2007年07月16日

NEON GENESIS EVANGELION ADDITION

NEON GENESIS EVANGELION ADDITION(1996/12/21)キングレコード

『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH & REBIRTH シト新生』の前売り券を付けたりして、期間限定で発売されていたCD。ファンサービスの側面が強い。

1、残酷な天使のテーゼ [Director's Edit. Version II]

綾波レイ(林原めぐみ)・惣流アスカ(宮村優子)・葛城ミサト(三石琴乃)の三人が歌う『残酷な天使のテーゼ』。それぞれの声優さんは、それぞれのキャラになりきって歌っています。こーゆーのは、ファンの喜ぶスタンダードな企画ですよね。

林原さんは元来の歌い方を完璧に抑え込み、氷のように透き通る儚げな美しさをその歌声に乗せています。宮村さんは・・・完璧ネタな勢いの歌いっぷりで、本気なのか冗談で歌ってるのか理解に苦しむ感じです。宮村さんは、真剣に歌えば、それなりのものを作れる方だと思うんですけど・・・はて?

まぁ、基本的にファンサービス的な作品ですし、あまり細部に拘らず広い気持ちで聞けば、素直に楽しめて良いんでないかと思います。

2、ドラマ「終局の続き」(仮題)

『ええ〜!!シリーズ好評につき番組延長ォ!?』
というアスカの叫びから始まる、ネルフメンバーのドタバタを描いた作品。番組終了から間もなく、番組延長の知らせが届き、僅かな時間の中で続編を作ることを迫られたネルフメンバーは、今後の展開も方向性も何も決まっていない状況の中、色々なアイデアを出し合うが・・・。

内輪ネタと楽屋オチをケラケラと楽しめる逸品。エヴァのドラマCDはこれだけしか出てないので、ある意味貴重かもです。アスカがとにかく元気に出張ってるので、アスカ好きならより嬉しいかも。

このドラマCDで最も凄かったのは19:46〜の『音だけアニメ』でしょう。番組スタートから停電という設定にし、声だけでBGMその他を全部表現するアニメを作る・・・という劇中劇です。

CDドラマならではの物語に、声優さんの渾身の声技が光りまくります。蝉の声、犬の鳴き声、銃声、飛行機の飛ぶ音、警報音、おなじみのバトルBGM、混乱の様子、ロボが体当たりする音、攻撃音etcを、声優さんが自分達の声だけで表現するのです。いやもう、プロ声優の素晴らしさってものを思い知らされましたね。



私は、この『終局の続き』という作品は、ガイナックスという会社が“EVA発表から10年後までの間に、どんなことをしでかすか”ということを的確に予言した、黙示録のようなものだったのかもしれないと思っています。ドラマCD内で出されたネタをちょっくら見てみましょう。

人気の回復、維持、増幅を狙うため、あの男を復活させよう→渚カヲル登場

☆(暗示ポイント)育成計画系ゲーム・鋼鉄のガールフレンド2らへん。

お色気が足りない→アスカとレイにいやらしいプラグスーツを着せ、プラグギャルとしてデビューさせる

☆このシーンの会話のやり取りがものすごいオッサンくさくて正直キモいほど
☆(暗示ポイント)あやしいCG絵、アスカ・レイの危険フィギュアの登場。


無口な綾波レイを改造→人気の集合体であるレイに思いっきり喋らせる

☆林原さんのすごい声技(早口)を堪能できます。『ビンタ×20→あんたバカァ?って言ってるけどあんたがバカね、あー、すっきりした』の流れが凄まじすぎ。当時ゾクゾクしました。
☆(暗示ポイント)育成計画系ゲームや、IF漫画やらの登場。


EVAを戦隊モノ路線変更する→レッドのアスカをリーダーとして、レイ・シンジ・カヲル・トウジの5人が、新戦隊エヴァンゲリオンを結成する。

☆庵野監督の愛国戦隊とか、宮村さんの特撮好きを思い出しながら聞くと色々複雑な気分になれてグーです(何。
☆(暗示ポイント)ガイナとは関係ないが、その後、宮村さん自身が戦隊モノに女優として登場を果たす。


EVAの変形合体を試みる→武器セットや、パワーアップパーツを売り出せばプラモも売れる!?

