2008年10月01日

『romanesque』<FictionJunction YUUKA>

『romanesque』<FictionJunction YUUKA> (2007/4/18) ビクターエンタテインメント

作詞・作曲・編曲:梶浦由記
歌:FictionJunction YUUKA

アニメ『エル・カザド』ED主題歌。MADLAXに続く真下アニメで、再び梶浦由記先生南里侑香さんタッグを拝むことが出来ました。南里さんの哀愁に富んだ歌声は、ノスタルジックな曲調と相まって、独特の質感を醸し出しています。FJYで切なげな曲というと、暁の車や焔の扉が思い浮かびますけど、この曲はそれらとは若干異なり、より大人びた情熱を感じさせるような雰囲気に満ちているような気がしました。

さて、エル・カザドのBGM等を担当するにあたって、梶浦先生はなんとマジでペルーまで飛んでいったそうです。エル・カザドという物語は、荒野タコスガンマンが登場するロードムービー系百合アニメ(*南米のとある国がモデルらしい)なのですが、その世界観を自分の中に取り入れるために、肌でその感覚を掴みに行ったのでございましょう。。なんという凄まじいプロ根性。

梶浦先生『今回の舞台は、南米のとある国がモチーフになっているということで(中略)笛ものとかケーナとかいった楽器を多く取り入れて、少し南米色を出せるようにしました。ですからパーカッションとかも含めて、今回は生が多めですね』(サントラ製作についてのインタビュー記事より)


そんな訳で、この“romanesque”の切なげに泣くギター渋みの効いたメロディーは、灼熱の太陽に照らされた荒れ果てた地で、土ぼこりをモクモクと上げながら『テルマ&ルイーズ』並にジープでぶっ飛ばすナディとエリスの姿を、いとも簡単にイメージさせてくれはるのでございます。“憧れを繰り返し 何処へも行けなくても 抱きしめたその腕をずっと離さないでいてよ”とかもう聴いた瞬間に、ナディ×エリスの百合歌詞として脳内自動変換されます。“終わらない夏”“散らない花”、そんなものはあるハズ無いけれど、二人のこの瞬間だけはそのようにあって欲しい。明日も昨日もいらない、ただ温もりを繋ぎ止めたい・・・。そして“寄る辺のない恋に消え去ってもいい”と云う程に、お互いを求め、お互いに溺れる訳でありますね(何。



エル・カザドというアニメは、一匹狼の賞金稼ぎ“ナディ”と、異能の力を持つ故に追われる“エリス”がラブラブ逃避行を続ける中でみっちりと絆を深めて夫婦になるまでの過程を描いた作品でしたので(注*ろむろむ的意訳)、常に“二人の関係”に焦点が当てられていました。“romanesque”の詞自体も、お互いに寄りかかりながら生きている二人・・・というものをテーマにしていると思いますので、ナディとエリスを想像しながら聴いても激シックリくるんじゃないでしょうか。

“切なさを焼き尽くし 今生きているのここに 二人で”

劇中ではハッキリ明かされませんでしたが、ナディはどこかの少数民族だったのか、過去に家族や一族をすべて失っているようです。対するエリスは、歪んだ計画の集大成として生を受け、自分の力や大切な人を失った過去に苦しめられていました。自分が辿ってきた人生と、その哀しい記憶を、ほんの僅かでも二人で共有することで、それこそ“涙を分け合って”、少し前に進みながら生きていくことが出来るようになったのでしょう。などということをしみじみと噛み締めることのできる詞が満載なので、アニメを観る傍ら、是非とも歌詞カードなりを眺めていただきたいなあ〜と思います。

ちなみにED映像に出てくる謎の仮面男は、エル・カザドのスタッフの誰からしいです。何故・・・。あとにゃんこスナイパーが超気になるんですけど。。



2、約束

・・・か、隠れた名曲がこんな所にいいい!!!しかし、すごい曲をカップリングに持ってきますなああ!!!1曲目とは異なり、さほど南米をイメージした感じのない、いつものFictionJunction YUUKAの曲という気がしますが、激しく、かつ染み入るようなメロディーに、感傷と憧憬と微かな希望がないまぜになったような“心情”を見事に描いた歌詞など、聴けば聴くほどに心を揺さぶられます。

詞の作りこみようも尋常じゃないですが、その言葉のひとつひとつに込められた様々な感情を浮き立たせ、鮮やかに表現する南里さんの歌唱には、ただただ“圧倒”の一言。大胆&繊細で起伏に富んだメロディの印象は抜群に強いので、後々まで耳の奥で反芻されまくります。。実は最初に聞いたとき、これといって何も感じなかったのですが、この曲は3度目からがヤバイです。3度目で落とされます。騙されたと思って是非に3度目を越えて下さい!



<拍手お返事>
>9月25日×1 ありがとうございます!!
>10月1日 いつも楽しみに・・・これからも〜・・・の方
あああああありがとうございます!!もうその一言をいただけるだけで我がブログの寿命が僅かながらに延びるような気が致します。結構進退窮まってきた感のある今日この頃なんですけど、そのお言葉に応えられるように出来る限り頑張りたいです。空に神無月が昇るまでは必ず!!



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この記事へのコメント
5
どうも、お久しぶりです。記事読ませて頂きました!南米風の百合アニメですか(^ω^)少し驚きましたがEDの挿入歌が、アニメの雰囲気とかなりマッチしていて、驚きました。拳銃の描写にも気合いが入っていて、あのブローバックの仕方には大興奮してしまいました(笑)
これからも記事楽しみにしてます!頑張ってください!
Posted by 臣民 at 2008年10月05日 12:58
>臣民様
お久しぶりです!!ようこそいらっしゃいました。いやあ〜、エル・カザドは西部で荒野でガンマンで、しかもマジ百合というワイルドな作品ですので、おススメですね〜。百合スイッチが入りまくるのが中盤以降なので、そこまで気長な心を持たねばなりませんが、スイッチがONになってからは、百合バカップルのラブラブ逃避行になりますので、お楽しみにしていただきたいです☆☆☆

ED曲もそうですが、作中楽曲も梶浦さんが凄いの作ってらっしゃいますので、聴き応えがあるんですよね〜。真下監督の趣味爆発で、今回も拳銃が弾けまくってるので、ガンアクションもポイントです。

わあああ、楽しみにしていただけて、本当に光栄です!ありがとうございます!!お互いに百合の道を極めてゆきましょう!!!
Posted by ろむろむ at 2008年10月05日 23:31