出してます。

Breezeとはまた異なる、林原さんの気迫に満ち溢れた歌声にも、心を打たれます。声によどみ迷いとかが一切ないってのまた凄いと云いますか、“あたしがリナ・インバース!!”ってな感じの、どこから来るのかわからないような無敵の自信満々さが、歌の中からガンガンに伝わって参りました。

林原さん的には“失敗(ドジ)も愛嬌と笑って”の部分の詞にリナらしさみたいなものを込めたみたいですね。確か、ラジオでそんなことを云ってたような・・・あやふやですが。ってか、ほんと、ファンタジー系アニメにおける林原さんの作詞力には目を見張るものがあります。ヲタ心ピンポイントに突く詞、といいますか、キャラを光臨させて書いたとしか思えない詞がたくさんあるのが素敵なのでございますYO。


J−POPにおける昨今の歌って、だいたい8割〜9割ぐらいがラブソング系だと思うんですけど、アニメソング系の作品ってのは、それに真っ向から対立した曲を作ることが出来る、最後の領域なんじゃないでしょうか?

友情の熱さや、戦いの厳しさを歌うものもあれば、生きていくことを肯定し、励ます歌もある。色んなテーマが入り混じった曲が多種多様に揃っているという、この品揃えのよさこそが、アニメソングの魅力のひとつだと思います。

そう考えてみて、改めて強く思うんですけど、林原さんの励ましソングには、マジで、心の底から人を励ます力がありますね。特に色んなことに追い詰められている時なんかに聴くと、効果100倍とだけ付け加えておきましょう。このdon't be discouragedにおいては、2番のメロ歌詞の励ましっぷりに注目してみて下さい。

“大丈夫 人生 そんなに捨てたもんじゃない”
“I'm not afraid たかが100年よ”


・・・なんという激サバサバしたお言葉。。でも、リナが云うならそうかもな〜・・・とか、妙に納得してしてしまう辺り、私はもう末期なのかもしれませんが。。



2、Breeze
作詞:有森聡美、作曲:佐藤英敏、編曲:添田啓二
歌:林原めぐみ

同、OP主題歌

楽曲自体は、スレイヤーズ系列ではおなじみのテンテケテンテケテンな電子音の羅列なのですが、この曲では林原さんの歌声が、それまでのものとはまた少し違った表情を見せているように感じられました。なんつーか、歌に優しさというか、ぬくもりみたいなものが漂っているような気が致しました。スレイヤーズにしては珍しい、このような包容力&温かみのある曲がOP主題歌になったというのが、なかなか新鮮で好感触でした。

そういえばTRYの最終回で、あるキャラの“救済”が描かれていましたが、もしかしたらその辺りも関係があったのかな?とか想像してみたり。。

空を自由に舞う“鳥”の目から見た自分は、いったいどんな姿で生きているんだろうか?というテーマから始まる歌詞が、なかなかに深く、またリナの自由な生き様とも重なって見えて面白いです。何かに思い悩むときや、自分で自分がわからなくなるとき、視点を変えて物事を見てみれば、ちょびっとでも気持ちがラクになることがあります。

リナは物語中で、何度もとんでもない困難に行く手を遮られたりしてますが、それが到底叶いそうもない敵であっても、持ち前の機転逆転の発想でいつもそれを打ち破っていきます。一つの考え方に囚われない・・・というリナ的思考回路が、この歌詞のベースになっているのかもしれませんね〜(いや、たまに囚われまくってしくじってるリナもいますけど)。ちなみに、アニメのOP映像でも、この“鳥”を連想させるシーンが入っていました。



スレイヤーズTRYは、完全オリジナルストーリーのシリーズ第三作目でありました。シリーズ構成には原作者の神坂一先生も関わっていらっしゃいました。前作で魔竜王が倒されたことで、リナたちの生きる世界を、外の世界と遮断していた結界が消滅。本作は、そのドサクサに紛れて、リナたち一行も外の世界を目指して、港を出る・・・というところから始まります。

