2013年12月18日

この百合マンガがすごい! 〜2013年管理人悶絶ベストオブおすすめ百合漫画〜

どもどもー!!いやー、思い返せば今年も色んな素晴らしい百合漫画に巡り合うことが出来ましたね〜。おかげでろむろむの百合魂にも、たくさんの燃料が投入されて燃えたぎっています。こんなにたくさんの作品に出会えるなんて、一昔前なら想像もできなかったですよ。なんとも幸せなことです。

ということで、今年出版されたたくさんの百合漫画の中でも特に、よくないコレ? コレよくない?よくないなくなくなくなくない?というおすすめ作品を紹介してみたいと思います。*今年の『このマンガがすごい!』というムック本の中では、百合というジャンルがほとんどスルーされていたので、その怒りのパワーをここでついでに発散してみます。

\弔げ(8)完結 作:志村貴子(Fx COMICS)
遂にかの有名な長編百合漫画がグランドフィナーレ!!驚くほどあっさり終わったな〜という感もある最終巻ですが、百合的にはこれ以上なく軽快で爽やかな着地を決めてくれはりました。主人公のあーちゃんが、一人の女の子を心の底から好きになるまでの長い物語がこの上ない幸福な情感をもって終わりを迎えたことに、今まで追いかけてきた一読者として本当に報われた感じがします。
ただ、やっぱりあーちゃん百合魂に目覚めるのおっそいわあああ遅すぎるわァアアという感じが否めないのもまた事実かと思います。ラスト3話で両想い爆発って、ううう、やっぱなんか勿体ないYO!!ふみちゃんのハイパー忍耐力(*呪いのような告白の返事2年待ち)がなかったら、大変な泥沼になってましたよ。二人が両想いになってからの後日談もちょっと見たかったかもですね。ゆったりと流れる時間と、少しずつ変化していく心情、美しい景色と優しい雰囲気に包まれ育まれた、稀有な青春百合物語。忘れられない名作になりました。
青い花(8)(完) (Fx COMICS)


∪雲邏篋損傭目(3)完結 作:玄鉄絢 (まんがタイムKRコミックス)
教師と小学生という、保護者・被保護者的立場+危うい感情+αから始まった物語でしたが、小学生が中学生となり更に大人になり、最終的には先生と対等な立場になり、一緒に未来を掴みとることを選ぶという、完全無欠のハッピーエンドにまで到達いたしました。ああ、良かった!!ホントすんごくいい終わり方ですわよこれエエエ!!
ここに至るまでの山あり谷ありな展開も、すべてはこの終わりに至るまでに必要な過程であり、だからこそ女性二人が支え合って生きていく未来に説得力を持たせてくれているんだろうなと思います。掲載誌つぼみ休刊の余波のせいか、最終巻はちょっと巻き気味でしたけど、それでも今まで積み上げてきた二人の揺らぐことない絆を、真剣な同性同士の恋愛物語にまで昇華してくれた作者様の気迫には、もはや鬼気迫るものを感じます。エロい雰囲気も満点でした!!
星川銀座四丁目 3巻 (まんがタイムKRコミックス)


citrus(シトラス) 作:サブロウタ (百合姫コミックス)
親の再婚で義理の妹が出来た主人公・柚子が、すごい勢いで義妹・芽衣の誘惑に振り回されたり、芽衣を助ける為に体を張って頑張るお話。外面が良く、完全無欠を崩さない芽衣が、何故か柚子にだけは冷たかったり、荒々しかったり、エロく迫ってきたりと、めちゃくちゃな一面を見せて、柚子をドギマギさせる・・・という、なんとなく少女マンガっぽい展開が逆に新鮮で面白いです。
絵も大変綺麗で、主人公が興奮している(&させられている)表情のエロさは超一級です。もちろん主人公だけに見せる芽衣の艶っぽい言動もたまんねーです。なかなかのジェットコースター展開で、重い要素や伏線もあるのですが、主人公の一生懸命さと超行動力が、ダークサイドに堕ちがちな妹をいつも救い上げてる感じなので、安心して読み進めることができます。描き下ろしも、芽衣の不器用な可愛さが感じられて、超良かったです。なんだかんだ義姉を気にしているのもまた美味しい。今後、この姉妹の関係がどんなふうに変わっていくのか続きがめちゃめちゃ気になります。
citrus: 2 (百合姫コミックス)


