2006年10月30日

アマネウタ<Suara>

『アマネウタ』
(2006/1/25) キングレコード

歌:Suara(スアラ) 作詞:須谷尚子 作曲:松岡純也

以前、公式サイトでこのアルバムに収録してある『星座』という曲がフリーで配布されていました(今はない)。フリーという言葉に惹かれ、ソッコーでダウンロード。最初は地味な曲だなあ・・・と思って聴いていたのに、聴いていたのに、気が付いたらアマゾンドットコムで左クリックを連打していました。なんたることー。。

それでは、スアラさんのファーストアルバム『アマネウタ』の感想を。全体的に統一感のあるラインナップだと思います。浮いてる曲が無いとでもいいましょうか。Suaraさんは、曲に優しさや情感をグッとこめるのが非常に上手いのですが、時に、聴き手の心の底をグラグラと揺り動かすような“凄み”をぶつけてきたりします。それは、特にアルバムの表題(の原型)でもある一曲目『睡蓮〜あまねく花』や、四曲目『星座』などに顕著です。ではでは、Suaraさんの『魂』を堪能させていただきましょう。


1、『睡蓮〜あまねく花』 作詩:須谷尚子 作曲:豆田将
心が得体の知れない深みにハマっていくような感覚。まるで、真っ暗闇の中、身体の自由を失い、少しずつ底なしの沼に沈んでいくようです。

18歳未満さよならゲーム『鎖−クサリ−』主題歌。とりあえずデモムービーは見ましたが、女の子がヒドイ目にあわされる系のゲームは生理的にダメなので一生やらないと思います。ゲームの舞台は、船上で繰り広げられ、主人公は知恵と行動で、その身に降りかかった事件の犯人を追い詰める・・・みたいな展開らしいです。

うーむ。歌詞もよくよく見てみれば、耳障りのよさに比べて、ミョーに背筋が寒くなる仕上がりっぷりです。やはりゲーム内容に即しているんでしょうね。歌詞のラスト一文を色々想像して怖くなるろむろむ。。繊細かつ上品で美しい調べの曲に対して、狂気を呼び覚ますような真っ黒歌詞のアンバランスさが魅惑的な一品です。

2、『遠い街』
出会いと別れ、赦し。頑なに相手を憎んだことも、傷ついたことも、少しずつでも受け入れていけばいい。幸せのあり方をそっと問いかけてくるような歌。寂しげだけど、晴れ晴れした感じの歌いっぷりがいいですね。

3、『トモシビ』
アニメ『To Heaet2』ED。あれ?To Heaetってマルチとか出てくるやつだっけ??と思ったら、それは1の方でした。2とか知りませんけど、普通に学園ギャルゲーみたいです。スアラさんの声がじっくり堪能できる一本。思春期の戸惑いや悩みという苦しみから道に迷いそうになった時は、自分の中の小さなトモシビを道しるべにしていこう。。こちらはアコースティックverということで、原曲より更に柔らかく&優しい歌になっております。

4、『星座』 作詞:須谷尚子 作曲:松岡純也
何度聴いてもこの曲はすばらしいよ。まーじーで。
18歳未満さよならゲーム『鎖−クサリ−』エンディングテーマ。
想っても想っても、自分のものにはきっとならない相手を、それこそ心を血塗れにしながら思い続ける狂気のように純粋な思慕の情。嫌われても、傍にいられなくても、愛されなくても、それでもひたすら愛し続ける。たとえ返す刃で切り返されても、相手から与えるものは全て幸せに受け取ってしまうような、なんかもう地獄の業火に焼かれつつ幸福みたいなヘルレイザー的愛の歌です。そして、Suaraさんの痺れるような甘く切ない声・・・。ただただ、心を鷲掴みにされます。最早、この甘美な狂気に酔いしれるしか他に道はないです。必聴

5、『十月雨』
睡蓮、星座に続く、切なく心に迫るこれぞSuara曲。
もうなんか無性に泣きたくなるんですけど。何でこうなってしまったんだろう。何故、一緒にいられなかったんだろう。自分自身を追い詰め、ただひたすら時間が過ぎるのを待ち続ける感じです。寂しい。

6、『pray』
フワフワした優しい曲。っていうか、アマネウタに収録されてる曲は、全部Suaraさんの声を真っ直ぐ綺麗に届けてくれるから好きです。

7、『はじまりの約束』
〆にもってこいの落ち着いた一本。
この曲はSuaraさんから、私たちに向けて発信されたメッセージなのではないでしょうか。遠くで手を振るSuaraさんに向かって全力で手を振り返す気持ちで聴きました。


最近のSuaraさんは、アニメ『うたわれるもの』の主題歌を歌うなど、かなり知名度も上昇してきてるんではないでしょうか。これからのSuaraさんのご活躍を陰ながら応援していきたい勢いです。



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