2007年02月12日

秘密ドールズ<清水愛&中原麻衣>

『秘密ドールズ』(2006/5/24) ランティス
作詞:畑亜貴 作曲:大久保薫
歌:清水愛&中原麻衣

ストロベリーパニックED主題歌。

主人公・渚砂ちゃん(中原麻衣さん)と、主人公を狙うルームメイト・玉青ちゃん(清水愛さん)の、なんとも云えないツインボーカルが、ストパニワールドそのままに、甘酸っぱい魅惑の世界へ私達を連れ去ってくれます。

この曲の珍しいところは、渚砂×玉青が(二次元同人)物語の枠を超えて、中原×清水の(三次元同人)物語にスライドしているということです。元々直接関わりあう事のない二つの物語が、境界線を越えて、一つの大きな物語を形成しているのです。

つまり視聴者はこの『秘密ドールズ』という曲の中に、『渚砂×玉青』を妄想すると同時に『中原×清水』をも妄想することができるという訳です。中原さんと清水さんは、ニッチな百合愛好家の中では割と有名な『声優百合ップル』コンビですしね。

まあ、私の百合アンテナには全く反応しないんですけど(清水さんはともかく、中原さんとかねえ・・・)。

とりあえず、アニメのEDロールに、主役声優ふたりのガールズラブを匂わせまくる実写映像(PV)を流すという怪挙をなしとげた曲であることを忘れてはなりません。

ろむろむは、この(やってくれた)EDを、嬉しいものを作ってくれたな〜と思う反面、結局のところ百合なんて、普通の人にとっちゃ見世物みたいなもんなのかな〜・・・とか寂しく思ったりしてしまいました。

ろむろむには、『珍しいものに、好奇心満々で近寄って行って、ニヤニヤ笑いながら去っていく大勢の人の影』が、ストパニのEDロールの向こう側に見えてしまったんです。。

ま、ストパニ自体もそういう(立ち位置で始まった感のある)アニメであることは否めませんし、このPVを駄目押しのようにラストで流したことには、作り手がそういう層に訴えようとしていたからであるようにも思えますけれど。なんでしょう、この心にスキマ風がピュルルーと吹くような空しい感じは・・・。

ちなみにテレビ放送のEDでは、キス寸止めの映像でロールが終わるんですけど、DVD.Verではものすごく濃厚な口付けを交わしております。『二人のキスが見たければ、DVD付きCDを1800円税込みで買うがよいわ、ヲタク共め!!』と、罵る声が聞こえてきそうな商売っぷり・・・。

ということで私は、このEDを見るたびに微妙な気持ちになってしまうのであります。もっと何も考えず百合を楽しむことが出来ればいいのかもしれませんけどね。。



では、楽曲について。
70年代の空気をふんだんにあしらった、古めかしくも怪しげな雰囲気バリバリの曲調に、線の細い二人のボーカルが危ういバランスで乗っかってるという感じでしょうか。歌の微妙な下手さも昔のアイドル歌謡曲っぽい感じになっていて、(逆に)いい味出しまくってます。いや、ほんと一度聞いたらパッと覚えてしまうようなインパクトのある曲なのですよ。

歌詞は・・・出ました!!畑亜貴さん!!!
畑亜貴さんは、思春期の少女を主役にした歌詞を書かせたらマジで天才的であることは、今までも当ブログで死ぬほど云って来ましたが、今回も外さずやってくれました。ええ、畑さんにかかるとちょっとヤバイ系の思春期妄想少女も、こんなに可憐で儚く素敵な夢見るお姫様になるのでございます。

畑さんは『少女迷路でつかまえて』も手がけていますので、両者の歌詞を見比べて、その作詞力のハンパ無い幅広さを感じてみて下さい!!

肝心の歌詞内容はですねえ・・・えー・・。女の子にだって、好きとか恋とかの延長線上にちゃんと欲望があるんだよ!!って感じでしょうか。あああ、なんかちょっと私が恥ずかしくなってきちゃうんですけど。

基本的に、男の子と女の子の欲望の形(方向性)は同一ではないです。そして当然のことながら、女の子の中でもその欲望の形は個人個人・多種多様に存在しています。一緒にいて、手を繋ぐだけで満たされる欲望を持つ人もいれば、相手のことを隅から隅まで知っていなければ嫌だという欲望を持つ人もいます。

この『秘密ドールズ』の主人公においては、『あなた』ともっと深く繋がり合って、もっとたくさんの秘密を共有したいという欲望を持っていると思います。『あなた』に全部をさらけ出して、今まで知らなかった自分をやっと見つけることができる・・・みたいな。

これ、ストロベリーパニックに出てくる登場人物たちに当てはまり過ぎるほど、当てはまってると思いませんか!?!渚砂ちゃん、玉青ちゃん、光莉ちゃん・・・夜々ちゃんにさえも。。

前にも云いましたけど、ストロベリーパニックとは、閉じられた世界の閉じられた物語であります。それは言うなれば、(その人の)世界には『あなた』と『わたし』しかいないということです。二人だけの秘密の世界には誰であろうと入り込むことは出来ません。

その世界の中では、『わたし』は『あなた』の目にその姿を映されて、やっと『わたし』という存在を認識できるのです。それは同時に『あなた』がいなければ、『わたし』も世界の何処にもいないということなのです。(*歌詞準拠)

これです!!これこそが『閉じられた世界』の究極の姿なのです!!

また、ろむろむが妄言ほざいてるって感じですけど、こうしたことを考えた結果、ここまでストパニに相応しい曲(歌詞)もないだろうという結論に達しました。

周りをなーーーーーんにも見てない自閉的な二人って意味では、個人的に鳳・プリンス・天音×光莉ちゃんのペアに捧げたい曲だなと思いました。

カップリング『果実的ボーダーライン』

表題歌『秘密ドールズ』のパンチが効きすぎているので、どうしても地味さが際立ってしまう一曲。なんかすごくどこかで聴いたことのある感じがする、スタンダードなポップスぶりが、曲に落ち着きを与えています。いい具合に気の抜けた、可愛らしいガールズポップとして、軽〜く楽しみましょう。





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