2008年04月17日

『don't be discouraged/Breeze』<林原めぐみ>

『don't be discouraged/Breeze』(1997/4/23) キングレコード

アニメ『スレイヤーズTRY』のED主題歌とOP主題歌が収録されている一枚。

“Give a reason”驚異的な売上(*累計約23万枚)にギリギリまで迫った、超大ヒット作でございます(*累計約21万枚)。スレイヤーズシリーズの看板ソングということで人気が高く、また、オリコン初登場4位という声優史的大快挙を遂げたことにより、音楽番組等でも曲が流れたりと、何かと話題に事欠かなかった作品だったと思います。

1、don't be discouraged
作詞:MEGUMI、作曲:佐藤英敏、編曲:添田啓二
歌:林原めぐみ

同、ED主題歌

作曲佐藤氏、作詞めぐさんってことで、林原節炸裂王道作品
主人公・リナの、全開バトルモードを想像させるような、スピード感溢れる曲調にズギュンと射抜かれます。EDテーマだけあって、サビも突き抜けすぎず、ほどほどのところで抑えを効かせてるのが、逆にいい味出してます。

Breezeとはまた異なる、林原さんの気迫に満ち溢れた歌声にも、心を打たれます。声によどみ迷いとかが一切ないってのまた凄いと云いますか、“あたしがリナ・インバース!!”ってな感じの、どこから来るのかわからないような無敵の自信満々さが、歌の中からガンガンに伝わって参りました。

林原さん的には“失敗(ドジ)も愛嬌と笑って”の部分の詞にリナらしさみたいなものを込めたみたいですね。確か、ラジオでそんなことを云ってたような・・・あやふやですが。ってか、ほんと、ファンタジー系アニメにおける林原さんの作詞力には目を見張るものがあります。ヲタ心ピンポイントに突く詞、といいますか、キャラを光臨させて書いたとしか思えない詞がたくさんあるのが素敵なのでございますYO。


J−POPにおける昨今の歌って、だいたい8割〜9割ぐらいがラブソング系だと思うんですけど、アニメソング系の作品ってのは、それに真っ向から対立した曲を作ることが出来る、最後の領域なんじゃないでしょうか?

友情の熱さや、戦いの厳しさを歌うものもあれば、生きていくことを肯定し、励ます歌もある。色んなテーマが入り混じった曲が多種多様に揃っているという、この品揃えのよさこそが、アニメソングの魅力のひとつだと思います。

そう考えてみて、改めて強く思うんですけど、林原さんの励ましソングには、マジで、心の底から人を励ます力がありますね。特に色んなことに追い詰められている時なんかに聴くと、効果100倍とだけ付け加えておきましょう。このdon't be discouragedにおいては、2番のメロ歌詞の励ましっぷりに注目してみて下さい。

“大丈夫 人生 そんなに捨てたもんじゃない”
“I'm not afraid たかが100年よ”


・・・なんという激サバサバしたお言葉。。でも、リナが云うならそうかもな〜・・・とか、妙に納得してしてしまう辺り、私はもう末期なのかもしれませんが。。



2、Breeze
作詞:有森聡美、作曲:佐藤英敏、編曲:添田啓二
歌:林原めぐみ

同、OP主題歌

楽曲自体は、スレイヤーズ系列ではおなじみのテンテケテンテケテンな電子音の羅列なのですが、この曲では林原さんの歌声が、それまでのものとはまた少し違った表情を見せているように感じられました。なんつーか、歌に優しさというか、ぬくもりみたいなものが漂っているような気が致しました。スレイヤーズにしては珍しい、このような包容力&温かみのある曲がOP主題歌になったというのが、なかなか新鮮で好感触でした。

そういえばTRYの最終回で、あるキャラの“救済”が描かれていましたが、もしかしたらその辺りも関係があったのかな?とか想像してみたり。。

空を自由に舞う“鳥”の目から見た自分は、いったいどんな姿で生きているんだろうか?というテーマから始まる歌詞が、なかなかに深く、またリナの自由な生き様とも重なって見えて面白いです。何かに思い悩むときや、自分で自分がわからなくなるとき、視点を変えて物事を見てみれば、ちょびっとでも気持ちがラクになることがあります。

リナは物語中で、何度もとんでもない困難に行く手を遮られたりしてますが、それが到底叶いそうもない敵であっても、持ち前の機転逆転の発想でいつもそれを打ち破っていきます。一つの考え方に囚われない・・・というリナ的思考回路が、この歌詞のベースになっているのかもしれませんね〜(いや、たまに囚われまくってしくじってるリナもいますけど)。ちなみに、アニメのOP映像でも、この“鳥”を連想させるシーンが入っていました。



スレイヤーズTRYは、完全オリジナルストーリーのシリーズ第三作目でありました。シリーズ構成には原作者の神坂一先生も関わっていらっしゃいました。前作で魔竜王が倒されたことで、リナたちの生きる世界を、外の世界と遮断していた結界が消滅。本作は、そのドサクサに紛れて、リナたち一行も外の世界を目指して、港を出る・・・というところから始まります。

アニメの内容を簡潔にまとめると、ヴァルガーブの破滅願望に振り回される人々(リナ含)の話・・・ってな感じでしょうか。黄金竜のフィリア、古代竜のヴァルガーヴ、あと異世界の妖しいキャラなどが、本作のオリジナルキャラとして登場していますが、アニメ後半ではこのオリキャラ共前に出すぎて、肝心のリナが押されてしまってた気がするのが、なんとも心苦しかったですねぇ。

お話のテンポノリは、前二作を上手く引き継いでおり、なかなかに楽しめました。が、前二作に比べて全体的に空気が重たくなっており、更にセカイ系っぽい要素も微妙に混じりこんでしまっていたことが、残念といえばちょっと残念だったかもです。

しかし、リナ(林原さん)とゼロス(石田彰さん)の声優繋がりで、EVAのレイとカヲルっぽい半魚人が出張ってくるネタとか、リナがピンクの豚に誘われてサイケな世界に飛ばされるネタとか、ヒーローアニメの逆説的パロ(何それ)とか、模索気味に頑張ってた感のあるギャグ回はなかなかに見物だったと思います。面白いかは別としても、このヲタヲタしい雰囲気は結構好きでしたね。

ところでわたくし、リナの赤い髪赤い瞳には絶対意味があると思ってたクチなんですけど、同じように思ってた人もいます・・・よね?うーむ、やっぱし陳腐すぎる仮説だったですかね〜。姉が赤の竜神系で、妹は赤眼の魔王系でFAよね☆とか、そんな設定を妄想するだけで熱くなってたこともあったな〜と、思い巡らせるろむろむでした。



<拍手お返事>
>4月15日×3  ありがとうございます☆感謝感謝!!


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