2007年12月03日

『光の行方』<savage genius>

『光の行方』(2007/5/16) ビクターエンタテイメント
作詞:ああ 作曲:タクミ 編曲:梶浦由記
歌:savage genius

アニメ『エル・カザド』OP主題歌。今回も、百合妄想爆発の上、レビューをお届けしたいと思います★

のっけから、梶浦由記先生はマジで編曲の鬼・・・という真実を再確認することができます。美しいコーラスと鮮やかなバイオリンの音色が奏でる幕開けに、激しいドラムの応酬。梶浦サウンドの強烈なインパクトに、おそらく原曲は完璧に飲み込まれてしまったのではないでしょうか?

照りつける太陽、果てしなく続く荒れた土地、吹きあがる砂埃・・・。エル・カザドの舞台である中南米(?)の乾いた風が、曲のすみずみにまで吹きすさびまくっております。眼を閉じれば、ああ、見えます、見えます・・・紺碧の空の下、車をぶっ飛ばしながらイチャイチャしまくっているナディとエリスが(待。

ああさんのインタビューでは、光の行方の“光”とは、“僕たち&私たち”を例えたものであり、それぞれの人生や心、将来、未来へのエールを込めたものであるそうです。ってことは、この“光”“ナディ&エリス”に置き換えることも可能って訳なのですね!!

更に、この曲の歌詞から、ナディ×エリス妄想を引き出すとすれば、開始後33〜44秒の“生まれた歓びさえ曇り出す世界で 出会えた奇跡だけは忘れないで”という部分がジャストでしょう。

ナディもエリスも、傍から見れば決して幸せでない生い立ち、苦痛とも呼べる経験を経て、生きてきました。特にエリスは、博士とほにゃららな別れをしてからナディに出会うまで、幸せも不幸せも感じない無機質な世界を、感情を抑えながらやり過ごしていたのではないかと思います。

しかし、エリスはナディに出会いました。同じ時間を過ごし、ナディの優しさに触れ、喜びや悲しみ、幸せや温もりを受け取ったエリスは、やがて鮮やかな世界の前でナディに幸せな笑顔を返すのです。“出会い”が生み出した“奇跡”。これは真下三部作に共通したテーマであるような気も致します。

1番ラストの〆に“穏やかな日を夢見て 道なき旅路は続く”という歌詞があります。最終回を見終えた後では、額面通りにこの詞の意味を取ると『あれっ?』と、違和感を感じるかもしれません。しかし、ここでいう“穏やか”とは“平穏無事”の意味ではなく、命の応酬といった殺伐とした日々から脱出した状態のことを云うのではないでしょうか?最終回でナディとエリスが選んだ道を思えば、この歌詞にも納得できると思います。

savage geniusは、割とスタンダードで、ちょっと個性が弱いかな〜と思える歌が多かったのですが、今回は鬼編曲パワーも関係しているのか、それなりに印象的な楽曲に仕上がっているかと思います。それでもまだ“普通”な感じがすることは否めませんが、既に私の耳にはエル・カザド大好き補正がかかっているので、もうこれはこれで大いにアリな主題歌なんでないかと思います。・・・あとは、もうちょっと思い切った歌い方をされたほうが、聴き手にインパクトを与えられるような気が致します。。

2、Beautiful world 〜人魚の涙〜

ああさんの高音域を活かしたバラード曲。物語風に進む歌詞の構成が上手いのです。『人魚の涙』というタイトルの意味が、ラスト一節の歌詞を聞いた瞬間にすごい勢いで浮き上がってきました。


以下、エル・カザド妄想百合解説

<簡単あらすじ>
主人公は賞金稼ぎの一匹狼ガンマン、ナディ。彼女はひょんなことから賞金首として狙っていたはずの金髪美少女、エリスと共に、旅をすることになってしまう。襲い来る賞金稼ぎたちを打ち破り、東へ西へと旅を続ける二人は徐々にそのを深めていくが、エリスの失った過去を探していくうちに、エリスに関する謎の計画が明らかになってゆき・・・。。作品としては、「ノワール」「マドラックス」に続く真下アニメ3部作の最終作という位置づけ。

まー、一言で云うなら“ラブラブロードムービー系百合活劇アニメ”って感じですかねえええ。ええもうめっっっっちゃ好きなアニメでございますとも!!最初あんまり期待してなかっただけに、ハマり方も猛烈。。とりあえず、この2007年に、こんな品のある百合アニメに出会えたことを天に感謝したい気持ちでいっぱいなのです。

最初から最後まで変わらぬテンションで進む、割と淡々としたアニメなんですが、各話にナディ×エリスのラヴラヴなエピソードが散らばっていて、もう見れば見るほど二人の虜になってしまうという恐ろしい百合寸法をもって作られている物語なのです(謎。

