2007年11月01日

アカイイトドラマCD『京洛降魔』(けいらくごうま)

アカイイトドラマCD『京洛降魔』(けいらくごうま)

PS2用(百合)ゲーム『アカイイト』ドラマCD。原作は、(同性にモテまくる)羽藤桂という少女が主人公の(総受け)吸血伝奇ホラーゲームです。

本当はファンディスクが出る予定だったらしいのですが、なんたらエンジェルスとかいう女子プロレスのゲームに主要スタッフが狩り出され、あえなくドラマCDに変更された・・・という経緯を持つ作品です。サクセスの期間限定web通販という形でのみ販売されていましたが、プロデューサーのご厚意によって、今までに再販、再々販、再々再販売・・・など、数多くの購入チャンスが与えられた、珍しいファンアイテムでもあります。

さて、肝心の内容なのですが、これがまた、何を云ってもゲーム本編の壮絶なネタばれになってしまうような感じでして・・・。いうなれば、Ever17のドラマCDをタイトルから説明するようなもので(待。ゲーム本編の軽いネタばれがありつつのレビューになりますので、未プレイ・未聴の方はご注意を!

(簡単あらすじ)
修学旅行京都へ遊びに行く事になった、桂ちゃんたち一行。ゲームでは声のみちょこっと出演だった親友の陽子ちゃんや、友人のお凛さんと一緒にはしゃいでいた桂ちゃんだったが、ここでも桂ちゃん生来の巻き込まれ体質が本領発揮。京都に封じられていた鬼もついでに大復活し、ユメイさん、サクヤさん、鳥月さん、葛ちゃんからノゾミちゃんが総登場して、桂ちゃんの為に東奔西走することに!?

えーっと・・・とりあえず、桂ちゃんの“のん気度”&“すっとボケ度”重症の域にまで進んでおりました。なんというか、桂ちゃんの脳みそには、広大な菜の花畑が広がっていてモンシロチョウが舞いまくってるんじゃないかしら?っつーくらい、聴いている者を不安に陥れるような大ボケっぷりでございました(でもそこがラヴ←何。。もちろん、手遅れになってしまう前には必ず、頼りになるお姉さま方とチビッ子達が颯爽と桂ちゃんのHELPに入るので、その辺は安心信頼お約束なのであります。

桂ちゃんのミラクル“総受け”も素晴らしく健在。構図としては『(攻)ユメイさん葛ちゃんサクヤさん鳥月さんノゾミちゃん陽子ちゃんお凛さん――→(受)桂ちゃん』となります。・・・完璧ですね。全員が全員で桂ちゃんを甘やかせまくり、隙あらば桂ちゃん萌えに突っ走ろうとしています。今回、一番の役得をGETしたのはノゾミちゃんでしょうね。

負けん気の強い年下女子が、ポワポワしてる年上女子を強気に責めつつ、『いい子ね・・・。私があなたを守ってあげるわ』飼い慣らそうとする図(注*語弊有り)は、聴けば聴くほどに血糖値が急上昇でございました。

時系列的には、ゲーム(本編)のゴタゴタが終了して、しばらくが経ったころ(1〜2ヶ月後?)のお話とみてよいでしょう。しかしながら、ゲーム中の、どのカップリングtrueルートを通っても、このドラマCD中にあるようなキャラ相関関係を築くことは不可能であると思われます。

アカイイトは、完璧なハッピーエンドというのが存在しないゲームですので、それを考えるとすべての人が収まるところに収まって、それなりに幸せな暮らしを謳歌しているこのドラマCDの世界は、『あったらいいな〜』的パラレルワールドなのでしょう。一番この世界に近いのは、小説版『アカイイト』で、この小説版ユメイルートのその後に、ノゾミルートを組み合わせたのだろうと考えられなくもないです。ノゾミちゃんが、他キャラとノリ突っ込みをかましている世界なんて、本編ではまずあり得ないだけに、興味深く見ることができると思います。

