2009年06月03日

『The Power of Love』<Cyber Nation Network>

『The Power of Love』(1997/10/21) コロムビア

作詞・作曲・編曲・歌:Cyber Nation Network

アニメ『マスターモスキートン'99』前期OP主題歌。

血の契約によって結ばれた、吸血鬼:アルカード・フォン・モスキートンと、お宝に目が無い女子高生:イナホ・ヒトメボレが、世界中に散らばるオーパーツを探して旅する、よくわからんラブコメギャグアニメだったでした。全体的に、ギャグもストーリーもヌルかったですね。ああ、OVAを無理やりアニメシリーズなんかにするから(=OVAだけにしておけば)・・・。

このOPの曲は、正直ELTっぽいです。もっと云うならサビに入る直前の曲展開が、Dear my friend(ELT)のサビ直前とまるで同じです。まあでも、ポップスとゆーのは、いつの時代も必ず流行色みたいなものがあって、一つの大ヒットに他が引っ張られてしまうことはよくあることですので、一概にパクリパクリと騒ぐのは愚かしいことだと思います。

それはともかく、このOPはテンポが良く、盛り上がりどころもよくわかってる曲調ですので、OPにはもってこいの作品だと思います。また、歌詞は一貫して、マスターモスキートンの中でも、基本的に忘れられている“ラブ”の要素を抽出して固めたような構成になってます。アニメのモーちゃんとイナホの関係は、ラブっちゃラブなんだけど、のらりくらりし過ぎて、最後までハッキリとしてなかったように思うので、余計にこの曲の強烈なラブ度は目立ってるような気がします。

“Power of Love 巡り合えた 運命を信じるなら いつしか未来(とき)の中で永遠の愛見つけられる”

過去、イナホの先祖(祖母?)と恋に落ちていたモスキートンは、彼女を失った後も彼女との約束を忘れることなく、長い時間を経て、彼女の子孫であるイナホにめぐり合った・・・という作品設定があったので、まさにサビの歌詞はこの設定をしっかり受け継いでいたんだな〜と感心します。・・・まあ、ここだけ無理やり合わせた様な気もしなくもないですが。。出だしの歌詞が“初めてのデートの帰りに 寂しくなってBELL待ってる”という超乙女歌詞ですしね(*全然イナホの性格らしくない→イナホ視点で歌詞を読むと無理がある)。

Cyber Nation Networkは1年間ぐらいの活動で早々に休止してましたが、近年いきなりベストアルバムを出したりして、何気に動きはあるようです。ボーカルのMASAYOさんは、“Sister MAYO”として“魔法戦隊マジレンジャー”のED(*マージマジマジーロマージマジマジカ〜などと不思議な呪文を唱え続けるカオスな作品)を歌ったり、(静留さんっぽい妖精が出てくる)“ぷるるんしずくちゃん”という子供向けアニメのOP・EDを歌ったりと、近年でも精力的に活動している模様です。





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