2007年09月05日

『REBIRTH〜女神転生〜』<田村ゆかり>

『REBIRTH〜女神転生〜』(1998/12/2)ポリドール
作詞:三枝翔 作編曲:山口一久
歌:田村ゆかり

アニメ『デビルマンレディー』ED主題歌。

『REBIRTH〜女神転生〜』という曲は、田村ゆかり史の中でも一、二を争う暗黒系バラードでございます。

個人的に田村ゆかりさんという方は、地べたを這いずり回りながら天を仰ぎ見る感じの(←何)、暗くてダウナーな曲が一番肌に合ってると思います。ってな訳で、この『REBIRTH〜』は、田村さんの歌声にたいへんよく馴染んだ作品に仕上がっているのではないでしょうか。

最近は明朗快活orブリブリな可愛さがウリの曲がほとんどなので、あんま同意は得られそうにないですが、田村さんはそれほど音域の広い人ではないと思うので、今でも、抑揚の少ないバラード系のほうが無理なく歌えているような気がします。

ハードで暗い打ち込み楽曲に反して、歌詞自体は希望を呼びかける明るいものとなっております。どんなに苦しく長い迷い道でも、あなたには運命は変えてゆく力がある。だからそれを信じて、生まれ変わりながら進もう・・・。これは、平和に静かに暮らしたいという自分の願いとは裏腹に、血で血を洗う凄惨な戦いに巻き込まれ、人に忌み嫌われながらも、ひたすら戦い続けていた主人公、不動ジュンに捧げられたテーマソングでしょう。

不動ジュンは予期せぬ力によって“運命を変えられて”しまった不幸な主人公でしたが、この曲ではその“力”を、“運命を変えていく”ものに繋げていこう、という前向きな意思が込められていると思います。

淡々とした打ち込みながらも、サビに向かって静かな盛り上げを魅せる楽曲がカッコいいですね。ヒトの鼓動を思わせる『ドン』という低音がちょくちょく入るのも、面白いです。

2、DAYDREAM
『REBIRTH〜』と同じ、ダークで妖しい雰囲気を漂わせる一曲。
失ってしまった恋を現実と認められない“自分”が、夢うつつの中で、“あなた”の面影を必死でかき集める・・・というような歌詞内容になっています。白昼夢という意に相応しく、フワフワとした詞が羅列されています。

3、REBIRTH〜静寂からの余韻〜
『REBIRTH〜女神転生〜』に謎のアレンジをかけた、おまけトラック。原曲の良さがなくなってますが。。

この頃は私自身“田村ゆかり”さんって声優・・・だったっけ?ぐらいの認識しかありませんでした。実際、田村さんが有名になったのって、“やまとなでしこ”の前後だったと思いますけど・・・どうだったでしょうかね。

それはともかく、我が青春のガールズラブアニメ『デビルマンレディー』でございますよ!!このアニメを百合目当てで見てた人って、あんましいないような気もしますけど、でもここにはあるんです・・・まごうことなき輝く愛の炎が(何。

内気で大人しい美人(年上)と、元気で積極的な可愛いちゃん(年下)のカップリングに9年前の自分は兎に角MOEEEEでございました。という訳で、以下はデビルマンレディー22話をベースに狂っていきたいと思うので、めんどうな人は全部飛ばしてください。


22話『願』

90年代の地上波アニメで(ろむろむ的)5本の指に入る百合話がこれ。そして私の中のデビルマンレディー最終話もこれ(待。不動ジュンと、滝浦和美。すれ違っては傷ついて・・・そんなことばかりを繰り返していた二人の心がようやく繋がった瞬間が此処にはあります。例えそれが悲劇の始まりであったとしてても、私はその通じ合った瞬間を信じたいと思います。

敵ビーストに痛めつけられるジュンを見て、和美の中に眠っていたビースト因子が覚醒。翼を生やしたビースト和美は、倒れこむジュンを抱えて海辺へ逃げます。波打ち際で目を覚ましたジュンは、和美と全裸で水浴びををを

