2007年03月24日

『アカイイト オリジナルサウンドトラック』<前半>

キングレコード(2004/11/3)

〜サクヤさんルートから見るサントラの巻〜

最近『アカイイト』周辺で、何やら活発な動きがありまくりとの模様。公式ビジュアルファンブック重版決定、『いつかのひかり』CD化決定、漫画掲載決定。いやっほおおおおおおおおおおおおおここここれはすすす素晴らしい素晴らしいいいいいやっほおおおオオオな感じに、毎晩ヤミで大興奮しているろむろむですが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか(何この前ふり)。

とゆー訳で、今回は『アカイイト』のサウンドトラックを病的にレビューしていきたいと思います。なんせ今、公式サイトで『いつかのひかり』CD化に向けて、そのカップリング曲をサントラから選ぶという投票が行われていますからね。期限は4月12日と差し迫っていますので、私もそれに便乗してサントラをレビューしてやろうと思った次第であります。公式でチラッと曲を聴けるようになっているので、サントラを買っていない人は(そんな駄目っ子なアカイイトヲタはいないと思いますが)そこで聴いてみるのもよろしいかと。

さて、レビューの前に一つお断りを。
えー、前も云いましたけど私、アカイイトでは『サクヤ×桂(サクケイ)』に命かけてますので、サントラのレビューもすべて『サクヤさんルート』でやっていきたいと思います。サクケイ信者の底力、ここで見せてやろうじゃありませんか(死!!

*カップリング曲投票に向けて(?)のレビューですので、曲自体の良し悪しというよりは、物語のどういった場面で流れていたBGMなのか・・・ということを中心に書いてみました。後日、推敲予定。

1. 廻る世界で

作詞:麓川智之 作曲:MANYO 歌:霜月はるか/riya

アカイイトの世界観をじっくりと溶かし込み、美しく、かつ繊細に紡ぎ出した極上のOP主題歌。『廻る世界で』という曲を丸ごと聴けるというだけでも、このサントラを買う価値は大いにあります(本当に。

この曲に最もふさわしい感覚があるとすれば、それは『陶酔感』でありましょう。優しいメロディに夢心地になるのも束の間、次の瞬間には、もう全ての感覚が『アカイイト』一色に染まっている自分に気が付くのであります。ああ、見えます見えますとも。桂ちゃんやサクヤさんが生き生きと動き回っては、お互いの言動にいちいちキュンキュンしているいる姿が・・・(鬼病気。

霜月はるかさんの、絹の様な柔らかさと、氷のように鋭利な透明感を併せ持つ魅惑的な声。それをriyaさんの切々たる感情を乗せた深みのある声が支えます。

二人の声が幾重にも重なり合うことによって、この曲の中には“渦(うず)”のようなものが生まれたように思います。その“渦”は、どこかノスタルジックで懐かしい響きを持ち、夢に落ちていくような不思議な感覚の中に、私たちをどんどん吸い込んでいきます。

“渦”が最も凄まじい求心力を発揮するのは、勿論、あらゆる音と声が重層的に絡み合う『サビ』の部分(1:17〜1:50)(3:09〜3:42)に他なりません。『廻る世界で』という主題の通り、このサビでは鮮やかな世界がうつろい変化する様子が表現されているように思います。

アカイイトの“世界”は一つではありません。
それはアカイイトが選択肢モノのゲームであることにも因っているのですが、そうしたゲームのセオリー通り、アカイイトも主人公の選択によって世界が分岐し、その先に、様々な結末が用意されております。サクヤさんルートや鳥月さんルート・・・それらは全てパラレルであり、一度分岐した世界が一つに戻ることは二度とありません。私たちは桂ちゃんと一緒に、その各々の世界(ルート)を巡る中で、『アカイイト』に近づき、桂ちゃんと『赤い糸』繋がる誰かを見つけ出することができるのです。

『廻る世界』の中で『アカイイト』を手繰り寄せる。それこそが、この主題歌に込められている・・・というか、むしろ『アカイイト』という物語全体にかかっている命題であると思います。これらの歌詞は、アカイイトのシナリオを担当された麓川智之さんが書かれております。流石の出来にも、大いに納得ですね。

次に歌唱について。
OP主題歌では、ツインボーカルながらも、主に霜月さんが中心となって歌っています。あまりお二人の声に聞きなれていない方だと、霜月さんとRiyaさんさんの声の区別がつかないかもしれません。逆に言えば、よく似た声質なだけに、ハモりのシンクロ超一級になっているという訳であります。

*(気になる人の為の解説)
一番目の歌いだし→霜月さん 次の高音部分→Riyaさん 低音部分→霜月さん サビのメイン→霜月さん コーラス→Riyaさん 二番目の歌いだし→Riyaさん 途中から→霜月さん 『◆戮汎韻検『』と同じ