ぅ好坤薀鷦蠶 〆遏Д織ハシマコ(百合姫コミックス)
短編百合漫画の名手による(6年ぶりの)神作品集。“幸福”な百合や“辛辣”な百合が、独特の繊細かつ可愛いらしい絵によって、僅かなページ数の中で余すことなく表現され尽くされているのがスゴイ。
お話は練りに練られており、キャラの感情表現も遠回しなため、一度さらっと読んだだけでは、作品の深いテーマを見落としてしまう可能性もあります。とりあえず三回はしっかり読め!!な!ラヴラヴハッピーエンドだけが百合じゃねえ!!コーヒーの如きビターな苦みがあってこそ、真の百合魂がチョコのように引き立ってくるんよ!!ということを教えてくれる作品が、山もり詰め込まれています。
どうしても叶うことのない恋、結ばれることなく散った想いのお話もやや多く見えますが、これからものすごく始まりそうな予感の胸がポカポカする系のお話もごく自然に混ぜ込まれており、そこらへんの按配も完璧です。個人的には、心の中に無人島を作って周囲と距離を置いていた女の子が、その無人島に悪意なく入り込んできた少女に戸惑い、嬉し恥ずかしあばばばば状態になる『無人島へもっていくなら』が好きです。
スズラン手帖 (IDコミックス 百合姫コミックス)


シ遒氾ァ〆遏大北紘子(百合姫コミックス)
青春学園ものから国家規模テロリストものまで、幅広いテーマで百合の可能性に挑む大北先生の百合短編集。自分たちの心や身体をやすやすと傷つける、どうしようもなく醜悪で薄昏い世界に逆らうために、大切な人と共に手に手を取って逃走する少女を主題とした表題作『月と泥』の切れ味の鋭さに早々に心を切り裂かれます。ラストページの主人公の言葉に煮えたぎるような希望(?)を感じました。
あと、とある国の伝統芸能である優雅な“踊り”を学ぶ少女たちの物語『鎖の斬手』が、すごく素敵な世界観で大好きなんですけど、このお話の描き下ろし漫画『初恋』を読んで、初見でろむろむゴオオオっと泣きました。先生は主人公に、自分が昔あこがれていた先輩の顛末をひどい言葉で罵って嘲笑するんですけど、おそらくその言葉は自分を責めるためのホラ話で、ヒドイ冗談を云って笑ってやったというのも大嘘で、実際は泣いてすがっていたんじゃないかと思いました。ハッキリ明示してる訳ではないので、まあ今のは全部想像なんですけど、そこまで勝手に想像して泣けました(何。ってな感じで読み手の想像力を限界まで高めてくれる百合作品が猛烈に揃っております。おすすめです。
月と泥 (百合姫コミックス)


Γ達蕋鬘顳e Arachne −サーク・アラクニ− 作:再田ニカ(百合姫コミックス)
異国のサーカス団を舞台に繰り広げられる恋愛物語。こういう華やかで幻想的な雰囲気って、“百合”と、ものすごく親和性があって、読んでるとなんかもう心の中がキラキラしたもので満たされていきます。
努力家でクールなロッテと、様々な曲芸団を渡り歩いてきた、自由で天才肌のテティが、ペアを組んで空中サーカスに挑んだりする中で、お互いの中に美しいものを見つけていき徐々に惹かれあっていく訳ですが、テティを好きになればなるほど、ロッテの表情が豊かになっていき、サーカスの演技もどんどん煌めいていくのですよ。そのあたりの表現が超丁寧で、なんかこの初々しい恋模様にドキドキニヤニヤさせられます。想いが通じ合ってからの、自分に正直すぎるロッテがものすごく積極的で、テティは完全に押し切られてます(*そのシーンの艶めかしさもスゴイ!)。あと、本作に関係ない短編も1篇収録されており、マニアックな設定のうえにウハウハで、なかなか見応えがありました。
Cirque Arachneーサーク・アラクニー (IDコミックス 百合姫コミックス)


Ь臓暗闇、夜の森 作:さかもと麻乃(百合姫コミックス)
ギャグ、シリアス、サイコ、ラブラブ・・・果てなき百合の深みへと我々を引きずりこんでくださる百合短編集。
表題作『魔少女』がまず凄いです。奔放で妖艶な少女に恋してしまった教師が、教師をやめてでも少女を愛し傍で支え続けたものの、教師の愛によって善良な人間となってしまった少女を見て、彼女を愛してはいても、もう彼女に恋することが出来なくなっている自分に気づいてしまう・・・という、この残酷さと罪深さがたまんないです。それでも二人の愛は変わらず続いていく感じで、ある意味ハッピーエンドな結末なのも苦くて良い!!
死者としか上手くしゃべることが出来ない少女が同級生の死を願う話や、どストレートな部活少女の喧嘩からラブラブに至るまでの話も実に面白く読めました。絵も可愛くて、特にキャラの表情がステキです。さかもと先生は、“百合”という単純な枠に収まりきらないような“百合の歪み”を時折チラッと見せるのがすごく上手で美味しいんですよね〜。。描き下ろしのギャグもぶっ飛び過ぎててなんか笑えました。
沼、暗闇、夜の森 (百合姫コミックス)