アニメの内容を簡潔にまとめると、ヴァルガーブの破滅願望に振り回される人々(リナ含)の話・・・ってな感じでしょうか。黄金竜のフィリア、古代竜のヴァルガーヴ、あと異世界の妖しいキャラなどが、本作のオリジナルキャラとして登場していますが、アニメ後半ではこのオリキャラ共前に出すぎて、肝心のリナが押されてしまってた気がするのが、なんとも心苦しかったですねぇ。

お話のテンポノリは、前二作を上手く引き継いでおり、なかなかに楽しめました。が、前二作に比べて全体的に空気が重たくなっており、更にセカイ系っぽい要素も微妙に混じりこんでしまっていたことが、残念といえばちょっと残念だったかもです。

しかし、リナ(林原さん)とゼロス(石田彰さん)の声優繋がりで、EVAのレイとカヲルっぽい半魚人が出張ってくるネタとか、リナがピンクの豚に誘われてサイケな世界に飛ばされるネタとか、ヒーローアニメの逆説的パロ(何それ)とか、模索気味に頑張ってた感のあるギャグ回はなかなかに見物だったと思います。面白いかは別としても、このヲタヲタしい雰囲気は結構好きでしたね。

ところでわたくし、リナの赤い髪赤い瞳には絶対意味があると思ってたクチなんですけど、同じように思ってた人もいます・・・よね?うーむ、やっぱし陳腐すぎる仮説だったですかね〜。姉が赤の竜神系で、妹は赤眼の魔王系でFAよね☆とか、そんな設定を妄想するだけで熱くなってたこともあったな〜と、思い巡らせるろむろむでした。



<拍手お返事>
>4月15日×3  ありがとうございます☆感謝感謝!!
  
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2008年04月14日

『Get along』<林原めぐみ&奥井雅美>

『Get along』(1995/5/24) キングレコード
作詞:有森聡美 作曲:佐藤英俊 編曲:大平勉
歌:林原めぐみ&奥井雅美

アニメ『スレイヤーズ』OP主題歌。

それまでのキャリアから当時より絶大な人気を博していた声優・林原めぐみさんが、“リナ・インバース”として歌ったはじめての一枚にして、めぐソン黄金時代始まりを告げた作品。林原さんと、奥井雅美さんのデュエット構成になっています。

勿論、林原さんは、この曲が出るまでにアルバム5枚・シングル8枚以上を発売し、に関しても造詣の深かった声優さんなのでありますが、スレイヤーズ系列の歌がすべからく大ヒットしてからは、TVや雑誌への露出など、お茶の間の知名度急上昇しました。という訳で、スレイヤーズ(&その関連楽曲)は、林原さんにとっても、ファンにとっても一大転機となった作品であると思います。*どこかのインタビューで、林原さんもそう語っておられました。

“暴れるモンスターあればとことんブチのめし 輝くお宝あれば無理やり独り占め 大胆不敵電光石火 勝利はあたしのためにある!”

アニメOPのイントロで流れるこの台詞・・・印象的でしたね。スレイヤーズヲタにとっては、竜破斬(ドラグスレイブ)の暗記詠唱と同じぐらい、朝飯前に暗記できる台詞ではないでしょうか??

またこのセリフは、アニメ本編が始まる前から“このアニメの主人公はどういう人間か”ということを視聴者にわかりやすく示しており、初見の方の“掴み”バリバリオッケー!!という、非常に良くできた構成になっていると思います。単純に、リナの無敵感溢れる自己紹介(?)を聴いてるだけで、ファン的テンションMAXに上がりまくる・・・ってのありますけどね☆

で、台詞が終わった瞬間、ズガーン!!と熱い曲が始まるのがまたカッコ良いのでございますよ〜。

緩急に富んだハイテンションな曲調に、歌唱演技力(?)抜群のお二人のエネルギッシュな歌いっぷりに、胸のすくような爽快感・高揚感を味わうことができます。特に林原さんの、声優ならではの感情の込めっぷりがたまりません。

2番の“あれも欲しい これも欲しい 女の子は欲張りよ”という歌詞を歌うときの、ちょっとお茶目小悪魔っぽい声と、その後の“生きることは奇麗ごとじゃ通り抜けられない”の、とんでもない力強い歌声。このギャップを是非に耳を澄ませて聴いていただきたいと思います。