肝心の吸血エロスシーンは、“桂×ノゾミ”ペアの1シーンのみでした・・・ちょっと残念。ですが、流石に天下の吸血百合作品。(セリフや効果音、BGMのタイミングまで)力の入れ方がハンパじゃないです。以下、該当シーンにおけるノゾミちゃんのセリフ抜粋。

『それより桂、はやくしないと・・・私・・・』
『だから桂は、そうやってじっとしていればいいの・・・(はむっ)』
『・・・桂の・・・熱いわ』


ひゃああ――――!!ちなみに、上記のセリフの合間には、桂ちゃんの甘い吐息や、うっとりした声や、その他モロモロ様々な妄想爆発なエロスヴォイスが仕掛けられているのでございますよ。ああああ、×ノゾミちゃんでさえこうなんですから、これが×サクヤさんとか、×鳥月さんとかだったらあああアアア。無いものは仕方ありませんが、ああ、それでも・・・惜しい。

さて、今回のお話の内容で御座いますが、これはちょっと微妙だったかな〜?という感じがします。得意の“鬼”ネタや“薀蓄”ネタ等は、かなり力を入れているなと思いましたが、ストーリー自体にはさほど捻りがなく、小粒なサイドストーリーの感じが否めません。思いっきり引っ張った割に、激あっさりした幕引きとかも少し物足りなかったです。あと、バトルシーンで、みんなが会話で状況説明してるというのがちょっと。。鳥月さんが必死で戦ってる後ろで、暢気に講釈たれてるドS葛様は良かったですが(何。

反面、それぞれのキャラクターがものすごく生き生きしているのが印象的でした。桂ちゃんにメロメロゆえ、常に『桂ちゃん、可愛いから・・・』MAX状態なユメイお姉ちゃんとか。絶対権力を以って、鳥月さんを振り回す若杉葛様とか。最初と最後以外は、やっぱり放置され気味な陽子ちゃんとか。あと、桂ちゃんの声を担当されている松来未祐さんは本当にスゴイと心から思えましたね。松来さんじゃなかったら、ここまで桂ちゃんに萌え転げられなかったと思います。ってな感じで、キャラの個性を楽しめる掛け合いが多く含まれている当ドラマは、ファンアイテムとして、よく出来ている作品だと思います。



とはいえ、サクケイ派の私としては、サクヤさんが“人のいい頼れるお姉さん”に納まっているのが、ちょっとくやしかったですねえええ。基本がユメイルートなので、仕方ないことではあるんですが、この世界ではサクヤさんだけが最初の場所にいるような気がしました。つまり、サクヤさんの本当の寂しさを理解している人が、桂ちゃんをはじめこの世界には誰もいないのです。この辺は、個人的にちょっぴり残念でございました。

<総括>
『アカイイト』を深く愛する方、アカイイトのキャラが大好きな方、ノゾケイ・ユメケイ派には、間違いなくおススメです。むしろ、百合妄想に自信のある方ならば、誰であってもそれなりに楽しむことができるのではないかと思います。キャラこそがメイン、ストーリーはあくまでサブ。このことさえ納得していただければ、あとは野となれ百合となれ〜で御座います。

*11月30日まで
購入ページ


<拍手お返事>
10月28日×5  ありがとうございます!
10月28日×1  ありがとうございます!


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この記事へのコメント
こんばんわー!
お久しぶりにお邪魔いたします。
これぞろむろむせんせの本領発揮!というレビューお見事。
もちろん私も聞いております。
ただ、貸してもらったためまだ手元にはなく、
今限定発売されているソングCDとともに購入予定です。

>巻き込まれ体質

…(笑)ほんとそうですよね(笑)
誘拐とか誘拐とか誘拐とか(笑)
ありえないし、ぼけーっとしすぎ桂ちゃん!(しっかりなさい

>一番の役得をGETしたのはノゾミちゃんでしょうね。

そうなんですよね。本編のゲームでは影が薄い存在(ぉ
だっただけに、何この活躍っぷりは!(笑)と思いました。
Posted by ユリミテ at 2007年11月02日 23:16
>続き(汗

