2008年10月17日

『舞-HiME キャラクターボーカルアルバム 初恋方程式 第2楽章』

『舞-HiME キャラクターボーカルアルバム 初恋方程式 第2楽章』 (2005/6/8) ランティス

どう考えても舞−HIMEのハードなファンしか買わない愉快なキャラソンアルバム第二弾。本音を言うと舞−HIMEヲタ以外にはおススメできない、しかし舞−HIMEヲタ、かつ藤乃静留ヲタなら聴かずに死ぬことは許されません。そう、このアルバムには静留様の静留様による静留様の為の、愛の炎の中で灰になるまでなつきLOVEなミラクル求愛ソングが収録されているのです!!アルバムジャケットでは静留さんのご尊顔が4分の1のスペースを陣取っているのですが・・・な、なにゆえ凶悪陰謀顔なのかッ・・・!?いや、そんなお茶目なトコロも素敵!!!ということで、久々に舞−HIMEへの情熱をみなぎらせてみました〜★★★



1. 愛しさの交差点(Instrumental ver.)~舞衣の友情日記その1 語り:鴇羽舞衣(中原麻衣)
何故か歌わず語ってます。。

2. 僕たちの勇気 歌:珠洲城遥&菊川雪之(柚木涼香&能登麻美子)
執行部二人組デュエッツ。学園の秩序と正義の為に空回る遥ちゃんと、その後ろに必死でついていくツッコミ雪之。しかし、遥の“正しさ”こそはホンモノであり、それはあの静留をも圧倒するほどでした。そんな、猛牛のようにひたすらに前へ突き進む遥ちゃんにピッタリの勢いのある歌だと思います。さりげに曲がイカしてます。

3. Angel’s dew 歌:深優・グリーア(浅井清己)
モノローグはいつもの無愛想ロボット・深優のまんまなんですけど、歌は可愛らしさの出た普通の少女曲(?)で、微妙に違和感が。

4. 放課後ハイド&シーク 歌:瀬能あおい&原田千絵(新谷良子&斎賀みつき)
千絵ちゃんの歌声がとっても美少年声で、なんか男女カップルの仲良しデュエットみたいになってます。とはいえ噂好きで学園の情報通の千絵ちゃんと、楽しそうなことには何でも好奇心旺盛に首を突っ込みたがるアオイのことをピンポイントで突くような、キャラの性格がハッキリと出た歌詞は面白いです。

“放課後まいにちラブネタ探そうよ。見て見て!?見た見た!!事件だね”とか、まんまこの二人が喋ってるみたいなんですけど。アルバムの中では2番手ぐらいに良く出来たキャラソン作品なのではないでしょうか。新谷さんも、斎賀さんも声優歌手として歌いなれているので、歌声も安定しています。

間奏での会話を聞いていると、千絵ちゃん=王子様あおい=姫な設定で、カラオケ店でじゃれあってるみたいですね。あおい姫の欲しいものならなんでもわかっちゃう千絵王子に姫のテンションは上がりまくってます。そうか・・・この二人、無自覚系隠れ百合ップルだったのか(何それ。舞乙ではアヤシい感じがしてましたが、やはりこちらでもそうだったみたいです。“メールの返事すぐにね(5分で!)退屈はやだ なんかしようよ”なんて、わがまま無邪気姫に振り回される、困り顔千絵王子を髣髴とさせる詞も良いですなあ〜。

5. 紅(くれない)の忍風烈火伝(にんぷうれっかでん) 歌:尾久崎晶(小林沙苗)
正義の忍者・尾久崎晶の、熱血忍者ソング。完璧にネタ曲です。あんまり歌い慣れてない感じが、逆に晶の真面目で一本気な性格を上手く表現しているような気がしました。

6. あしたのあなた 歌:真田紫子(井上喜久子)
これが17歳教教祖の実力。。まんま子守唄なんですけど、さすがに手堅い歌いっぷりです。安心して聴けるというか、本ッ気で眠たくなるのは私の気のせいなのか!?アルファー派がゆんゆん出てくる安らぎ曲。だんだんと紫子さんなのかおねえちゃんなのか、何なのかわからなくなります。スヤスヤ・・・。

7. 片恋艶花(かたこいえんか) 歌:藤乃静留(進藤尚美)