歌詞はこれがもう、超リナ・インバース超スレイヤーズでございます。

“呪文の一つも唱えたなら”“マントをなびかせるの”“悪い奴らターゲットに気晴らし”などなど、まず普通のJ−POPでは聴けないような、これぞアニメソングな単語が踊りまくっており、マジサイコーな仕上がり。悪人に人権はないをモットーに盗賊を倒して荒稼ぎ、ごうつくばりの癖にお人よしで、何の因果か魔族や魔物といつも命がけの勝負に挑んじゃってる、そんなリナの生き様がありのままに浮かんでくるような歌詞になっております。

ラスト歌詞“何時でも独りじゃない 力合わせ、遥か先 未来に向かい、歩き続けて行く”に、一期の一大テーマを見た気が致しました。

『リナ・インバースの痛快な日常を、自信満々に歌うリナ・インバース』

音楽から物語を見て、音楽からキャラクターを探す。このメタを感じられる構造こそ、まさしく私がアニソンに求めるものでございまして、そうした意味でこのスレイヤーズ系列の歌曲は私の心にドストライクなものがいっぱい詰まったものだったと、ご理解していただきたいと思います。

2、『KUJIKENAIKARA!』
作詞:有森聡美 作曲:奥井雅美 編曲:矢吹俊郎

同、エンディング主題歌。EDとはいえ、このアップテンポで元気の良い感じが爽やかで良いです。

林原さんの歌い方も、どちらかというとSPHEREとかEnfleurageなどのアルバム曲に収録されてるバラードの時の感じに良く似ていますね。なんというか、落ち着きのあるお姉さんっぽい雰囲気なのです。これはこれでとっても良いのですけど、これ以降のスレイヤーズ系楽曲では、このような歌い方をされることが少なかったような気がするので、この時点ではまだリナ・インバースの姿を模索中だったのかな?という感じも致します。奥井さんも今よりもだいぶクセの少ない、ストレートな歌い方をされていますね。その辺を意識して聴いてみるのも、面白いかもしれません。

こちらも、(特に2番の)歌詞がリナそのまんまな感じですね。“美しい程の食欲”とか、なかなか凄い詞です。

スレイヤーズシリーズの面白さは、主人公・リナ・インバースの強烈な魅力&サブキャラ達のキャラ立ちの見事さ、そしてRPG的世界観を上手にパロりつつ、(とんでもなく強い少女を主役に据えるという)斬新な切り口ファンタジックな世界観を表現した手法にあると思います。初めて長編(本編)小説を読んだ時、冗談抜きで胸がトキメいたこと・・・初期すぺしゃるを電車の中で読んで、笑いが止まらなくなったこと・・・今でも覚えています。

アニメ一作目は、長編で随所に見られたに関するシビアな部分を、若干抑えつつも、しっかりと描き切り、カタルシスと優しさを感じさせるラストで締めくくるという見事な展開を見せてくれはりました。赤法師レゾ→シャブラニグドゥ→コピーレゾと、一期全26話の中に、実に3度の山場を見せるという飽きの来ないストーリーが楽しめたのも大きかったですね。シリアスなバトルの合間にも、演劇祭に出たり、女装したり、変な幽霊に乗っ取られたりと、バラエティに富んだギャグ週間(?)があったのも楽しかったです。

とりあえずわたくし、ラストバトルで、コピーレゾに一度は敗北しつつ、仲間の必死の踏ん張りで復活したリナの勇姿に痺れまくっておりました。ゼルとアメリアの渾身の魔法に、ガウリィの光の剣の一振り、そしてリナによるトドメの一撃と、どれが欠けても勝てなかった・・・みたいなことを思わせる描写には・・・もう燃え燃えでしたね。。

スレイヤーズ一期は、他シリーズに比べて、仲間と力を合わせて困難を打ち破るというテーマにも重きが置かれていたように感じます。こういうベタなのが大好物な私にとって、一期はまた格別のものでありました。二期も、仲間達の掛け合いなんかは一期より面白かったんですけど、最後のバトルのリナ一人の力に掛かっていた感じがしますし、三期はスケール広げすぎてて、人間・竜族・魔族・異界人などなど入り混じりまくりで、仲間(仲良し四人組)がいたからこそ・・・みたいなイメージは、あまりありませんでしたからね。

ということで、今年放送予定の第4期への期待で夜も眠れない、一介のスレイヤーズヲタ・ろむろむでした。第4期に向けて、スレイヤーズ系バンバンレビューしまくりたいです(未定!!