☆(暗示ポイント)EVAプラモデル出しまくり商戦。零号機(改)とか、F型装備とか。

あと、会話なんかはもっと露骨ですね。

★『経済は社会の基本、人気はおまんまのバロメーターよん』
★『客に媚びてばっかだと、ロクなものにならないわよ』→『この際それもやむなしよ。売れない商品に価値は無いわ』




EVAの大ヒット後、様々なグッズ展開メディア展開があらゆる場所で巻き起こりました。私も初めはその事が素直に嬉しくて、色々な物を買い集めたものです。しかし、その展開がどんどんエスカレートしていくごとに、『あれっ?』と疑問に思うことも多くなっていきました。それは、ファンが自ら二次的に創作するべきようなことを、EVAの親元であるガイナ自体が先陣切ってやりだしていったからです。

(例)マジでキャラ(委員長やゲンドウまで!!)が脱衣マージャンする脱衣補完計画。綾波がネットアイドルになることも可能なゲーム、綾波育成計画。漫画展開までしちゃった碇シンジ育成計画。サンプル見ただけでも普通にやらしかった悩殺カレンダー。ここにきてリマスターDVDなどなど。

お金儲けは悪いことではありませんが、ありませんが・・・モノには限度ってモンがあるんとちがいますのん!?!あー、もうね、何度もアニメ見返して、音楽聞き返して、色んな雑誌記事や本(謎本とか←死)を集めて、ものすごく真剣に物語に向かい合おうとしてた自分が、だんだんアホみたいに思えちゃったり・・・そんな風に思ってしまう日が来たことが、なんだか悲しかったです。

まあ、そのお陰(?)で、ハマリにハマッていたエヴァンゲリオンの世界から少し離れて、冷静にエヴァを眺めることが出来るようになりましたが。。

この『終局の続き』を10年前に初めて聞いた時は、この先エヴァの素敵な経済活動が延々続くなんて想像もしてませんでしたし、このドラマがよもやそれを暗示していたなんて気付きもしませんでした。ということで、エヴァ10年後の今、新作の映画が何に折り合いをつけ、何を見せてくれるのか、色んな意味で楽しみであります。

3、FLY ME TO THE MOON(MISATO 4 BEAT TV.size Version)

EDカバー。ミサトさん頑張ってます。

4、FLY TO THE MOON(ASUKA Bossa Techno TV.size Version)

EDカバー。アスカのキュートな可愛さが最強に抽出された一曲。
こういう思い切りの良い歌をサラッと歌えるところが宮村さんの魅力だと思います。

5、CHORUS:Hallelujah(MESSIAH)

ヘンデル作曲の超有名オラトリオ『メサイア』のハレルヤコーラス部。メサイアとは救世主の意。すなわちイエス・キリストのことですね。エヴァでは作品内BGMやらCMやら、色んなところで使用されていました。

6、CHORUS:Worthy is the Lamb...Amen(MESSIAH)

メサイア第三部のラスト曲のアーメンコーラス部。アスカ精神汚染・精神崩壊までのくだりにて使用。

7、4th MOV:Presto(SYMPHONY NO.9 IN D MIRROR OP.125"CHORAL"



カヲル君がセントラルドグマに侵入してから、ゴキゴキされる(何)まで流れていたのがこの交響曲第九第四楽章(歓喜の歌)です。『それは、われらに接吻と酒をあたえ、死の試練をへた友を与える、虫けらにも快楽は与えられ、そして天の使いは神の前に立つ』10年前、“天の使いは神の前に立つ”の歌詞に過剰反応してた人は挙手を・・・(私。

8、てんとう虫のサンバ

緒方・宮村・長沢・岩男によるてんとう虫のサンバ。アニメ中で、ミサトとリツコが参加した知人の結婚式のバックに流れてました。荘厳なコーラスの後にいきなりこれがきて、ガクガクッときます。“素人が歌ってる感じ”を出そうとしたのか、超ド下手な仕上がりになってます。

9、FLY ME TO THE MOON(Main Version )

ミサト・レイ・アスカの『FLY ME TO THE MOON』。
レイがメインボーカルで、どこか安心感のようなものがあります。

10、劇場版予告(葛城ミサト)

サービスサービスゥ!

11、劇場版予告(綾波レイ)

溶け合う心が私を壊す。淡々と絶望を語るレイが相変わらずステキ・・・。

12、劇場版予告(惣流・アスカ・ラングレー)