サビのコーラスの部分には、メインとは全く別の歌詞があるんですけど、おそらく歌詞カード無しでは何を言っているかわからないと思います。でも、この聞き取れない裏歌詞こそが、最強お見事な迄に『アカイイト』を表現してくれているのです。歌詞を見る前に、何を言っているのか想像しながら聴いてみるのも面白いかもしれません。

最後に歌詞について。
サクケイ信者としましては、(1:34〜51)の歌詞だけで既にK点超え大ジャンプの勢い。美しくも、移ろいやすい『花』『桂ちゃん』に例え、不変に見えながらも、どこか孤独な『月』『サクヤさん』に例えているように思います。加えて、この部分の裏歌詞も最高過ぎて激ヤバイです。つ、つーつつつ、ついのときまで(落ち着け)!!!

更に、3:25〜42の歌詞で、最後の強烈な一押しが入ります。この台詞は(ろむろむの頭の中では)桂ちゃんからサクヤさんへのメッセージであり、裏歌詞の部分はサクヤさんから桂ちゃんへのメッセージということになってます。

桂ちゃんの一途な想いによって、サクヤさんは長い苦難の道からようやく解き放たれます。寂しがりやのサクヤさんを、もう二度と一人ぼっちにしないと約束する桂ちゃんと、優しすぎてどこか危なっかしい桂ちゃんをいつまでも守り、ずっと一緒に生きていくと誓うサクヤさん。サクヤルートのゲーム終盤で見えた、この二人の気持ちが、この歌詞中には満ち溢れております。ああ・・・眩いです。

珠玉の一品、ここに極まれり。『廻る世界で』は、アカイイトから生まれた一つの尊い奇跡です。万歳。

2. 光射す場所
あらゆるシーンで頻出。穏やかな日常シーンに多し。暖かな一曲。
・陽子ちゃんとの携帯での会話時。
・サクヤさんが桂ちゃんのお母さんとの思い出を懐かしげに語る場面。

3. 夏に咲いた日
経観塚駅に到着した時に流れる曲。
・羽様のお屋敷で、サクヤさんと葛ちゃんがムキになって遊ぶ場面。
・セクシーだけどだらしないサクヤさんを桂ちゃんがたしなめるシーン。

4. 高い空を見上げて
日常シーンで頻出。
・羽様のバス停到着時。
・サクヤさんと桂ちゃんのワクワクお風呂タイム

5. 風の回廊
日常シーンにて頻出。
2:11〜の転調がなかなかいいが、ゲーム中に、ここまで長く聴くことはないと思う。

6. ホンニャカモンマカ
日常シーンにて頻出。オチャラケな展開に多し。
・葛ちゃんとのファーストインプレッション場面。
・サクヤさんと二人でお料理中。サクヤさんが桂ちゃんのををを・・・。

7. Wheel of Fortune
桂ちゃんの携帯の着メロ。『廻る世界で』がベース。
異様に良く出来ている。

8. 時の雫
さりげなく良曲。
・サクヤさんの車に乗った後、雨が降り出して気分が沈むシーン。なんとなく不安になった桂ちゃんを思いやり、声をかけるサクヤさんの優しさに死ねる。
・サクヤさん・葛ちゃんと3人で月を眺めるシーン。
・怪我をした桂ちゃんを泣きながら心配するサクヤさんと、それを慰める桂ちゃんのシーンにて。

(以下抜粋)

『わたしはね、サクヤさんのこと、好きだよ?』
そういってべったりくっつくように抱きつくと。
『えっ!?』
サクヤさんは一瞬きょとんとした後に、顔を赤く染めて身体を硬くした。
『・・・・・・・・』
『・・・・・・・・』
あわててぱっと、身体を離す。
『あっ、その、変な意味じゃなくて・・・ずっと一緒にいたいと思ってるんだよ』


なにこの会話。すごい萌えるすごい萌えるすごい萌えるすごい萌える。大人のくせにウブすぎるサクヤさん可愛すぎる可愛すぎる可愛すぎる可愛すぎる。桂ちゃんは受けに見えて攻めすぎる攻めすぎる攻め(略。

9. 夢の苧環
ゲーム開始後(スタート後)、一番最初に聴くことになるBGM。神秘的な感じ。
ユメイさんとのファーストインプレッション時。

10. 凍月
最終戦前の夜。シリアスな会話シーンにて。


以下、後半に続く!!