<拍手お返事>
>4月11日×1  ありがとうございます☆
>4月12日×10 ありがとうございます!!!
>4月14日×1  ありがとうございます〜!
  
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2007年01月04日

Give a reason<林原めぐみ>

『Give a reason』 (1996/4/24) キングレコード
作詞:有森聡美 作曲:佐藤英敏 歌:林原めぐみ

発売から10年経った今でも、色褪せることなくろむろむの心に響き続けるゴッドスペル(意味不明。アニメ・スレイヤーズNEXTのOP主題歌にして、その後のめぐみソング黄金期の先駆けとなった、林原めぐみの代表曲。それがこの『Give a reason』です。

*カップリングは奥井雅美『邪魔はさせない』

林原さんは、同スレイヤーズの主人公、リナ・インバース役の声優でもあります。林原さんは、当時から既に声優としては、充分なキャリアと非常に高い人気を誇っていましたが、このスレイヤーズという作品をきっかけにして、アーティストとしての認知度も急上昇していったと思います。

またスレイヤーズという作品は、小説売れまくり、アニメ大人気、主題歌大ヒット、映画化、CDドラマ化、漫画化、ゲーム化と、初期メディアミックスの寵児ここに極まれりという感じで、多方面に幅広く展開していました。

こうしたメディア展開があるたびに、林原さんは多くの主題歌を歌い上げ、オリコンに食い込みまくりました。スレイヤーズをきっかけにした一連の音楽活動の成功。それが後の声優として初のオリコンアルバムチャート3位(*アルバム『Bertemu』)にも繋がったんだろうな、と思います。

さて、スレイヤーズとは、中世ヨーロッパ風の剣と魔法の世界を舞台に、主人公リナ・インバース他、強烈な個性のキャラクター達が暴れまくる神坂一さんの大人気ファンタジー小説です。90年代後半のヲタ街道を突き抜けた方なら、まず知らない人はいないと思います。というかヲタじゃない普通の方でも『名前は知ってる!』という人はかなり多いのではないでしょうか。

超個人的なことですけど、神坂さんから頂いた年賀状は今でもろむろむの宝です。そして、未だに劇場版オマケの『ぴこぴこリナちゃん』を手に入れ損ねたことを悔やんでいるろむろむって・・・。


【スレイヤーズ(基本)あらすじ】

『ドラゴンもまたいで通る(ほど恐ろしい)』『盗賊殺し(ロバーズキラー)』の異名を持つ主人公:女魔術士リナ・インバースは、旅行く先々で悪党や盗賊を倒し、お金を巻き上げては、自由奔放な生活を謳歌していた。

ある時、お馬鹿な旅の剣士ガウリィ・ガブリエフと知り合い、自称保護者を名乗る彼に辟易しながらも二人で旅を続けていたが、リナ自身もそれと知らぬ間に、世界の危機に直面する大事件に巻き込まれてゆく事になる。正義の味方を目指す王女アメリアとキメラの魔法剣士ゼルガディスを仲間とし、強大な敵との戦いに挑むリナの運命は!?

【スレイヤーズNEXT あらすじ】

リナ・ガウリィ・アメリア・ゼルガディスの一行は相変わらず破天荒な旅を続けていた。ある事情からリナたちは伝説の魔導書『クレアバイブル』を探すことになるが、行く先々で赤眼の魔王シャブラニグドゥの手下が襲い掛かる。死ぬ気で魔物と闘いながらも、アイドルコスで歌唱テニス対決幻の食材探しなど、やっぱり好き放題なリナ一行。ギャグとシリアスのミックス率も抜群の一作。魔王の真意と、クレアバイブルの本当の意味とは!?リナの竜破斬(ドラグスレイブ)が闇を裂く!!


