2008年05月25日

『WHEEL OF FORTUNE (運命の輪)』<島みやえい子>

『WHEEL OF FORTUNE (運命の輪)』(2008/4/16) ジェネオン

作詞:島みやえい子 作・編曲:高瀬一矢
歌:島みやえい子

劇場(実写)版『ひぐらしのなく頃に』テーマソング。

原作は、竜騎士07先生による、八つ墓村&カリガリ博士的SF猟奇サイコサスペンス系青春友情推理同人ゲームです。カルトな人気が全国区に広がり、遂には劇場版公開と相成りました。

映画?ええ勿論鑑賞済みですYO!!あんま巷で感想とか目にしないんですけど、みんな見てんのかな??

劇場版は、すべての始まりである、シリーズ第一作目“鬼隠し編”がベースとなって作られています。

原作のサウンドノベルから生まれ、漫画版・小説版・アニメ版・ゲーム版などで、色んな人が色んなアレンジをしながら描いてきた、この“鬼隠し編”ですが、生身の人間がその“恐怖”をいかに表現するのか・・・という部分に、非常に興味がありました。のどかで平和な日常が徐々に狂い始める瞬間、謎の民間信仰、村の禁忌オヤシロ様・・・。原作1話で背すじをゾクゾクッと這い上がったあの恐怖の奇跡をもう一度!!レッツゴー難波パークスシネマ!!

☆結果→→→お は ぎ は さ い こ う 【完】




ということで、アニメ2作の主題歌でおなじみ'veの島みやえい子先生が、今回の劇場版主題歌&テーマソングを担当されています。

島みやさんは、ひぐらしの世界観など(ヲチ含む)は、ほぼ完璧に把握されている方だと思います。アニメ版主題歌の『ひぐらしのなく頃に』『奈落の花』の歌詞を見ても、それは明らかでしょう。

『ひぐらしの〜』のときは“ひぐらし出題編”、『奈落の花』のときは“ひぐらし解答編”のお話をにした歌詞作りをされていたように感じましたが、今回の『WHEEL OF FORTUNE』では、出題編と解答編、両方の要素混じりこんでいるように思いました。

というのは、ひぐらし〜のすべての結末を知っていないと出てこないような歌詞が、ポンポン飛び出してくるからでございます。

題名の『WHEEL OF FORTUNE (運命の輪)』からしてそのまんまですよね。サビの歌詞“何度あがいて逆らっても 誰も 逃れられない運命の輪は ひぐらしがなく頃 回りだすよ”なんかは、原作を知っている人ならニヤニヤできることうけあいだと思います。はぬー!!はぬー(待!!

でも、ラストの歌詞“今度こそ 明けない夜を切り裂いて”だけは、個人的に蛇足だったんじゃないかと思います。いやー、ひぐらし全体のテーマソングとして歌うならまったくもって正しい歌詞なんですが、“鬼隠し編”のテーマソングとしては、最後まで絶望を貫いて欲しかったな〜・・・なんて。

とはいえ、島みやさんもこのフレーズに関して『かなり絶望的に作りました。でも、最後のフレーズでちょっと救っている部分があるんですよ。じゃないと、あんまりだなという感じだったので』とおっしゃっていますので、すべてを残酷に締めくくるのは島みやさん自身忍びなかったのかな?という感じもします。

楽曲自体の印象は、前2作とはまた少し異なっています。よく見れば、作曲者さんが、中沢氏から高瀬氏に変わっておりますね。

地の底を這うようにうねる曲調に対し、淡々としながらも、どこまでも遠くに抜けていくような島みやさんの表現力爆発な歌声が、“ひぐらし”世界のスケールの大きさを醸し出しているようです。曲全体を流れる真冬の朝のように冷たい、ひんやりとした空気感が何とも言えず心地よいです。

また、今回も1作目同様、歌詞の中に童謡ワードが捻じ込まれているのがポイントですね!“とおりゃんせ”もそうですが“ねんねんころりよ”まで入れてくるとは、さすがのセンスだと思います。

つか“坊やよい子だ ねんねんころりよ 断末魔も 夢の中”とか、マジで怖すぎるんすけどオオオ!!!

ホント、SUGEEEE発想力でございますね・・・。島みやさん自身は『そこで怖さを出すためには、怖い言葉を入れるよりも何かこう甘美なものを入れたり、綺麗なものを入れたほうが怖かったりするじゃないですか』とおっしゃっておりました。美しいものに感じる恐怖・・・。夢野久作的な世界でしょうかね。上手く言葉に出来ませんが、その感覚はすごくよくわかる気がします。

2、ディオラマ

ひぐらしの世界とは関係ないものを・・・という指示のもとで作られたという曲。劇場版ではエンドロールで流れていました。劇場版を見る前に聞いていたときは、エンディングにしてはちょっと地味かなあ〜とか思っていたんですが、見た後ではまた感想が変わりましたね。

癒し・・・とは違うんですけど、一度浮き上がった世界をまた静かに水の底に沈めていくような、それでいて私達を現実にゆっくりと引き戻していくような、非常によくできたエンディングソングだったのだなぁと感じました。

ジオラマ。箱庭の中の閉じられた世界。箱庭の中の世界にいるのは、私でしょうか、それともあなたでしょうか?




<拍手お返事>
>5月18日×1 ありがとうございます!
>5月20日×1 ありがとうございま〜す!!


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この記事へのコメント
実写見に行きてぇぇぇぇ!

まだチェックしてないんですよ・・・OTL
ひぐらしでは、鷹野さんが好きです。大好きです。
原作もアニメもマンガも全て号泣しました。
それに関連曲は全て神曲ですよね〜。

・Why or why not
・you
・こころむすび
・月下の決闘者
・コンプレックス イマージュ
・追想のディスペア

などがお気に入りです。ポピュラーですがねw

最近は、運命の系統樹EDの「Silent wing」にハマってしまって・・・
なつ静に変換して大号泣してます。毎日。
Posted by 七紀 at 2008年05月25日 18:55
映画は、薦めていいのかすごく悩むところなんですけど。演出がクサ過ぎる、作りが安すぎる、キャラクターが違いすぎる、ひぐらしの本当の怖さをなんか勘違いしてる・・・というポイントにさえ目をつぶれば、それなりに楽しく見れる作品だと思います。

とりあえず、鷹野さんが『TAKANOSAN!?』って感じなんで、気をつけてください(何。

ひぐらしの曲は私も散々レビューしてきましたけど、ほんと心に響くものが多いですよね。色んなアーティストさんが歌っているのも面白いですし。youは勿論のこと、コンプレックス〜の熱さも素敵だと思います。

おおおおお!!「Silent wing」!!七紀様もこの曲に爆ハマリですか!!私もこの曲ほんっとに大好きなんです。会心の一撃な静なつソングでございますよね。この曲を生み出してくれた美郷さん&作曲者さんには足を向けて眠れません。
Posted by ろむろむ at 2008年05月27日 01:03