>これが×サクヤさんとか、×鳥月さんとかだったらあああアアア

そうなんですそうなんですそうなんです!!!!(マテ
ほんっとうに、もう、サクヤさんか烏月さんのどちらかだったらもう、完璧だったのに!(涙
なんでノゾケイなの(涙)

それにね、私どうもユメイさんだめなんです(笑)
なのにユメイさんも結構おいしいポイントもっていってたでしょ?とことん心配性キャラとか、かなりおいしかったし。
ファンが一番望んでるのが多分ウヅケイだと思うんですよね。
私はサクケイですが(笑)えぇ、ろむろむせんせと同じ派閥です。
しかし、そのどちらもなかった。
烏月さんはまぁ、いいとして(一応桂ちゃんへの萌え心が見えたので)サクヤさんの立場、影が薄い!!!
Posted by ユリミテ at 2007年11月02日 23:23
>>さらに続き(大汗

>今回のお話の内容で御座いますが、これはちょっと微妙だったかな〜?

激しく同意せずにはいられません。
なんか、もったいなかったですよね。
これならわざわざ修学旅行とか、京都の古の鬼とか
そんな壮大な設定ではなく、各々絡みのある
日常が描かれていたらなぁと考えずにはいられませんでした。

例えば、同棲している(笑)桂ちゃんとユメイさんのほんわかややエロとか

なんらかの理由をつけて桂ちゃんに会いにくる烏月さんとのデートとか

取材旅行に同行する桂ちゃんとサクヤさんのラブい旅とか

あいかわらずツンデレなノゾ・ミカと桂ちゃんとのまったりとか

学校での陽子ちゃんとの萌え話とか

そんな感じで萌えに転びそうな要素を踏まえた上で、各々桂ちゃんとの絡みが聞きたかったです(涙)

あ、長々と失礼しました(汗
Posted by ユリミテ at 2007年11月02日 23:31
こんばんは〜!!
百合ドラマCDは書きごたえがあって楽しいです。本領発揮・・・出来てたら嬉しいです。ありがとうございます!

ユリミテさんは、今期の発売でGETするのですね。アカイイトの書き下ろし絵は案外貴重な感じがするので、コレクションとして持っておいても良いと思います。

というか、桂ちゃんがボーッとし過ぎていることに危機感を覚えた人は、私だけじゃなかったみたいで、良かった×2!!
誘拐直後に眠りこけて『まだ暗いよおお〜揺さぶらないでよ〜』とかむにゃむにゃ云ってる桂ちゃんとかすごい可愛いけどちょお待てコラアアアって感じですよね。

そして肝心の絡み!!サクケイ・ウヅケイシーンとか、ユリミテさんも欲しかったですよね!!私もユメイさんはちょっと苦手だったりしまして。ノゾミちゃんは特に何も感じず。。ホント、個人的な感覚なんですけどね。

(弱小?)サクケイ派閥の者としては、なんとも心苦しいドラマCDでした。サクヤさんは、割と喋ってるけど、桂ちゃんの絡み的に不遇というのがどうにも・・・。。アカイイトで、一番恋愛感情っぽさを見せてくれるのはサクケイルートだと信じているろむろむです(次点*鳥月さん)。ユメイさんルートは、家族愛の延長っぽく見えますもので。。

ってか、ユリミテさんの例えを見ていて、パッとひらめきました。

つまりドラマの内容は、鳥月ルートその後/サクヤルートその後/ユメイルートその後・・・とかに、完全に分けきったほうが良かったんじゃないでしょうか。そうすれば、一粒で4〜5味楽しめる、どの派閥にも受け入れられる素敵なドラマCDが出来たんじゃないかと!?!修学旅行ネタとか、細かかったですけど、あまり(妄想が)広がりませんでしたしね。。

なんか色々惜しいアイテムですが、このモヤモヤもアカイイトの素敵要素(?)の一つということで。

次回作アオイシロにも超期待ですね!
Posted by ろむろむ at 2007年11月03日 11:23