2008年03月09日

『笑顔を忘れない』<麻生かほ里>

『笑顔を忘れない』(1996/1/24)キングレコード

作詞:有森聡美 作曲:工藤崇 歌:麻生かほ里

アニメ『ナースエンジェルりりかSOS』後期ED主題歌。90年代のろむろむ的名曲アニソンの一つでございます。

普通の小学生・森谷りりかは、ある日憧れの美形先輩・加納から不思議な帽子を渡され、侵略者ダークジョーカーから、惑星・クイーンアースと、その王女へレナを守る為、『ナースエンジェル』として戦うことを求められる。 その為には“緑のワクチン”なるものを探し出さなければいけないのだが・・・というお話。

数ある変身魔法少女系の中で特に際立った違いがあるとすれば、主人公りりかがあくまで『普通の女の子』であることにこだわったという部分でしょうか。

小学生であるりりかが認識している“世界”とは、自分を取り囲む小さな小さな世界でしかありません。ナースエンジェルとして戦う理由は、勿論クイーンアースの為であり、ヘレナの為でもあるのですが、りりかにとっての一番大きな理由は、大切な友達・先輩・幼馴染・家族、そして彼らと過ごすごく普通の日常(=りりかの知っている世界)を守りたいからなのであります。

そのりりか的な思考は、この“笑顔を忘れない”という曲にもしっっかりと焼きついているように思います。大切な人たちとの大切な時間を守るために戦うことを決めた、りりかの、その熱い気持ちが歌詞の至る所から伝わってきます。

“強く強く戦(いき)る事の辛さ 心決めたから振り向かない”

生きることって戦うことでしょ?と、どっかの人形が云ってたような気がしますが、まさにそれを地で行く詞です。辛くて涙が出てしまうこともあるけど、それでも悔やまない。あの時、ナースエンジェルになんてならなければ・・・というもしもの思考だけは絶対にしない・・・という事でしょう。*しかし、この考え方で行くと前期OPの歌詞“出逢わなきゃよかったと IFの嵐”と正反対の主張になるんですが・・・。まあ前期OPは秋元先生の作詞ですし、スルーしときます。

“泣けちゃう時もあるけれど 独りじゃない 友達やみんなのためにも 負けない”

2番のメロ歌詞のこの一文は、最も端的にりりかの意思を示している部分だと思います。

また、この曲は、サビの歌詞が何とも云えず切なくて良いのですよ〜。曲調は常に明るくて軽快なのに、サビのラストだけはどこか“終りの予感”を感じさせる寂しげな幕切れなのです。。

“今は、最後にあなたから もらった言葉 貫いて ナースエンジェル 笑顔を忘れない”

曲中で3度繰り返される、この詞・・・いやあああ、たまりませんねえええ。。。最終回のラストで、3人の男がりりかへ自分の思いの丈をぶつけるんですけど、その真摯な言葉を受け止めて、それでも笑顔を浮かべようとするりりかの健気な姿が・・姿がッ・・・。ナースエンジェルとして、最後の使命を果たそうとするりりかの超絶自己犠牲精神とも相まって・・・。

この曲を歌う麻生かほ里さんは、ご存知の通り、りりか役の声優さんであります。ということで、りりか100%なこの曲が如何にヲタの心を掴み取るかは、一目瞭然のことでありましょう。麻生さんの歌も、これはかなりのもので、りりかっぽい明るさを全面に出しつつ、少し大人っぽく“聞かせる”声を出してくれています。とにかく、本当に歌が上手いので、最後まで安心して、そのりりかワールド堪能させてもらえちゃいます。

『AH〜ど〜にかこ〜にか〜上手くゆくものよ〜』とかのたまう、無気力歌詞の後期OPが来たときはどうしようかと思いましたけど、このEDが来て、本当に救われたと思います。色々と。

りりかはイヤミの無いキャラだったので好きでした。

が、一番萌えた(?)のはデューイでしょう。あの声もいいんですが、最初として戦い、敗北した後に改心してりりかの超頼れる仲間になるまでの描写っつーかエピソードがすごくすごく良かったので。加納先輩・聖夜<デューイで問題ないですな(何が。いや〜、だってデューイ活躍前・活躍後だと、話の面白さがだいぶ違うような気がするんですもん・・・。

このアニメは、前半の日常描写がくどくて、正直ちょっとダルかったんですけど、後半の盛り上がりがかなり凄く、最終回は一度見たら絶対忘れられないような素晴らしいものに仕上がっておりました。視聴率で苦戦した理由もちょっとわかる部分もあるんですけど、まあそんなもんこの痺れる最終回に比べたら大したことではないのです。最終回は、ビデオで何回も巻き戻しまくって見ていたので私の記憶も鮮明です。。

最終回のデューイとりりかのやりとりは、マジ必聴。今までかたくなに、りりかの名前を呼ぶことを拒んでいたデューイが、ここで初めてりりかの名前を叫ぶとか・・・あああ良すぎる。『あ、デューイがりりかって呼んでくれた』→『何度も呼んでやる』で3回死ねます。

ラストシーンに被せて流れてくる『笑顔を忘れない』もまた絶品でございました。

ラストシーンは、りりか生きてたよ説と、涅槃で目覚めたよ説の2派にわかれてたような気がしますが(マジか?)、私は生きてたよ説を爆推ししたいと思います。私は、別にハッピーエンド至上主義って訳ではないですが、それでもりりかの戦いの果てには奇跡があってほしいと思います。

<拍手お返事>
>2月29日×4 ありがとうございます!!
>3月8日×1 ありがとうございます。


この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/romrom6656/51147472
この記事へのコメント
また懐かしいアニメを出してきましたね〜w
この頃、僕はまだ小さかったのですが、母さんがEDを凄く気に入ってたので知らず知らずに覚えてました。
昔のビデオとか探してたら、結構発見があるものですよね。

ウェディングピーチとか、セーラームーンとかw
Posted by 七紀 at 2008年03月10日 18:15
いや〜、もう10年以上前のアニメになるんだな〜・・・とか思うと、気が遠くなりますね。しかし、10年も経つと、流石に記憶も怪しくなってくるものです。最終回周辺以外のエピソードは、実はすんごくあやふやだったり(ええー。

ってか、七紀様はりりか放映中は小さかったですか!?ジェネレーションなギャップですか(何!?!

そしてお母様ナイス!!!

90年代は、普通の人もヲタも楽しめるような良いアニメが多かったなと思います。
ピーチのOPなんかもいずれ取り上げてみたいです(ムーン関連も☆

それでは、コメントありがとうございました!
Posted by ろむろむ at 2008年03月10日 20:07