『私、ずっとジュンちゃんの傍に居ていいんだよね?だって私、もうジュンちゃんと同じだもん。やっと同じになれたんだもん』
『・・・いいよ。ずっと一緒にいよう』


煌く朝日の中でそっと手を繋ぎ抱き合うふたり。・・・もうね、ろむろむ感動の嵐で前が見えません。ずっと和美を、和美だけは巻き込みたくないと思って、だからこそ歯がゆい想いで和美と距離を置いてきたジュンと、ジュンに隠し事をして欲しくなくて、困っているなら力になりたくて、でもそれができずに悶々としていた和美。ビースト化してジュンと同じ身体になった和美は、ジュンと同じ場所に立てたことで、これで心からジュンを受け入れられると素直に喜ぶのです。ジュンもそんな和美の気持ちを受け入れ、ふたりは遂にお互いの心を交し合うのであります。

マネージャーも、昔の女(?)も、同業者の女も、研究員も、秘書も、アスカ蘭も、結局ジュンと和美の間に入り込むことは出来なかったのであります。ジュンは男女問わずモテまくる上に、その受け受けしさゆえきっぱり相手を切り捨てられないという難儀な性格のキャラなので、見ている私も、この22話まで冷や冷やしていたものです。しかし、本当に大切な人の存在を改めて自覚してからの、ふたりの清清しく吹っ切れた感じがとても素敵で×2・・・。観ていて、すんごく熱い気持ちになりました。

その後、二人は地下水道に逃げ込みます。途中、疲労から動けなくなってしまった和美をおんぶしてあげるジュン。ジュンに背負われて『私、重いよ?』といいつつ、幸せそうにその背中に顔をうずめ、『あったかいね、ジュンちゃんの背中』と、そのまま幸福な眠りにつく和美が鬼可愛すぎます。

しかし、和美を置いて一人で戦いに赴いたジュンは、敵の苛烈な攻撃によって窮地に立たされ、そのジュンを救おうとした和美は敵の手にかかり、儚い命を散らすのであります。

『私、もっと強くなるよ。強くなって、ジュンちゃんが背負ってるもの、少しでも軽くしてあげるんだ・・・』
朦朧とした意識の中で、和美はうわごとのようにぽつりぽつりと言葉を紡ぎます。和美の手を握り締めて、ジュンは必死に涙を堪えます。
『・・・私、ジュンちゃんと一緒の身体だよね?』
『・・・また一緒に戦おう?』

目も見えなくなった和美に、ジュンは最後の嘘をつき、和美はその言葉に幸福そうな笑顔を浮かべ、そっと目を閉じます。
『よかった』

NOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!!
もう、毎回このシーン見るたびに死んでるんですけど私。『願』だけは(ビデオまで買って)飽きるほど観たっつーのに、毎回毎回私も和美と一緒に死んでます。和美は、デビルマンにおける牧村美樹のオマージュとして誕生したキャラなので、これは予測できた展開でしたが、こんなのあんまりじゃございませんかああ!!

ジュンは冷たくなった和美を背負って、二人で暮らしたマンションへ戻ります。
『和美・・・家に帰ったよ』
和美の白い顔にそっと手をかざすジュンの心に、一話で、和美が投げかけた言葉が響きます。
<私も早くジュンちゃんみたいになりたいよ。だってカッコいいじゃん>
『カッコよくなんて・・・ないよ?』

和美の名前を叫びながら泣き崩れるジュンの悲壮感が凄まじすぎます。岩男さんのとてつもない演技に、感動を通り越してまた死亡。幸福な百合とはほど遠いENDですけど、この1話は、ジュンと和美が1〜21話で積み重ねてきた思いやりと絆がようやくカタチになった、スペシャルな回であったことには間違い御座いません。

それと、めっちゃ話が横に逸れるんですけど、実はこの22話『願』の作画監督は、あの柳沢テツヤさんなのですよ。そう、あの『神無月の巫女』監督様でございます!!あの異様に気合の入った、ジュンちゃんと和美のハダカ抱擁シーンを、柳沢さんが手がけたかと思うと、なんか色んな意味で感動が(待。。

私の(妄想の)中では、悲恋百合に終わった本作を見た柳沢さんが、いつか必ず成就百合(?)アニメを作ろうと奮起されて、数年後、あのガールズラブ最高峰アニメが誕生した・・・ということになってます(誰か止めて。

