作詞・作曲・編曲:梶浦由記
歌:FictionJunction YUUKA
アニメ『MADLAX』OP主題歌&挿入歌。
何が何だかわからないうちに、スッゲー遠いところまで魂を持っていかれちゃう・・・。梶浦ワールド炸裂の超楽曲である本作ですが、ヲタ的な知名度なら、通称“ヤンマーニ”ことアニメ挿入歌『Nowhere』が断トツでございましょうか?個人的には、哀愁漂うOP『瞳の欠片』の方がお気に入りなんですけどね。
1、瞳の欠片
最終話まで観てないとわかんないことなので言っちゃいますけど『私は貴方の欠片 貴方の胸へ帰りたいだけ』という、このサビ直前の歌詞は物語最大級の伏線ネタバレに当たります。いやー、まさか歌詞の中にこんな爆弾を埋めていくとは、さすが梶浦先生(と真下監督)。侮れませんね。ってか絶対気ィ付かNEEEE!!!他にも“閉じた本の中眠ってる 想い出という名のパンドラの宝石”など、12年より昔の記憶を完全になくしている少女、マーガレットのことを指しているような歌詞もあって、面白いです。
2番はじめのメロ歌詞“昨日散った花びらを惜しんで泣いた”などは、基本的に無感動・無感情なマドラックスが、他者との関わりの中で時折見せる、わずかな心の動きを例えたような気がしてなりません。
南里侑香さんの切なさ極まる歌いっぷりもたまりません。梶浦先生的には“泣き”の歌声とおっしゃるみたいですね。心の深い場所からしぼり出されたような、溢れる情感が、その声には込められているように思います。皮膚の下までゆっくりと染み込んで来る様な音の響きが、何とも言えず病み付きになるのでございます。南里さんの歌唱力の高さを改めて認識できる作品であります。
2、Nowhere
“Nowhere”について、梶浦先生は『この曲はMADLAXの世界を強く意識して作った曲です』と述べておられます。現にこの曲は、アニメの作中で主人公が人外級の乱闘をおっぱじめる時には、BGMとして必ず使用されていましたし、まさに主人公・マドラックスの為だけにある(無敵な)イメージソングと云っても過言ではないでしょう。第一話で、飛行機から華麗に飛び降りるマドラックスに合わせてヤンマーニが流れ出したときは、思わず笑ってしまいましたが、思えばそのとき既に私は先生の術中に嵌っていたのかもしれません(マジか。
ちなみに“ヤンマーニ”というのは、“Nowhere”の前奏やバックに延々と流れている謎の女性コーラスが『ヤンマーニ』と云っているように聴こえる・・・という説から来ています。実際に何を云っているのかは未だに謎であり、梶浦先生もお好きなように解釈してくださいと言明を避けています。一度、ニュータイプ紙上であるスタッフが『あれは、ヤンマーイと言っている。関係者に聞いた』とかなんとか言い出してプチ騒動(?)になりましたが、それもその後否定され、真実は闇の中となってしまいました。まあ、私は別に何でもいいような気もするんですけど、それほどまでにこの曲に心を奪われた人がたくさんいるということなんでしょうね。
ヤンマーニに気をとられてしまいがちですが、南里さんのディープなボーカルはこちらでも絶好調。2:00〜からの多重ハモりは圧巻の一言。特異なコーラス、駆け抜けるようなボーカル。自由奔放でエキセントリックに見えつつも、それらを完璧に計算して作り上げた梶浦先生の手腕も見事と言う外ありません。
“貴方は私が何処にもいないと思ってる”
自分が何なのかわからない。何者なのかわからない。それは、マドラックスやマーガレットが自分自身に抱いていた不信感や不安感です。しかし、貴方が瞳をそらさずに私を見て、私を認識して、私の名前を呼び、私を覚えてくれるなら、私は“そこにいる”ということを証明できるのです。存在の証明・・・がテーマの一つにあった(と思われる)本作に問いかけるような、一節だと思います。
<MADLAX簡単あらすじ>
国王派と、反政府ゲリラの衝突により、内戦状態が続くガザッソニカ王国。そこで暗躍する雇われエージェント“MADLAX”。見た目は、優しげな表情をした少女だが、強力無比な身体能力をその身に宿し、冷徹に依頼をこなすことで、その名をガザッソニカに知らしめていた。ところ変わって、平和な先進国ナフレスでお嬢様として暮らしていた少女、マーガレット・バートンは、ある時屋敷で赤い本を見つける。それは結果的に、12年より前の記憶をすべて失っていたマーガレットを突き動かすこととなる。そして、ふたりの少女の運命は、少しずつ絡み合ってゆくことになるのだが・・・。

ハードボイルドでSFで真下監督。・・・もう、この時点で誰にも止められない感じがゆんゆん致しますね。作品的には、NOIRよりも難解で、若干敷居が高いです。最後の方の展開はもう手がつけられなくないフライデー・マンデー状態になってましたが、それを含めて受け入れられる度量の広さが視聴者に求められると思います。私?私も、もう途中からかなりテキトーに(略。
百合的には、マドラックスを執拗に追い掛け回すこわいひと“リメルダ”とか、マーガレットお嬢様の為なら粉骨砕身なメイド“エリノア”といったキャラがポイントですね。ろむろむ的には、エリノアさんの私が必ずお嬢様を守る!ってな、一途さがSUGEEEEEツボでございました。
しかしエリノアファンとしてあの展開(24話、献心 -hearts-)だけはちょっともう、どおおおしよう・・・って感じで、アアアア。だって、最終回めでたく終わっても、マーガレットみたいなぼんやりした子がエリノアの支え無しにマジでやっていけるとは思えないんですもん。最高の百合忠誠の回としては、なかなか見ごたえがありましたが、釈然としないものが残りました。それはともかく、お嬢様のおはようからお休みまで暮らしを見つめ続け、最後にはお嬢様の本当の心を引き戻すことに成功したエリノアの想いだけは、まごう事なき真実の愛情であったと思います。

<メルフォお返事>
>東方関連拍手の方(すいません、こんな呼び方で)
どうもどうも!!こんばんはでございます。貴方のお陰でアレンジのレビューも書いちゃおうヒャッホウ!!ってな感じになりましたので、背中を押して下さったことに、改めて感謝いたします。そして、なななんと!!貴方もアリマリ派でございましたか!!いやー、偶然ですね〜。最近は、アリス絡みならはどれもこれも好き好き状態(末期)に陥ってる感じですが、やっぱり魔理沙とのCPが一番ツボです(次点霊夢)。私のあんな意味不明な同人レヌーでも、シンクロしていただける部分があったなら、幸いです。むしろホッとしました。あと、アレンジCD情報もありがとうございました。参考に致します!
あ、それからアドベント〜は、ろむろむちょっと本気出してゲットしちゃいました!!前後の話がさすがにわかりませんでしたけど、非常に美味しいラブラブパワーを堪能させていただきました(何!!ご紹介ありがとうございました!弱ってるくせに心配性なアリスと、それを必死に支えようと頑張る魔理沙の関係がすごく良かったです。
私も、アリマリファイアーな同志として(?)、貴方の本をいつかご拝見する日を楽しみに待っております。それでは、コメント、本当にありがとうございました。今後とも、当ブログをよろしくお願いいたします。

