2008年10月08日

『檄!帝国華撃団』<真宮寺さくら&帝国華撃団>

『檄!帝国華撃団』 (1996/12/18) BMGビクター
作詞・作曲:広井王子
歌:真宮寺さくら&帝国華撃団

セガサターン用ゲーム『サクラ大戦』主題歌。ゲキ・テイコクカゲキダン、略してゲキテイと呼ばれます。田中公平さんをして“この主題歌が無ければ、この世界はここまで広がっていなかったかもしれません”と云わしめた作品。

名は体をあらわすの言葉通り、爆インパクトのあるタイトル・歌詞は、そのままゲームの世界観すべて直結しているのです。それもそのはず、サクラ大戦のプロデューサーである広井王子さん『歌がすごく重要で面白いものになるようなゲームを作りたい』という声に、田中公平さんが応えて作られたのがこの作品だったのです。

大正浪漫なワールドで、色んなタイプの魅力的な少女達が、普段はヅカ風劇団の劇団員として働き、有事の際にはロボットに乗って敵を打ち倒し、その中で指揮官の男性との恋心も芽生えちゃったりなんかしてー・・・というのがサクラ大戦というゲームの概要です(多分。しかし、最初はセガの偉い人もそうした説明だけでは『どんなゲームか意味がわからん』ってな感じでゲーム化に消極的だったそうです。そこで広井王子さんがこの曲を偉い人に聞かせたところ、偉い人も『なるほど!こういうお話か!』と、激しく納得してゲーム化が承認されたというエピソードがあったようです。それほどまでに、この曲には圧倒的な説得力があるのです。

このゲキテイは、それこそ無限にカバー(サクラ大戦の色んなメンバーによって)されまくってきた作品なので、どれが一番最初に発表された曲なのかいまいち分からなくなってる感がありますが、多分この8センチCDシングルが初出じゃないかと思います。。だいぶ前にNHKで、真行寺さくら&帝国華撃団の声優のみなさんがサクラ大戦メンバーのコスプレをしながら、ゲキテイをフリ付きで堂々と歌いきるという凄いライブがやってましたね〜。一瞬、何が何だかわからなくなりましたけど、横山千佐さんのベテランの域に達した歌唱と、華劇団他4名の煌く笑顔を見たとき、本当に心の底から誇らしい気持ちになりました。

まあ・・・あれですね、非の打ち所のない正統派アニソンというのは、こういうものを云うのですね(正しくはゲーソンですが。豪奢に弾けまくる宝塚成分、神宮寺さくらの熱すぎるセリフドラマチックなメロからサビへの流れ、日本人の魂を揺さぶる威風堂々とした凛々しさ、そして半径100M以内のアニヲタが簡単に撃ち落とされるような“マニアック成分”までが多分に含まれた素敵歌詞!!ホント、奇跡のような作品だと思います。

さくら役の横山智佐さんは、90年代のアニメでオールマイティーに活躍されていた声優さんです。このサクラ大戦の舞台がきっかけで、今やもうすっかり舞台女優化してしまっているんですけど、個人的にはやっぱし声優に戻ってきて欲しいなああーと思います。ハリがあって、抜けるように響く声が印象的な方です。声優さんならではの“華”のある歌声も超GOOoooODです!!!



<サクラ大戦簡単あらすじ>
舞台は太正(大正にあらず)時代の香り漂う帝都・東京。怪物を操り、国家転覆を狙う悪の組織『黒ノ巣会』の襲撃に、帝都の人々は日々恐怖していた。主人公・大神一郎は帝都の霊的防衛の為に結成された秘密部隊『帝国華激団』の隊長として配属され、個性的なメンバーの少女達と絆を深め、華激団をまとめながら、悪の野望を打ち砕く戦いに赴くのである。

つーか私、セガサターンと云ったらこのゲームしか思い出せませんね〜。攻略相手や選択肢によって、会話やパラメーターは変化するけれど、大元となる話の流れは変わらない・・・という、一話完結アニメを見るような明快なシステムが、ラクチンで楽しかったですね(*攻略相手ごとのEDも、ちゃんと別枠で用意されていたのも乙でした)。ミニゲームも無駄に凝ってて面白かったと思います。とりあえずプレイもしてねえのに、ただのギャルゲー&キャラゲーじゃねえの?と、舐めてかからないことれす。そういう作品を求めてるんでしたら、同じあかほりさとるが手がけたカスアニメ、らいむ(略)。それはともかく、サクラ大戦はあまり難しすぎず、ゲームが下手な私のような人種でも、適当にやってれば攻略できたので、なかなかありがたかったです。。

10月6日×1 拍手、ありがとうございます!
10月7日×1 拍手、感謝感謝でございます!
10月7日×2
>ユリミテさん
どうもどうも!!やー、私もゴールデンタイムにこんなヲタアニメを持ってくるなんてスゴイなああ〜とか思ってました。『ゆずれない願い』は、超メジャー曲ですけど、ヲタにも普通に受け入れられた不思議なアニソンですよね。レイアースは、ヲタアニメがタケノコのように大量発生する、ほんの僅かに前の時代のアニメですよね。この後にEVAとか何とかが社会を巻き込んでいったり、深夜アニメが隆盛を極めたりとか、そういう愉快な時代が訪れるわけで。この辺りのアニソンも、ちょっと時代がかった感じの面白い曲が多くて、今でも聴く曲とかいっぱいあります。90年代の埋もれつつあるアニソンもどんどん発掘していきたいです!
10月8日×1 ありがとうございました!!!これからもよろしく!




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