だいぶ頭がイカレて参りましたが、とにかく90年代アニメで悲劇な良百合を挙げろと云われたら、KEYより美夕より、このデビルマンレディーを爆押ししたいと思います。儚い一瞬の邂逅を焼き付けて。



アニメ版EDがなかったので怖いPVで補完


<メルフォお返事>
>かな様
はじめまして☆こんばんはです!アニソンならず、百合レビューも気にかけていただいているようで、ありがとうございます!!桃華月憚でございますか!?主人公の桃華は、性別不詳→女という脳内設定で8話ぐらいまで観て、力尽きました(ヲイ。キャラデザは美しいですよね。オープニング主題歌も素敵だと思います。そういえば、声優さんが一部脚本を書いたとかで、話題になってもいましたね。ろむろむは、桃華月譚で百合を拾える気合が無くなってしまった根性なしなので、かなさんが最終回まで観られて、こ、これはやはり!!と思いましたら、またコッソリと教えてください(何。ではでは、メルフォありがとうございました!!またよろしくお願いします☆


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この記事へのコメント
ごきげんよう。お久しぶりでございます。
えぇ、もちろん見てましたよ。
そしてこれほど百合臭のするアニメも
珍しいと、当時も思っておりましたし、
その頃ワイガヤとやっていた仲間内でも
このデビルマンレディーは毎週話題になっておりました(笑)
ということで、本当に見返してみたくなりました。
またまとまった休みがとれたら、レンタルしてみたいと
思います。
にしても、OPがガチ怖くておどろおどろしくて、
泣きそうになっていた記憶があります(笑)
嫌いじゃないんですけどね^^;
つか、和美の偽者がジュンちゃんに迫って
キスしようとしていたシーンが印象に残っています。
あとは和美の存在をジュンの恋人として悪役がとらえていた
シーン「まだ娘じゃないか。いやらしい。」って言ってた
セリフが妙に残っています(笑)
Posted by ユリミテ at 2007年09月07日 20:43
ごきげんようでございます。
やはりユリミテさんもご鑑賞済みでしたか。デビルマンレディーについてリアルタイムで語れる仲間がいるなんて羨ましいですね〜。

世界の崩壊を予感させるような、混声コーラスOPも、不気味でしたけど、作品にはピッタシでした。でも確かに怖いかも。。

百合シーンで言えば『猫』と『鮫』も凄かったですね。ボウイッシュな水泳選手アオイが、化け物になって人を殺しまくってた理由が、実はジュンへの激しい恋心ゆえだった・・・とか、今改めて観ても、オオッ・・・と感心しますね。

レディーの敵共の台詞も確かに秀逸でした。

『ホラァ、早くしないと死んじゃうよ?君の“大切な人”が・・・』
『フフフ、君の“恋人”ならずうっと上の貴賓席さ』

貴様ら・・・その台詞、空気読みすぎ。あと、『まだ娘じゃないか〜』には、私も“うはああ〜”っとなりました(何。

偽和美のキッスゥは、なんか異様に艶かしくて、これが本物だったらどんなにか・・・と悔しく思った記憶があります。ってか、ジュンちゃん既に受け入れ態勢はオッケーなんじゃね!?二段ベッドは、最初の約束どおりダブルベッドにしたらいいんじゃなくね?和美は四の五の言わずに攻め込んだらいいんじゃね?(落ち着け。

何にせよ、知名度は微妙ですが、私にとっては忘れがたい作品でありますね。
Posted by ろむろむ at 2007年09月08日 00:15
5
こんにちは。
ろむろむさま。

コメ失礼します。

当時百合という言葉も知らなかった上に商業作品におんなの子ラブがあることも知らず、かなりの衝撃を受けました。
興奮して友人にすすめて引かれました。

カテゴリとして「ダークどろどろ百合鬱アニメ」ですよね…

そんな思い出深いレディのレビューとても素敵です☆
22話最終でよいと思います。
裸で抱き合う二人にほんとにドキドキしました。
そこで「美しい…」とつぶやくアスカにどう反応していいのか微妙でしたが…

その後の展開がなんかもうすごすぎてトラウマになりました。

初見の数年後に見返した際、ラストのみ内容を思い出せず、最後で愕然として、記憶が一気に蘇りました。
自分の中ではあの回を消したかったようです(泣

わたしが初めて百合(個人的にレズに近い?)に出会った大好きな作品です。
Posted by にしま at 2012年09月17日 18:48
おお!にしま様こんにちはです!!