廻る世界で


*むしろ、公式で紹介されているここでダウンロードしましょう!断然綺麗。



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この記事へのコメント
ろむろむさん、悪い。
マジで泣いてしまった…。
もう何度も見ているはずのOPムービーなのに、
久しぶりに見たら切なくなって涙あふれてきた…。
「たいせつなひとが いなくなってしまった」
もうこのUPロールだけで瞬殺。
直後OPの綺麗で透明な音が流れてきては…
マジせつねー。じわじわ…
私もガッツリとサクケイです。
烏月さんもいいんだけど、やっぱりサクケイです。
(すみません、連投させてください)
Posted by ユリミテ at 2007年03月24日 21:13
で、今書いててようやく気づいた!
「たいせつなひとが いなくなってしまった」
ずっとひっかかってたはずなのに。
どうしてこの文字がひらがなだったんだろうって。
そうか。これは幼い頃桂がユメイおねーちゃんを
失った感情から来るものだったんだ。
大人になって物語が進んでからのものではなくて、
幼少期のつたない感情の中に唯一残る鮮烈な(切ない)
記憶を表すために敢えて「ひらがな表記」だったんだ!
今、本当に、今気づきました。
ろむろむさん、ありがとう。ありがとう。
(申し訳ないあと1回だけ書かせてください)
Posted by ユリミテ at 2007年03月24日 21:17
私ね、思うんです。
これはルートにはなかったエンドなんですが、
もし桂ちゃんがサクヤさんと同じ「鬼」になっていたらって。
孤独の時を過ごしてきたサクヤさん。
それこそ神代の時代から…
人間は限りある命。故にどんなに愛していても先に逝ってしまう。
ならばどうしてその孤独を分かち合おうとしなかったのかって。
「終の棲家」で二人は共に生きていくという道を選んだ。
はかない命だから、それを懸命に生きるのが人間だから、
その選択は桂ちゃんを苦しめるだけだからかもしれませんが、
サクヤさんがこれからまた何度となく同じ別れの辛さを
味わうことになるなんて、耐えられません…。
二人でなら耐えられるのに。
桂ちゃんも鬼になって、サクヤさんの未来永劫続いていく
孤独を埋めてあげて欲しかった。
そういうエンドも欲しかったなぁと思ったユリミテでした(笑)(連投すみませんでした)
Posted by ユリミテ at 2007年03月24日 21:28
いや、わかります。
めっっちゃわかりますよ・・・ユリミテさん。。

『廻る世界で』が激名曲なのは、一瞬でアカイイトの世界に私たちを落としこむ力を持っているからだと思います。もう、この曲ちょこっと聴いただけで、あんな場面、こんな場面が走馬灯の如く。。曲と詩と歌がトリプルコンビネーションで波状攻撃って感じですよね(え。

「たいせつなひとが いなくなってしまった」

ユリミテさんの云う通り、これは幼い桂ちゃんのどうしようもない無力感と絶望感をあらわした言葉なのだと思います。いなくなった大切な人を想う苦い気持ちと、やっと通じ合えた大切な人を失いたくないという必死の願い。それは、桂ちゃんはもとより、アカイイトに登場するキャラクター達全てに共通する想いであるようにも感じました。

『鬼切りの鬼』エンドで、一応桂ちゃんも鬼っぽくなりましたけど、あれは『それじゃあ、主をブッ殺しに行くよ、サクヤさん』みたいな感じで、恋人同士というよりは、同じ使命を持つ固い結束で繋がった二人という印象を受けましたしね。

本編ベストエンドは、どうしてもその先を考えると、いつかは置いていかれるサクヤさんしか見えない訳で。となるとやはり、『一緒に融合END』か『桂ちゃん鬼切りEND』しか残されていない訳で・・・。

桂ちゃんも化外の民として、サクヤさんと二人でいつまでもラブラブしく暮らしていくグッドエンド・・・それ、私も心から欲しかったです。ユリミテさんに死ぬほど同意致します。脳内補完もいいんですけど、やっぱり本編で見たかったですよね。。ずっと大切な人を奪われ続けてきたサクヤさんが、やっと守り抜くことができた大切な桂ちゃん。サクヤさんの孤独を埋めて、心を満たしてあげられる人は、もう桂ちゃんしかいませんもんね。いつまでも、サクヤさんと睦み合って暮らしていって欲しい。ああああ、切なくなってきた!!ユリミテさん、私と一緒にサクケイ長寿ーズ同盟組みましょう(待て待て待て。

何はともあれ、サクケイについてユリミテさんと語ることが出来てほんとに嬉しいです!!ありがとうございます!連投とか全然気にしないで下さい。むしろぶっちぎって下さい!コメント、ほんとにありがとう御座いました!!!
Posted by ろむろむ at 2007年03月25日 22:35