“夢か現か、春たちて・・・桜、花散る・・・そして、うちは恋に落ちました”

モノローグの独り語りから、静留さんの妖艶な迄に匂い経つ色香が立ち昇っておられます。本気です。この会長、本気で殺りにかかってきてます。。モノローグのバックで流れてる三味線・和琴・太鼓(っっぽい音)と、なんちゃって邦楽音階も、静留ワールドの構築に一役買っておりますな〜。モノローグ終了後にポポポポポポポポンと間髪無く襲い掛かってくる鬼連打小太鼓も、この静留ワールドの中では全くもって自然です(マジか。



きわめつけは題名ですね。片恋演歌ならぬ片恋“艶花”!!艶やかな女ほど渦巻く情念は人一倍すさまじい。それが悲哀を伴う片思いをしているならば、尚更。。そういえば江戸時代の浄瑠璃や心中モノなど、燃えるような恋で身を滅ぼす系の話は、そういう“女”の迫力を伝える例えがよくありますよね。まあ、静留さん自体、『道成寺』“清姫”をモデルに作られたお人なんですけど。。

“胸を焦がして追いかけた あやかしみたいに追いかけた いつか一緒に死にたいわ”
“抱きあったその日に燃えてしまいたい そして紅の色があせてゆくように いとしい人のなか 灰になりたいの”


・・・に・・・二十五話アアア!!!確かに、抱き合ったその日に光の塵になって消えてる!!静留さんは自身の暴走した愛により、なつきを追って追って追い詰めて、そのなつきの手にかかって心中されてましたけど、それは静留さんがずっと胸の中に隠していた願いの一つだったわけでありますね。一緒に消える瞬間の満ち足りた顔『うれしい・・・』と夢見るように呟いた言葉は、どんな形でも(それが心中でも)いいからなつきと結ばれたい・・・という、彼女の悲願が叶えられた喜びを表していたのでしょう。

道成寺において、想いが届かなかった憎しみは、清姫を美しい娘から恐ろしい大蛇に変え、愛した人を焼き殺してしまいますが、結局その後、清姫自らも入水自殺してしまっています。ゲーム版の静留さんも同じ行動してましたけど、たとえどんなに強くても、愛する人がいない世界で生きることがどうしても出来ない弱さが彼女にはあり、そこがヲタを惹きつけてやまない静留さんの魅力なんじゃないかな〜と思います。ちなみに、静留さんの清姫度MAXな歌詞もありました(↓)。

“今度こそ逃がさない この身が消えても 逃がさない”

あ、あかん、どう考えてもこの状態からなつきちさんが逃げられるはずがねえ。。二十三話で、縋るように伸ばした手を振り払い、身をよじって静留から“逃げ”たなつきの姿を見た静留さんは、今まで取り繕っていたもの全てを失い、ぶっ壊れてしまいます。その後、なつきと再び対峙した静留は、バイクで“逃げ”るなつきを清姫を駆使して追いかけ、更に走って教会に“逃げ”込んだなつきの四肢を遠距離から縛り上げ、コマのようにクルクル回しながら自分の胸元へと引き寄せ、泣きそうな顔をしながら、ぎゅうっと抱きしめるのであります(二十五話。★結論→静留さんは死んでもなつきを“逃がしません”でした。

“面影に酔うほど 今宵乱れます”

極めつけは、歌のラスト詞。こここ今宵乱れますって!?つまり、こここーゆうことですか!?



イケズななつきの夢を見ては、夜な夜な悶えるっつーかMIDARERUってコトなんですかー!?!

“この世の誰よりもあんたのことが好きどす たとえ世界を敵に回しても そう、閻魔さんや神さんだってかましません うちが守ってみせます”

ラストのモノローグにて。アニメやゲーム、ドラマCDでの告白に続き、キャラソンでも告白ですってYO!!どんだけなつき好きすぎるんだこの人!!いや、むしろこれこそが静留様流乙女のポリシーなのですね。お目当ての当人には、ずっと伝えられなかった本当の気持ちを、ここでは嘘偽り無くはっきりと述べております。