残酷は優しさの中に。



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この記事へのコメント
こんばんわ。今回も熱の入ったレビューお疲れ様でした。
いやぁ、読んでいて10年前の色んなことを思い出しましたよ(苦笑)
私もいわずと知れたEVA教信者です。
いや、信者だったというべきか。
あの当時はあえて商品展開をしない方向性に男気を感じて
感服していたのですが。
けれどもそういったGOODSの販売も、EVAが終了した
あとしばらくはなかったような気が。
なにせ私もEVAのEの字でもついていたら、何でも
集めていたファンでしたから(笑)
情報量が圧倒的に少なかったんですよね。
Posted by ユリミテ at 2007年07月17日 20:14
結局シンジくんが初号機と一体となり(あるいは使途ならざる真の意味での神)となったエンドで果たして誰が救われたんでしょうね?
人は滅びの道を選んだのではなく、全ての使徒をも巻き込んで、全人類が一つとなることで、新たな道を進んだということでしょうか?
結局シンジくんは境界線のない、他者との合一(統合された唯一無二の存在=絶対神)を拒否したってことですよね?
未だに何が描きたかったのかわかりませんがw
結局使徒ってどこからきてどこにいこうとしてたんでしょうね?それこそ、母なるリリスに還ることで、安寧を得ようとしたのか。
人自体が最後の使途であったというのは面白い発想でしたが。
それと、ミヤムーの映画、実は見よう見ようと思っていて、
まだ1回もみたことないんです(笑)
「守ってあげたい」って、女子陸自のお話ですよね?
Posted by ユリミテ at 2007年07月17日 20:15
すみません、最後にひとことだけ(汗)


「「「終局の続き」」」

このうまいタイトルにだまされて私もCDを買ったのはいうまでもありません。(ほろにがい青春の1ページ)


ツンデレの魁は惣流・アスカ・ラングレーだと認定したいユリミテでした。

あ、もちろん、今年の9月に上映される新EVAは見に行きます。
Posted by ユリミテ at 2007年07月17日 20:19
こんばんは!!・・・な、なんと!!私とユリミテさんの間には10年前から素敵な繋がりがッ(待!!

レビューではブチブチ云ってますけど、10年前の私は、本気でEVA命マックスハート状態でした。EVAのグッズが壊れ展開を始めたのは、放送終了後2〜3年後だった気が致します。それまでは、カードダスとか割と普通のグッズを出してたように思いますね。ユリミテさんはグッズの鬼と化していたようで・・・わかります、その気持ち、超わかります!!未だに机の中にEVA下敷きが入ってたりしますし(えー。

私自身は、本とかカードといったグッズを買い集めるごとに、何か壮大な秘密の“欠片”に触れられるようなそんな気がしてました。どんなにアニメを見返しても、どうしてもわからないことってのはあるもので・・・。そういえばサントラを聞いて世界に没頭とかも、EVAの頃からだったかもですね〜。

でもやっぱりEVAは、あの時代には生まれるべくして生まれたというか、あの時代に必要だった作品だったと思います。というか、私にとっても必要な作品でした。

『人類補完計画』
すべての人が、心と身体の境界を無くし、意思を捨て、原始の海に帰る・・・という展開には(ビジュアル面でも)予想外すぎて絶句しました。

人間が人間の形を捨てて、すべて同じものになったら、憎しみも悲しみも争いもすべてなくなる。でも、その代わり誰かを愛することも、心を通わせることも、思い出を作ることもなくなってしまう・・・。

シンジ君は映画の終盤の長い自己語りで、やっとそれに気付いたんじゃないかなと思います。そのことに気がついて、そんな世界を自分の意思でハッキリと拒絶した。だから、シンジ君は、最後に海から還ってこれたんじゃないかと思うのです(全部想像ですけど。

使徒がなんだったのかとか、『おめでとう』とか、カヲル君のこととか(漫画でだいぶ説明されましたけど)、ラストの『気持ち悪い』とか、っていうか、なんでアスカ包帯まで巻いて戻ってきてるの?とか、色々納得しきれてない部分はありますが、この辺も4部作映画が説明して・・・は、くれないでしょうね。はあ、やはり想像するしかないんですかね。。

『守ってあげたい』は、菅野美穂目当てで見ました。確かに陸自の話でしたけど、き、記憶が消えてRU!みやむーなら、バトルロワイヤルに出てきたビデオ説明のお姉さん役が、まだ印象に残ってます。

惣流アスカ=ツンデレの魁、納得致します。あのヲタに受けそうなバックボーンとか造形がまた・・・。個人的にはらんまのあかねちゃんも良いツンデレだったと思いますけど、あかねちゃんはあんまりオタオタしくない(?)ですからね〜。

むしろ、綾波レイの亜流が未だにヲタの世界に息づいていることにも驚きを覚えますが。。

長くなりましたが、このレビューで10年前の記憶をフラッシュバックさせていただけたのなら光栄でございます。しかも、しっかりアディション買っちゃってるユリミテさんナイス!

正直、EVAネタとかあんまり受けないだろな〜と思っていたので、コメントをいただけて超感謝です!!ありがとうございました★
Posted by ろむろむ at 2007年07月18日 22:26