この作品は確かに衝撃でしたね。
ちょいエロ系かと思えばだいぶグロで、更に百合テイスト満載という時代を先取りした凄い作品だったと思います。私は逆に友人に勧められず、こんな危うい作品見ちゃってる私ってドキドキ・・・みたいな感じで一人で悶えてました(爆。

果敢なにしま様はSUGEEEEです!

そして22話最終話説を支持していただいて、大変うれしく思います。
あの海での全裸抱擁シーンは、お互いがお互いのすべてを受け入れるって感じで爆さいこーでしたよねええええ!!!和美の一途さに全私が感動してました。だがアスカ、てめーは駄目だ(何。

最終話のエピローグで、少しだけ変わった世界を見てはかなく微笑んだジュンちゃんが本当にかわいそうでやるせない感じでした。。

最初から最後まで不幸街道を突っ走ったジュンちゃんでしたが、和美との絆が少しでも彼女の支えになっていたらなあ〜と思いつつ、視聴を終えたのを覚えています。うん、この最終回は忘れたほうが 正 解 かもですね。。

あと、22話は、神無月の巫女の監督の柳沢テツヤさんが作画監督をされていて、後日すんごく納得した思い出があります。さすがです・・・柳沢さん・・・。

ほんと、時代をさきどった重要百合アニメ作品でした。
最近またデビルマンレディの漫画が連載されてるみたいなのが微妙に気になるこの頃デス。
Posted by ろむろむ at 2012年09月18日 23:33
はじめましてろむろむさん。
ナベと申します。


デビルマンの実写版を見てガッカリした後、デビルマンレディーを全話見ました。こんな哀しいアニメを今まで見た事がなかったので、甘ちゃんの私には衝撃でした。
私も「願い」は素晴らしい回だと思います。せっかく2人一緒になれたのにこんな結末はあんまりです・・・。見る度に最後の「かっこよくなんてないよ?」という台詞でホロリと来ます。
何だって制作者はこんな哀しい話が作れるんだ・・・!ジュンちゃんをいくら酷い目に合わすんだYO!と感動したものです。


最終話、人ごみの中に消えて行くジュンちゃんを見ると、もう本当にやるせない気持ちでいっぱいでした。鬱々しいけど私にとって忘れられない作品です。

Posted by ナベ at 2014年01月24日 22:55
>ナベ様

はじめまして。
私も90年代後期、マジでこのアニメにガツンとやられたひとりです。ナベ様もそうだったんですね!!このアニメって、すごく(百合的にも)面白かったのに、分かち合える人が少なくて悲しい想いをしていたので、同志に出会えて嬉しいです!!うおおー、記事を書いた甲斐があったです!デビルマン実写は空前のクソ映画だったので、ほんとこのデビルマンレディーの爪の垢を煎じて飲ませてやりたい勢いでしたよ。。

でもほんと、『願い』だけは、今でも忘れられないお話ですよね。。孤独な戦いを強いられていたジュンちゃんを、少しでも助けてあげたい・・・という和美の“願い”は叶ったけど、和美をかけがえのない存在と自覚し、ずっと一緒にいたいと思ったジュンちゃんの“願い”は叶えられなかった・・・という。。でも、この悲劇のインパクトがあったから、今でもこの話を忘れられずにいるのかもしれないですね。。

最終話の、ビーストの子供が普通の子供と楽しそうにしている様子を見て、儚げに微笑むひとりぼっちのジュンちゃんは、ほんと可哀そうでしたよね。。今のアニメだったら、なんらかの救済を入れてきそうなもんですけど。。。

思い出すと、色んな気持ちがあふれそうになってきます。。でも、ひさびさに記憶がよみがえってきて、すごく楽しかったです。ナベ様、コメントありがとうございました!
Posted by ろむろむ at 2014年01月24日 23:41