微笑みあったり、喧嘩したり、うっすらと頬を染めたり、離れようとするのを逃がさないようにしたり、気付けば心の距離どころか体の距離まで密接になっちゃったり・・・話数を重ねるごとに徐々に親密になっていくナディとエリスを(萌え転がりながら)見守り、堪能するのが、このアニメを観るごく一般的な作法でありましょう。


というか、ここ数年でここまで性格の良い主人公っていたかしら?という位、ナディが優しすぎて、マジヤバだったりします。あっけらかんとしてるように見えて、繊細で情が深くて、基本的に誰にでも優しいけれど、エリスに対する優しさは格別だったり・・・。なんつーか、エリスを見るときのナディの慈しむような瞳だけでご飯三杯いけますな。

エリスもエリスで、ナディとリカルドのオヤジが親しげに話してるだけで嫉妬MAXになったり、その後身体をすり寄せて甘えたり、自分に想いを寄せている男の前でナディを抱きしめて、貴様に入る余地ゼロです状態を激しくアピールしたり・・・。天然かつ、ちょっと子悪魔なところが猛烈に可愛いっつーかなんつーか・・・ゆ、百合ップル万歳イイィ!!!(誰か止めて。

ということで、この『エル・カザド』。
困難を乗り越えるたびに徐々に変わってゆく主人公達の関係性や、微妙にうつろい揺れ動く心情の描写などは、『Noel』から着実に継承されているんだなあ〜と、妙に感慨深かったり致します。。しかし、Noelが、深い暗闇の中を彷徨いながら、二人で見つけた一筋の光に希望を託そうとするアニメだったとすれば、エル・カザドは、明るい日差しの中で、自分達から伸びる影を認め、その上で更に強く輝く光を探し出そうとするアニメだったのではないでしょうか?

ノワールが好きだった人なら、ハマれる確率80パー越え。ほのぼの百合好きにも全力でおススメします。百合スイッチが格段に入るのは13話以降、18・19・20・21話のコンボも凄い。何故に関東一局&AT-?のみの放送だったのか?あああ勿体無い×2。。

ナディとエリス、愛の逃避行のすべてがここに!!是非ご鑑賞ください★




<拍手お返事>
>11月28日×1
ありがとうございます!!
>11月29日×10
感謝感激でございます!


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この記事へのコメント
魂こめて書いたコメントが文字制限ではねられ、おまけに全て消えてしまった…。
また後で書き込みきます…(傷心
Posted by ユリミテ at 2007年12月04日 20:18
まじすか!?ちょっとライヴドアまじで〆たい気持ち・・・。
Posted by ろむろむ at 2007年12月04日 22:54
改めましてごきげんよう。

>「ノワール」「マドラックス」に続く真下アニメ3部作の最終作という位置づけ。

一応これにて完結なのですかね?
この一連の流れはとてもよくできていますよね。
ノワールなんて暗くて痛くて、告白ラヴレターですら
萌えよりも涙を誘う物語でしたし。

マドラックスはようやく最近全話をみることができました。
で、結論→リメマドにガッツリ転ぶ(笑)
Posted by ユリミテ at 2007年12月05日 20:40
いいっす。果てしなくいいっす。
リメルダとマドラックスのなんともいえない絡みが
大好きで。
今までにない感じがとてもいい。
特にリメルダのある意味勘違い百合が最高ですw
例「これじゃまるで、告白じゃない」とか(笑)

エルカザド、エリスのおとぼけっぷりの天然がよくも
悪くも光りましたねw
腕にしがみついて離れないところとか、なんか、もう
ひたすらうふふなのですが。

ちなみに今の私の頭の中では「ヤンマーニヤンマーニ」
が延々と流れてます。
Posted by ユリミテ at 2007年12月05日 20:41
どうもどうも!改めましてごきげんよう。

最終作・・・なんでしょうかね、やっぱり。NOIR2ndの夢がまだ叶っていないのに・・・(待。しかし、もうこれっきりだと考えると何だかすごく寂しいですね。。エル・カザドの最終回とか、マジで終わらないでええ状態でしたし。
マドラックスは・・・、すごく大雑把にしか見ていないので記憶があやふやだったりします。。百合メイド・オブ・キングこと、エリノアたんの壮絶な百合人生がかろうじて記憶に残っているような。。“怖い人”ことリメルダさんは、最初の出会いから最後まで、マドラックスを追いかけっぱなしだった気が致します。

“NOIR>エルカザド>>MADLAX>>>アベンジャー”が、現時点の私ランキングです。どーにも知名度が低そうなエルカザドなんですけど、私もDVDピンポイント購入などで地味に応援したいと思っています。

コメントありがとうございました★★
Posted by ろむろむ at 2007年12月06日 23:21