静留にとって大切なのはなつきだけであって、その他の事は正直どうでもいい・・・と、舞HIMEの脚本家かなんかも言ってましたけど、まさにその通りなのですね。静留にはHIMEとしてのルールも目的も関係ないのです。バトルロイヤルで殺し合い、最後に残った少女がHIMEになり、世界を救えるというなら、なつきがその最後の一人になるように陰で戦いまくる。なつきが風華学園の情報を覗きたいというなら、自分が生徒会長になってその権限をもぎとる。一番地がなつきを苦しめるなら、壊滅させる。奈緒がなつきを傷つけようとするなら、奈緒のチャイルドを細切れにする。

なつき限定の滅私奉公もここまで来るとスゴイです。そしてその静留の気持ちを、ギリギリまで気づきもしないなつきのアフォさもスゴイです。なつきを守るためだけに使ってきた最凶の力は、なつきを奪おうとする力にもなる。諸刃の剣を振りかざす静留さんの悲壮で危うい決意が“うちが守ってみせます”という台詞に繋がっていくのでしょう。最後に、この歌詞を作った畑亜貴先生のミラクル作詞力に乾杯。


ショートVerのプロモMAD



8. らせん庭園 歌:風花真白&姫野ニ三(ゆかな)
脅威の一人二役デュエット。声優のゆかなさんは、二三さんと真白理事長の二役をこなしているのですが、今回はその二つの役になりきって一人二キャラデュエットに挑戦しております。ああ〜、こういうので色んな意味で悶絶するような曲を聴いたことがあるな〜、何だったっけ・・・ああ!!緒方恵美さんの以下略。え〜、曲自体は静かで落ち着いたものになっていて、歌声はふんわりと囁くような感じです。思ったよりも違和感ないですね。まあ二三さんも理事長も、浮世離れした、のほほ〜んとした感じでしたから、こういうタイプの曲が合ってるのかもしれません。

9. 愛しさの交差点(Instrumental ver.)~舞衣の友情日記2 未来へのメッセージ 語り:鴇羽舞衣(中原麻衣)
何故か歌わず語ってます。



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この記事へのコメント
5
ろむろむ様、ご無沙汰しております!
五々木であります!

今回のレビューを読んで、さらに静留というキャラに魅入られました(笑)

凶悪陰謀顔。私も最初ジャケット見てちょっとびっくりしました(苦笑)

>愛する人がいない世界で生きることがどうしても出来ない弱さが

めちゃくちゃ強いのに、愛する人のために存在する力なのに、唯一とも言える弱点がその愛する人。
はう、大好きです(*´д`*)←アブナイ

コマのようにクルクル回しながら〜には笑いました(笑)
25話は絶対浮かんできますよね。他にもいろんなシーンがよぎってしまいます、この歌。


あと、千絵とあおいの歌。
この歌もかなり好きです^^
無自覚系隠れ百合ップル・・・なるほど!(笑)

前の記事になりますが、私もプリキュア5なんて知りまs)ry
なぎさとほのかが1番ですねえ。
映画は1と2両方個人的にかなりおいしかったです(*´∀`)

言いたい放題の長文ですが、すみません。
それでは^^

Posted by 五々木 at 2008年10月20日 00:50
おおっ!!五々木様!こちらこそご無沙汰でございます!

いやいや、私ごときのレビューでは静留様の魅力の100分の1以下も伝えられてNEEEEって感じですので、勿体無いお言葉、ありがとうございます★★★

ジャケ絵はね・・・この陰影さえどうにかできればまだ可愛い顔のような気もしなくもないんですけど、ドラマCDの無防備な裸体といい、軽くネタキャラ扱いなのはどうゆうことなんでしょうね!?まあ、それだけ個性と存在感の凄すぎるキャラってことなのかもしれませんけどね。しかしまあ、最強静留様の唯一の弱点が、たった一人の愛する少女ってトコが、もう、たまりませんねえええ。私もそんな静留さんが大大大好きです。

千絵&あおいはDVDのオマケアニメでも朝チュンイラスト(?)が使われてましたし、何気に製作者も狙ってたような気がしますな。

そして、なぎほの!!!五々木様に同意していただけて幸いです!スプラッシュスターの咲舞とかも結構好きなんですけど、やっぱなぎほのは別格です。プリキュア5はとにかくあの愉快なマスコットたちをどうにか(略。

コメントありがとうございました!!!
Posted by ろむろむ at 2008年10月21日 23:40