┰電にはかえします 作: 雨隠ギド(ひらり、コミックス)
王道から変化球まで、あったらいいなこんな百合シチュエーション・・・が炸裂する珠玉の百合短編集。
幽霊の少女と、彼女の存在をハッキリ見ることができる少女の不思議な関係を描いた『永遠に少女』というお話が、私的に超ストライクでした。大人になる前に死んでしまった少女と、どんどん大人になっていく少女の埋めることの出来ない差が徐々に明らかになり、ものすごくハラハラするのですが、最後はこれぞふたりの“幸せ”という超納得の〆っぷりを見せ付けてくれはりました。
この作品集はとにかく“幸せな結末”の色んな可能性を優しく見せてくれるのが良いです。どうしても絡まらない三角関係の解決法も、夢はあるわ爽やかだわでエクセレントでした。やっぱ百合には“夢”があってこそですよNE!あと、キャラの“泣き顔”が、どれもすごくインパクトがあって、ここ一番の感情溢れるシーンで使われているのが印象的なのです。電車で出会った不良っぽい雰囲気の純情少女と、ゆっくり恋をしていく表題作もロマン爆発で、これぞ百合!と激しく膝を打ちました。
終電にはかえします (ひらり、コミックス)


ライカ、パブロフ、ポチハチ公 作:四ツ原フリコ(ひらり、コミックス)
恋が始まるまでの緊張感、ドキドキ感をじんわりと味わえる青春モノががっつり詰まった百合短編集。
ツンケンとした主人公が、自分に憧れて犬のように慕う少女を意地悪にからかっていたものの、自分の孤独を自覚したあとに、その少女の気持ちを試そうとする表題作でまずガツンと食らわされます。特に少女にすがりつくように抱きつくシーンとか、謎の熱気を感じましたわ。
この作品集には、相手が好きすぎてやや暴走気味になっているキャラがちょいちょい出てくるんですが、みんな純粋というかひたむきで好感が持てるんですよねー。好き好き言い過ぎて、ちっとも本気に受け取ってもらえない少女の超逆転劇『口先女と鉄壁の処女』もすごく良かったです。想いが通じ合った瞬間の『えっ』っという空白の一瞬にときめきました。恋を自覚するまで、恋に落ちるまでのギリギリの雰囲気を魅せてくれる正統派百合漫画だと思います!
ライカ、パブロフ、ポチハチ公 (ひらり、コミックス)


マリッジ・バトル! 作:ミズタマ(まんがタイムKRコミックス)
幼児体型のOLを巡って、女子高生二人が熱い恋の火花を散らす三角関係ギャグ百合マンガ。主人公に結婚を迫る、自称婚約者の美少女・イナバのハイテンションな暴走ぶりが可愛らしくて面白いです。主人公のことを好きすぎるが故に、奇行に走るイナバですが、根がいい子なので恋のライバルにも普通に優しくしてしまう・・・という性格に好感が持てます。主人公も口ではイナバをたしなめつつも、満更でもない感じで、イナバが主人公と間違って別の少女に迫ったときにはヤキモチを焼いたりと、既に激しく脈ありなフラグが立っております。
抱き着き・ハグ・告白合戦・ガチキスまで投入しつつ、未だ両想いには至っていないという絶妙のさじ加減がGOOD!!周囲のキャラも百合フラグガンガン立ててきてますし、とにかく続きが早く読みたいです。
マリッジ・バトル! (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)


いかがだったでしょうか?あなたのベスト作品も入っていましたか?
この他にもまだまだ語り足りない物件がごろごろしていますので、そのへんは改めてご紹介したいと思います!

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★この百合マンガがすごい! 〜2014年管理人悶絶ベストオブおすすめ百合漫画〜

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★この百合マンガがすごい! 〜私的殿堂入り級おすすめ百合漫画その弐〜
★この百合マンガがすごい! 〜私的殿堂入り級おすすめ百合漫画その参〜
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