2007年08月28日

『ラストキッス』<タンポポ>

『ラストキッス』(1998/11/18)ゼティマ
歌:タンポポ
作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:小西貴雄

アニメ『魔術士オーフェン』ED主題歌。
ハロプロヲタの視点を持つ私からすると、この“ラストキッス”は、タンポポの記念すべき第一弾シングルにして、初期ハロプロ史に残る傑作であると思います。

歌唱に実力のあった初期メン・石黒&飯田と、二期メン・矢口によって結成されたタンポポというグループ(しいてはモーニング娘。という集団)は、真面目に歌に取り組み、ちゃんとした歌を歌えるアイドルである・・・ということを多くの人に抱かせることに成功した、最初のユニットだったのではないでしょうか。たぶん。

切なさ極まるメロディに、三人のハモリが見事な調和を見せるサビは、恋の喪失から生まれる、言葉に出来ない苦い感情を密やかに醸し出します。。断ち切りたくても、断ち切れない・・・そんな胸を掠める未練を、あくまで美しく切り取った作品であると思います。

石黒の重量感ある歌声と、飯田と矢口の高音ハーモニーには、マジで嵌ります。サビで繰り返される歌詞“くちびるにだけ”には、飯田と矢口、それぞれの個性、それぞれが曲に込めた自分なりの感情が最も素直に表されています。かおやぐがメイン旋律を歌い、そこに石黒が被せるように高音をハモらせていくコーラスの方法も、聞き応えのある面白い試みだと思います。

あと、3:15〜の“優しいあなた”なんかは、石黒の“声”が如何にこの曲に強いアクセントを与えていたかが、特によくわかる部分でしょうね。

で、この曲の何処がオーフェンなのか・・・と、聞かれると大変返答に窮するのですが、まぁ、このアニメ自体、原作と比較すると“何処がオーフェンなのか”って感じなので、この際どうだっていいんでないでしょうか。俺は許すよ!!オーフェンが超イケメン好青年でも(待!!



私が抱く“ラストキッス”のイメージは、本編最終巻(聖域下巻)でオーフェンとクリーオウが交わす最後の会話です。アニメ放映中は原作小説も普通に連載中でしたし(1000歩ゆずってもつんくがオーフェンを読むことはなかったと思うので)、あくまでイメージなのですが、やっぱりクリーオウの初恋はオーフェンだったんじゃないかなと思います。


『わたしはそれ、すごく寂しい。オーフェンは寂しくないの?』
なにを言おうと、これは別れの言葉なのだ。どこかでそれを分かっていた。
オーフェンは笑っていた。皮肉の勝るいつもの顔に、これが精一杯なのだろうという笑顔ではあった。
『寂しいよ。だから、いつかまた会えるさ。だが―』
『それでも言わないとな。さようならだ』   

(我が聖域に開け扉(下)/秋田禎信、P314-5、一部省略)



アニメのED映像も、オーフェン×クリーオウ一本で、アザリーもマジクも行方不明状態でしたので、アニメにおいてはその路線で行っていたと考えて間違いないでしょう。

別れの最後の瞬間でさえも変わらない“優しいあなた”と、その面影をいつまでも心の奥底に引きずってしまう“私”の対比が、痛々しくも胸を打つ、素敵な曲であります。



2、『時間よ止まれ』
なんか、おしゃれなカフェや雑貨屋に流れてそうな感じの、静かで軽快な一作。つまりは、ボサノバでございます。初期タンポポが目指していた“オトナっぽさ”“アダルトさ”が、ラストキッスよりも明確に打ち出されている曲だと思います。ほんとか!?

ドラマチックさでは、ラストキッスに及びませんが、三人がいい具合に力を抜いて作り上げた本作はタンポポ史の中でも、かなり完成度の高いものとなっています。あなたと過ごす時間が、幸せだと感じるごとに、言いようのない不安にかられる私が、『時間よ止まれ』と、ひっそりと囁いている・・・そんな可愛い曲だと思います。



このツラが初期モ娘。最大の魅力。


<メルフォ&拍手お返事>

>佐菜子さん(8/24)
こんばんは、初めまして!!!
なななんと!!佐奈子さんも百合好きのアニソン好きでございましたか。佐奈子さんのような方に楽しんで読んでいただけて、とても嬉しいです。私の妄想レヌーにも共感していただいている部分もあるということで、レビューをする上で、大変心強いお言葉をいただけて、本当ににありがたく思います!メールはいつでも大解放大歓迎大会なので、なにか『これはッ!』と思うことがございましたら、メルフォや拍手など、いつでも送ってやって下さい。

応援とメッセージ、ありがとうございました!!
これからも頑張ります☆☆☆。

・8月24日の拍手×1の方、ありがとうございます!


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