・・・とまあ、こんな感じでしょうか。
スレイヤーズは、ストーリーの面白さもさることながら、リナ以下全てのキャラクターが最高に生き生きしていて、一行を本気で応援したくなるほど(?)感情移入できました。特にリナ(cv.林原めぐみ)の性格が素晴らしいったらなかったです。

リナは大食漢でお金に目がなく、強くて情に厚い。更に『悪人に人権はない』を口癖にしている割に、お人よしで巻き込まれ型の人間です。 こうしたアクが強いが憎めない、どちらかというと人間らしくて可愛げのある性格がリナの一番の魅力であると思います。心も力も半端なく強い女の子が、思うままにめいいっぱい暴れまわるという設定にはもう、メロメロに惚れましたね(何。

仲間と波乱を起こしながらも、最後は力を合わせて敵を打ち倒すという展開にも熱いものを感じました。口先八丁手八丁。時には相手を騙しながら足元をすくい、油断したところを一気に叩く。正統派とはいえないやり方で、それでもがむしゃらに勝利をつかむところが主人公一行の非常に格好いい所です。

さて、本作の主題歌たる『Give a reason』について。

まず、これを歌っているのは紛いもなく『リナ・インバース』であることを再確認しましょう。『・・・リナ、かっこいいいいいあああああ!!!』という感じにスイッチが入り、最高に燃えます。

何かが生まれたような小さな音から、徐々に大きな音に変わり盛り上がっていく前奏。そして聞き覚えのあるサビの音が前奏に入り、林原さんの力強い声が入ります。

この『Give a reason』という曲は、林原さんの歌声が持つ『引力』のようなものを非常に強く感じる一曲であると思います。それはもう頭から丸ごと引っ張りこまれるような、すごい引力です。ハッと気が付いたら、林原&スレイヤーズの世界に頭のてっぺんから足の指先まで飲み込まれている自分がいます。10年経った今でも、一瞬でその世界に飛べてしまうんですから、この曲が持つパワーの凄さを改めて思い知らされます。

しかし、林原さんは歌声の中に感情を乗せることが上手いですねえ。歌声だけで、こんなにもはっきりと喜怒哀楽を伝えることが出来るなんて、流石は特一級の声優さんです。例えば2分13秒〜16秒のあたりとか、リナのにっこり笑顔がマジ浮かびます。2分40秒〜43秒とかは、無邪気に暴れてる感じでしょうか。

また歌詞自体の“熱さ”も魅力的です。自分を取り巻く冷たく厳しい世界。そこに生きる埋もれそうな自分には一体何が出来るのか。夢を掴むため、希望を捨てず、ひたすらに未来へ突っ走ることのかっこよさ。リナたちがどんなに絶望的な状況でも諦めず、力を合わせ、知恵を振り絞りながら戦っていた情景が、ガッツンガッツン浮かんできます。

リナは決して無敵じゃないですが、仲間といる時のリナは誰よりも強く頼もしくなります。その仲間達と未来へ向けて冒険を続ける『スレイヤーズ』という物語の楽しさや面白さのエッセンスがぎゅっと凝縮された歌詞であると思います。

曲は、サビの乗り方がこれ以上なくイケイケで、ワクワク感をこれでもかというぐらい煽られる構成になっています。サビへの持って行き方も憎いぐらいよく出来てます。もう、翻弄されるしかないですね。ほんと。

スレイヤーズは、ろむろむの心の作品です。そして、林原めぐみさんが神様だった頃がろむろむにはございました。という訳で、あまり客観性とか冷静さとか持てないレビューになってしまいましたが、大目に見て下さいませ。

だって今でもやっぱり大好きな作品と曲ですもん(おいおい。

スレイヤーズ・林原さん関連の曲はこんな調子でこれからもレビューしていきたいと思いますので、よろしくお願いします☆



  
Posted by romrom6656 at 22:21Comments(0)TrackBack(0)clip!